第104回全国高校野球選手権大会最終日は22日、阪神甲子園球場で決勝が行われ、仙台育英(宮城)が下関国際(山口)に8―1で勝ち、初優勝を遂げた。
東北勢が甲子園大会で頂点に立つのは、春の選抜大会を含めて初。同校は夏3度目の決勝で悲願を成就させ、深紅の大優勝旗を「白河の関」を越えて持ち帰ることになった。
仙台育英は投打で圧倒した。先発の斎藤蓉投手が7回1失点の好投。打線も七回に岩崎生弥選手が満塁アーチを放つなど、13安打の猛攻を見せた。
下関国際はチームとして初、山口県勢としては64年ぶりの大会制覇はならなかった。[ 8/22(月) 18:13配信 時事通信 ]
ダルビッシュ有でも大谷翔平でも菊池雄星でも成し遂げることが出来なかった東北勢の悲願。「白河の関越え」の達成。
「入学どころか、おそらく中学校の卒業式もちゃんとできなくて、高校生活は、なんというか、僕たち大人が過ごしてきた高校生活とは全く違うんです。青春ってすごく密なので。でもそういうことは全部ダメだダメだと言われて、活動をしていてもどこかでストップがかかって、どこかでいつも止まってしまうような苦しい中で、諦めないでやってくれた」
「全国の高校生のみんなが本当によくやってくれた。下関国際さんも。(センバツ優勝の)大阪桐蔭さんも、目標になるチームがあったから、どんなときでも諦めないで暗い中でも走ってこられた。全ての高校生の努力の賜物。皆さん、ぜひ全国の高校生に拍手してもらいたいと思います」
「これは僕らの快挙だけではなく、12回の甲子園決勝にたどり着いたすべての選手と指導者の情熱のたまものなので。最終的に僕らが越えたことはとても誇らしいことですけど、これは歴史と東北すべての人間の勝利だと思います」
仙台育英・須江航監督の言葉が印象的でした。宮城勢は昨年東北学院がたった一人の陽性者で出場辞退を余儀なくされただけに,その分も今年の仙台育英は憂さを晴らしてくれたのかなと。
下関国際も選抜V・大阪桐蔭,選抜準V近江と撃破し決勝に進出。90年代のヤクルトカラーに似たユニフォームということも話題となりました。
でも下関といえばベイスターズの前身大洋とゆかりのある地。大洋漁業(現マルハニチロ)が「株式会社まるは球団」を創設し,捕鯨や遠洋漁業など漁船が行き来する流通の一大拠点が下関で,かつては主催試合も行われていた。今や飛ぶ燕を落とす勢いのベイスターズ。ここで下関に勝たれるとなんかいやな予感がしたので,その意味でホッとしたのも事実であります。
3年かけて満員の甲子園まで取り戻せた。あとはマスクのない笑顔と歓声。105回大会にはこれを取り戻せますように・・。