JPN 020 100 00x 3
〇今永(1-0)2,H戸郷2,H橋宏1,H伊藤1,H大勢1,Hダルビッシュ1,S大谷(1)1 ー中村
村上1号@(ケリー)岡本2号@(フリーランド)
◆ポイント
・5回表橋宏無失点
・9回裏2死無走者トラウト外スライダー空三振
日本、米国破り王座奪還 「二刀流」大谷がMVP―WBC
野球の国・地域別対抗戦、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は21日、米フロリダ州マイアミのローンデポ・パークで決勝が行われ、日本代表「侍ジャパン」が前回覇者の米国を3―2で破り、3大会ぶり3度目の優勝を果たして王座を奪還した。
日本は二回に1点を先制されたが、その裏に村上(ヤクルト)が同点ソロを放ち、ヌートバー(カージナルス)の内野ゴロで1点を勝ち越し。四回には岡本和(巨人)のソロで3点目を挙げた。
小刻みな継投で米国の反撃をしのぎ、1点リードで迎えた九回は大谷が指名打者から登板。無失点救援で逃げ切った。
日本は1次リーグから7戦全勝。無敗での頂点は、2013年の第3回大会でドミニカ共和国が8戦全勝で達成して以来、史上2チーム目となった。次回の第6回大会は、3年後の26年に開催される見込み。[ 3/22(水) 11:59配信 時事通信 ]
米メディア、日本の戦い称賛 「100年語り継がれる試合」―WBC
大リーグ公式サイトは「無敗の日本が3度目の制覇」と見出しをつけ、エンゼルスの同僚である大谷とトラウトの対決が実現した熱戦を「今後100年語り継がれる試合」と伝えた。
米スポーツ専門局ESPN(電子版)も、九回2死で訪れた大谷―トラウトの勝負に注目。「夢の対戦が実現した。物語のような結末を迎えた試合で日本が勝ち、完璧なWBCの戦いを締めくくった」と報じた。
CBSスポーツ(電子版)は、強打者の並んだ米国打線を2点に抑えた日本の投手陣を称賛。「大谷や本塁打を放った選手が注目を浴びるだろうが、日本の勝利の大部分は強固な投手力に支えられたものだ」と伝えた。[ 3/22(水) 18:24配信 時事通信 ]
14年ぶり世界一奪還!!!
野球は筋書きの無いドラマのはずなのに,まるで描かれていたような結末だった。大谷翔平がエンゼルスの同僚トラウトを14年前のダルビッシュ有と同じ外へのスライダーで空振り三振に斬ってのゲームセット。
MVPには打率.435。1本塁打8打点9得点,3試合2勝1セーブ防御率1.86という驚異的な成績の大谷。その大谷が「日本だけじゃなくて韓国もそうだし、台湾も中国も、そのほかの国もどんどん野球を大好きになってもらえるように、その一歩として優勝できたことがよかった。そうなることを願っている」と語ったことの意義。
14年前。当時9歳の熊本の村上少年がWBCを見て野球に夢をもち主軸に成長した。当時22歳の若手ダルビッシュが最年長となり所属チームの許可を得て合宿に初日から参加し,自身のトレーニング法やコンディション,食事に至るまであらゆる自身の経験を伝えた。
倍速再生だったり短編動画が若い世代にウケる世の中にあって,3〜4時間にわたる長い野球という競技。昨年の出生数は80万人を割り込み,15〜18年後の高校球児は大幅に減少していく。そういう意味でも野球が置かれた環境は決して永年未来に向かって明るいものではないと思う。そんな中で大谷翔平という漫画の主人公が子どもたちに夢を与え,日本にとどまらずアジアそして世界に広まるメジャースポーツとなることを切望してくれている。
野球というのは1話完結のドラマでは無いから面白い。長編小説だし人生そのものだ。
ドラフトにあたり大谷の二刀流がどれだけ批判されたか。朝の情報番組で野球界の大御所は”通じるわけがない””喝だ”と言っていた。これが昭和の時代の指導者だったら一蹴されていたのではないか。個性を伸ばした栗山英樹監督。世界一の捕手となった中村悠平だって5年前は96敗チームの正捕手で非難の的だった。
当初は2021年に予定されていたこの大会。伊藤大海・大勢・佐々木朗希・大勢・橋宏斗・宮城大弥・湯浅京己・宇田川優希・高橋奎二・山ア颯一郎・牧秀悟・中野拓夢。この面々はそもそも入団していなかったり,実績が無く選出はあり得なかった面々。一方山本由伸・甲斐拓也・山田哲人・源田壮亮・吉田正尚・近藤健介の6選手は2019年プレミア12,2021年東京五輪,2023年WBCと主要国際大会3連覇で金メダルを手にした。様々なものが絡み合って掴んだ世界一。
次回は3年後。31歳となる大谷翔平が投打の柱となるだろう。村上は今回の吉田正と同じくメジャー1年目シーズンの開幕前になるのか。
今回最年少橋宏が3番手としてマウンドに上がり1イニングを無失点に抑えたことがもつ意味。栗山監督の未来を見据えた起用が最大の◆ポイントだと感じた。