2015年03月13日

北陸新幹線開業で「北越」最終運行

北陸新幹線の14日の開業に伴い、新潟と金沢を結ぶJRの特急「北越」が13日で46年の歴史を終えました。
新潟駅には出発する北越の最後の姿をひと目見ようと、大勢のファンが詰めかけました。
特急「北越」は昭和44年に新潟と大阪を結ぶ臨時列車として登場し、昭和53年からは今の区間と同じ新潟と金沢を結ぶ特急として46年の間、運行してきました。
「北越」は、北陸新幹線が14日に開業するのに伴い、13日で役目を終えるため、新潟駅にはひと目見ようと大勢のファンが詰めかけました。そして午後6時10分すぎに新潟駅を出発する最後の北越が動き出すと、ファンは写真を撮るなどして別れを惜しんでいました。新潟市の34歳の男性は「学生時代に北越で旅をしたことなどを思い出しました。お疲れさまと声をかけてあげたい」と話していました。
「北越」の運行は13日で終わり、新潟県内では14日から北陸新幹線の上越妙高駅と新潟駅を結ぶ特急「しらゆき」の運行が始まるなど新たな交通網がスタートします。[ 3月13日 22時56分 NHK ]

そもそも私がスワローズファンであるのは,私の祖父がいわゆる国鉄の鉄道員であったからです。
祖父は私が3歳の時に亡くなってしまったのですが,結婚式の仲人を抜けだして神宮に行ってしまったこともあるくらい熱狂的なスワローズファンであったと聞いております(笑)
そんな遺伝子をもっているため,いわゆる鉄分も持ち合せております。

明日3月14日の北陸新幹線開業に伴い,新潟県内を走っていた新潟と金沢を結ぶJRの特急「北越」や大阪と札幌を結ぶ「トワイライトエクスプレス」,さらには信越線の一部をJRから引き継ぐ「えちごトキめき鉄道」開業にともない,上越と新潟とを結んだ快速「くびき野」,長野と直江津とを結んでいた「妙高」らが姿を消すこととなりました。それらの雄姿を記ログに残しておきたいと思います。

特急北越485系
新潟色
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リニューアル車
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国鉄色(なつかしの特急「みのり」)
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快速くびき野
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妙高
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トワイライトエクスプレス
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新幹線開業によって並行在来線は第三セクター化され,沿線地域の足は大きく変わります。華々しさの陰にある切実な問題。考えさせられます。
新潟 ☔ | Comment(2) | COLUMN | at 23:59 | 更新情報をチェックする

2013年01月12日

書評『日本のプロ野球 平成の名将 1989-2012』

ベースボールマガジン社刊『日本のプロ野球 平成の名将 1989-2012』,B.B.MOOK 869 スポーツシリーズ No.739,2012年12月
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某ジュン●堂書店でいつものように野球関係の雑誌を立ち読みしていたら,これは(ブログ的に)使える!!と思い,いつもはふーんと立ち読みで済ませる雑誌の購入に至りました。

1989年から2012年まで「平成」を戦い抜いた83人の監督(代行を含む)の戦績データと,名将たちのエピソードで構成されている誌面で,巻頭が仰木監督というのもそそられました。
もちろん野村監督と若松監督の胴上げシーンも掲載されているのでファンにはたまりません。

その中で,一番惹かれたの【データでみる平成の監督力】なるコラムでした。非常に興味深いので以下引用させていただきます。

ヘンリー理論
1987年にトム・ヘンリー氏が発表した「得点の自乗を,得点の自乗プラス失点の自乗で割ったものが妥当な勝率になる」(p.96)

コーチ理論
アトランタブレーブスのボブ・コーチ氏が唱えた「年間の得点と失点の差が10点あれば,勝率プラス1勝に相当する」
「例えば10試合では勝率5割は5勝だが,得点が50点で失点が40点であれば,5勝プラス1勝,6勝4敗が妥当な成績というものだ。もし7勝であれば,監督はプラス1の評価が与えられ,4勝であればマイナス2勝の評価となる」(pp.97-98)

平成の監督年度別成績(pp.110-114)
年度監督試合勝利敗北引分勝率順位ゲーム差得点失点ヘンリーコーチ
1989関根 潤三13055723.433C28.5507559-.018-3.3
1990野村 克也13058720.446D30.0529609.0161.0
199113267632.515B7.0544551.0222.7
199213169611.531@-2.0599566.0020.7
199313280502.615@-7.0622475-.0160.3
199413062680.477C8.0486585.0696.9
199513082480.631@-8.0601495.0356.4
199613061690.469C16.0536560-.009-1.6
199713783522.615@-11.0672503-.026-1.4
199813566690.489C13.0493548.0424.0
1999若松  勉13566690.489C15.0584610.0111.1
200013666691.489C12.0581515-.071-8.1
200114076586.567@-645531-.029-2.4
200214074624.544A11.0554528.0023.4
200314071663.518B15.5683627-.024-3.1
200413872642.529A7.5618691.08511.3
200514671732.493C17.5591596-.003-0.5
2006古田 敦也14670733.490B18.0669642-.031-4.2
200714460840.417E20.5596623-.061-9.3
2008高田  繁14466744.471D17.5583569-.041-5.4
200914471721.497B22.0548606.0475.3
20104613321.289E415.0144200-.053-3.9
2010(小川淳司)9859363.6216C-8.5473421.0636.3
2011小川 淳司144705915.543A2.5484504.0637.5
2012144686511.511B20.0499514.0263.0

*注
「途中交代も監督順位はその監督の最後の試合の監督の順位」
「ゲーム差のマイナスは2位との差。2位以下の途中交代監督は1位と詰めたゲーム差」

特にコーチ理論で,04年の若松監督と07年古田監督の明暗がクッキリ分かれたことに触れられています。

04年の若松監督は,「引き分けを除いた試合数は136。勝率5割は68勝で,コーチ理論によると得失点差は-73点なので7.3勝差し引いて60.7勝が期待される勝数となるが,実際は72勝をあげている。この11.3勝の上乗せが平成年代のトップ(昭和も含めると55年の南海・鶴岡一人監督の12.9勝がトップ)。ちなみにこの時の若松監督を,ヘンリー理論にあてはめると期待勝率はリーグ最下位の.444。それをリーグ2位に押し上げたのだからすごい。」(p.98)

逆に07年の古田監督が,期待勝数がリーグ3位の69.3勝あったのに,60勝しかあげられず,平成時代のワースト2位。1位は03年の王監督だが,優勝している(無理に勝ち数を上乗せする必要がない)ため,事実上のワーストということに・・

これを基に,平成のスワローズを率いた6人をまとめると以下のようになります。
監督試合勝利敗北引分勝率得点失点ヘンリーコーチ
関根 潤三13055723.433507559-.018-3.3
野村 克也11876285527.53250824892.01319.0
若松  勉97549646118.51842564098-.0011.7
古田 敦也2901301573.45312651265-.047-13.5
高田  繁3341501786.45712751375-.005-4.0
小川 淳司38619716029.55214561439.04616.8


で,改めて認識させられた小川監督の力―。
現在3シーズン(386試合)で指揮を執る小川監督の得失点差から導き出される妥当な勝率は.506であるのに,.552の成績を収めており,ヘンリー理論「.046」は平成史上最高
逆に古田監督の「-.047」は和田豊監督「-.045」と山下大輔監督「-.048」に挟まれブービーorz..

チーム内で色んな要素が絡まって今の小川淳司監督がある。まもなく訪れを告げる2013年シーズン。小川淳司の名前が歴史の1ページに刻まれるシーズンにしたい。


追伸)
体罰問題が世間を賑わせているなかで,桑田真澄氏が語った「時代に合った指導方法に変えていくべき」という発言もなんだか考えさせられる。

宮本が山田に「別に遊撃手はおまえじゃなくてもいいんだ。いいかげんにやるなら帰れ」と激怒したというニュースもあったが,果たして将来宮本が監督になってこういう姿勢を採ったら,その時の選手はついてくるのだろうか?!

ちょうど明日は成人式。時代も若者もどんどん変わってきている。今までの理論は通じなくなる。そんな時数字に表れない「監督力」なるものが,チームを左右させていくのだろうか。。
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2012年03月16日

寝台特急「日本海」引退=大阪と青森結び40年―JR

鉄分補充LOGです。
 大阪―青森の1023キロを縦断するJR西日本・東日本の寝台特急(ブルートレイン)「日本海」が16日、大阪発のラストランを迎えた。関西と北陸、東北を結んで40年余り。大阪駅10番ホームは別れを惜しむ約2000人のファンで沸いた。
 日本海は同区間を走る急行を前身とし、1968年に寝台特急となった。乗客減少に伴い、2008年からは1日1往復での運行を続けていた。
 最終便に乗るJR西の喜来好久車掌(52)は、東日本大震災で新幹線が不通の間、ボランティアらと東北へ向かった経験が忘れられないという。「15時間もの乗車でお客さまと一体感が出る、まれな列車だった」と語った。[ 時事通信 3月16日(金)19時38分配信 ] 


ダイヤ改正の度に,時代の波にのまれてその役目を終えていくものがあります。
今日までありふれた光景だったものが,明日からもう見ることが出来ない…なんとも言えない哀愁を感じます。

寝台特急日本海
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こちらは大阪と青森を結ぶブルートレイン。新潟県内を深夜に通過していきます。明るい時間に撮った写真ということは・・・お察し下さい。

急行きたぐに
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朝の通勤通学時間帯に新潟に到着する下りは,新津〜新潟間で快速列車となりました。年季を感じるボディが魅力でした。

久留里線
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本日をもって廃止されたタブレット。100年にわたり用いられてきた昔ながらの通行手形も電気信号に切り替えられます。

これで東日本管内では只見線の只見〜会津若松間のみ。しかし昨年7月の新潟福島豪雨で,会津川口〜大白川間は不通のまま。このまま線路が・・とならないことを祈るばかりであります。

3年後2015年春のダイヤ改正では北陸新幹線が開業し,北陸本線・大糸線・信越本線のそれぞれ一部区間が三セク化されます。それぞれを取り巻く状況も大きく変わることでしょう。

昨年の震災で感じた線路がつながっていることの意味。
首都圏から東北への物資輸送が,上越→羽越→青い森鉄→いわて銀河鉄という迂回ルートの末行われました。

長野新幹線は横川〜軽井沢間の寸断を,山形新幹線は奥羽本線の改軌を産みました。よって純粋に線路はもう続いていません。。

採算など困難な問題は山積しているのは分かりますが,危機管理としての鉄路の存在意義たるものを,高速化の時代に今一度問いたいものです。
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2012年02月28日

県内民放ラジオ3局、スマホ配信へ 4月2日から

個人的に大発見だったので記事にしておきます。
首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)の方には全く関係のない話。しかしそれ以外の地域にお住まいの方には,もしかしたら耳よりなお話。今更かよって方がいらっしゃったらごめんなさい。

そもそものキッカケは昨夜富山にお住まいのフォロワーさんが「4/2正午から北日本放送と富山エフエム放送が富山でもradikoで聴けるらしい。 http://radiko.jp/newsrelease/pdf/20120227_001_pressrelease.pdf」とツイートして下さったこと。
そしてそのプレスリリースを読むとその11局の中に新潟も含まれていた。
 インターネットでラジオ番組の同時配信サービスを手掛ける「radiko(ラジコ)」(東京)は27日、新たに本県の民放ラジオ3局を含む全国の11局が4月2日正午から試験配信を開始すると発表した。本県から参加するのは新潟放送(BSN)、エフエムラジオ新潟(FM新潟)、新潟県民エフエム(FMPORT)の3局。同日から三つの局の番組がパソコンやスマートフォン(多機能型携帯電話)で聴けるようになる。
 ラジコが展開しているサービスは「radiko.jp」のアドレスを入力して検索するか、各放送局のホームページからのアクセスなどで聴取が可能。ラジオ受信機がなくてもスマホなど端末で聴けることから、若年層のリスナー拡大や災害時の情報伝達、難視聴地域の解消などが期待されている。 [ 新潟日報 2012年2月28日 ]

長野の方が先だったので,ようやく新潟もかぁという感じで,その場は終わるはずでした。
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@takeshiaraki 情報ありがとうございます。しかしまだ地元局しか聴けないってことですよね…。ニッポン放送、東海ラジオ、毎日放送、中国放送、文化放送、STVラジオ。これらの局を全国どこでも聴けたら野球観戦の選択肢も拡がるのに… at 02/27 22:14
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昨年震災時にエリア制限が解除され全国で聴取可能となったものの,結局暫定的な措置に終わり,地方民には再び一切関係の無い世界となっていたradiko。ってな訳でサイトへのアクセスすら考えられなかったのです。。。

でプレスリリースついでにサイトを眺めてたら,TBSラジオ・文化放送・ニッポン放送・ラジオNIKKEI・InterFM・TOKYO FM・J-WAVE・ラジオ日本・bayfm78・NACK5・FMヨコハマの全ての局の"LISTEN NOW"が押せる状態で,ポチっとしたら「あれ??普通に聴けるじゃん!!何で!?エリア制限無くなったの??!」

この謎を解く鍵はテザリング*にありました。
*携帯電話回線などに接続されたスマートフォンなどを外部モデムとして用いて、パソコンやタブレット端末などをインターネットに接続すること・その機能。
パソコンをテザリングでネットワーク接続(Wi-fiでもUSBでも同じ結果)すると,どうやら実際にいる地域に関わらず,最終的には(アンテナ経由で?)東京のアクセスセンターからアクセスしているとみなされ,何の障壁もなく首都圏の人と同じように聴けるっぽいんです!!

一度接続してしまえば,ブラウザを閉じない限り,テザリングから別の回線(家の光やADSL回線)に切り替えても接続は可能です。

しかしスマートフォンからアクセスしようとすると,GPSを利用したエリア判定機能などが装備されているために,アクセスしようとすると「サービスエリア外のためご利用できません。」というメッセージが出ます。
4月以降はサービスエリア内に入りますが,あくまで地元局+ラジオNIKKEI・放送大学しか聴けない(=首都圏のものは×)ということになるはず。

ということで,テザリングを活用すればradiko非対応地域で首都圏(≠群馬・栃木・茨城)のラジオ各局が聴けるという裏ワザを発見した訳でした。10ヶ月くらい人生損してたw

まぁ高校生の時から通勤ラジオは必須で持ち歩いてましたけど何か??
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田舎は夜になればそれなりに電波拾えます。AMは。ニッポン放送に限らず,愛知(1332)や大阪(1179)や広島(1350)あたりの局も。ただし昼は厳しいです。
多少の雑音は気にせず中継されている試合に集中するという鍛錬を重ねてきましたけどwこれでようやくクリアな音声でニッポン放送ショウアップナイターを聴ける訳だわーん☆萌ネキのおに魂を聴きながら書きました(*´ω`*)
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2012年01月29日

書評『情報の呼吸法』

津田大介『情報の呼吸法』,朝日出版社,2012/01

はじめに
「デジタルやネットワーク技術が発達し,かつてないほど大量に情報が溢れかえっているこの日本において『情報』を活かして何か物事を実現するには,情報のインプット(入力)とアウトプット(出力)のバランスを取ることが重要」(p.7)
本のテーマを一言で表すとこういうこと。


第1章 情報は行動を引き起こすためにある
津田さん自身のこれまでの生い立ちに触れながら展開されていた。

情報を「ネット上に記録しておき必要に応じてネット経由で引き出す」(p.11)
 ストックとしてのブログの存在にもあてはまるかな。記録”されている”ではなく,”しておく”という自発性がないと,容易に”引き出す”ことは出来ないようにも感じた。

「日本のソーシャルメディアは,2010年にブレイクし,ツイッター,フェイスブック,ミクシィという3サービスが激しくしのぎを削る勃興期に入った」(p.13)
 2010年1月当時の首相が始めたことで爆発的に広がったと。誰だったか憶えてます?

「自分の好きなことを自分の好きなように,自由に評論し意見を言うのはこんなに楽しいこと」(p.40)
 一応2001年から日記として”自分の好きなこと”に対して”好きなように”ネット上に公開してきました。

「いまだにマスメディアしか見ていない人と,ソーシャルメディアも使いこなしている人との間には,情報に関して圧倒的な差があ」る(p.46)
 震災を例に。これからはソーシャルメディアに慣れた世代が歳をとっていく。その差を埋める努力というが,必然的に移行されていく部分もあるように感じる。

「ソーシャルメディアの場合,情報ではなく人をフォローする」(p.49)
 この考えはすごく大きいと思う。人が見えないアカウントはフォローしにくいし,むしろ怪しいものと疑う。そしてフォローした人の数だけ価値観があり,活性化される。

「ソーシャルメディアが『2ちゃんねる』と違うのは,情報のやりとりが終わった後でも関係性が継続する」「2ちゃんねるの場合,何か一つの情報で盛り上がっても,最終的にはみんな『名無しさん』に戻ってその後の横のつながりは失われる。しかし,ツイッターで話題が盛り上がり『こいつ面白いな』と思ってフォローすると,その後も関係も持続して,実際に出会って友達にもなれる」(p.58)
 これも実に面白い比較だった。「名」のあるやくせんって感じだもんね(笑)

第2章 情報は「人」をチャンネルにして取り込む
津田さん流インプット方法論とでもいうべきか。個人の立場によって大きく変わる部分もあろう。

「人や情報とのハプニング的な出会いが面白いツール」「未知なる人に興味がある,新しい世界を広げたいと思っている人に向いてい」る(p.77)
 それぞれ特性があり相性もある。

「ネット社会の思想に興味ある人なら,丸山眞男の『日本の思想』(岩波新書)をネットに置き換えて読んでみる」(p.78)
 すごい示唆に富んでいた。「古典には先人の叡智が濃縮されている」と。

「製造元や広告代理店が消費者を組織化してバズ(口コミのブーム)を作ろうとしている場合もあるので注意が必要」「メディアがおすすめするものの背後には何か操作があると思っておいたほうがいい」「芸能人がブログで美味しいと言っても,ブログとの間に300万円動いている」(p.81)
 今話題の・・・。ネット文化が成熟すればこんなのに騙される人もいなくなると思うんだけど・・・。

第3章 情報は発信しなければ,得るものはない
今度はアウトプット論。

「情報のアウトプットを鍛えるのにまず必要なのは,独自の視点を持つということ」「ある一定の基準を自分の中で作り,そのうえでインプットした情報から新しい発想を生み出そうとすることで,必然的にアウトプット力が鍛えられていく」(p.94)
「有用な情報,フォロワーに喜んでもらえるような情報を発信することによってフォロワーに貢献をし,自分の日常を書いて自分自身についても興味を持ってもらう」「自分のネット上での情報拡散力・影響力を高めていく」(p.97)
「自分が面白いと信じることを継続すること」それが「結果的に自分の強みにもなり『このジャンルの情報発信を続けるんだ』という自負も形成され」る「まずは継続すること」(pp.99-100)
 継続の力。これはネットの世界ではマストアイテムだと思います。個人的には。人間だれだって何かしら強みがあるんだから,まずはそれを伸ばす。それだけで自然と色んな感性磨かれて行く。

マスコミは「美談に仕立て上げようとし」「騒いだりする」が「それで終わりで」「その後の動きを継続的にフォローすることはほとんど」ない。(p.111)
 もう一つの継続性の意義。フォローとフォロー。言葉の掛け合わせが実に秀逸だと思う。

第4章 ソーシャルキャピタルの時代がやってくる
ソーシャルメディアの未来論。

「ソーシャルメディアの最大の良いところは,従来『つながり』がなかった人と人とを自然と結びつけ,大きなムーブメントにしてしまうところ」「今までは『つながり』の幅を自ら広げようとしてもローカルな『地域』にしばられてい」た(p.146)
 北海道から沖縄まで。中高校生,高専・大学生から年配の方まで,男女問わず。これってやっぱり,ネットが無かった時代思えばホント凄いこと。。

「これからはソーシャルキャピタル(人間関係資本)の時代」(p.146)
「薄くてもいいので広く多面的にソーシャルメディアでつながっていれば,いとも簡単に問題を解決できるかもしれない。そこにソーシャルキャピタルの意義がある」(pp.148-149)
「『メンバー相互の善意,友情,共感,社交を指す。金銭に還元できる資本とは異なる,金銭に還元できない資本という比喩である』」「キャピタル(経済資本)とは関係のない,『つながり』による無形・無償の財産」「『他人に対して気軽に何かをやってあげる』という具体的なアクションや気持ちを付け加えたい」(p.151)
 実は一番読みたかった部分。ソーシャルキャピタルの話題。学生時代Putnam, Robert D. 2000. Bowling Alone: The Collapse and Revival of American Community. Simon & Schuster.なんかを英文の資料で読まされたことあった。当時はハッキリ言ってなんのこっちゃら??だったけど,ソーシャルメディアをこうして実際に使うようになってようやくそこで何が言われていたのかが,見えてきたような気がした。その意味で凄い名著を紹介してくれていたんだなあと恩師のT先生を改めて尊敬しました。”薄い信頼””厚い信頼””協働”。うろ憶えでホント申し訳ないです>_<

「若い人たちに向けて言いたいのは,『若いうちに会いたい人に会っておけ』」(p.161)
 これは本当に感じる。自分が高校・大学生時代に出会っていればもっと視野広がったんだろうなぁって思う。正直今の子が羨ましい。
 中学生くらいの子は”相互フォロー希望””必ずリフォローします”ってむやみやたらにフォロー数フォロワー数を増やすことだけに躍起になっている印象受けるけど,それは違うと思うな。まぁ学年上がるにつれて分かるようになるか。

「相手に自分の人間関係資本を贈ることで自分の人間関係資本的な価値を高めた,自分に対する投資をしたとポジティブに考える」(p.163)
 「豊さ」とは何だろう。

おわりに
「ソーシャルメディアというのは正直者がバカを見ない世界なんじゃないかな」(p.164)
 誰に頼まれた訳でもないのに情報発信(拡散)する。カネになる訳でもないのに時間を費やす。でもそれが誰かの役に立ち,ひいては自分のためになる。そんな世界の到来かな―。



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2012年01月09日

感想「今日は一日プロ野球ソング三昧」

2012年1月9日。Twitterを始めて854日目。1日の最高ツイート数を大幅に更新(現在161)しちゃいましたw
これまでの最高は昨年11月6日=中日とのクライマックスシリーズ第5戦の110(100超えたのがこの日が初)だったのですが・・
NHKFMの「今日は一日○○三昧」は何回か聴いてましたし,昨年初冬段階でプロ野球ソング三昧があるということ把握していたのですが,いざ本番が迫るにつれて高まる期待感♪

さすがに丸丸10時間フルに聴いたのは初めてでした。。

振り返る意味で本日のプレイリスト
121. 六甲おろし / トーマス・オマリー
120. やったれ、浪華で。日本シリーズ / 鉄砲光三郎
119. ボクたちのホームラン / 桜田まこと
118. GO!GO!ソフトバンク / 中野広之
117. 我らが覇者福岡ダイエーホークス / 水木一郎(福岡ダイエーホークス応援歌 ライブ)
116. いざゆけ若鷹軍団 2007 / SoftBank HAWKS FUKUOKA with AAA
115. いざゆけ若鷹軍団(福岡ソフトバンクホークス応援歌)
114. 柴原洋のテーマ / 福岡ソフトバンクホークス私設応援団(ライブ)
113. 本多雄一のテーマ / 福岡ソフトバンクホークス私設応援団(ライブ)
112. 井端弘和のテーマ / トリオ・ザ・三昧(ライブ)
111. 立浪和義のテーマ / トリオ・ザ・三昧(ライブ)
110. ドラゴンズフォーエバー! / ショーコスギ&ケインコスギ
109. 勝利の叫び / 水木一郎(ライブ)
108. 燃えよドラゴンズ!2011連覇記念盤 / 水木一郎(ライブ)
107. 燃えよドラゴンズ!(1974) / 板東英二
106. 白いボールのファンタジー / トランザム(パシフィック・リーグ連盟歌)
105. 六つの星 / 細川たかし 王貞治、山本浩二、田淵幸一、星野仙一、平松政次、松岡弘(セントラル・リーグ連盟歌)
104. 甦れ!俺の西鉄ライオンズ / 黒田武士
103. 巨人ファンここにあり / オール巨人
102. 阪神ファンここにあり / オール阪神
101. 近鉄バッファローズの詩 / 快音団
100. 男と女のかっとばせ / ジュンとナナ
099. 俺の花だよ月見草 / 野村克也
098. 果てしない夢を / ZYYG, REV, ZARD & WANDS featuring 長嶋茂雄
097. 青春ドカベン / 斎藤努
096. 熱血!大島ぶちかませ / ザ・ドーナッツ
095. 鷹の爪 / 南海ホークス(香川伸行/加藤伸一/吉田博之/畠山準/湯上谷宏)
094. 男の友情 背番号3 / 石原裕次郎
093. 最後に笑えたらいいね / SHINJO(新庄剛志)
092. どこまでも愛 / 原辰徳
091. 宇宙よりのパンツマン / 辻佳紀
090. トラッキーサンバ / 亀山つとむ
089. がんこ親爺の目に涙 / 大沢啓二
088. 息子よ / 落合博満
087. …洋子‘99 / 藤井康雄
086. あなたまかせの夜 / 江本孟紀
085. ジェラシーゲーム / 広瀬哲朗・紫艶
084. うわさのセクシークイーン / 高橋慶彦
083. 青春・I TRY MY BEST / 木田勇
082. 亜希子 / 小林繁
081. 心に汗を / 水木一郎(アニメ「新巨人の星II」 ライブ)
080. 栄光の彼方に / 水木一郎(アニメ「野球狂の詩」 ライブ)
079. かあさんの灯 / 水木一郎(アニメ「野球狂の詩」 ライブ)
078. 北の狼 南の虎 / 水木一郎(アニメ「野球狂の詩」 ライブ)
077. 侍ジャイアンツ / 水木一郎(アニメ「侍ジャイアンツ」 ライブ)
076. ゲーリーのテーマ(「狙い撃ち」) / トリオ・ザ・三昧(ライブ)
075. やるぞ一発!野球道 / 千葉由美、ヤング・フレッシュ、こおろぎ'73(アニメ「一発貫太くん」)
074. 心絵 / ROAD OF MAJOR(アニメ「MAJOR」)
073. 青春ライン / いきものがかり(アニメ「おおきく振りかぶって」)
072. 心絵 / ROAD OF MAJOR(アニメ「MAJOR」)
071. ありがとう / 99Harmony(アニメ「キャプテン」)
070. 野球狂の詩 / 堀江美都子(アニメ「野球狂の詩」)
069. あぁ青春よいつまでも / こおろぎ'73(アニメ「ドカベン」)
068. がんばれドカベン / こおろぎ'73(アニメ「ドカベン」)
067. 名門第三野球部 〜誓書 バイブル〜/ PEARL(アニメ「名門第三野球部」)
066. ボクらの夢によろしく / CHA-CHA(アニメ「ミラクルジャイアンツ童夢くん」)
065. タッチ / 岩崎良美(アニメ「タッチ」)
064. 王者!侍ジャイアンツ / 子門真人(アニメ「侍ジャイアンツ」)
063. 王者!侍ジャイアンツ / ロイヤルナイツ(アニメ「侍ジャイアンツ」)
062. 友情の虹 / ジ・エコーズ(アニメ「巨人の星」)
061. 行け行け飛雄男 / アンサブル・ボッカ(アニメ「巨人の星」)
060. 若田部健一のテーマ
059. 野球があるから(千葉ロッテマリーンズ オープニングテーマ)
058. 福浦和也のテーマ
057. 今江敏晃のテーマ
056. Skin Head Running / Oi-SKALL MATES(千葉ロッテマリーンズ チャンステーマ)
055. ビバ!オリオンズ / ロッテ親衛隊
054. ベースボール・ブギー / リー・ブラザース
053. ウィ ラブ マリーンズ / 唄うマリーンズ(千葉ロッテマリーンズテーマソング)
052. 新沼慎二のテーマ / トリオ・ザ・三昧(ライブ)
051. 鈴木尚典のテーマ / トリオ・ザ・三昧(ライブ)
050. BayStarsを観にいこうよ / ダ・カーポ(横浜ベイスターズ応援歌)
049. Be A Hero / クレイジーケンバンド feat.小野瀬雅生(横浜ベイスターズ応援歌)
048. Winning / CoCo(横浜ベイスターズ応援歌)
047. 熱き星たちよ(横浜ベイスターズ球団歌)
046. 街の灯がゆれる / 星野仙一
045. 紅の翼 / 堀内孝雄(東北楽天イーグルス公式応援歌)
044. THE マンパワー!! / モーニング娘。(東北楽天イーグルス公式応援歌)
043. Dangerous Fight! / TOMMY(東北楽天イーグルス公式球団歌)
042. 羽ばたけ楽天イーグルス / 狗鷲合唱団(東北楽天イーグルス公式球団歌)
041. 燃える赤ヘル僕らのカープ / 事崎正司(広島東洋カープ応援歌)
040. 山本浩二のテーマ / トリオ・ザ・三昧(ライブ)
039. 石原慶幸のテーマ / トリオ・ザ・三昧(ライブ)
038. 石井琢朗のテーマ
037. カープ讃歌 / 若山彰
036. それゆけカープ / 塩見大治郎(広島東洋カープ球団歌)
035. 西鉄ライオンズの歌
034. 無敵の英雄 ドクターK / 水木一郎(ライブ)
033. リトルネプチューン / マリン・ウォーカーズ
032. Sky / MEGA STOPPER
031. 新井貴浩のテーマ / トリオ・ザ・三昧(ライブ)
030. 大仏タイガース / モコ☆モコ
029. 掛布と31匹の虫 / 掛布雅之
028. 六甲おろし / トーマス・オマリー
027. 六甲おろし / 若山彰
026. 清原和博のテーマ
025. ブッチィー音頭 / 田淵幸一
024. 若き獅子たち ウィー・アー・ザ・ライオンズ / 西武ライオンズ応援合唱団(西武ライオンズ応援歌)
023. 吠えろライオンズ / 成田洋明・西武ライオンズ応援合唱団(西武ライオンズ球団歌)
022. 僕らの憧れライオンズ / 子門真人 <コーラス>少年ライオンズ
021. 地平を駆ける獅子を見た / 松崎しげる(西武ライオンズ球団歌)
020. 清原和博のテーマ
019. 原辰徳監督のテーマ
018. 高橋由伸のテーマ
017. 白いボール / 王貞治
016. ブブン ブン ブン ジャイアンツ / 柴田勲
015. ビバ・ジャイアンツ / 中川興一
014. 闘魂こめて / 守屋浩、三鷹淳、若山彰(読売巨人軍球団歌)
013. 田園 / 玉置浩二
012. 好敵手 / 栗山英樹
011. La La La Fighters / 福原美穂(北海道日本ハムファイターズ公式応援歌)
010. Who Let The Dogs Out / BAHA MEN
009. それゆけぼくらのファイターズ / ささきいさお(日本ハムファイターズ応援歌)
008. ファイターズ讃歌 / ささきいさお(日本ハムファイターズ球団歌)
007. VICTORY ROAD 〜ヤクルトスワローズのテーマ / アイリス
006. アトムズマーチ / ボニージャックス
005. 八重樫幸雄のテーマ / トリオ・ザ・三昧(ライブ)
004. スワローズ音頭 / 坂上二郎、ヤクルトスワローズ
003. とびだせヤクルトスワローズ / 松岡弘
002. 東京音頭
001. 燃えよ!ドラゴンズ球団合唱編 / 水木一郎


予め私設応援団ツバメ軍団さんがスワローズは「12球団トップ,0:30頃からです!」と告知して下さったので,すんなり番組構成にも入り込めました。
いきなり番組が圧してヤクルトの時間削られるかと心配もしましたが,実はトップで得したという説も?!
「東京音頭」に「飛び出せヤクルトスワローズ」という定番に加え,今だーチャーンスだここで打てかーとーばせ 勝利の雄ー叫び 上げろよ八重樫♪という八重樫現スカウトの現役時代の「ヒッティングマーチ」がスタジオ生ライブ演奏されるわでテンション上がりまくり!

ヤクルトが終わっても各球団の定番歌に,ヒッティングマーチにと5回裏まで全く飽きずに時間が過ぎて行きました。

ヤクルトに関しては年度別応援歌CDを購入していたのですが,他球団の応援歌でもすらすら歌える自分・・一体どうやって覚えたんだろう?とふと考えてしまいましたね。
今でこそテレビで見れるようになりましたが,地上波で巨人戦中継があった時代はイニング間=CMだし,球場で(そのチームとの対戦を)生で見るのも年に一回あるかないかだし。。動画を漁る訳でもないし。。
西武あたりは西友のセールで憶えたのかなぁ。ホークスは店舗のダイエーか。

それでも球団歌・応援歌・ヒッティングマーチと口ずさめるんだから,親しみやすさ,あるいはインパクトってのはとてつもなく大きいんだなぁ・・って。野球の力無限大!

「熱き星たちよ」あるいは「白いボールのファンタジー」のファンタジーを聴いて,改めて好きな球団が存続していることの有難さを再認識できたことも感謝。

鳴りモノが煩いと喝!を出す球界OBの方も多いですが,日本野球におけるトランペット応援は文化!高校野球にも大学野球にも社会人野球にもブラスバンド応援は欠かせない!!自信持って世界に誇ろうよ!

見事第1回(←勝手に次回を期待)プロ野球ソング三昧MVSに輝いたのはトーマス・オマリーの「六甲おろし」。
当時中学生ながら「はよ、大阪弁直して、東京音頭のCDヤ!!」と書いてしまうくらい,このインパクトは周知していた(貼っておいたYou tubeの動画は権利の都合で削除されちゃったみたい)はずなのですが・・
久々に聴いて腹筋痛くなりました(笑


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新年一発目の三昧は、前年日本一球団の地元放送局からを定番化して下さい! #zanmai at 01/09 22:08
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是非来年は東京放送局から!日本一球団?訊かなくても分かるでしょ!東京に本拠地のあるあ・そ・こ!!
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2011年12月11日

書評『奉仕するリーダーシップ』

児玉光雄『奉仕するリーダーシップ』,二見書房,2011/12

TSUTAYA onlineショップで予約して,店頭受取りしました。1500円以上だと無料で配送してくれるようですが,そこまで満たなかったので。

で,率直な感想を述べますと・・かなり拍子抜けでした。
小川監督と実際対談をしたわけでもなく,直接取材もない。参考資料は公式ホームページに,Number・週刊ベースボールといった読み物。少なくともヤクルトファンなら一度は目にしているものばかりで新鮮味に欠けます。
そして中には「Gendai.net」と信憑性が定かとは言い難い夕刊紙まで出てくる始末。これは正直どうなの?と・・

こんなんなら「Your Swallows」の監督インタビュー号を読み込んだ方がよっぽどタメになりますし,それで上司を反面教師に小川監督を理想に語れば誰にでも書けちゃうレベルなんじゃないかと・・

第1章から昨年のヤクルトについて,「小川は2010年5月27日,高田繁前監督の後を受けて監督代行に就任。この交代を機にチームは急上昇。最終的にクライマックスシリーズへの出場争いを演じてみせた(ただし,クライマックスシリーズ・ファイナルステージで中日に敗れ,日本シリーズ出場はならなかった)。」(pp.13-14)と書かれて,かなり落胆させられました。
おそらく挿入する位置を間違えたものと思われますが,しっかり構正しろと。著者が学者なら尚更!

小川監督の経歴に始まり,昨年の話,そして今年と要所の試合が振り返られ,それに対する監督談話が掲載されているので,その点は今年を振り返る上で読みごたえはあります。

しかしながら,例えば6月14日の対西武戦=浩康サヨナラ犠飛の試合。
浩康が「監督にボール球でも振っていけと言われていたので,初球から積極的にいきました」(p.144)と語ったことを挙げながら,「華麗なジャンピングキャッチや,バックスクリーンに飛び込む豪快なホームランもファンを魅了するもの。/チームを勝利に導くのは,このゲームの田中浩康のような泥臭いプレーである。/当たり前のプレーを大事にして勝利につなげていくことの大切さをリーダーなら説き続けなければならない」(p.144)と〆ておられますが,果たしてそうでしょうか?

あの試合何故浩康が「監督にボール球でも振っていけ」と言われたのか。状況は延長11回裏1死満塁。試合時間は3時間30分を経過しておりもう次のイニングには入らない。
この試合は序盤から山岸が崩れたこともあって投手も野手も総力戦で,さらに9回裏にホワイトセルが打席中審判に暴言を発したことで退場処分となり,その代打に福川が起用されこの時点で野手を全員使い果たし,ベンチ入りの選手は投手の渡辺と久古しか残されていなかった。
浩康の次の打者は昌勇。打席に入ることで万が一のアクシデントは避けたいし,いずれにしても代打を送らざるを得なかった。久古は自信が無いとのことで,年長者でもある渡辺がヘルメットを被ってネクストサークルでスタンバイしていた。ちなみにこの時点で渡辺は,打席はおろか登板も0だった。

仮に浩康がアウトになれば,2死満塁で渡辺投手が打席に入らざるを得ない。チームが負ける可能性は無いにせよ,「リーダー」として「メンバー」である渡辺の気持ちを考慮したら,(たとえ併殺でも)浩康で試合を終えることが最善の策だった。それが監督の指示であっただろうし,浩康自身もそれを感じて打席に立っていたと思う。

それを「泥臭いプレー」と推しはかるのはこれいかに。小川監督のリーダーシップについて書かれた本ですよね??
畠山の08年も無かったことになってるし,色々と物足りませんでした。ざっとまぁこんな感じです。珍しく酷評してしまいました。

目次と印象に残った言葉でも。

第1章 「地味監督」による勝利の手法
 「これらかの時代は,他は何をやらせても半人前だが,これをやらせたら右に出る者がいない人間が活躍できる時代になる」「たった一つでいいから,そういう負けない武器を持つ。それを育てていくのが,リーダーの責務である(p.17)

第2章 メンバーに慕われる小川流
 「自販機の前,喫煙コーナー等,制限時間1分と決めてメンバーとパーソナルなコミュニケーションをとることに終始してほしい。リーダーから積極的にコミュニケーションをとらない限り,メンバーとのコミュニケーションがとても難しい時代に突入しているのだ。」(pp.62-63)

第3章 キーはフォロワーシップ
 「メンバーに考えさせ,自らのアイディアでチームに貢献する行動を取らせるシステムを構築すれば,永続的にメンバーは仕事で成果を出してくれるようになる。リーダーがカリスマ性を示すのではなく,平凡なリーダーが平凡な部下にやる気を与えてチームの勝利に貢献させる。」(p.106)

第4章 システムから考えたチームワーク
 「メンバー一人ひとりの個性を活かして適材適所に人材を置く」(p.127)

第5章 小川采配に見るリーダーシップ・序論
 「褒めることは真実を即座に表現すること。しかもたんなる褒めではなく,メンバーに自信を与える褒めでなければならない」(p.158)

第6章 小川采配に見るリーダーシップ・本論
 「いくら頑張っても,チームが勝利しないことには話にならないし,何よりもファンに説明がつかない。勝負の世界には情容赦がない。つまり監督には,勝つために情容赦のない采配が求められる。毅然とした態度でグイグイ選手を引っ張っていく統率力が求められる」(p.191)
 「任されることにより,頭の中で色々工夫を凝らしながら自分の力を発揮しようと考えるようになる」「リーダーは安易に回答を与えてはならない。任せた以上,うまくいかないなんて悩んでいるメンバーにすぐに救いの手を差し伸べてはいけない。本人に考えさせる力をつけるために任せるわけである」(p.199)

24年後小川監督のようなリーダーになれるように( ..)φメモメモ
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2011年03月31日

書評『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』

岩崎夏海『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』,ダイヤモンド社,2009/12

遅ればせながら?読了しました。話が後半に進めば進むほど世界観に惹きこまれ,一気にいけました。
結論部分に触れてしまいますが,弱小野球部が甲子園に出場するというエンディングストーリーは確かにベタです。

けれどもそこまでに至る過程は,2010年の小川スワローズにも合致する部分が多くないか?そう思っちゃった訳です。まーた前監督批判かwと思われかねないので,気を害される方は無視して下さい。
※「 」は本書からの引用。【 】は『2011年 東京ヤクルトスワローズファンブック』株式会社ヤクルト球団,2011/3からの引用。

第一章 みなみは『マネジメント』と出会った
「マネージャーの資質(129更)」(p.16)
【野球は失敗の多いスポーツ。だから無理に矯正しようとするのではなく,いかに長所を見出してあげるかには,気をつけていました。】

第二章 みなみは野球部のマネジメントに取り組んだ
「そうよ!『感動』よ!顧客が野球部に求めていたものは『感動』だったのよ!それは親も,先生も,都も,高野連も,全国のファンも,そして私たち部員も,みんなそう!みんな,野球部に『感動』を求めているの!」(pp.56-57)
【みんなで勝つ。チーム全員で一つの勝利をつかむ。】

第三章 みなみはマーケティングに取り組んだ
「加地の問題はまさに『コミュニケーション』にあった。」(p.93)

第四章 みなみは専門家の通訳になろうとした
「人の強みを発揮させる」という発想(p.121)
【思えば,高校出プロ一年目からファームで11本塁打と打点の二冠王。そのまま育ってくれればいいなと思っていたのに,当時の彼は,残る分野の『打率』に向きました。技術はあるので,初球からからおっつけてライト前に落とす。<2ストライクに追い込まれてからそういう打撃ならいいが,お前の一番の持ち味はフルスイングではないか>。二軍監督だった私は黙って彼を四番から外したこともあります。去年プロ10年目にして自分の特長を再認識したのではないですかね。】

第五章 みなみは人の強みを生かそうとした
「部員たちは,自らの強みが生かされることによって,その責任感をますます強めた。」
【青木はヒットを追求する選手です。ヒットを打つために貪欲で,準備を怠らない。ならば三番も四番も打てるが,試合開始直後にすぐ打席機会が来る一番打者にすえようと考えました】

第六章 みなみはイノベーションに取り組んだ
「守備のポイントを『エラーを恐れない」ということに決めた。」(p.186)
【点が取れないで負けた試合が多かったので,『点を取る』ということから逆算して打線の構造をねりました。】

第七章 みなみは人事の問題に取り組んだ
「ただ,この人事にも,単に文明を外すということだけではなく,彼の強みを最大限に生かすという狙いがあった。文明の走力を,出塁率の悪いレギュラー選手としてくすぶらせておくのではなく,ここぞという時のピンチランナーとして活用しようとしたのだ」(p.215)
【そこで機動力が武器の福地には申しわけなかったのですが,畠山を起用したわけです。】【たとえば福地。そういう選手が多いほど,チームの層はあつくなる】

第八章 みなみは真摯さとは何かを考えた
マネージャー仲間の夕紀の病と死。
2001年ヤクルト優勝時には小山田健一ブルペン捕手のご不幸がありました。他にも球界では2000年ダイエーの藤井将雄氏,1991年広島の津田恒美氏なども印象に残っています。何か重なるものを感じて,胸がアツくなりました。。。 

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2011年01月29日

書評『Facebook 世界を征するソーシャルプラットフォーム』

山脇伸介『Facebook 世界を征するソーシャルプラットフォーム』,ソフトバンク新書,2011


映画『ソーシャルネットワーク』を観たついでに購入。1時間足らずであっさりと読めました。

第1章 フェイスブックとは何か?
「そこにあるコンテンツは今までのポータルサイトのそれとは異なる。それは友達の近況であったり,自分が読みたい新聞だったり,好きなアーティストからのメッセージだったりする。つまり自分用にカスタマイズされたコンテンツが並ぶ」(p.34)
 まぁ確かにフェイスブックでもカスタマイズ出来るが,これはiGoogleでも同じことだから・・。
「ソーシャルフィルタリング,すなわち『私の知っている誰か』がフィルタリング=選別して送り出してくれた情報だからこそ,私にとって重要であり,興味が湧く」(p.36)
 このあたりのフィルタリングもかつてはYahoo!だったりしたものが,Twitterで多様な立場の人から「精査されたニュース」が流れてくるようになった。

第2章 フェイスブックの生い立ち
「フェースブック設立までの経緯は,映画『ソーシャルネットワーク』のストーリーとオーバーラップするところでもある。映画では虚実を交えた人間ドラマが展開されている」(p.40)
 訴訟社会アメリカならではというストーリー。映画で定番の笑いや涙を誘うような展開とは程遠いが,ある意味でテンポ(怒涛の早口口調)がいい。そしてラストシーンがごく普通の”人間的な”感じが描かれていて,印象に残った。
 個人的には新入生課題で名前と写真と自己紹介を入れさせられただけの学内的フェイスブックならこれより前に経験してたのに・・・。モバイル端末から常時接続なんて考えられなかったし,同じサーバーに接続された限られた台数のパソコンからしかアクセス出来ないし,連携もなかったからな。フェイスブックのアイディア知ってたら今頃マークじゃなくてマーサだったわww 

第3章 勝ち続ける理由
「ツイッターのつぶやきをフェイスブックに連動させて表示させるアプリも用意されている」(p.91)
 ここに何の意味があるのか今一解せない。ツイッターとフェイスブック利用者が重複しているから尚更そう感じるのだろうけど・・。「ニュースフィード」にはツイッター上にも書かれているので重複する情報と,フェースブックのみの情報の区別がつきにくい。連動ツイート数が多くなればなるほど。
「フェイスブックはフローでありながらストックの役割も果たすのである」(p.92)
 ツリー形式の掲示板という従来の感じが「ストック」の役目になっている。

第4章 フェイスブックエコノミー
「インターネットの普及で少なくとも私たちはこれまでと比較にならない量の商品やサービスの情報を,自らの手で得られるようになった」(p.99)
 消費プロセスの話。AISASの次の段階について触れられ,「個々のInterest」がより鮮明になると。
「ソーシャルメディアは人と人との直接的な,とてもパーソナルなつながりに回帰させてくれたのだと思う。そして私は,ソーシャルメディアが人と人とをつなぐものだと考えた時,そこにストーリー=物語が生まれることが大きなカギになると考えている」(pp.104-105)
 まさに1/21放送の『クローズアップ現代』とは正反対でネットを捉えた感じ。旧来じゃ到底考えられなかったような人あるいは土地とをつないだことだって留意しておかないと。
 あと関係ないけど,「つなぐ」をひらがなで表してくれていたのがすごく良かったです。漢字で書くと「繋ぐ」だけどこの字って見た感じ「繁」に似てるからあんま使いたくないん・・・さ(ゴニョゴニョ) 

第5章 フェイスブックの陥
「ある日突然,実名でないという理由でアカウントを抹消されたという話も聞く」「フェイスブックで本名を使っていなかった人が突然アカウントを停止された」(p.122)
 必ず挙げられるフェイスブックと実名の問題。日本で根付くのか否かという。この事例が今後どうなるかは分からないが,本名でなくても登録という流れは出てきたようだ。個人的には別に本名に拘る必要も無いと思う。ニックネームであれハンドルネームであれ偽名であれ同一人物であれば,それはそれで立派なパーソナリティをもつことになるのだから。でもせっかくならせめて顔写真くらいは欲しい。せめて何かは身を明らかにして証明しておかないと。
「有名人や有名映画のキャラクターの名前に至っては,NGワードとしてあらかじめはじかれてしまう仕組みになっている」(p.123)
 偽名なりすまし。この辺りは厳格化しないと。政治家はともかく芸能人は入り込むべきではないのかも‥。ましてホイホイと友達申請してしまうアカならまず業者だろうから。

第6章 「ソーシャル化」するメディア
「プロでもない,普通の人で,知人からつながっていた,会ったこともない,知らない人でも,そこで書かれていることを見て,私が信頼できると思ったら,それでいいし,そういうオススメ情報が,信頼できる。その上,タダですよね。今までは雑誌を買っていたんですよね,重いのに。私にはいらない情報もたくさんついてくるのに」(p.141)
 印象に残った言葉。第5章と通じる部分で,信頼できればそれで十分。

「個々人が自分の関心のある情報にしか目を向けなくなれば,『デイリー・ミー』は社会の断絶(分極化)を招くという危惧もある」(p.143)
 分極化の危険は,フィルタリング次第で充分回避できるのではないか。寧ろ視野が広がっていると思う。気の合う人間関係での話なんかよりはよっぽど。合わせる合わせない考えなくていいんだし。

「ソーシャルメディアの時代」「マスメディアは今まで通り,大量の情報を送り続けているのだが,図3でわかるようにユーザー同士が相互に双方向性を持ち,交錯する大量の情報の中で,マスメディアの影響力は相対的に下がってしまう」(p.150)
 「相対的な」低下。まさにその通りなんだろうな。

「2009年以降,ツイッターの普及で,日本でもつぶやきながらテレビを見るという楽しみ方が珍しいものではなくなってきている」(p.157)「なんといっても楽しいのはスポーツ中継だ」(p.159)
 スポーツきたよ!!これからの時代アンドロイド搭載テレビチューナーがひとつの主流になるんじゃないかなぁと個人的には感じる。

「ツイッターがパブリックビューイングなら,フェイスブックは仲間内での観賞会」(p.160)
 実に的確に表されていると感じた。やっぱり驚くのは個人個人が多くの情報を所有しているということ。グループではあたかもその「場」にいたように「体験を共有」させてもらえる。

第7章 夜空のムコウ―フェイスブック後を生きるということ
 SMAPの歌詞に乗せてこの13年のインターネットを振り返る。うち12年を生で見てきたから,やっぱり色々変わった。

「ブログで自分の好きなことや,凝っていること,誰にも負けないコレクションやスキルを簡単に発信できるようにもなった」(p.174)
 その通り!
 
「名無しの落書きではなく,私以外の何者でもない私と,心を通じあわせることのできる人探しであったり,議論であったり,共感の確認であったり,すべてはコミュニケーションなのだ」(pp.181-182)
 所詮バーチャルで片づけられてきた時代と比べてもツールは進化を遂げているのは感じるし,閉ざされた世界でなく開かれた世界にもなっている。
 昨日今日始まったことじゃないんだし,ネット上で築かれた財産があるんだから,それをもっと目に見える形で可視化できれば,より信憑性が増す。それを集積(集約)できる場所の一つがFacebookなのかもしれない・・ね。今のところは。



ということで中の人○十代の投稿はこれにてお終い!次回更新からはx十路な人になりますぬ・・・。
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2011年01月12日

書評『マキコミの技術』

コグレマサト・いしたにまさき『マキコミの技術』インプレスジャパン,2010

合わせて読みたいに見事に感化されて購入。。

第1章/時代は「クチコミ」から「マキコミ」へ
「『以前に会話したことがあるあのアイコンの人』というような,なんとなく知っている人が多くなり,初対面でも打ち解けやすい状況が生まれている」(p.28)
 昨年はツイッターによってリアルとネットが近づき,とうとうイベントや飲み会にまで参加することが出来,大きな変化を感じた一年にもなりました。その辺りがこの本も読もうと思ったきっかけ。

「ブログやツイッターを書いているユーザーは,それぞれの人がもはやメディアを持っている,個人個人がメディア化している」(p.35)
 メディア=マスの時代を知っているだけに,すごい革新だと改めて感じる。

「レンタルしたCDを聴くだけのファンが10万人いるよりも,CDを購入し,写真集も閲覧用,保存用,展示用と購入し,必ずコンサートや握手会にも足を運んでくれるような熱心なファンが千人いるほうがありがたい(ビジネスが成功しやすい)」(p.39)
 これは昨今のCD売上ランキングを暗喩ですか…?!

「ソーシャルメディアに自分から入り込んで,ある程度の継続をしていくということが必要」(p.42)
 「信頼による,つながり」の話。今思えばツイッターを始めて半年程度は使い方もそうだけれど,やはりどこか会話にも抵抗があったように思う。それほどヘビーじゃ無かった。実際に誕生日ツイートや81cm大雪ツイートもしなかった。。

「『好きこそものの上手なれ』ではありませんが,特になにかを得たいと考えるわけでもなく書き続けて『結果的に』いいことがあった,というのは,ブログを長く続けている人ならば誰しも一つや二つ,いえ,もっと思い当たるところがあるのではないでしょうか」(p.49)
 最初は誰も見てなかった。1日のip/pvともに0という日だってあったくらい。アクセス数もそうなら,コメントも。初めてもらったのはスパムさんだった。それでもある日”いつも楽しみにしています”という1通のメールを頂けた。それはそれは本当に嬉しかった。お陰さまでその後は順調にアクセスも50→100→200-250と伸び,コメントあるいはトラックバックと定期的な反応も頂けるようになった。そしてツイッターあるいはリアルで,ブログ読んでますという声を貰えた。これらは「結果」の賜物。

「ブログというのはその名のとおり,ウェブのログ(記録)であり,自分の足跡がネット上に記録されているようなものです。継続することで積み重ねたログが,自分への信頼の醸成にもつながっていきます」(p.50)
 「信頼」というのは大袈裟かも知れないが,それでも「ログ」に価値は出てきたと思う。


第2章/コツコツ「継続」がソーシャルメディア上の土台
「淡々とコンテンツを作り続け,ブームに関係なく残るものを蓄積していくこと」(p.64)
 これからも色々なソーシャルサービスが生まれてくるんだろうけど,こうして育て築いてきたものは大事にしていきたい。

「ソーシャルメディアでの活動を生活習慣の一部として,『気がついたら数年間続いていた』というように自然と継続できるようにすること」「そのために大事なのは,自分の毎日のペースを作ること」(p.70)
 継続のノウハウが語られているが,本当に「気がついたら数年間続いていた」だけの話。

「自分なりの情報フィルタリング方法を編み出し,ある程度入ってくる情報を絞り込むという発想を持つほうが,楽にでき」る(p.73)
 これはそれなりに実践しているかも。シーズン中は試合を見る/聞く→ボックススコアを確認する→公式のコメントを読む。これだけ。配信されてくる寸評はこの時点では読みたくない。

「他者をフィルターとして,そのユーザーが重要だと思ったものを,いわば二次的に見る」(p.74)
 これはツイッターの話ですが個人的にはネット界隈の興味ある話を多く提供して下さるさんを一番の「フィルター」として情報収集させて頂いております。

「まず自分が毎日できる好きなことを続けることを意識してみてください。毎日続ければ,それは自分だけのやりかたになります」(p.76)
 スワローズが好きじゃなきゃこの活動は出来っこ無い!!

「『人のちょっと面白いところを強化してしまう作用こそ,ソーシャルメディアの本質』」(p.80)
 これはまさにプリン。イイキャラを発掘してもらえたので,このキャラで行こうと思う(笑)

「ブロガ−独自の視点からの記事を読みたいと思ってもらうこと」(p.81)
 自分で言うのもアレですが変なデータにこだわるの好きですよね。。解説・実況別戦績とか。○○が△△打つと負けないとか。何曜日は××とか。優勝した年と同じとか。勝手にこじつけちゃって。でもそれが「独自」にもなっているんだろうし,やっていても一番面白い。現地情報はなかなか出来ないんだから,そこは23年の記憶で勝負!ってトコかな?!

「わかりやすさ(=覚えてもらいやすさ)のためには,ビジュアルも重要な要素です。ネットは文字の世界であると同時に視覚情報の世界でもあります。ツイッターなどで設定するアイコンに,なにか目立つ,もしくは気になるビジュアルの要素があると,それはそれで自分の印象を広げることにな」る(pp.81-82)
 アイコンってやっぱ重要だと思います。あんまりコロコロ変えたくない。マイピクさんのサービスを使って本当に良かったと思ってます。

「ブログの更新情報は,ぜひツイッターにも流しましょう」(p.82)
 seesaaさんは機能を持っているので,それを活用させて頂いています。これも先にブログがありきだったから迷わず使えた面がある。今や「ブログのコメント欄よりも」よっぽど「ツイッター上の方が」「反応」を「もらいやす」い。

「日常のささいな疑問などブログの記事の材料としては小さすぎる話題を投げかけてみると,意外な人から反応があったり,思わぬ答えが返ってきたりすることがよくあります。それがブログの記事の参考になることもありますから,自分の判断でしまい込んでしまわず,ツイートしてみましょう」(p.83)
 でもなんだかんだで試合中のやりとりは面白い!昨年の10/8巨人戦なんか自分でも驚いた!!5月の暗黒期は暗黒期でまたフォロワーさんとのスワローズ愛を深められた気もしてます。


第3章/つながりを育てる「ギブ&ギブ」の精神
「漠然としてうまく言葉にできない部分もあるのですが,ブログを書くということは個人的で一方的な行為のようでいて,どこかの誰かのなにかにつながっているという感覚が確かにあります」(p.116)
 何気ない言葉一つでほんとうにうれしいものなんですよね。

「ブログをはじめとするソーシャルメディアでの活動を継続することは,人とのつながりを作り,人となにかしらの形で出会うきっかけを作るための活動だと言える」(p.118)
 2010年はまさに出会えた一年でした。さんさんさんさんさんさんさんさんさんさんさんさんさんさんさんさんさんさんさんさんさんさんさんさんさんさんさんさんさんさんさんさんさんさんさん
将軍様のお力添えがなければ成し得ませんでした。本当にありがとうございます!!

他にも始めたての頃にフォローして下さったり,リプさせて頂いたりした中でアイコンとアカウント(あるいはプロフィール)が一致している方々は
さんさんさんさんさんさんさんさんさんさんさんさんさんさんさんさんさんさんさんさんさんさんさんさんさんさんさんさん。さん
がいます。(アルファベット順。複数アカウント・著名人は除かせて頂きました。)

「ログの積み重ねはうそをつきません」「これまで継続してきたものを見ればわかります」(p.120)
 これからも心の中に。

「ブログ以前と以降では,つながりかたに大きな違いがあると感じます。メールマガジンのころは,読者の人たちの人なりを詳しく知ることはできませんでした。しかし,ブログやツイッターが普及し,個人があぶり出されたことにより,人となりがよくわかり,個人と個人がつながりやすくなったと感じます。しばらく顔を合わせていなくても相手がなにをしているのかを知ることが簡単です」(p.127)
 確かにその通り。掲示板等ではハンドルネームだけが手掛かりで,性別も年齢も趣向も分からない。それがツイッターではアイコンとプロフィールだけである程度分かりあえちゃう不思議。やりとりしているのは同じデジタルの文字なのに…

ソーシャルメディアでは『一歩前に出る』ことが非常に重要です」(p.128)
 「思い切って」「一歩前に」踏み出した。それだけで本当に世界は大きく変わりました!全てが「第一回」で印象に残っています。

「ソーシャルメディアに取り組むなら,まずは個人としてやってみるとよいですね。やってみないと理解できない部分が大きいですから」「大切なのは積み重ね」(p.164)
 それなりに実践したことを活かしたい。


第4章/「マキコミ」から生まれる新しい価値
「ソーシャルメディアを通じて『マキコミ』を体験することで,自分または自社にとっての新しい価値を発見したり,作り出したりすることができます。」(p.213)
 本章を通して展開される「継続」「つながり」の先にあるもの―この問いに答えを見出せるような一年にしたいですね。 

「野:ブログでは好きなカープのことを書くんだけど,カープファンじゃない人は離れますね,やっぱ(笑)。ツイッターでもカープの話をしていると『あ,フォロワー減っとるじゃん!』と。
コ:ネタフルは浦和レッズサポーターだから読まない,というツイートも見たこともありますよ(笑)。」(p.218)
 どの世界にもあるようです(笑)こればっかりはしょうがないよね♪


おわりに
「『情報をフローとストックで考える』」「『情報発信を続けていると,量的変化が質的変化に変わるときが来る』」
「普通の人が普通に使えるツールがブログしかない時代から,ツイッターを始めとするソーシャルメディアが広がったおかげで,この二つはさらに実感しやすく,そして重要な意味を持つようになってき」た(p.221)
 

ソーシャルメディアに臨む姿勢としては,発言したことには責任をもてる領域を。門外漢なことには触れない。人を不快にさせるものや見ず知らずの人の陰口は叩かない。
新たな「マキコミ」を通じて新しい発想や可能性を身につけていきたいな♪様々な経験を積んで改めて読み直したい書だと思いました。

追記
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2011年01月07日

書評『ネットで成功しているのは<やめない人たち>である』

いしたにまさき『ネットで成功しているのは<やめない人たち>である』技術評論社,2010

地元のツ●ヤ書店でフト目に留まった3冊平積みにされていた本。帯文の「これは続けなきゃ意味がないものなんだな」あるいは表紙カバーの「ブログを続ける=ライフログを残す,という行為は未来への自分への投資」そんな文言が自分に多くを訴えかけてくれたので,迷わず購入!

自分自身は,この本にアンケートが掲載されたような「成功している」著名なアルファブロガーさんたちには足元も及びませんが,それでも自分なりに少なくとも5年間ブログを続けてきたものとして何か言えるものはあるだろうという気持ちもあり,まずは僭越ながらアンケート取得項目に答えさせて頂こうと思います。
以前にもそれっぽいこと書いてはいるんですけど…,まぁスタンスとしてはあんまり変わってないかなぁ。。

・お名前
 マーサ 
・Twitter ID
 masak20
・ご自分のWebサイト、ブログなど
 http://www.k4.dion.ne.jp/~kamada20/「東京ヤクルトスワローズデータサイトFight!!SWALLOWS」 
 http://masa-k-20.seesaa.net/「試合見聞LOG-東京ヤクルトスワローズ応援ブログ-」
 http://ja-jp.facebook.com/masak20 
・いちばん好きなWebサイト(Webサービス含む)は?
 自分のサイト,ブログには愛着があるが,最近はFacebookに新たな可能性を感じる
・初めて見た時にいちばん衝撃を受けたWebサイト(Webサービスも含む)とその理由
 自分より年下の高校生(当時)が制作していた個人のウェブサイト。デザインやコンテンツなど刺激を受けた。
 Google。気になっていた人物名で検索をかけたら現況が分かったこと。ただそれはいわゆる「名無しさん」のサイトだったが,それでも玉石混交のネットから自らが欲する情報を取捨選択する力を学んだ気がした。いずれも2000年以前の話。
・ネットで情報発信する際にいちばん必要な個人のスキルはなんでしょう?
 好きである事。
・あなたがネットで情報発信する際に心がけていることは?
 飾らずありのままの自分を出すこと。感じた事をありのままに。
・あなたがネットでの活動を続けることができた理由はなんでしょう?なぜ続いてきたのでしょう?
 小学校の卒業文集に書いた”野球が好きだから,野球に関する何かを書いたり,自分が撮った写真を掲載できたらいいなぁ”というある意味での「夢」をインターネットによって実現することができたから。気がついたらログが溜まっていた。
・収入の変化はありましたか?
 いいえ(手を出していない)
・収入の変化はどれぐらい経ってからですか?
 −
・アクセス数を増やす工夫をしていますか?
 していない(以前は積極的にトラックバックを送る,あるいは他の方のブログにコメントするなどの行為をしていた)
・フォロワー数を増やす工夫をしていますか?
 している(誰かをフォローするという事は必然的に自らを売る事になるから)


ハンドルは実名から取ったものですが,「ネットで価値を持」ったように感じます。「ネットにおける最大の力は『継続』で」「それが醍醐味」というのはモットーにも通じました。

「アンケート回答一挙紹介−ブロガ−110人のリアルな声」に関しては非常に読みごたえがあり,うんうん!そう思う!!的な声がいくつもありました。

他に印象に残った文章を引用すると
3.アンケートからなにが読み取れるかI−各項目定量分析
「自分の出した情報が外に出ていったことがきっかけになって,自分なり他人なりに変化をもたらした」(p.113)
「『薄さ』があるから,マイペースでやることができる。『薄さ』があるから,自分の好きなことだけをやることができる。『薄さ』があるから,友人とはしない話をすることができる」(p.115)
「情報が蓄積されて,価値に変化するまでにはとにかく時間がかか」る(p.121)
「1つ1つのことは薄くても,時間が経過して蓄積されていけば,どんなに薄くても情報はある高さという結果に到達」(p.123)

4.コンテンツの継続とイノベーションの継続
「HTMLで<hr>と書くと『おおっ,線が出た』とか。そういうちまちましたことが,いちいち楽しかった」(p.135)

5.アンケートからなにが読み取れるかII−クロス分析
「ストック型の情報=情報に持続力がある=蓄積されるアーカイブに価値がある」(p.195)
「多くのブログにとって,そのアクセスの正体はまさにロングテールそのままの,過去記事への小さいアクセスの積み重ね」(p.197)
「自分が本当に興味あることだけをやってきたことかも知れません。元から何も期待していないと,思わぬ人や思わぬ反応があると,うれしい ※磯崎哲也さんの回答」(p.210)
「自然と興味を持ってしまうもの,どうしても好奇心を止められないもの,そういった気づいたら反応していたということを自分の基本姿勢の中に,これも自然に組み込んでいった方が,無理なく3年という期間を楽しく通過儀礼として味わうことができるはず」(pp.214-215)

6.ログ的にものを考える
「情報の蓄積があなたの資産になる」(p.237)
「ログがあなたの日常を反映する」(p.250)
「お金以上の何かを公開した人のところに運んでくれるからです。つまり,お金とは違う価値が公開された人だけにもたらされるのです。そして,それが一時的なものではなく,ネットにおけるあなたの価値を向上させてくれたことは,すべてのログが教えてくれます」(p.251)

ざっとまぁこんな感じで,とにかく時間が経つにつれて,ログのもつあらゆる価値と,ネットによる連携で自分自身にフィードバックされるものが大きくなってきた事を強く感じています。

そんなこんなで読んで下さる全ての方に改めて”ありがとう〜って伝えたくて”♪
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2010年03月12日

「北陸」「能登」ファンに見送られ最後の旅へ出発

 ブルートレインの愛称で親しまれた寝台特急「北陸」(上野〜金沢)と定期便としては最後のボンネット型車両となった急行「能登」(同)が12日夜、最後の旅に出発した。始発駅となったJR上野駅や金沢駅には大勢の鉄道ファンが集まり、悲鳴のような声を上げながら見送った。
 「北陸」は昭和25年に上野〜大阪間の急行列車として誕生。寝台特急に昇格した50年から青い客車を使用し、当時全盛期を迎えていたブルートレインの仲間入りを果たした。
 首都圏発のブルートレインは、東京駅発着が既に全廃、上野駅発着も札幌行きの「北斗星」と日本海回りで青森に向かう「あけぼの」だけとなる。
 「北陸」を補完する形で同時期に誕生した「能登」は、平成5年から489系電車のボンネット型を使用。今では定期運行としては最後のボンネット型となり、ファンの注目を集めていた。
 ■ブルートレイン 旧国鉄が付けた愛称ではなく、愛好家の間で自然に定着したため定義はまちまちだが、(1)寝台特急である(2)機関車が客車を牽引する(3)車体が青い(4)20、14、24系車両を使用する−ことが条件とされる。車体の型式や色が違う「カシオペア」(上野−札幌)や「トワイライトエクスプレス」(大阪−札幌)は含まれない。[ 3月12日22時20分配信 産経新聞 ]

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別に撮り鉄って訳では無いんですが・・・一つの時代に区切りらしいので。
古田敦也引退試合の帰りに高崎駅で撮った急行「能登」。
車両の老朽化もあるんだろうけど,そんなに惜しいなら普段から利用しろよと思うんだよなぁ。
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2009年04月11日

とある広告

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「テナント募集中!」が「デントナ募集中!」に見えちゃった(笑)
今日は出るとかな?!
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2009年03月21日

感想「日本の、これから」

に追記で書こうとも思いつつ,結局書いてないので,備忘録もかねて。
「どうなってしまう?テレビの、これから」最近のテレビはつまらない?インターネットがあればいい?視聴者の本音爆発・民放看板番組制作者とNHKのスタジオで徹底討論▽なぜ?テレビを見ない若者が急増中▽茶の間からテレビが消える?ドラマで描く未来の姿▽シャボン玉・8時だヨ・北の国から…お宝映像▽ご意見を募集中FAX03(5455)7777

「最も印象に残ったテレビ番組」
この質問項目に制作者が挙げたのはバラエティが大多数だったことにまず失望した。
自分は真っ先に「9.11」のあの瞬間の衝撃を思い浮かべたし,視聴者代表の中にも2名おられた。
衛星放送によって世界中の映像をリアルタイムで届ける。あるいは阪神大震災や中越地震の時のように,現場上空にヘリを飛ばして状況を伝える。
こうした映像のネットワークこそがテレビ局の最大の強みだろうし,活字(新聞)でもなく音声(ラジオ)でもない。映像メディアであるテレビだからこそ提供できるものがある。

ニュース報道
ニュースの度に解説者なりキャスターなり時にはタレントがコメントをする。こうしたスタイルがいつからか主流になっている。
5W1Hを的確に伝えて,あとは視聴者がそれぞれ考える時間なりきっかけを与えれば,番組なんて5分〜10分もあれば充分ではなかろうか。

話が地上波のみ
キー局P帯の現在の番組表と4月からの番組表が大きなボードで出てきたり,TBS系列局の無い秋田県民からの「WBCが見られない」という格差是正の訴えが出たり。秋田の人だって,地上波では見られないだろうけど,ケーブルなりJ-SPORTSで見られるんだから。
テレビが「つまらなくなった」とか「見なくなった」って話は,自分からすればあくまで地上波テレビを全く見なくなっただけで,その分ニュースを定時に手短に伝えてくれるBS1ニュースや地上波からCSへと追い出されたプロ野球中継とプロ野球ニュースを見るようになっただけで,視聴の選択肢が以前と比べて格段に広がったことについては全く触れられてなかったこと。

アーカイブ/オンデマンド
WBCの試合を時差なり録画で見たいとは思わない。やっぱりライブだ。でも一昨日昨日の試合をオンデマンドで見ようとは思わないが,例えば野球に飢えるオフのように,ある程度の時間軸を経過したら見たいときが来る。WBCの場合は利権が絡むけれども,こうして日々蓄積していく産物を活かさない手は無いと思う。

視聴者からの意見の反映
放送局の番組HPの意見の多くは,事前に検閲があって,批判的なものは削除されてしまう。ただ掲示板やブログなどには賛否が混交する。
番組参加といった双方向ではなく,こうしたネット上の意見の抽出・反映した番組作りやフィードバックを制作者は考えるべきではないか。これぞテレビとネットの共存では?

とりあえずこんなところかな。
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2009年02月28日

感想「映画×連続ドラマ『赤い糸』」 最終回

最終回となったので諸々を。

映画を見てからやっぱり気になって,以下で原作「赤い糸上・下」・続編高校生編「赤い糸destiny上・下」・完結編社会人編「赤い糸precious」と読ませて頂きました。
お陰で映画×ドラマとの改変点もより鮮明になりました。
ak_akaiito.gif destiny.gif precious.gif


一番良かったなぁって感じた,芽衣が生みの親のありがたさを知るまでの葛藤と育ての親の愛。二人の結婚式に育ての父が実父を式に連れてくるってストーリー。
ドラマでは実父は亡くなってしまい,父からの手紙で出生の事実を知ることになっていました。。芽衣を束縛したタカちゃんも事故死してしまうし,
「映画を盛り上げるために,簡単に命が捨てられていく」(Mr.Children『HERO』より)

というのは残念だったかなぁと。
ナツ・優梨・沙良あたりは原作に忠実だったでしょうか。。
最初は一種在りえない世界の描写に戸惑いましたが,話が進むにつれて凄く人間味が出てくる作品だと,自分自身は感じました。

もう一方は映画×ドラマのメディア・ミックス手法。
細かい所なんだけど,真夏と真冬に撮ったから,太陽の日差しの強さと草木の緑の明らかな差が気になっちゃった。

これは数年前某局であだち充さん原作の野球アニメが1−3月期でドラマ化されましたが,夏の予選のシーンとかで,いくら効果音つけたところで,外野やスタンドの芝が枯れてるのはやっぱり無理があるって感じたのがキッカケ。

映画に合わせてドラマの第1話・第2話は撮ってあったのだから,その時点である程度ドラマの枠も決まっていたはず。
せめて登下校など野外のシーンだけでもスペックに合わせるとかで,映像技術で一工夫が出来たならば・・・というのを感じました。

でもポッキーが食べたくなったり,主演の溝端君や挿入歌「ray」を唄うlego big morlなど,新しく注目したい人達も増えました。うまくミックスされたかな(笑)

メディア・ミックスについてはまた来週追記するかも。
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2008年12月23日

感想「映画×連続ドラマ『赤い糸』」

ここの最後に触れた映画×連続ドラマ『赤い糸』
フジテレビのメディアミックス戦略に見事なまでに浸り始めまちゃいまして・・・映画鑑賞してきました☆

繰り返しになるのですが,最初は本当に「366日」が映画の主題歌に起用される事ぐらいは知っていたものの,映画そのものに対しては全く興味なかったんです・・
そもそも「ケータイ小説」に対する受け止め方も,女子中高生の流行だしよく分からないなぁ・・・という感じでしたし。

感動の河端・小野・度会・真中引退試合の翌日に『PACHINAI×5 MAGGY HAKODE TOUR '08』LIVE最終日の沖縄公演がCS721+HDで完全生中継されて,それも見てたんで,じゃあ中盤の劇とかカットして2時間にまとめたんだろうなという期待を抱いてディレクターズカット版を見たら・・・

曲と曲の間にメンバーのトークが割って入ってきて,肝心のライブ感がそがれる編集・・・
アンコールになっても「Street Story」「この子達のために」止まりで,ラストの「そこにあるべきではないもの」がカットされたのに,放送時間はまだ15分くらい残ってる・・・
このあと何やるの?!って思った時に挿まれたのが『赤い糸』の導入部となる惑星の話。それが主題歌「366日」のプロモだったんですね。プロもまでもが映画×ドラマと連動してて,以後のストーリーのシーンが時折挿入されつつ,HYメンバーの演奏も登場するという仕上がり。

これが”気になるかも?!”と感じた全ての始まりでした。。

ネタバレになるかもなので,以下反転

wikiで原作のあらすじ読むと(変にトラックバック飛ばされるのを避けるためにカタカナ変換しますが)安易な「ヤク」や乱暴な「セイ」のストーリーのように感じるんだけど,そうしたシーンってのは無くて,主人公・芽衣のピュアなラブストーリーに仕上がっており,受け入れ易かった。
疑問として
軽い気持ちで「ヤク」に手を出してしまった芽衣の友人・未亜は無事止められたの?!
ってのと
芽衣の出生の秘密が複雑でイマイチ把握出来なかった
ってのが残ってるんですが・・・


ここまで反転


映画の主題歌ってエンディングだけの後付って曲が多くて,むしろ挿入歌の方が印象に残ることの方が多いんだけど,「366日」は違った!!

HYはTUN作詞のポップなサウンドも好きなんですが,「あなた」「Song for…」「NAO」と続いてきたIZUのバラードもやっぱり凄く響いてくる・・・

そしてラストに「to be continue」の文字

これこそがフジテレビのメディアミックスの最大の売りなんですよね!

今までも原作をもとにして,映画化→ドラマ化もしくはその逆のドラマ化→映画化ってパターンは見られたものの,スタッフ・キャスト・主題歌は流動的であったが,これを完全統一。
さらにドラマと映画を同時期に放送・公開することでエピソードが絶妙に絡み合い,ドラマ・映画双方を見ることで1つの『赤い糸』の世界が出来上がるという戦略。
さらにこの時期は年末年始の特番期で連続ドラマでありながら,第3話と第4話が2週間空くというのも一つの戦略でしょう。

メディアミックスの最終形態としてDVD化があると思うんだろうけど,なんかそれにまで手を出してしまういそうな予感すら・・

早くもドラマの結末が気になって仕方ありません!!2月28日でしょ?!もうオープン戦じゃん!長いような?短いような?

『赤い糸』の世界―本当に感動しましたもうやだ〜(悲しい顔)

ただ,かといってケータイ小説に興味持ったかって言われるとそうでもないと思うんですがね。。
以下脱線
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