コグレマサト・いしたにまさき『マキコミの技術』インプレスジャパン,2010

合わせて読みたいに見事に感化されて購入。。
第1章/時代は「クチコミ」から「マキコミ」へ
「『以前に会話したことがあるあのアイコンの人』というような,なんとなく知っている人が多くなり,初対面でも打ち解けやすい状況が生まれている」(p.28)
昨年はツイッターによってリアルとネットが近づき,とうとうイベントや飲み会にまで参加することが出来,大きな変化を感じた一年にもなりました。その辺りがこの本も読もうと思ったきっかけ。
「ブログやツイッターを書いているユーザーは,それぞれの人がもはやメディアを持っている,個人個人がメディア化している」(p.35)
メディア=マスの時代を知っているだけに,すごい革新だと改めて感じる。
「レンタルしたCDを聴くだけのファンが10万人いるよりも,CDを購入し,写真集も閲覧用,保存用,展示用と購入し,必ずコンサートや握手会にも足を運んでくれるような熱心なファンが千人いるほうがありがたい(ビジネスが成功しやすい)」(p.39)
これは昨今のCD売上ランキングを暗喩ですか…?!
「ソーシャルメディアに自分から入り込んで,ある程度の継続をしていくということが必要」(p.42)
「信頼による,つながり」の話。今思えばツイッターを始めて半年程度は使い方もそうだけれど,やはりどこか会話にも抵抗があったように思う。それほどヘビーじゃ無かった。実際に誕生日ツイートや81cm大雪ツイートもしなかった。。
「『好きこそものの上手なれ』ではありませんが,特になにかを得たいと考えるわけでもなく書き続けて『結果的に』いいことがあった,というのは,ブログを長く続けている人ならば誰しも一つや二つ,いえ,もっと思い当たるところがあるのではないでしょうか」(p.49)
最初は誰も見てなかった。1日のip/pvともに0という日だってあったくらい。アクセス数もそうなら,コメントも。初めてもらったのはスパムさんだった。それでもある日”いつも楽しみにしています”という1通のメールを頂けた。それはそれは本当に嬉しかった。お陰さまでその後は順調にアクセスも50→100→200-250と伸び,コメントあるいはトラックバックと定期的な反応も頂けるようになった。そしてツイッターあるいはリアルで,ブログ読んでますという声を貰えた。これらは「結果」の賜物。
「ブログというのはその名のとおり,ウェブのログ(記録)であり,自分の足跡がネット上に記録されているようなものです。継続することで積み重ねたログが,自分への信頼の醸成にもつながっていきます」(p.50)
「信頼」というのは大袈裟かも知れないが,それでも「ログ」に価値は出てきたと思う。
第2章/コツコツ「継続」がソーシャルメディア上の土台
「淡々とコンテンツを作り続け,ブームに関係なく残るものを蓄積していくこと」(p.64)
これからも色々なソーシャルサービスが生まれてくるんだろうけど,こうして育て築いてきたものは大事にしていきたい。
「ソーシャルメディアでの活動を生活習慣の一部として,『気がついたら数年間続いていた』というように自然と継続できるようにすること」「そのために大事なのは,自分の毎日のペースを作ること」(p.70)
継続のノウハウが語られているが,本当に「気がついたら数年間続いていた」だけの話。
「自分なりの情報フィルタリング方法を編み出し,ある程度入ってくる情報を絞り込むという発想を持つほうが,楽にでき」る(p.73)
これはそれなりに実践しているかも。シーズン中は試合を見る/聞く→ボックススコアを確認する→公式のコメントを読む。これだけ。配信されてくる寸評はこの時点では読みたくない。
「他者をフィルターとして,そのユーザーが重要だと思ったものを,いわば二次的に見る」(p.74)
これはツイッターの話ですが個人的にはネット界隈の興味ある話を多く提供して下さる
doba_anamakiさんを一番の「フィルター」として情報収集させて頂いております。
「まず自分が毎日できる好きなことを続けることを意識してみてください。毎日続ければ,それは自分だけのやりかたになります」(p.76)
スワローズが好きじゃなきゃこの活動は出来っこ無い!!
「『
人のちょっと面白いところを強化してしまう作用こそ,ソーシャルメディアの本質』」(p.80)
これはまさにプリン。イイキャラを発掘してもらえたので,このキャラで行こうと思う(笑)
「ブロガ−独自の視点からの記事を読みたいと思ってもらうこと」(p.81)
自分で言うのもアレですが変なデータにこだわるの好きですよね。。解説・実況別戦績とか。○○が△△打つと負けないとか。何曜日は××とか。優勝した年と同じとか。勝手にこじつけちゃって。でもそれが「独自」にもなっているんだろうし,やっていても一番面白い。現地情報はなかなか出来ないんだから,そこは23年の記憶で勝負!ってトコかな?!
「わかりやすさ(=覚えてもらいやすさ)のためには,ビジュアルも重要な要素です。ネットは文字の世界であると同時に視覚情報の世界でもあります。ツイッターなどで設定するアイコンに,なにか目立つ,もしくは気になるビジュアルの要素があると,それはそれで自分の印象を広げることにな」る(pp.81-82)
アイコンってやっぱ重要だと思います。あんまりコロコロ変えたくない。マイピクさんのサービスを使って本当に良かったと思ってます。
「ブログの更新情報は,ぜひツイッターにも流しましょう」(p.82)
seesaaさんは機能を持っているので,それを活用させて頂いています。これも先にブログがありきだったから迷わず使えた面がある。今や「ブログのコメント欄よりも」よっぽど「ツイッター上の方が」「反応」を「もらいやす」い。
「日常のささいな疑問などブログの記事の材料としては小さすぎる話題を投げかけてみると,意外な人から反応があったり,思わぬ答えが返ってきたりすることがよくあります。それがブログの記事の参考になることもありますから,自分の判断でしまい込んでしまわず,ツイートしてみましょう」(p.83)
でもなんだかんだで試合中のやりとりは面白い!昨年の10/8巨人戦なんか自分でも驚いた!!5月の暗黒期は暗黒期でまたフォロワーさんとのスワローズ愛を深められた気もしてます。
第3章/つながりを育てる「ギブ&ギブ」の精神
「漠然としてうまく言葉にできない部分もあるのですが,ブログを書くということは個人的で一方的な行為のようでいて,どこかの誰かのなにかにつながっているという感覚が確かにあります」(p.116)
何気ない言葉一つでほんとうにうれしいものなんですよね。
「ブログをはじめとするソーシャルメディアでの活動を継続することは,人とのつながりを作り,人となにかしらの形で出会うきっかけを作るための活動だと言える」(p.118)
2010年はまさに出会えた一年でした。
110_sinさん
231skさん
8960swallowsさん
ayumiksさん
blueswaさん
chakra527さん
chan_tsubaさん
elly_caさんGGGGGGo_Lets_Goさんgokigenyohkoさん
HOS48さん
ko_maicaさん
linbo3さんman_pan_11さんmattoounさん
mayumayupandaさん
mi2352yuさんNoixAbeさんOJAL_jpさんorangekoaraさんrierieswaさんryocap13さんsawa521さんsirguielさんSpike_Spさんswa9llows123さんswaswallowさんthefan_izzyさんtokyotsubameさんtsubamixさんtsubatyさんwowchanさん
YKT41さん
yoshi_bouさん
Ys_willさん
将軍様のお力添えがなければ成し得ませんでした。本当にありがとうございます!!
他にも始めたての頃にフォローして下さったり,リプさせて頂いたりした中でアイコンとアカウント(あるいはプロフィール)が一致している方々は
37tasu さん
3Vo7xxAyumiさんaok1luvswallowsさんaokirabさんakakurotsubameさん
a_n_yanさん
byxbeeQさんcarborane_acidさんiety_twitさん
joh1008さん
jpleebbさんjuru2896さんhotaru_umiさんhoujiotyaさんkotoko_8さん
lilsHiNolilさん
mikkikkiさんminachilysさん
one_stockさん
ozamasaさん
senkajtさん
sinzyさんt_ikesanさんtakeshiarakiさんTDAdmiさんtsuba_doleさんyoshi_panさん
YS_shimicornさん。
yukai034145さん
がいます。(アルファベット順。複数アカウント・著名人は除かせて頂きました。)
「ログの積み重ねはうそをつきません」「これまで継続してきたものを見ればわかります」(p.120)
これからも心の中に。
「ブログ以前と以降では,つながりかたに大きな違いがあると感じます。メールマガジンのころは,読者の人たちの人なりを詳しく知ることはできませんでした。しかし,ブログやツイッターが普及し,個人があぶり出されたことにより,人となりがよくわかり,個人と個人がつながりやすくなったと感じます。しばらく顔を合わせていなくても相手がなにをしているのかを知ることが簡単です」(p.127)
確かにその通り。掲示板等ではハンドルネームだけが手掛かりで,性別も年齢も趣向も分からない。それがツイッターではアイコンとプロフィールだけである程度分かりあえちゃう不思議。やりとりしているのは同じデジタルの文字なのに…
「
ソーシャルメディアでは『一歩前に出る』ことが非常に重要です」(p.128)
「思い切って」「一歩前に」踏み出した。それだけで本当に世界は大きく変わりました!全てが「第一回」で印象に残っています。
「ソーシャルメディアに取り組むなら,まずは個人としてやってみるとよいですね。やってみないと理解できない部分が大きいですから」「大切なのは積み重ね」(p.164)
それなりに実践したことを活かしたい。
第4章/「マキコミ」から生まれる新しい価値
「ソーシャルメディアを通じて『マキコミ』を体験することで,自分または自社にとっての新しい価値を発見したり,作り出したりすることができます。」(p.213)
本章を通して展開される
「継続」「つながり」の先にあるもの―この問いに答えを見出せるような一年にしたいですね。
「野:ブログでは好きなカープのことを書くんだけど,カープファンじゃない人は離れますね,やっぱ(笑)。ツイッターでもカープの話をしていると『あ,フォロワー減っとるじゃん!』と。
コ:ネタフルは浦和レッズサポーターだから読まない,というツイートも見たこともありますよ(笑)。」(p.218)
どの世界にもあるようです(笑)こればっかりはしょうがないよね♪
おわりに
「『情報をフローとストックで考える』」「『情報発信を続けていると,量的変化が質的変化に変わるときが来る』」
「普通の人が普通に使えるツールがブログしかない時代から,ツイッターを始めとするソーシャルメディアが広がったおかげで,この二つはさらに実感しやすく,そして重要な意味を持つようになってき」た(p.221)
ソーシャルメディアに臨む姿勢としては,発言したことには責任をもてる領域を。門外漢なことには触れない。人を不快にさせるものや見ず知らずの人の陰口は叩かない。
新たな「マキコミ」を通じて新しい発想や可能性を身につけていきたいな♪様々な経験を積んで改めて読み直したい書だと思いました。
追記