2年連続5位からの巻き返しを目指し高津臣吾監督が掲げたスローガンは「捲土重来2025 TEAM SWALLOWS」。巻き返し,再び覇権を奪うという意味が込められており,野村克也監督が1997年に掲げ,リーグ優勝と日本一を達成した年と同じものが採用された。しかし開幕前から故障者が続出。2020年以来5年ぶりとなる最下位でシーズンを終え,津監督は退任。新監督に池山隆寛二軍監督が就任することになった。
シーズン回顧
2月【喪失】
本来であれば球春到来に心躍る2月であるが,深い悲しみにくれることになった。6日球団マスコットつば九郎が体調不良により4月中旬までのイベント等への出演を見合わせることがアナウンスされた。翌7日に前球団代表取締役会長CEO兼オーナー代行で経営面,編成面で多大な功績を残した衣笠剛氏が死去。あろうことか19日にはつば九郎を長年支えてきた担当スタッフも死去。そんな2人に弔いの意味も込めてチーム一丸となってリーグ優勝と日本一で恩返しをするシーズンにしなければならなかった。
3月(0勝3敗0分)【不安】
しかし開幕を前に早くも暗雲が。1日巨人戦(東京ドーム)で山田哲人が左手指腱脱臼。14日オリックス戦(神宮)の試合前練習に村上宗隆が右脇腹付近を痛め離脱。18日阪神戦(神宮)には新守護神候補筆頭のマイク・バウマン(=マーリンズ)が上半身コンディション不良を訴え離脱。さらに22日北海道日本ハム戦(エスコンフィールド)で塩見泰隆が守備中に古傷である左前十字靱帯を損傷。オープン戦を8勝5敗2分,2年連続の「3位」で終えたことも不安に拍車をかけた。
開幕カードは奇しくも1997年と同じ東京ドームでの巨人3連戦。育成出身の岩田幸宏が「2番センター」,赤羽由紘が「6番セカンド」でいずれも初の開幕スタメンに名を連ねた。開幕投手に指名された奥川恭伸は6回無失点の好投。打線も巨人の開幕投手戸郷翔征を5回に攻略。5-2と3点リードで9回裏は田口麗斗に託されたが,巨人打線につかまり,3点を奪われ延長戦の末サヨナラ負け。2戦目は先発吉村貢司郎が2回もたず7失点KO。打線も22イニング連続無得点と沈黙。開幕カードを重視し,奥川・吉村・高橋奎二とエース格をつぎ込んだものの,目論見通りとはいかず開幕3連敗スタートとなった。
4月(9勝9敗1分)【絶望】
1日が雨天中止となり仕切り直しとなった2日ホーム開幕広島戦(神宮)。延長10回表1死満塁のピンチを木澤尚文が6球で乗り切り,その裏丸山和郁のサヨナラタイムリーヒットで今季初勝利。丸山和は「今年キャンプから突然の訃報が続き,僕ら,またファンの皆さんも悲しい気持ちになったと思います。そのお二方の分まで今年のヤクルトは絶対に優勝するという強い気持ちを持っていきたいと思います」と神宮の夜空に誓いを新たにした。3日広島戦(神宮)は小川泰弘が自身2度目となるマダックス完封。楽天からFA移籍の茂木栄五郎にも移籍初タイムリーが出た。5日中日戦(神宮)には,山田の通算200号本塁打(史上46人目)。清水昇が通算150ホールド(史上15人目)。石山泰稚 が3者連続三球三振(史上21人目23度目)(球団では1955年6月22日金田正一以来70年ぶり2人目)。来日初登板初先発のピーター・ランバート(=ロッキーズ)が来日初勝利と記録づくしの勝利となり,引き分けを挟んで3連勝で借金を完済した。
9日阪神戦(甲子園)で石川雅規がプロ野球新記録となる24年連続勝利を達成。45歳以上での勝利投手(史上4人目)。先発勝利投手(史上3人目)。大卒投手先発186勝目は村山実の185勝を抜きプロ野球新記録とこちらもメモリアルな勝利。10日阪神戦(甲子園)・11日横浜DeNA戦(横浜)が2試合連続ノーゲームとなり,2024年4月3日以来373日ぶりに単独首位に浮上した。
17日阪神戦(神宮)には上半身のコンディション不良で出遅れていた村上が出場選手登録され,プロ初となる「4番・ライト」で今季初出場。外野守備を無難にこなし,8回の第4打席で今季初安打をマーク。しかし・・1点を追う9回裏2死二塁の第5打席で空振りをした際に苦悶の表情を見せ,打席の途中で自ら交代を申し出,翌18日に再び登録抹消。20日巨人戦(神宮)には守備で長岡秀樹 が右膝を負傷。代わりにショートに入った伊藤琉偉のプロ初打点となるサヨナラタイムリーでなんとか連敗を5で止めたものの,その長岡もまた26日中日戦(バンテリン)2回表の打席で右膝後十字靱帯を損傷し戦線離脱。この日の敗戦でチームは最下位に転落すると,以降最下位を脱出することは一度たりともなかった。
5月(5勝18敗1分)【貧打】
野手に怪我人が続出しファームの編成もままならない事態となったため,埼玉西武から外野も含め複数のポジションをこなせる山野辺翔を金銭トレードで緊急獲得。打線の低迷はより深刻さを増していく。18日横浜DeNA戦(神宮)から6月4日埼玉西武戦(メットライフ)までプロ野球ワースト記録となる14試合連続2得点以下という歴史的な貧打にあえぎ,この間チームは1勝12敗1分。借金も19まで膨れ上がり,ペナントトレースから早々に脱落した。3日阪神戦(甲子園)で松本直樹に代わって一軍登録された橋本星哉がプロ初安打。石山は5月の勝利全試合でセーブをマークし,27日中日戦(神宮)で通算100セーブ(史上38人目)を達成した。
6月(6勝15敗)【失望】
5日埼玉西武戦(メットライフ)。2日前にプロ初の4番に抜擢された澤井廉の本塁打でチーム15試合ぶりとなる3得点目。投げては来日3試合目の先発登板となったペドロ・アビラ(=ガーディアンズ)が7回2安打1失点の好投で来日初勝利。
翌6日ソフトバンク戦(神宮)はリバン・モイネロの前に8回まで球団ワーストの18三振を喫していたが,0-2で迎えた9回裏にホセ・オスナが同点2ラン,延長10回に武岡龍世がサヨナラホームランを放ち,4月8-9日以来およそ2ヶ月ぶりの2連勝。9回までに18三振,10回までに19三振を喫しての勝利は史上4度目。チームでは1993年7月6日以来,32年ぶりの珍事であった。ソフトバンクにこそ2勝1敗と勝ち越したものの,北海道日本ハムに同一カード3連敗を喫するなど,交流戦も5勝12敗1分と大きく負け越し,最下位。交流戦を終えて借金24という状況。25日東京都内のホテルで開かれたヤクルト本社の株主総会では,津監督の休養を含めスタッフのテコ入れを求める声も上がったが,林田哲哉球団社長からは「一蓮托生」「最後まで務めてもらうつもりでやります」とシーズン途中の監督交代は考えていないことが強調された。
7月(12勝6敗2分)【希望】
2日には自力優勝可能性が消滅。交流戦終盤からコンディション不良で出場を見合わせていたドミンゴ・サンタナが5日に一時帰国。検査の結果,右肘を手術し再来日せずリハビリに専念することに。8日に登録を抹消された茂木も16日に左膝半月板の手術を受け,今季中の復帰は絶望となった。10日に並木秀尊が,12日には石山が登録抹消。石山は監督推薦で選出されていたオールスターも辞退。代替で大西広樹がヤクルトから唯一出場した。 9日に育成の沼田翔平を支配下登録。
そんな中でチーム状態がようやく底を脱したのもこの時期だった。3日広島戦(マツダスタジアム)ドラフト1位中村優斗(=愛知工業大)がプロ初勝利。21日広島戦(神宮)現役ドラフトで加入の矢崎拓也が移籍後初勝利。球団新記録となるデビューから12試合連続無失点など圧巻の投球を続けてきたドラフト3位荘司宏太(=セガサミー)も26日中日戦(神宮)でプロ初勝利。17日巨人戦(神宮)から30日横浜DeNA戦(横浜)までオールスターを挟んで2022年6月以来3年ぶりの8連勝。借金20以上のチームが8連勝したのはプロ野球史上初で,5位広島とのゲーム差を3.5,CS圏内の3位横浜DeNAまでは6.5と一気に縮めた。新規選手契約可能期間の最終日である31日にはフィリーズ傘下2Aを自由契約となっていた青柳晃洋の獲得を発表した。
8月(11勝15敗1分)【村上】
7月29日に村上,1日に長岡が出場選手登録され,ようやく役者も揃ってきた。7日巨人戦(東京ドーム)で石川が三浦大輔と並び投手プロ野球最長記録タイ記録となる24年連続安打を放ち,プロ1年目からの24年連続安打は張本勲・衣笠祥雄・門田博光を抜き歴代単独2位。自身のもつ大卒1年目から安打記録も24年に更新した。21日巨人戦(神宮)で中村悠平が通算1000本安打(史上326人目)。31日広島戦(神宮)には育成ドラフト3位下川隼佑(=オイシックス新潟アルビレックス)がプロ初勝利を挙げた。
村上は27試合に出場し,打率.291,12本塁打,22打点。8月の大樹生命月間MVP賞に選ばれた。だがモップアップを担う投手陣の月間防御率は,長谷川宙輝4.91,阪口皓亮 7.20,小澤怜史10.80,石原勇輝11.25,丸山翔大20.25と軒並み崩壊し,31日には優勝可能性が完全消滅した。
9.10月(14勝13敗1分)【転換】
ここにきて今季ファームを主戦場としてきた選手達が結果を残した。9日中日戦(神宮)では先発から中継ぎに転向した松本健吾が1年4ヶ月ぶりの勝利投手に。2年ぶりに一軍登録された北村恵吾は5本塁打と打力開眼の兆しを見せ,22日阪神戦(神宮)には第114代目4番打者に抜擢された。濱田大貴も8月29日の再昇格後4本塁打を放った。30日横浜DeNA戦(横浜)で西村瑠伊斗がプロ初安打,初打点。10月1日横浜DeNA戦(横浜)にはドラフト4位田中陽翔(=健大学高崎高)がプロ初安打,初打点。球団高卒新人では1967年奥柿幸雄以来58年ぶり球団史上2人目となる猛打賞もマークした。鈴木叶も高卒から2年連続安打。坂本拓己もプロ初登板し,林琢真から初奪三振を奪った。
先発投手陣も安定。吉村は4試合に先発して4勝0敗,防御率1.16で2年続けて9・10月度の大樹生命月間MVP賞を受賞。山野太一も吉村に次ぐ月間3勝。先発陣の一角を担い3日広島戦(マツダ)で3勝目を挙げた高梨裕稔とはシーズン終了後に2年契約で合意に達した。
内山壮真はプロ5年目で自身初の規定打席に到達した。本職の捕手ではなくスタメン106試合はいずれも外野(レフト87・センター1・ライト18)。打率はチームトップの.262。8本塁打,48打点いずれもキャリアハイ。古賀優大はセ・リーグ13年ぶり,球団では1993年古田敦也以来となる盗塁阻止率.500をクリア。星知弥はチーム最多の17セーブを挙げた。球団史上初めて,荘司1.05,大西1.17,星1.67,松本健1.87,矢崎1.93の5名が登板30試合以上で防御率1点台と,勝ちパターンは安定していた。
宮本丈は12球団トップの代打起用68回。5月17日DeNA戦(神宮),7月17日巨人戦(神宮)で決勝打を放つ勝負強さに加え, これまた12球団トップとなる代打起用時の四球数11,代打での出塁率.433の数字を残した。増田珠もまた代打打率350で,4月9日阪神戦(甲子園)同点打,5月4日阪神戦(甲子園)決勝三塁打,8月8日阪神戦(京セラドーム)延長12回決勝打と阪神相手の勝負強さが光った。
ルーキーながら勝ちパターンの一角を任され45試合登板全て救援で2勝1敗,28ホールド,防御率1.05の荘司が,チームでは2019年村上以来6年ぶり,投手では2013年小川以来12年ぶりとなる新人王に選出された。新人で30ホールドポイントは史上10人目の快挙だった。
ドラフト2位モイセエフ ニキータ(=豊川高校),ドラフト5位矢野泰二郎(=愛媛マンダリンパイレーツ)は一軍登録なく終わった。
9月27日に川端慎吾が今季限りでの現役引退を表明。29日山本大貴,金久保優斗,山下輝,原樹理,宮川哲,西川遥輝,育成の鈴木康平。10月6日太田賢吾,24日北村拓己にそれぞれ戦力外通告。ランバート,バウマン,アビラも自由契約となった。
コーチ陣は嶋基宏ヘッドコーチ,石井弘寿投手コーチ,小野寺力投手コーチ,井野卓バッテリーコーチ,杉村繁打撃コーチ,宮出隆自二軍打撃コーチが退団。嶋コーチは中日,石井コーチは広島,小野寺・井野両コーチは東北楽天へそれぞれ移籍することになった。
最後に。今季誰よりも一番頑張って,立派に成鳥したのはつばみちゃんです。「やりきった」姿を「ちゃんとみて」ました。ありがとう。
【表1】セ・リーグ順位表
シーズン中盤から首位を独走し,9月7日にNPB史上最速のリーグ優勝を果たした阪神。85勝54敗4分 勝率.612で2位DeNAに13ゲームの大差をつけた。村上頌樹が14勝,勝率.778,144奪三振で投手三冠。才木浩人は防御率1.55で最優秀防御率。及川雅貴がリーグトップの66試合登板で46ホールドの最優秀中継ぎ。石井大智が50試合連続無失点というプロ野球新記録を樹立し防御率は0.17。チーム防御率はリーグ断トツトップの2.21で投手出身の藤川球児監督が完璧なまでの投手陣を築き上げ球団史上初の快挙となる就任1年目でリーグ優勝を果たした。
打者陣も佐藤輝明が40本塁打と102打点の二冠でリーグ最優秀選手賞。近本光司は4年連続6度目の盗塁王を獲得した。
昨年日本一の横浜DeNAが2位。東克樹が村上とともに14勝で最多勝を分け合い,来日2年目のアンソニー・ケイは9勝6敗,防御率1.74。秋山登が1960年に記録した同1.75を抜いて球団歴代1位の防御率をマークした。アンドレ・ジャクソンも10勝7敗,防御率2.33の好成績。9月を17勝6敗1分で2位に浮上も,2年連続日本シリーズ進出とはならず。三浦大輔監督が辞任し,相川亮二監督が就任した。
リーグ連覇を目指した就任2年目の阿部慎之助監督率いる巨人は,不動の四番・岡本和真が5月上旬に左肘靭帯損傷で3カ月以上戦線離脱。エース戸郷も2度のファーム降格を経験と不振もあって貯金1の3位。ライデル・マルティネスが最多セーブ。2年目泉口友汰が規定打席に到達し打率.301。球団の遊撃手では坂本勇人以来となるベストナイン・ゴールデングラブ賞のW受賞。9月30日中日戦(東京ドーム)で田中将大が野茂英雄,黒田博樹,ダルビッシュ有に続く史上4人目の日米通算200勝を達成した。6月3日に終身名誉監督長嶋茂雄氏が89歳で亡くなった。
3年連続最下位から4位に浮上したのは中日。松山晋也がマルティネスと並び46セーブで最多セーブ。岡林勇希が168安打で最多安打。リーグワースト403得点と得点力不足が依然として課題だが,来季から本拠地バンテリンドームナゴヤに「ホームランウィング」「アリーナシート」が新設され, 井上一樹監督の野球も変わりそう。
広島は正捕手の坂倉将吾が3月上旬に右手骨折。開幕3戦目に秋山翔吾が右足首痛,4番候補だった新外国人エレウリス・モンテロが左脇腹肉離れで離脱。交流戦こそセ・リーグで唯一負け越さなかったが,7月を4勝16敗3分と大きく負け越し,就任1年目は2位だった新井貴浩監督は,昨年が借金2の4位,今年は借金20の5位で2年連続Bクラスと下降線をたどっている。小園海斗が打率.309で首位打者と,最高出塁率(.365)のタイトルを獲得した。
チーム成績
【表2-1】チーム月別成績
143試合 57勝79敗7分 .419を前後半で区切ると,前半72試合 21勝47敗4分 .309。 後半71試合 36勝32敗3分 .529。観客動員数は2,011,972人 。1997年以来28年ぶり,実数発表が開始された2005年以降では初となる200万人を突破した 【表2-1】。
【表2-2】チームホーム/ビジター別成績
5月13日中日戦(豊橋)〜6月4日埼玉西武戦(ベルーナドーム)まで引き分け挟んでビジター11連敗。球場別では2023年1勝11敗1分,2024年2勝10敗と大きく負け越したマツダスタジアムで6勝5敗2分と3年ぶりに勝ち越し。バンテリンドーム6勝6敗。甲子園4勝5敗。横浜スタジアム4勝8敗。京セラドーム1勝4敗。東京ドームでは開幕から8連敗を喫し,1勝8敗で終えた【表2-2】。
【表2-3】チーム曜日別成績
ワーストは水曜日で5勝15敗1分。5月第1週〜7月第1週にかけて7連敗。7月第5週まで14週勝ちが無く,8月第4週から5連敗でシーズンを終えた。曜日別の連勝は最も勝率の高かった日曜日の4月第2週〜5月第2週にかけての「4」が最高だった【表2-3】。
【表2-4】チーム年度別成績推移直近10年間 ※()はリーグ順位
チームとしては野村監督最終年の1998年から若松監督就任2年目の2000年以来実に25年ぶり,21世紀になって初となる3年連続Bクラス。同一監督による3年連続Bクラスは1987〜1989年関根潤三監督以来36年ぶり。5位6位のみの3年連続Bクラスとなると1984-86年(5位→6位→6位)以来39年ぶり。
クライマックスシリーズ制度が導入されて以降3年連続でCS進出を逃したのは横浜DeNA・広島・中日に次いでリーグ4球団目【表2-4】。
【表3】チーム別対戦成績
昨年はセ・リーグ全球団に負け越したが,今年は対広島戦で3年ぶりの勝ち越し。広島戦以外で唯一勝ち越したのがソフトバンク戦。日本一ホークスが今季唯一負け越したのがヤクルトだった【表3】。
【表4】守備成績
【表5-1】交流戦順位表
20回目の交流戦はセ・パ両リーグで明暗が分かれた。9度目の優勝を果たしたソフトバンクから上位6球団をパ・リーグが占め,セ・リーグは広島が9勝9敗で7位。それ以外の5球団は負け越し。勝ち越し球団0は24試合制だった2010年以来15年ぶり2度目。パ6球団が全勝したのが2回,5球団が勝利したのが6回。パが63勝43敗2分と圧倒した【表5-1】。
【表5-2】交流戦通算成績表[2005-2025]
これを受け通算順位でも4位のオリックスと5位の巨人,6位の埼玉西武と7位の阪神,8位の東北楽天と9位の中日が入れ替わった形になった【表5-2】。
DATA2025〜チームとしての成績
赤字がリーグトップ。青字はリーグワースト。
【表6-1】チーム投手成績
先発防御率,被安打,被本塁打,失点,自責点,被打率は3年連続。救援防御率は2年連続リーグワースト。与四球が前年比+72となり,2022年巨人以来となる400超え。完投・完封・無四球も4月3日広島戦(小川)のみだった。【表6-1】。
【表6-2】チーム打撃成績
こちらもリーグトップ成績は皆無で,三塁打数と得点圏打数がワースト。犠打数はリーグ3位の125でありながら得点圏に走者をおけなかったことを裏付けた【表6-2】。
【表6-3】チーム勝敗内訳
昨年リーグワーストだった「1点差勝敗試合」は一転リーグトップに。さらに特筆すべきは「8回終了リード時勝敗」。2024年中日がマークした.981(51-1-0)とほぼ変わらない数字。シーズンを通してセーブ失敗は3月28日開幕巨人戦(田口)のみだった【表6-3】。
おわりに〜2026年シーズンに向けて
ドラフト会議では,松下歩叶(法政大・内野手),松川玲央(城西大・内野手),山崎太陽(創価大・投手),増居翔太 (トヨタ自動車・投手),鈴木蓮吾 (東海大甲府高・投手),石井巧(NTT東日本・内野手),飯田琉斗(ENEO・投手)の7名を指名。7位指名まで行ったのは7年ぶりとなる。
マイナーで通算317試合に登板している右腕ヘスス・リランソ(=ブルワーズ3A),今季中日で3試合に登板した最速160キロ超の右腕ナッシュ・ウォルターズ,2023年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)ベネズエラ代表のホセ・キハダ(=エンゼルス)の3投手を獲得。現役ドラフトでは通算80試合に登板している大道温貴を獲得。濱田が阪神へ移籍した。ロッテを戦力外となった柿沼友哉,西武を戦力外となった日隈モンテルとも契約を結んだ(日隈は育成)。
育成ドラフト指名は小宮悠瞳(川崎総合科学高・投手)1名のみ。支配下より竹山日向,中川拓真。引き続き育成契約を結ぶ廣澤優,西舘昂汰,西濱勇星 ,橋翔聖,佐藤琢磨,松本龍之介,澤野聖悠,根岸辰昇,野颯太の計13名が育成契約となる。
コーチ人事は松元ユウイチ外野守備走塁兼作戦コーチがヘッドコーチへ。留任は今季より招聘した吉岡雄二打撃コーチ,寺内崇幸内野守備走塁コーチの2名のみ。投手コーチに正田樹二軍投手コーチ,山本哲哉二軍投手コーチ。バッテリーコーチに衣川篤史二軍バッテリーコーチ,打撃コーチに坪井智哉二軍打撃コーチ,外野守備走塁コーチに土橋勝征二軍外野守備走塁コーチがそれぞれ昇格。
二軍監督には城石憲之二軍総合コーチが就任。留任は山ア晃大朗二軍外野守備走塁コーチのみ。伊藤智仁投手コーディネーターがチーフ投手コーチ。大松尚逸チーフ打撃コーチは二軍チーフ打撃コーチ。佐藤由規投手兼育成担当コーチが二軍投手コーチ,西浦直亨野手兼育成担当コーチが二軍打撃コーチへそれぞれ配置転換。東北楽天から田中雅彦二軍バッテリーコーチを招聘し,村中恭兵二軍投手コーチ,川端二軍打撃コーチ,三輪正義二軍内野守備走塁コーチの3名が新たに就任した。
主砲・村上がポスティングシステムを利用して,シカゴ・ホワイトソックスへ移籍。選手・スカウト・コーチ・監督・GMとして44年の長きにわたって球団を支えた小川淳司ゼネラルマネジャーも退団と,まさに生まれ変わるスワローズ。
例年半ば強引にジンクスを並べてきたが,正直来季の見通しは決して明るいものではないだろう。それでもセ・リーグでは最下位球団から新人王を輩出すると翌々年に日本シリーズ進出というジンクスに向け,その礎を構築する一年となればと願う。
21世紀に入って、最下位チームから新人王を輩出するとそのチームは翌々年日本シリーズに出場する法則。
— マーサ@まーくん!#34 EMIFURU by TSUBAKUROU (@masak20) November 26, 2025
2001年赤星(阪神)→2003年
2013年小川(ヤクルト)→2015年
2015年山ア(DeNA)→2017年
2019年村上(ヤクルト)→2021年
2025年荘司(ヤクルト)→
参考資料
「ニッカンスコア速報」
https://www.nikkansports.com/baseball/professional/schedule/s03.html
https://www.nikkansports.com/baseball/professional/schedule/s04.html
https://www.nikkansports.com/baseball/professional/schedule/s05.html
https://www.nikkansports.com/baseball/professional/schedule/s06.html
https://www.nikkansports.com/baseball/professional/schedule/s07.html
https://www.nikkansports.com/baseball/professional/schedule/s08.html
https://www.nikkansports.com/baseball/professional/schedule/s09.html
https://www.nikkansports.com/baseball/professional/schedule/s10.html
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おまけ
SWALLOWS BASEBALL L!VE 2025実況解説別勝率
チームは3年連続Bクラスにあって,立本アナは2023年3勝1敗,2024年5勝1敗,2025年5勝0敗1分となり,13勝2敗1分勝率.867と抜群の勝率を誇ります。



