2025年10月23日

松下、夢心地の1位 ヤクルト・プロ野球ドラフト

 ドラフト会議の開始直後、ヤクルトの1位で最初に名前が呼ばれた法大の松下は「正直びっくり。
 現実なのかな」と夢心地の様子。「ドラフト1位の初回入札でプロに行きたいと思っていた。非常にうれしい」と表情を崩した。
 ヤクルトは、今オフに村上がポスティングシステムを利用して米大リーグに挑戦する見込み。強打の内野手で大学日本代表でも活躍した松下には、後継者としての期待も懸かる。「比較されると思うが、僕は僕の形でチームに貢献したい。打点を稼げる打者になりたい」と冷静な受け答え。「開幕スタメンを勝ち取れるように準備したい」と、さっそく新しい目標を見据えた。[ 10/23(木) 20:00配信 時事通信 ]

創価大・立石正広最有力という見方が多かったが公表はせず,昨年同様一本釣り成功。1984年以来となる1位2位野手指名。2018年以来7年ぶりの7位指名。7人中6人が大学・社会人といういわゆる即戦力ドラフトとなりました。

1位 松下歩叶(桐蔭学園高−法政大・内野手)
余田スカウト「打率と長打を兼ね備えた打撃が魅力で、コンパクトなスイングから力強い打球を広角に放つ。守備では球際に強く、柔らかなグラブさばきと安定した送球で内野を支える。キャプテンとしての責任感も強く、日頃からチームを牽引する中心的存在。」
東京六大学リーグで現役最多の通算12本塁打。走攻守3拍子そろった大学球界屈指の右の強打者。今夏日米大学選手権では主将を務めMVP獲得。池山監督「ダイヤモンドは白紙というところで、松下君は打っても守っても必ず中心(選手)になっていく、将来のある選手だと思ってますので。思い切りの良さは私譲りで継承していってもらえれば」

法政大からのドラフト1位は山下輝以来4年ぶり。桐蔭学園高−法政大は副島孔太氏と同じ経歴。
生年月日2003年4月14日。翌15日H稲葉E宮本BベッツFラミレス D鈴木A古田G真中C土橋@ホッジス

2位 松川玲央(関西高−城西大・内野手)
丸山スカウト「走・攻・守三拍子揃った大型遊撃手。50m5秒88を誇るスピードが最大の武器であり、思い切りの良いスタートで盗塁を仕掛けていける。シュアな打撃と広い守備範囲で将来のレギュラー候補として期待されるスピードスター。」
俊足が最大の武器のこちらも大型ショート。しかし4年時は怪我に泣いたとのことで,そのあたりの調査が気がかりではある。送球に課題もあるとのことで,外野手としての考えもあるのか。

生年月日2004年3月26日。翌27日H稲葉E宮本D岩村B度会A小野C土橋G飯田F志田@べバリン

3位 山崎太陽(帝京第五高−創価大・投手)
押尾スカウト「身長193cmからのスピンの効いたストレートが最大の魅力で、スライダー、フォーク等の変化球にもキレがある。大きなスケール感があり、将来的には投手陣の柱となれる素材。」
193cmの長身から投げ下ろすスピンの効いた直球が最大の魅力。大学で捕手から投手に転向。故障や不安定な部分もあり大学での公式戦登板記録は非常に少ないが。素材としては中日守護神松山晋也タイプか。”やまさき”でなく”やまざき”。

生年月日2003年7月6日。G宮出E宮本H稲葉FラミレスD鈴木A古田BベッツC土橋@ベバリン

4位 増居翔太(彦根東高−慶応大−トヨタ自動車・投手)
松岡スカウト「ストレート、変化球ともに高い操作性を誇り、安定感は抜群。投球フォームはボールの出所が見えにくく、打者に対して効果的。経験豊富な左腕として期待。」
彦根東高−慶大と頭脳明晰。木澤とは元チームメイト。昨年の社会人日本選手権MVP。荘司のような存在となっていくか。

生年月日2000年5月25日。G真中E宮本H佐藤BペタジーニA古田F高橋智D岩村C三木@レモン

5位 鈴木蓮吾(東海大甲府高・投手)
押尾スカウト「柔らかな肘の使いのしなやかなフォームで、スピンが効いたストレートを中心にキレの良さが際立つ。また変化球の腕の振りの良さも魅力である。将来的には先発の一角を担えるローテーション候補として期待。」
唯一の高校生指名。上半身が細くまずは身体作りとなるだろうが,東海大甲府からは村中恭兵二軍投手コーチ以来の指名となりこれも何かの縁か。鈴木叶・鈴木蓮で鈴木姓2人。

生年月日2007年8月18日。D飯原G青木FラミレスHガイエルB武内C田中浩E宮本A福川@グライシンガー

6位 石井巧(作新学院高−中央大−NTT東日本・内野手)
押尾スカウト「決して派手さはないが、どんな場面でも冷静にプレー出来る。打撃に関しては広角に打ち分ける技術があり、守備力の高さが最大の魅力となる。唯一無二のチームに欠かせない存在となれる。」
こちらも堅実巧打のショートストップとのこと。兄は日本ハムの石井一成。タイプは分かり易い。2011年以来15年ぶりに石井姓復活。

生年月日2002年3月2日。G飯田E宮本H真中BペタジーニFラミレスD岩村A小野C城石D池山。鳴門でのオープン戦で9番指名打者池山。

7位 飯田琉斗(向上高−横浜商科大−ENEOS・投手)
余田スカウト「強靭なフィジカルを持つ高出力型の右腕。安定したフォームから力強いストレートを投げ込み、球速と質ともに高水準。スプリットは鋭く落ちる決め球で、カットボールやカーブを織り交ぜた多彩な投球で打者を翻弄する。」
26歳のオールドルーキー。最速155km/hのリリーバー。2004年以来22年ぶりにスワローズに飯田姓復活。

生年月日1999年6月24日。G真中E宮本HスミスA古田BペタジーニD池山F高橋智C辻@田畑。こちらも池山監督がスタメンの時代。


育成1位 小宮悠瞳(川崎総合科学高)
余田スカウト「しなやかな腕の振りから角度のあるボールを投げ込む左腕。球速以上の威力を感じさせるストレートと、大きく横に曲がるスライダーを武器に打者を翻弄する。胸郭の柔軟性を生かしたフォームが特徴で、スタミナも十分。今後の成長が楽しみな素材型投手。」
スリークォーターから切れ味の鋭いスライダーと伸びのあるストレートを投げる左腕。悠瞳と書いて”ゆめ”。現代っ子。

生年月日2007年6月8日。G青木C田中浩FラミレスHガイエルE宮本B宮出D飯原A福川@館山。THE あの頃。

ドラフト当夜の背番号予想。現状空き番:3/5/6/14/16/22/23/39/43/46/48/49/52/(55)/58/59/61/62/70。
松下→6
松川→5 
山崎→33
増居→43
鈴木蓮→61
石井→39
飯田→52
東京 ☁ | Comment(1) | SWALLOWS | at 22:11 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
結論から言うと残念なドラフトだった。昔のスワローズは強運の持ち主相馬代表が抽選でドラ1を次々引き当てていた。しかし最近はくじ運が悪くハズレが多くフロントは競合抽選に対して弱気になっているとしか思えない。松下は大学日本代表の主将に選ばれたようにキャプテンシーに溢れた好選手だが同タイプ(サード・セカンド・ショートを守れる)のユーティリティプレーヤーで中距離打者である。だがやはり立石と比べて少しスケールが小さいことは否めない。勇気を持って立石に行くべきだった。だって2巡目指名はいの一番の13番目に指名できる有利さがあるんだから。その2巡目指名に並木に勝るとも劣らない俊足の松川を指名した。今季もチーム防御率はリーグ最下位と相変わらず投手のコマ不足を証明している。それなのに何故、毛利・斎藤という1位でもおかしくない投手が残っていたのに松川なのか?しかも松川と3位指名した山崎は肘などに故障を抱えてフィジカルの弱さに不安があることを承知で高い順位で指名したのか?昨日のドラフトで即戦力として期待できるのは4位の増居くらいかもしれない。身長172と小柄だがコーナーを丹念に投げ分ける絶妙のコントロールは石川に憧れを持っているようなので石川から指導を受けたらかなりの活躍をするのでは?個人的に昨日のドラフトを採点すると70点かな。注目されていた佐々木麟太郎DeNAとソフトバンクの2球団が1位指名するサプライズがあったがソフトバンクが引き当てた。おそらく2球団とも事前に佐々木に1位で指名すると通告していたのだろう。来年7月に行われるMLBドラフトで指名が無かったらソフトバンクに入団する可能性は高いが入団は早くて7月以降になる。選手層が厚く金満球団ソフトバンクだからこそ余裕があるのでスワローズには真似できません。だから佐々木に行かなかったことは正解だろう。村上が抜けた後の大砲に相応しい選手であることは間違いないがスワローズにそんな余裕はない。まあ私が手のひら返しをして良いドラフトだったと言える結果を指名された8人の選手たちに期待します。
Posted by at 2025年10月24日 10:48
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