池山新監督を正式発表 2軍監督から昇格―プロ野球・ヤクルト
ヤクルトは9日、次期監督に球団OBの池山隆寛氏(59)が就任すると発表した。
2020年から今季まで2軍監督を務めていた。10日に記者会見に臨む。[ 10/9(木) 17:05配信 時事通信 ]
ヤクルトの池山隆寛新監督(59)が10日、東京都内で就任の記者会見に臨み、「ヤクルトには大変お世話になった。今度は恩返しをする番。そういうチャンスを頂いた」と笑顔で語った。
関係者によると、契約は複数年。2020年から今季まで2軍監督を務めていた。
現役時代は豪快なスイングで「ブンブン丸」の異名を取り、1990年代のヤクルト黄金期を人気、実力の両面で支えた。今季最下位に沈んだチームの再建を託され、「80年代は弱くて明るいチームだった。笑顔や元気は忘れないように。そして『強い』という段階があると思う。今すぐ強くならなくても、笑顔はつくれる。そういうところは言っていきたい」との持論を示した。
来季から米大リーグに挑戦する見通しの村上については「正直、いてほしい」と本音を漏らしつつも、「夢を応援するだけ。穴は相当大きい。みんなで手を取り合って、力を合わせて、埋められるように頑張りたい」と言葉に力を込めた。[ 10/10(金) 18:10配信 時事通信 ]
池山新監督の就任が正式に発表されました。自分自身としては小学生の頃のヒーローの1人が池山隆寛ですし,引退試合も観に行きました。

しかし”名選手名監督にあらず”という言葉があるように,指導者としての池山氏には正直懐疑的な面を持っております。
2006〜2009年野村克也監督率いる東北楽天一軍打撃コーチ。
2011〜2012年ヤクルト二軍打撃コーチ。2013〜2014年一軍打撃コーチ。2015年二軍野手総合コーチ。
2016年東北楽天一軍打撃コーチ。2017年一軍チーフコーチ。2018年二軍監督。
2020年再びヤクルトに復帰し,二軍監督を5年間。
こうして列挙すると指導者経験は豊富ではあるものの,実績と言われると疑問符しか残らない。ヤクルト一軍打撃コーチ時代はチームは2年連続最下位というのがそれを助長しているかもしれない。今年に至ってはあのオイシックス新潟よりも下の最下位という指揮官。
そして何より12月17日に60歳を迎えるという年齢の問題。藤川球児監督,阿部慎之助監督,新井貴浩監督といったように40代の青年監督が主流となった令和の時代において,御年60歳が体力的に耐えうるのであろうかという懸念。
還暦を迎えての新人監督は,NPB史上では,1955年阪神岸一郎監督,1998年横浜権藤博監督,2017年中日森繁和監督に続くき史上4人目になるという。Z世代と呼ばれる今の選手たちと十分なコミュニケーションが取れるのだろうか。
さらにSNS全盛時代に,可視化される批判に耐えられるのだろうかと。もっと根本的な体調面にも,昨季休養があったように不安視されている。
正直どうなの??と思っておりました。でも今日の会見のテキストを読んでその考えを改めようと思いました。
まずは「即決」で,「大変ヤクルト球団にお世話になったので、今度は恩返しをする番」と火中の栗を拾ってくださったこと。
そもそも二軍監督から一軍監督はヤクルト球団の王道。
若松二軍監督(1995-1996):3位→5位
小川二軍監督(1999-2007):最下位→3位→4位→最下位→3位→4位→最下位→2位→4位
真中二軍監督(2011-2013):4位→最下位→優勝
津二軍監督(2017-2019):3位→2位→5位
池山二軍監督(2020-2025):5位→4位→4位→6位→5位→最下位
こうして過去を振り返ると,二軍の順位たるものは度外視すべきでした。加えて
――昔は上から押しつける指導だったが、今の時代に合わせて対話を重視して能力を伸ばす。
「自分もやはりそういう時代を経験していますし。今の時代というか、自分自身が野球を通じて勉強なりというところで感じたり、当然最終的には人がやるので、やっぱり気持ちが入らないと体も動かないし、人として対話重視というところを重点を置きながら。自分も(2軍監督の)6年でそういうところを勉強しつつ、というところだと思います」
――理想のチーム。
「理想は当然、打ち勝ちたい。一振りでホームランで点数が入るというところは自分も経験していますし。一番打つ人が抜けそうなところで、そういう野球を目指せるかというところはこれからの自分の宿題でもありますし。そういう点でもダイヤモンドを一回、白紙にしないとそういう野球はできないかなと考えています」
「対話重視」「打ち勝つ野球」この2点を信じようと。令和の若い子達に押し付けだったり精神論は通じません。指揮官自身のアップデート。柔らかくなる部分もあることでしょう。
何よりのキーワードが「打ち勝つ野球」。屋外の神宮球場を本拠地とする以上,投手が抑えて1点を守り勝つ野球なんてもはや不可能。3点取られたら4点取る。8点取られたら10点取る。そういうシンプルな野球を目指しましょうよ。
荘司が新人王を獲得すれば,2027年の日本シリーズ進出は至上命題となるだけに,ハードルも上がりますが,期待してますよ。行け行けそれ行け池山。狙え優勝日本一!
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