2024年11月07日

サイスニードら自由契約に=プロ野球・ヤクルト

 ヤクルトで今季の開幕投手を務めたサイスニード投手(32)と、ミゲル・ヤフーレ投手(26)が自由契約となった。日本野球機構が7日に公示した。
 サイスニードは来日4シーズンで通算24勝24敗、防御率3.95。今季加入したヤフーレは5勝10敗、防御率3.34の成績だった。[ 11/7(木) 15:01配信 時事通信社 ]

54.サイスニード(2021-2024)
2020年12月4日契約合意。背番号は中澤雅人の引退で空いた「54」。獲得が発表されるも,当時は水際対策という名の入国制限があり,来日は2021年シーズンがすでに開幕した4月3日。外国人選手には出国前と日本入国時にPCR検査が義務付けられ,陰性判定と2週間の隔離期間を経ての合流という段階が必要だった。改めて振り返ってもゼロコロナ政策に一体何の意味があったのだろうか。

2021年5月9日巨人戦(東京ドーム)で来日初登板初先発。18日阪神戦(甲子園)で来日初勝利。
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13試合に先発し6勝2敗,防御率3.41とまずまずの成績を残していたが,10月13日中日戦(バンテリンドーム)で下半身の張りを訴え緊急降板。さらに家庭の事情によりポストシーズンに登板することなく,日本シリーズ前の11月17日に帰国することになったが,球団は新たに1年契約を結んだ。

2022年。4月19日中日戦(バンテリン)で初勝利を挙げると,ローテーションを守り続けチーム最多タイの9勝を挙げ連覇に貢献。
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前年登板が叶わなかった日本シリーズにも2試合に先発登板。新たに1年契約が発表された。

2023年6月23日中日戦(バンテリン)で来日初完投・初完封勝利。9月5日巨人戦(神宮)では来日初本塁打を放った。23試合7勝8敗,防御率3.67。

2024年3月29日中日戦(神宮)。2018年デビッド・ブキャナン以来となる史上2人目となる外国人開幕投手に指名され,5回2失点と粘りの投球も白星はつかなかった。4月5日阪神戦(神宮),5月4日中日戦(神宮)では勝利投手の権利をもって降板するも,木澤尚文がサイスニードの勝ちを消してしまう。その後12日巨人戦(東京ドーム)6回4安打1失点,24日中日戦(バンテリンドーム)7回途中4安打1失点,31日楽天戦(福島)61/36安打2失点と3試合連続QSクリアも勝ち星に恵まれず。6月8日北海道日本ハム戦(神宮)でようやく12球団の開幕投手最遅となる勝利投手に。
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しかし8月14日中日戦(神宮)でまたしても木澤に勝ちを消されてしまうなど,23試合登板で2勝8敗。防御率は来日ワーストとなる5.03と成績を落としていた。
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【記録】
 ・初登板・初先発登板:2021年5月9日巨人戦(東京ドーム)
 ・初奪三振:同上[岡本和真]
 ・初勝利:2021年5月18日阪神戦(甲子園)
 ・初完投勝利・初完封勝利:2023年6月23日中日戦(バンテリンドーム)
 ・初安打:2021年9月23日DeNA戦(横浜)[石田健大]
 ・初打点:2022年6月17日広島戦(神宮)[大瀬良大地]
 ・初本塁打:2023年9月5日巨人戦(神宮)[山ア伊織]
 ・オールスターゲーム出場:1回(2023年)
 ・開幕投手:1回(2024年)

来日初年度。東京五輪による公式戦中断期間中にドーナツを食したところ感銘を受け,日本の穴場スポットとしてミスタードーナツを紹介。すっかりドーナツが代名詞となった。さらに紳士的な態度でファンからも愛された。何故か登板試合に雨が降ることが多く「雨男」のイメージも強かった。趣味は狩猟ということで,竜や虎に強さを発揮してくれた。数字だけ見ると4年間で24勝24敗であるが,紛れもなくリーグ連覇の貢献者の一人。Thank you SNEED!!!!

99.ヤフーレ(2024)
昨オフの補強第1弾として獲得が発表された外国人右腕。背番号は当初「58」と発表されたが,エスピナルと同じ「99」に。背番号的にも保険の意味合いが強いように感じた。
オープン戦では4試合に登板し防御率5.14。10日オリックス戦(京セラ)で打ち込まれた印象が強かったが,開幕3戦目の先発を託された。
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来日初登板となった3月31日中日戦で初勝利を挙げると,あれよあれよの開幕3連勝。これは1995年テリー・ブロス以来の快挙。4月29日巨人戦(東京ドーム)では球団の外国人選手としては初となるマダックス達成。3・4月月間MVP受賞はならなかったが,4勝(1敗)を挙げ,「ペコちゃん」の愛称で一躍人気者に。ところが5月に入ると10日巨人戦(神宮)71/3回2失点,18日阪神戦(甲子園)61/3回1失点,25日中日戦(バンテリン)7回1失点ながら3戦連続負け投手に。6月9日日本ハム戦(神宮)も7回無失点の力投も打線の援護に恵まれず勝ちつかず。以降負けが先行するようになり,一年間通すと5勝10敗1ホールド,防御率3.34。11月5日自身のSNSで退団を表明し,自由契約となった。

【記録】
 ・初登板・初先発登板・初勝利・初先発勝利:2024年3月31日中日戦(神宮)
 ・初奪三振:同上[クリスチャン・ロドリゲス]
 ・初完投・初完封勝利:2024年4月29日巨人戦(東京ドーム)
 ・マダックス:2024年4月29日巨人戦(東京ドーム)94球
 ・初ホールド:2024年7月21日DeNA戦(神宮)
 ・初安打:2024年4月29日巨人戦(東京ドーム)[フォスター・グリフィン]

エスパーダが自由契約=プロ野球・ヤクルト
 ヤクルトのホセ・エスパーダ投手(27)が自由契約となった。日本野球機構が8日に公示した。プエルトリコ出身で、来日1年目の今季は24試合に登板し0勝2敗、防御率5.00の成績だった。[11/8(金) 15:42配信 時事通信社]

39.エスパーダ(2024)
サンディエゴ・パドレスから移籍金を払って獲得したプエルトリコ出身の右腕。背番号は宮本丈の変更で空いた「39」。獲得が発表されると,SNSで親日をアピールし,日本に溶け込む姿勢を見せてくれた。オープン戦は5試合に登板し防御率0.00。期待も高く開幕一軍メンバー入り。
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3・4月は11試合に登板し僅か1失点。防御率0.79と抜群の安定感を誇り,徐々に終盤の大事なところを託されるようになったが・・。5月6日横浜DeNA戦(横浜)。5-2と3点リードの8回裏にこの日日本復帰初戦となった筒香嘉智に痛恨の逆転3ランを喫し,石川雅規の勝利投手の権利を消して来日初黒星。5月31日東北楽天戦(福島)では自身来日初セーブを懸けて最終回のマウンドに上がるも,走者を背負って降板し敗戦投手に。これで完全に信頼を失い,以降は登板すば打たれるの繰り返し。6月16日に出場選手登録を外れ,再昇格はなかった。
それでもファームでは19試合に登板し防御率0.95と気持ちは切れしているようではなかったが,9月末をもって帰国。契約更新には至らなかった。
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【記録】
 ・初登板:2024年3月30日中日戦(神宮)
 ・初奪三振:2024年4月4日広島戦(マツダ)[久保修]
 ・初ホールド:2024年4月30日巨人戦(東京ドーム)
37.ロドリゲス(2023-2024)
2023年シーズン途中の7月13日に獲得。背番号は「37」。
8月9日広島戦(神宮)で来日初登板初先発。5回1失点で来日初勝利を挙げる。その後は5試合に先発して全試合で敗戦投手。1勝5敗,防御率4.09という数字ではあったが,残留。
2024年
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外国人枠の関係で,開幕二軍。4月30日巨人戦(東京ドーム)で初の一軍登録即先発も翌日抹消。エスパーダの不振もあって7月4日に再登録されると,中継ぎとして頭角を現し,1勝1敗8ホールド1セーブ。防御率1.08という安定感で,セットアッパーに定着した。来季以降も戦力として期待されたが,交渉がまとまらず11月21日保留選手名簿の提出を待たず自由契約となった。
【記録】
 ・初登板・初先発・初勝利・初打席:2023年8月9日広島戦(神宮)
 ・初奪三振:同上[秋山翔吾]
 ・初ホールド:2024年8月2日巨人戦(東京ドーム)
 ・初セーブ:2024年9月3日巨人戦(京セラドーム)
東京 ☀ | Comment(0) | SWALLOWS Memories | at 22:42 | 更新情報をチェックする
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