2023年10月02日

成田ら7選手を戦力外 プロ野球・ヤクルト

 ヤクルトは2日、成田翔(25)、大下佑馬(31)、市川悠太(22)、久保拓真(27)、杉山晃基(26)、育成の鈴木裕太(23)の6投手と、育成の松井聖捕手(28)と来季の契約を結ばないと発表した。成田は昨年12月の現役ドラフトでロッテから移籍していた。
 佐藤真一2軍外野守備走塁コーチ(58)も契約満了で退団する。[ 10/2(月) 15:02配信 時事通信 ]

35.杉山晃基(2020-2023)
創価大より2019年ドラフト3位指名。背番号は寺原隼人から引き継いだ「35」。
ルーキーイヤーの2020年。ドラフト1位奥川,2位吉田大喜,4位大西,5位長岡,6位武岡が一軍を経験する中,同期でただ一人一軍デビューなく二軍で9試合登板,防御率5.14に終わる。
2021年4月24日プロ初昇格。4月28日巨人戦(神宮)3-7と4点ビハインドの7回にプロ初登板。3回1安打無失点と上々のデビューを飾った。計4試合に登板し5月24日に登録抹消。
2022年は新型コロナ陽性反応による特例大量抹消があった7月15日に一軍登録され,17日横浜DeNA戦(横浜)に初登板したが2/3イニングを投げ翌18日に抹消。
2023年ファームでの初登板は7月と出遅れ,登板も10試合。1勝1敗防御率9.00だった。

【記録】
 ・初登板:2021年4月28日巨人戦(神宮)
 ・初奪三振:同上[橋優貴]

40.市川悠太(2019-2023)
明徳義塾高校から2018年ドラフト3位指名。背番号は古野正人の退団で空いた「40」。
いずれもファームで2019年18試合1勝0敗,防御率2.79。2020年12試合0勝4敗,防御率5.46。2021年14試合1勝2敗2セーブ,防御率4.50。
プロ初登板は4年目の2022年。ファームで13試合4勝6敗,防御率3.64の成績を残し,6月30日にプロ初の一軍昇格。7月1日DeNA戦(神宮)で4―5と1点ビハインドの9回からマウンドにあがり1回1失点。優勝を決めた後の9月28日阪神戦(神宮)でプロ初先発の機会を与えられ,5回5回98球被安打4与四球2失点1ながら白星はつかず。
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2023年は初めて浦添キャンプに抜擢されるなど首脳陣の期待も高かった。5月17日巨人戦(神宮)31日日本ハム戦(エスコンフィールド)7月17日巨人戦(神宮)と3試合に先発登板を託されたが防御率8.36。オフに週刊誌を騒がせた素行も少なからず影響を与えただろうか。

【記録】
 ・初登板:2022年7月1日DeNA戦(神宮)
 ・初奪三振:2022年7月3日DeNA戦(神宮)[佐野恵太]
 ・初先発:2022年9月28日阪神戦(神宮)
 ・初打席:2022年9月28日阪神戦(神宮)

49.成田翔(2023)
2022年12月9日現役ドラフト一期生で千葉ロッテから移籍。背番号は同じく現役ドラフトで移籍となった渡邊大樹がつけていた「49」。
2023年4月25日に一軍登録されたが,登板3試合防御率5.40。30日に抹消され以降一軍昇格は無かった。今季は阪神・大竹耕太郎,中日・細川成也の活躍がクローズアップされているが,残る10人はというと目立った成績を残しておらず,当初懸念された戦力外の見本市の面も出てきたか。

61.久保拓真
九州共立大学から2018年ドラフト7位指名。背番号はウルキデスの退団で空いた「61」。
2019年5月26日に一軍初昇格。中継ぎとして16試合に登板。0勝0敗1ホールド,防御率5.73。
2020年10月6日の中日戦(ナゴヤドーム)では予告先発後体調不良で登板回避した小川泰弘の代役としてプロ初先発も2回6安打4失点でプロ初黒星。10試合0勝1敗,防御率5.93。
2021年は一軍登板無く,2022年もファーム暮らしが続いていたが,コロナ陽性による大量離脱のあった7月12日に昇格すると,左打者に対するシュートを武器に貴重な左の救援投手として頭角を現し,通算47試合目の登板となった9月9日広島戦(神宮)で待望のプロ初勝利を挙げるなど,一気に頭角を現し,リーグ連覇に貢献。
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2023年はプロ5年目で初の浦添キャンプ,そして開幕一軍メンバーにも入ったが,登板は5試合防御率6.00。ファームでも防御率4.54と成績を落としてしまった。

【記録】
 ・初登板:2019年5月28日広島戦(神宮)
 ・初奪三振:2019年5月30日広島戦(神宮)[サビエル・バティスタ]
 ・初ホールド:2019年8月28日横浜DeNA戦(横浜)
 ・初先発:2020年10月6日中日戦(ナゴヤドーム)
 ・初勝利:2022年9月9日広島戦(神宮)

64.大下佑馬(2021-2023)←15.(2018-2020)
三菱重工広島からドラフト2位指名。背番号は2年間空き番となっていた「15」が与えられた。
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2018年6月19日一軍初登録。6月23日巨人戦(東京ドーム)でプロ初登板。7月20日中日戦(神宮)でプロ初勝利。9月24日中日戦(ナゴヤドーム)で腰の張りで登板回避となった小川に代わってプロ初先発。緊急登板ながら42/3回を1失点と好投し,チームも勝利。先発中継ぎロングリリーフにと25試合に登板。2勝1敗5H,防御率3.09とブルペンに欠かせない存在となる。

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2019年自身初の開幕一軍入り。4月18日阪神戦(神宮)で寺原の体調不良もあって初先発も,3回途中8安打6失点で敗戦投手に。登板数は31試合に増えたが,0勝2敗2H防御率5.18。

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翌2020年も13試合登板0勝1敗,防御率5.51と結果を残せず,背番号は「64」に変更される。

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2021年。開幕直後に一軍登録されたが,5月6日登録抹消。ここで自ら志願し投球フォームをスリークォーターからサイドスローへ変更。6月20日に一軍再登録されると,ホールドのつく場面での登板こそ少なかったが,30試合防御率3.72。とりわけフォーム変更後23試合のうち18試合が無失点と,強固なブルペン陣の一角としてリーグ優勝に貢献した。
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2022年浦添キャンプでは,同じ広島県出身で段原小−段原中さらに亜細亜大の先輩でもある津監督から伝家の宝刀シンカーを直伝されるなど更なる飛躍を期待されたが,10試合の登板に終わってしまう。

2023年は開幕こそ二軍で迎えたがイースタンでは3勝1セーブ防御率1.64と安定した成績を残していた。ところが・・。5月16日西武戦(カーミニイク)の出来事だった。7-0と7点リードの9回裏のマウンドに上がった大下が,ホームランヒットヒットホームランヒットヒットと打者6人から1アウトも取れず降板。あとを受けた久保が最後はサヨナラ満塁ホームランを浴びてまさかの最終回1イニング10失点の悪夢。ここから思うような投球が影を潜め,最後は故障もあったのだろうか。8月27日以降登板無いまま,10月1日日本ハム戦(鎌ヶ谷)の4回表先頭福田光に対して投じたのみで降板。センターフライに抑えたのだが,この時の投球フォームはサイドスローではなくオーバースローだった。だがどこか肩を庇うようなフォームに見えて仕方なかった。
通算109試合登板。3勝4敗9ホールド,防御率4.17。ドラフト2位としては物足りなく見える面があるかもしれないが,同期ドラフト1位の村上から「みんなの面倒を見てくれるお兄ちゃんみたいな存在」と慕われるなど,人間味溢れる縁の下の苦労人がユニフォームを脱ぐことになった。

【記録】
 ・初登板:2018年6月23日巨人戦(東京ドーム)
 ・初奪三振:同上[陽岱鋼]
 ・初先発:2018年7月11日巨人戦(神宮)
 ・初勝利:2018年7月20日中日戦(神宮)
 ・初ホールド:2018年7月22日中日戦(神宮)
 ・初打席:2018年7月11日巨人戦(神宮)

014.鈴木裕太(2023)←56.(2019-2022)
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新潟・日本文理高校から2018年ドラフト6位指名。背番号は奥村展征の変更に伴い空き番となった「56」。
2019年19試合0勝2敗,防御率8.84。2020年24試合,1勝2敗2セーブ,防御率4.94。2021年20試合0勝0敗,防御率3.09。2022年34試合4勝2敗,防御率3.95。4年間一軍登板なく戦力外通告を受けたものの,11月23日育成契約を結び背番号は「014」に。
しかし2023年も26試合0勝1敗,防御率7.18と結果を残せずに終わっていた。二軍野手が不足した際には,ライトあるいは代打で起用されることもあった。

022.松井聖(2021-2023)
独立L信濃より2020年育成ドラフト3位指名。信濃からは同2位の赤羽と連続での指名だった。捕手だけでなく内外野もこなし,2021年39試合,2022年74試合,2023年85試合と試合数をこなしたが,3年をもって戦力外となった。
東京 ☁ | Comment(0) | SWALLOWS Memories | at 22:34 | 更新情報をチェックする
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