
TSUTAYA onlineショップで予約して,店頭受取りしました。1500円以上だと無料で配送してくれるようですが,そこまで満たなかったので。
で,率直な感想を述べますと・・かなり拍子抜けでした。
小川監督と実際対談をしたわけでもなく,直接取材もない。参考資料は公式ホームページに,Number・週刊ベースボールといった読み物。少なくともヤクルトファンなら一度は目にしているものばかりで新鮮味に欠けます。
そして中には「Gendai.net」と信憑性が定かとは言い難い夕刊紙まで出てくる始末。これは正直どうなの?と・・
こんなんなら「Your Swallows」の監督インタビュー号を読み込んだ方がよっぽどタメになりますし,それで上司を反面教師に小川監督を理想に語れば誰にでも書けちゃうレベルなんじゃないかと・・
第1章から昨年のヤクルトについて,「小川は2010年5月27日,高田繁前監督の後を受けて監督代行に就任。この交代を機にチームは急上昇。最終的にクライマックスシリーズへの出場争いを演じてみせた(ただし,クライマックスシリーズ・ファイナルステージで中日に敗れ,日本シリーズ出場はならなかった)。」(pp.13-14)と書かれて,かなり落胆させられました。
おそらく挿入する位置を間違えたものと思われますが,しっかり構正しろと。著者が学者なら尚更!
小川監督の経歴に始まり,昨年の話,そして今年と要所の試合が振り返られ,それに対する監督談話が掲載されているので,その点は今年を振り返る上で読みごたえはあります。
しかしながら,例えば6月14日の対西武戦=浩康サヨナラ犠飛の試合。
浩康が「監督にボール球でも振っていけと言われていたので,初球から積極的にいきました」(p.144)と語ったことを挙げながら,「華麗なジャンピングキャッチや,バックスクリーンに飛び込む豪快なホームランもファンを魅了するもの。/チームを勝利に導くのは,このゲームの田中浩康のような泥臭いプレーである。/当たり前のプレーを大事にして勝利につなげていくことの大切さをリーダーなら説き続けなければならない」(p.144)と〆ておられますが,果たしてそうでしょうか?
あの試合何故浩康が「監督にボール球でも振っていけ」と言われたのか。状況は延長11回裏1死満塁。試合時間は3時間30分を経過しておりもう次のイニングには入らない。
この試合は序盤から山岸が崩れたこともあって投手も野手も総力戦で,さらに9回裏にホワイトセルが打席中審判に暴言を発したことで退場処分となり,その代打に福川が起用されこの時点で野手を全員使い果たし,ベンチ入りの選手は投手の渡辺と久古しか残されていなかった。
浩康の次の打者は昌勇。打席に入ることで万が一のアクシデントは避けたいし,いずれにしても代打を送らざるを得なかった。久古は自信が無いとのことで,年長者でもある渡辺がヘルメットを被ってネクストサークルでスタンバイしていた。ちなみにこの時点で渡辺は,打席はおろか登板も0だった。
仮に浩康がアウトになれば,2死満塁で渡辺投手が打席に入らざるを得ない。チームが負ける可能性は無いにせよ,「リーダー」として「メンバー」である渡辺の気持ちを考慮したら,(たとえ併殺でも)浩康で試合を終えることが最善の策だった。それが監督の指示であっただろうし,浩康自身もそれを感じて打席に立っていたと思う。
それを「泥臭いプレー」と推しはかるのはこれいかに。小川監督のリーダーシップについて書かれた本ですよね??
畠山の08年も無かったことになってるし,色々と物足りませんでした。ざっとまぁこんな感じです。珍しく酷評してしまいました。
目次と印象に残った言葉でも。
第1章 「地味監督」による勝利の手法
「これらかの時代は,他は何をやらせても半人前だが,これをやらせたら右に出る者がいない人間が活躍できる時代になる」「たった一つでいいから,そういう負けない武器を持つ。それを育てていくのが,リーダーの責務である(p.17)
第2章 メンバーに慕われる小川流
「自販機の前,喫煙コーナー等,制限時間1分と決めてメンバーとパーソナルなコミュニケーションをとることに終始してほしい。リーダーから積極的にコミュニケーションをとらない限り,メンバーとのコミュニケーションがとても難しい時代に突入しているのだ。」(pp.62-63)
第3章 キーはフォロワーシップ
「メンバーに考えさせ,自らのアイディアでチームに貢献する行動を取らせるシステムを構築すれば,永続的にメンバーは仕事で成果を出してくれるようになる。リーダーがカリスマ性を示すのではなく,平凡なリーダーが平凡な部下にやる気を与えてチームの勝利に貢献させる。」(p.106)
第4章 システムから考えたチームワーク
「メンバー一人ひとりの個性を活かして適材適所に人材を置く」(p.127)
第5章 小川采配に見るリーダーシップ・序論
「褒めることは真実を即座に表現すること。しかもたんなる褒めではなく,メンバーに自信を与える褒めでなければならない」(p.158)
第6章 小川采配に見るリーダーシップ・本論
「いくら頑張っても,チームが勝利しないことには話にならないし,何よりもファンに説明がつかない。勝負の世界には情容赦がない。つまり監督には,勝つために情容赦のない采配が求められる。毅然とした態度でグイグイ選手を引っ張っていく統率力が求められる」(p.191)
「任されることにより,頭の中で色々工夫を凝らしながら自分の力を発揮しようと考えるようになる」「リーダーは安易に回答を与えてはならない。任せた以上,うまくいかないなんて悩んでいるメンバーにすぐに救いの手を差し伸べてはいけない。本人に考えさせる力をつけるために任せるわけである」(p.199)
24年後小川監督のようなリーダーになれるように( ..)φメモメモ
minmichan / 船山京見
@masak20 ブログ拝読しました。上っ面の事で判断されるとイラっときますよね。先日のNumberの小川ヤクルト奮戦秘話で、川本の代走成功をほとんど代走に起用された事もない控えの捕手って書いてあって一気に真実味が失せました。 at 12/11 21:32
@masak20 ブログ拝読しました。上っ面の事で判断されるとイラっときますよね。先日のNumberの小川ヤクルト奮戦秘話で、川本の代走成功をほとんど代走に起用された事もない控えの捕手って書いてあって一気に真実味が失せました。 at 12/11 21:32



