2023年10月31日

奥村ら4選手を戦力外=プロ野球・ヤクルト

 ヤクルトは31日、奥村展征(28)、松本友(28)の両内野手、吉田大喜(26)、嘉手苅浩太(20)の両投手と来季の契約を結ばないと発表した。
 嘉手苅には育成契約を打診している。[ 10/31(火)15:31配信 時事通信社 ]

28.吉田大喜(2020-2023)
日本体育大学から2019年ドラフト2位指名。ウェーバー1巡目=全体で13番目の指名であり,即戦力と期待された。背番号は空き番となっていた「28」。同姓の吉田大成が在籍しており,新聞等では「吉田喜」,スコアボードでは「吉田大喜」と表記されることになった。

2020年。春季浦添キャンプメンバーに名を連ね,練習試合中盤まで一軍登板を重ねていたが,新型コロナ感染拡大のため開幕は無期延期となる。
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7月17日広島戦(マツダ)でプロ初登板初先発。8月7日DeNA戦(神宮)でプロ初勝利。14試合2勝7敗,防御率5.21。
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2021年。開幕からリリーフ起用。いずれも中継ぎで16試合登板。1勝1敗,防御率6.17。
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2022年先発再転向。5月11日中日戦(神宮)で2年ぶりに先発登板も敗戦投手。投げ抹消で5月22日DeNA戦(横浜)に先発登板するも勝ち負けなし。結果的にこれが一軍最終マウンドとなってしまう。

2023年は故障などで状態が上がらず1軍登板なし。通算32試合3勝9敗,防御率5.24。
2019年ドラフト指名は杉山に続き吉田大も戦力外に。高校生と大学生の差はあるが,1位奥川にとっても同期入団がこういう立場になったということに危機感を抱かないと。

【記録】
 ・初登板・初先発:2020年7月17日広島戦(マツダ)
 ・初奪三振:同上[田中広輔]
 ・初勝利:2020年8月7日DeNA戦(神宮)
 ・初安打・初打点:2020年7月24日巨人戦(神宮)[今村信貴]

00.奥村展征(2019-2023)←56.(2015-2018)
2015年1月。国内FA権で巨人へ移籍した相川亮二の人的補償として移籍。背番号は「56」。奥村にとってはプロ2年目での移籍となった。
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4月26日ファームの試合で腰痛を発症。以降は二軍を含めて公式戦出場機会無しに終わる。

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2016年7月9日中日戦(神宮)でプロ初出場。8月20日広島戦(マツダ)プロ初スタメン。

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2017年7月11日巨人戦(東京ドーム)で菅野智之からプロ初安打。後半戦以降一軍に定着。44試合打率.239,4打点,1盗塁。シーズン終了後にはアジアウインターベースボールリーグに派遣された。

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自身初の開幕一軍を果たした2018年だったが,出場は前年を下回る32試合に。それでも10月4日阪神戦(甲子園)でプロ初本塁打を放ち,オフに背番号が「00」に変更された。

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2019年。西浦直亨の故障や廣岡大志の不振もあり主に遊撃手として出場。自己最多の74試合に出場したが,打率は.199。

2020年。春季キャンプで下半身のコンディション不良を訴え途中離脱。3月12日に右膝の手術を受け,実戦復帰は11月1日北海道日本ハム戦(鎌ケ谷)。2015年以来5年ぶりに一軍出場なしに終わった。

2021年。出場16試合に留まり,打率.050。

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2022年。出場試合は43試合だったが,ほぼ一年通して一軍登録され,貴重なバイブルプレーヤー,そしてムードメーカーとしてチームの2年連続優勝に貢献。

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2023年。奥村を抹消した日に開幕5連勝がストップ。そこから負けが込み,奥村の存在感が改めてクローズアップされる形になった。それでも再登録後にチーム状態が上がらず,6月以降は三ツ俣大樹にその座を譲る形に。出場は僅か3試合。4打数2安打に終わっていた。

「成績的には正直10年できるような成績は残せていないので、その中でも自分の特長を見いだしてくれてというか、明るさだったり、そういうところで起用してもらえたというのは自信にもなりました。野球の自信が今でもあるかと言われたら、入ってきたときよりは少し下がってきているんですけど、自分の特長というのはヤクルトでの9年間ですごく伸びたなと思うので、次のステップに生かしていきたいなと思います」
稀代のムードメーカー。元気印。盛り上げ役。プレーだけではない人間性。一社会人として奥村は生きていけるはずだ。そんなポストをヤクルト球団として用意できないものか。

【記録】
 ・初出場・初打席:2016年7月9日中日戦(神宮)
 ・初先発:2016年8月20日広島戦(マツダ)
 ・初安打:2017年7月11日巨人戦(東京ドーム)[菅野智之]
 ・初打点:2017年8月25日DeNA戦(神宮)[田中健二朗]
 ・初盗塁:2017年10月1日中日戦(神宮)[伊藤準規ー松井雅人]
 ・初本塁打:2018年10月4日阪神戦(甲子園)[ラファエル・ドリス]

65.松本友(2021-2023)←93(2020)←117(2020)
BCリーグ福井から2019年育成ドラフト2位指名。背番号「117」。
2020年7月8日付けで支配下選手登録され背番号は「93」に。10月4日広島戦(神宮)でプロ初出場。10月10日広島戦(マツダ)でプロ初安打。オフに背番号「65」に変更された。

2021年。一塁や左翼でスタメン出場が増え,出場27試合ながら.353と高打率をマークした。

2022年。イースタン・リーグで57打点打点王のタイトルを獲得したが,一軍出場は7試合。それでも打率.353と結果を残していた。

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しかしながら2023年は一軍出場無し。通算43試合,打率.328,2打点。

松本友のプロ野球人生を左右した2021年5月30日オリックス戦(京セラ)。「6番左翼」でスタメン起用されたが,コンディション不良で一回裏の守備に就くことなく交代。「めちゃめちゃ大きな悔いですね。そこがターニングポイントというか、そこでけがしたことには悔いが残っていますね」

【記録】
 ・初出場・初打席:2020年10月4日広島戦(神宮)[中村祐太]
 ・初安打:2020年10月10日広島戦(マツダ)[ケムナ誠]
 ・初先発:2020年10月20日巨人戦(神宮)
 ・初打点:2021年4月8日広島戦(神宮)[中村祐太]続きを読む
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2023年10月26日

専大西舘、同姓に負けん気 プロ野球・ドラフト会議

 専大の西舘は「外れ1位」でヤクルトから指名。前日は眠れなかったそうだが、「今はほっとしている」と心境を語った。190センチ近い長身から投げ下ろす角度のある直球が最大の武器。「持ち味は投げっぷり。一から頑張っていきたい」と決意を新たにした。
 巨人から1位指名を受けた中大の西舘は同姓であることから、「僕は『(中大)じゃない方の西舘』と言われることが多くて悔しかった」と胸中を明かす。その上で「同じような投手。僕自身はライバル視している」と負けん気をのぞかせた。[ 10/26(木)20時24分配信 時事通信 ]

一オールドファンとして親子鷹ならぬ親子燕度会指名はあるかなんて期待をしておりましたが,2位で残っているなんてレベルでなく3球団競合。中日が前日に公表でどうなることかと心配しましたが,縁があったのは地元横浜。お父さんも嬉しそうでよかったですね♪

「ウイークポイント」である投手を上位3枠で大学・社会人を連続指名。國学院大・武内を3球団競合で外したものの,専大・西舘を単独指名。専修大からドラフト1位指名は1990年岡林洋一以来。この年の3位指名が亜細亜大・高津臣吾。それから11年後の2001年に石川雅規。さらに11年後2012年に石山泰稚と小川泰弘。投手に恵まれる11年周期説がありますから!

1位西舘昂汰(筑陽学園高−専修大・投手)
「長身から投げ下ろす角度あるストレートはMAX152キロ。投球技術に長けるクレバーな投手。開幕ローテーション入りを狙う。」
福岡・筑陽学園高で春夏連続甲子園出場。東都大学通算36試合11勝6敗,防御率1.69。巨人の1位も西舘。球界でも珍しい同姓が同じ年に1位指名。予告先発西舘×西舘なんて日が来るでしょうか。
生年月日2001年6月9日。G真中E宮本H稲葉BペタジーニA古田D岩村FラミレスC土橋@藤井。2000本安打達成者が4人。

2位松本健吾(東海大菅生高−亜細亜大−トヨタ自動車・投手)
「最速152キロのストレートと多彩な変化球が武器の社会人ナンバーワン右腕。クレバーな投球で、1年目から先発ローテーションを狙う。」
東海大菅生高−亜細亜大とまさに神宮の申し子。今夏都市対抗野球で優勝。トヨタ自動車からの指名は2009年中澤雅人以来。2位指名となればあの古田敦也以来。
生年月日1999年4月14日。G真中E宮本A古田BペタジーニD池山HスミスF高橋智C土橋@川崎。

3位石原勇輝(広陵高−明治大・投手)
「MAX149キロを誇る左の本格派左腕。威力のあるストレートとキレのある変化球を武器にチームの救世主として期待。」
明治大からの指名は2021年丸山和耶以来。投手では2016年星知弥以来。広島出身の左腕ということで「田口投手とかを参考にしています」とのこと。これは守護神に残留してもらわないとですな。
生年月日2001年8月30日。G真中E三木H稲葉BペタジーニFラミレスD岩村A小野C土橋@石井一。こちらはNPB一軍監督経験者5人。

4位鈴木叶(常葉大菊川高・捕手)
「強肩強打の高校生捕手。柔らかいスローイングが持ち味。将来のレギュラー候補。」
捕手の指名は2021年内山壮真以来。強肩が武器で,パンチ力もとのこと。鈴木の成長次第で壮真の野手転向もあり得るのか。
生年月日2006年3月21日。まず2006年で驚きでしたが,第1回WBCで王監督率いる日本代表が優勝を決めた日に生まれ,「自分の夢をかなえられるように」と願いを込められ,「叶」と名づけられたということにも驚き!!
オープン戦スタメンはC田中浩BリグスH武内FラミレスDラロッカG宮出A古田E丸山泰@石井一と大分時間が流れた感。丸山泰は現在スカウト。

5位伊藤琉偉(東農大二高−東京農業大中退−BC・新潟・内野手)
「軽快なフットワークと正確なスローイングで安定した守備力を誇る遊撃手。打撃もしぶとくコンタクトが良い。走・攻・守、三拍子揃った選手。」
アルビレックス新潟からの指名。橋上秀樹監督が「BCリーグでトップのショート」と守備を高く評価しているとのこと。年齢的には長岡武岡の1つ下。小森の1つ上。この世代バチバチ競わせますね。
生年月日2002年9月11日。G真中E宮本H稲葉BペタジーニFラミレスD岩村A古田C土橋@ホッジス。

育成1位橋翔聖(台湾鶯歌工商高・投手)
「スリークォーターから繰り出すストレートは最速147キロ。体が細くまだ経験値も浅いが、じっくり育てていけば将来大化けの可能性を秘めた投手。」
父が台湾国籍,母が日本国籍で台湾の高校に在学。シーズン中から編成,国際担当,スカウトが複数度訪台して視察していたというのだから驚きの隠し玉。NPBが昨日「海外の学校に在学中の日本選手をドラフト会議で指名した際,選手との契約締結交渉期間を会議翌年の7月末日までとする」と発表したのはこのためだったか。この橋も来日は来季途中になる見込みとのこと。国際化。これも時代。
生年月日2005年12月17日。オフ。

育成2位野颯太(三刀屋高・内野手)
「がっしりとした体型で体に力があり、長打力が魅力の選手である。技術的にはタイミングの取り方が上手く、一振りで仕留める能力には高さがある。持ち前の打撃を磨き、将来的には中軸を打てるレギュラー候補として期待。」
甲子園出場経験はないが,176cm,90kgの恵体から繰り出されるパワフルな打撃が魅力の右投げ右打ち内野手。畠山コーチに似たものを感じますから畠コーチに大きく育ててもらいたいもの。
生年月日2005年7月28日。G青木E宮本D岩村FラミレスB鈴木H真中A古田C土橋@石川

ドラフト当夜の背番号予想。現状空き番:2/3/8/10/11/35/40/49/61/64/70。
呪われし11を西舘に与えるのか?松本にもそれ相応の番号を用意すべきでは?。野手で一桁を与える選手も居ないような?!ということで予想不能。でもオフを楽しむために。
西舘→15
松本→16
石原→49
鈴木→64
伊藤→61

山下15→35,原樹理16→46,宮本39→10,赤羽71→39とか。
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2023年10月10日

嶋氏がヘッドコーチ兼務=プロ野球・ヤクルト

 ヤクルトは10日、来季の1軍コーチ陣を発表した。高津臣吾監督は2年契約の最終年で、通算5年目。嶋基宏バッテリーコーチがヘッドコーチを兼務する。陣容は次の通り。
 ▽監督 高津臣吾▽ヘッド兼バッテリー 嶋基宏▽投手 伊藤智仁、石井弘寿▽打撃チーフ 大松尚逸▽打撃 杉村繁、福川将和▽内野守備走塁 森岡良介▽外野守備走塁兼作戦 松元ユウイチ[ 10/10(火) 15:23配信 時事通信社 ]


2024年コーチングスタッフ(1軍)のお知らせ

東京ヤクルトスワローズ/株式会社ヤクルト球団では、2024年シーズンのコーチングスタッフ(1軍)を下記のとおり決定しましたので、お知らせします。

一軍
役職 背番号 名前
監督 22 津臣吾
ヘッド兼バッテリーコーチ 73 嶋基宏
投手コーチ 89 伊藤智仁
投手コーチ 98 石井弘寿
打撃チーフコーチ 78 大松尚逸
打撃コーチ 74 杉村繁
打撃コーチ 87 福川将和
内野守備走塁コーチ 75 森岡良介
外野守備走塁兼作戦コーチ 82 松元ユウイチ

5位からの人事は退団者無しで配置転換のみ。こうなると外部からはどうしてもああだこうだ言われてしまうもの。

でもこれがね・・昨年優勝したあとの人事だとしたらどうでしょう??!
楽天復帰が噂されていた嶋兼任コーチをヘッドに抜擢して,若い大松コーチを打撃チーフ格に昇格。佐藤真一外野守備コーチが退任して,No.2だった松元ユウイチ作戦コーチを配置転換(降格)。衣川コーチに代わって福川コーチが入った。これだとしたら大絶賛されていたと思うんです!!
実際メンバーは変わらない(伊藤・石井・杉村・森岡コーチ留任)のだから,やはり勝負の【結果】が全て。これに尽きるのだと。

唯一名前が無かったのは河田コーチ。佐藤コーチの退団があったのでおそらくは二軍に回るのでしょう。
ヤクルト(19-20)ー広島(21-22)ーヤクルト(23)と河田コーチ個人的には一人5年連続Bクラス。河田コーチが移籍した途端優勝。復帰した途端Bクラス。さらに極端な外野前進守備の責任者でもあり,実際風当たりは強かったはず。
ただあの5月に並木の照明守備練習につきっきりだったというエピソードもあるし,如何せん外野手は並木・丸山和・塩見・青木・サンタナ・山崎・澤井・濱田と育成の岩田以外全員一軍レベルで,かつファームの本職外野手が足りないという事態に陥ったので,基礎を教えられる二軍コーチの役目も重要。そこに合致するでしょう。

しかしこれだと再び森岡コーチが三塁に回り,一塁に松元コーチか福川コーチが入るのだろうけれど・・。現役時代の通算盗塁数1のユウイチ,通算盗塁数2の福川,通算盗塁数4の森岡という面々がベースコーチャーというのもなんだかなぁ・・と。ちなみに嶋さんで通算50盗塁。

まぁ今回のコーチ人事は津監督とともに一蓮托生という意味合いもあるでしょう。捲土重来の年。【結果】で見返してください。
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2023年10月04日

:東京ヤクルト 5x-4 阪神

T 300 001 000 4
S 100 020 002x5
高橋3,ロドリゲス2,石山1,吉村22/3,○田口(3-5)1/3−中村
山田14号@(大竹)

▼データ
 ・全日程終了:57勝83敗3分勝率.407 5位
 ・西村:プロ初出場
 ・主催試合観衆1,976,151人

◆ポイント
 ・5回裏0死二塁代打北村二ゴ(進塁打)
 ・6回表1死一三塁佐藤輝右犠(ライトサンタナなら?)
 ・9回表0死一二塁坂本三振併殺
 ・9回裏1死一三塁内山左安(一走塩見三進)

歴史は繰り返す!!!



2連覇の翌年。最終戦に負ければ最下位。ここまで一緒だった。そしてその結末は・・

サヨナラ勝利で最下位回避。さらに勝利投手は守護神。こんな偶然の一致ありえます??!2024年は捲土重来の年になるでしょう。

昨日中日が敗れたため0.5差。勝てば勝率の差で最下位回避。引き分けもしくは負けでセ・リーグ史上初となる連覇の翌年最下位という状況で雨が降りしきる中での最終戦。

初回。いきなり高橋奎二が近本に対してすっぽ抜けた球とはいえ死球を与え,阪神ファンの大ブーイング。これで動揺したか?大山2ラン。続く佐藤輝にもソロ。2者連続被弾でいきなり3点ビハインド。

それでも今季0勝3敗と天敵大竹から山田のソロで1点返し,迎えた4回裏先頭村上ヒット。オスナのヒットセンター島田の一瞬の隙をついて果敢に三塁を陥れた村上。0死一三塁で濱田はレフトへのファールフライ。レフトからキャッチャーへの返球は走者と被るため難しい。それを踏まえてもタッチアップは当然。しかしノイジーからストライク返球で結果併殺。絶好のチャンスを活かせない。

でも最下位回避へ。意地を感じた5回裏。丸山和二塁打。北村が意味あるアウトのセカンドゴロで三塁に進んで,塩見がタイムリー。長岡も続いて山田がタイムリー。これで同点。

3番手に50試合登板となる石山。森下にあわやというかあと数cmのフェンス直撃二塁打から佐藤輝に犠飛で勝ち越されてしまう。でも今日はライト丸ちゃんだった。これがサンタナだったら犠飛では済まなかったはず。そういう意味でディフェンス力。

大竹から2番手は才木。手も足も出ず9回の攻防へ。
中継ぎ適正検査の吉村が3イニング目。佐藤輝ノイジー連打で0死一二塁。坂本は犠打のサイン。3バントに切り替えて結果三振併殺。これで流れが変わったか。2死二塁から守護神投入で原口を三振。流れとリズムを作って最少1点差のまま9回裏の攻撃へ。

間隔が空いていたセーブ王岩崎。まずは代打青木が技のセンター前ヒットで出塁。代走に武岡。続いて代打宮本は仕事人。キッチリ犠打を決めて1死二塁。塩見はサードゴロに思われたがここで野球の神様が悪戯。バウンド変って一三塁。またまた代打壮真。簡単に2ストライク追い込まれたものの,無限の可能性をもつ壮真。土壇場でレフト前に運んで同点!塩見が好走で三塁陥れて山田。センターへ打ち上げ塩見は迷わずGO!今季5試合目のサヨナラ勝利で最下位を回避。守護神田口に3勝目(5敗33S)がついた。

津監督挨拶
「ファンの皆様には残念な思いをさせてしまったが発展途上だと思っています」「日本一の胴上げを見た悔しさをはらすこともなく、足りなかったこと1はや2つじゃありません。技術、心、僕のマネジメント。この秋に鍛え直します」「そしてだいぶお帰りなりましたけど、阪神タイガースファンのみなさん、ちょっと悔しいですけど優勝おめでとうございます」「相手監督からいうのも何ですけど今年のタイガースは強かったです。ぜひCSを勝ち抜き、またセ・リーグに日本一のフラッグを持ち帰って下さい」
ある意味恒例となっていた無茶ぶりもなく,淡々と締めくくった。これも秘めたる闘志の表れでしょう。

ホーム阪神戦全日程終了(3勝10敗)
4.2818:0028,3532:500-4●高橋(2-2)5,小澤3,成田1−中村大竹
4.2918:0029,7523:150-6●小川(1-3)6,木澤1,丸山翔1,成田1−中村村上
4.3018:0029,6313:104-2○吉村(1-1)6,H石山1,H清水1,S田口(7)1−古賀才木
5.2318:0224,2703:213-6●石川(1-2)40/3,丸山翔2,エスピナル2,小澤1−中村村上
山田6号A(村上)
5.2418:0027,1853:385-6吉村4,山本2,星1,H清水1,●田口(0-2)1−古賀,中村島本
5.2518:0027,7243:474-7サイスニード7,清水1,H田口1,●星(1-1)2/3,木澤1/3−中村及川
村上8号@(岩貞)
7.2218:0029,6983:256-3○小川(4-7)62/3,H石山1/3,H清水1,S田口(22)1−中村青柳
村上17号A(青柳)
7.2318:0029,6193:212-4小澤5,●大西(2-2)2,木澤2/3,山本1,今野1/3−中村伊藤将
サンタナ10号@(浜地)
9.118:0029,2003:152-4●ロドリゲス(1-3)6,梅野2,木澤1−古賀,中村村上
9.218:0029,7663:265-6●ピーターズ(6-5)22/3,高梨11/3,阪口2,星1,石山1,清水1−内山青柳
村上25号A(青柳)
9.318:0129,0922:361-7●吉村(2-2)6,丸山翔2,山本1−松本直伊藤将
赤羽1号@(伊藤将)
9.2218:30雨天のため中止→振替日:10.4
9.2318:0029,7653:113-9●ロドリゲス(1-5)3,高梨2,大西2,阪口1,木澤1−古賀,内山大竹
村上31号A(大竹)塩見8号@(大竹)
10.418:0028,7773:055x-4高橋3,ロドリゲス2,石山1,吉村22/3,○田口(3-5)1/3−中村岩崎
山田14号@(大竹)

【記録】
 ・丸山翔:プロ初登板・初奪三振[井上](4/29) ・吉村:プロ初勝利(4/30) ・石川:投手として入団年から22年連続安打(プロ野球新)(5/23) ・吉村:プロ初打点[西勇](5/24) ・吉村:プロ初安打[伊藤将] 赤羽:プロ初本塁打[伊藤将](9/3) ・西村:プロ初出場(10/4)

セ・リーグ最終順位表
順位チーム名試合勝利敗戦引分勝率勝差得点失点本塁盗塁打率防御率失策
1阪神14385535.616優勝5554248479.2472.6685
2広島14374654.53211.54935089678.2463.2082
3DeNA14374663.5290.552049610533.2473.1669
4巨人14371702.5043.552350716448.2523.3954
5ヤクルト14357833.40713.553456712362.2393.6670
6中日14356825.4060.03904987136.2343.0879


■SWALLOWS BASEBALL L!VE 2023実況解説成績表
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おわりに
おかげさまで2023年も一年間書き綴ることができました。公式戦連続記ログは2632試合となりました。ありがとうございました。
東京 ☀ | Comment(0) | SWALLOWS | at 23:21 | 更新情報をチェックする

2023年10月02日

成田ら7選手を戦力外 プロ野球・ヤクルト

 ヤクルトは2日、成田翔(25)、大下佑馬(31)、市川悠太(22)、久保拓真(27)、杉山晃基(26)、育成の鈴木裕太(23)の6投手と、育成の松井聖捕手(28)と来季の契約を結ばないと発表した。成田は昨年12月の現役ドラフトでロッテから移籍していた。
 佐藤真一2軍外野守備走塁コーチ(58)も契約満了で退団する。[ 10/2(月) 15:02配信 時事通信 ]

35.杉山晃基(2020-2023)
創価大より2019年ドラフト3位指名。背番号は寺原隼人から引き継いだ「35」。
ルーキーイヤーの2020年。ドラフト1位奥川,2位吉田大喜,4位大西,5位長岡,6位武岡が一軍を経験する中,同期でただ一人一軍デビューなく二軍で9試合登板,防御率5.14に終わる。
2021年4月24日プロ初昇格。4月28日巨人戦(神宮)3-7と4点ビハインドの7回にプロ初登板。3回1安打無失点と上々のデビューを飾った。計4試合に登板し5月24日に登録抹消。
2022年は新型コロナ陽性反応による特例大量抹消があった7月15日に一軍登録され,17日横浜DeNA戦(横浜)に初登板したが2/3イニングを投げ翌18日に抹消。
2023年ファームでの初登板は7月と出遅れ,登板も10試合。1勝1敗防御率9.00だった。

【記録】
 ・初登板:2021年4月28日巨人戦(神宮)
 ・初奪三振:同上[橋優貴]

40.市川悠太(2019-2023)
明徳義塾高校から2018年ドラフト3位指名。背番号は古野正人の退団で空いた「40」。
いずれもファームで2019年18試合1勝0敗,防御率2.79。2020年12試合0勝4敗,防御率5.46。2021年14試合1勝2敗2セーブ,防御率4.50。
プロ初登板は4年目の2022年。ファームで13試合4勝6敗,防御率3.64の成績を残し,6月30日にプロ初の一軍昇格。7月1日DeNA戦(神宮)で4―5と1点ビハインドの9回からマウンドにあがり1回1失点。優勝を決めた後の9月28日阪神戦(神宮)でプロ初先発の機会を与えられ,5回5回98球被安打4与四球2失点1ながら白星はつかず。
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2023年は初めて浦添キャンプに抜擢されるなど首脳陣の期待も高かった。5月17日巨人戦(神宮)31日日本ハム戦(エスコンフィールド)7月17日巨人戦(神宮)と3試合に先発登板を託されたが防御率8.36。オフに週刊誌を騒がせた素行も少なからず影響を与えただろうか。

【記録】
 ・初登板:2022年7月1日DeNA戦(神宮)
 ・初奪三振:2022年7月3日DeNA戦(神宮)[佐野恵太]
 ・初先発:2022年9月28日阪神戦(神宮)
 ・初打席:2022年9月28日阪神戦(神宮)

49.成田翔(2023)
2022年12月9日現役ドラフト一期生で千葉ロッテから移籍。背番号は同じく現役ドラフトで移籍となった渡邊大樹がつけていた「49」。
2023年4月25日に一軍登録されたが,登板3試合防御率5.40。30日に抹消され以降一軍昇格は無かった。今季は阪神・大竹耕太郎,中日・細川成也の活躍がクローズアップされているが,残る10人はというと目立った成績を残しておらず,当初懸念された戦力外の見本市の面も出てきたか。

61.久保拓真
九州共立大学から2018年ドラフト7位指名。背番号はウルキデスの退団で空いた「61」。
2019年5月26日に一軍初昇格。中継ぎとして16試合に登板。0勝0敗1ホールド,防御率5.73。
2020年10月6日の中日戦(ナゴヤドーム)では予告先発後体調不良で登板回避した小川泰弘の代役としてプロ初先発も2回6安打4失点でプロ初黒星。10試合0勝1敗,防御率5.93。
2021年は一軍登板無く,2022年もファーム暮らしが続いていたが,コロナ陽性による大量離脱のあった7月12日に昇格すると,左打者に対するシュートを武器に貴重な左の救援投手として頭角を現し,通算47試合目の登板となった9月9日広島戦(神宮)で待望のプロ初勝利を挙げるなど,一気に頭角を現し,リーグ連覇に貢献。
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2023年はプロ5年目で初の浦添キャンプ,そして開幕一軍メンバーにも入ったが,登板は5試合防御率6.00。ファームでも防御率4.54と成績を落としてしまった。

【記録】
 ・初登板:2019年5月28日広島戦(神宮)
 ・初奪三振:2019年5月30日広島戦(神宮)[サビエル・バティスタ]
 ・初ホールド:2019年8月28日横浜DeNA戦(横浜)
 ・初先発:2020年10月6日中日戦(ナゴヤドーム)
 ・初勝利:2022年9月9日広島戦(神宮)

64.大下佑馬(2021-2023)←15.(2018-2020)
三菱重工広島からドラフト2位指名。背番号は2年間空き番となっていた「15」が与えられた。
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2018年6月19日一軍初登録。6月23日巨人戦(東京ドーム)でプロ初登板。7月20日中日戦(神宮)でプロ初勝利。9月24日中日戦(ナゴヤドーム)で腰の張りで登板回避となった小川に代わってプロ初先発。緊急登板ながら42/3回を1失点と好投し,チームも勝利。先発中継ぎロングリリーフにと25試合に登板。2勝1敗5H,防御率3.09とブルペンに欠かせない存在となる。

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2019年自身初の開幕一軍入り。4月18日阪神戦(神宮)で寺原の体調不良もあって初先発も,3回途中8安打6失点で敗戦投手に。登板数は31試合に増えたが,0勝2敗2H防御率5.18。

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翌2020年も13試合登板0勝1敗,防御率5.51と結果を残せず,背番号は「64」に変更される。

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2021年。開幕直後に一軍登録されたが,5月6日登録抹消。ここで自ら志願し投球フォームをスリークォーターからサイドスローへ変更。6月20日に一軍再登録されると,ホールドのつく場面での登板こそ少なかったが,30試合防御率3.72。とりわけフォーム変更後23試合のうち18試合が無失点と,強固なブルペン陣の一角としてリーグ優勝に貢献した。
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2022年浦添キャンプでは,同じ広島県出身で段原小−段原中さらに亜細亜大の先輩でもある津監督から伝家の宝刀シンカーを直伝されるなど更なる飛躍を期待されたが,10試合の登板に終わってしまう。

2023年は開幕こそ二軍で迎えたがイースタンでは3勝1セーブ防御率1.64と安定した成績を残していた。ところが・・。5月16日西武戦(カーミニイク)の出来事だった。7-0と7点リードの9回裏のマウンドに上がった大下が,ホームランヒットヒットホームランヒットヒットと打者6人から1アウトも取れず降板。あとを受けた久保が最後はサヨナラ満塁ホームランを浴びてまさかの最終回1イニング10失点の悪夢。ここから思うような投球が影を潜め,最後は故障もあったのだろうか。8月27日以降登板無いまま,10月1日日本ハム戦(鎌ヶ谷)の4回表先頭福田光に対して投じたのみで降板。センターフライに抑えたのだが,この時の投球フォームはサイドスローではなくオーバースローだった。だがどこか肩を庇うようなフォームに見えて仕方なかった。
通算109試合登板。3勝4敗9ホールド,防御率4.17。ドラフト2位としては物足りなく見える面があるかもしれないが,同期ドラフト1位の村上から「みんなの面倒を見てくれるお兄ちゃんみたいな存在」と慕われるなど,人間味溢れる縁の下の苦労人がユニフォームを脱ぐことになった。

【記録】
 ・初登板:2018年6月23日巨人戦(東京ドーム)
 ・初奪三振:同上[陽岱鋼]
 ・初先発:2018年7月11日巨人戦(神宮)
 ・初勝利:2018年7月20日中日戦(神宮)
 ・初ホールド:2018年7月22日中日戦(神宮)
 ・初打席:2018年7月11日巨人戦(神宮)

014.鈴木裕太(2023)←56.(2019-2022)
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新潟・日本文理高校から2018年ドラフト6位指名。背番号は奥村展征の変更に伴い空き番となった「56」。
2019年19試合0勝2敗,防御率8.84。2020年24試合,1勝2敗2セーブ,防御率4.94。2021年20試合0勝0敗,防御率3.09。2022年34試合4勝2敗,防御率3.95。4年間一軍登板なく戦力外通告を受けたものの,11月23日育成契約を結び背番号は「014」に。
しかし2023年も26試合0勝1敗,防御率7.18と結果を残せずに終わっていた。二軍野手が不足した際には,ライトあるいは代打で起用されることもあった。

022.松井聖(2021-2023)
独立L信濃より2020年育成ドラフト3位指名。信濃からは同2位の赤羽と連続での指名だった。捕手だけでなく内外野もこなし,2021年39試合,2022年74試合,2023年85試合と試合数をこなしたが,3年をもって戦力外となった。
東京 ☁ | Comment(0) | SWALLOWS Memories | at 22:34 | 更新情報をチェックする

2023年10月01日

:東京ヤクルト 0-1 巨人

S 000 000 000 0
G 000 010 00x 1
●山野(1-3)42/3,大西11/3,木澤1,星1−中村

▼データ
 ・今季11試合目完封負け
 ・今季ワースト借金27
 ・巨人戦全日程終了:8勝17敗

◆ポイント
 ・8回裏1死一二塁門脇右飛(前進守備から好捕)

岸田の最前列に飛び込むドームラン。これが本日唯一の得点。最下位確定かと思いきや。。デーゲームで中日が敗れており,まだ確定では無かった。10月3日中日が巨人に敗れ,10月4日ヤクルトが阪神に勝てば5位の可能性を残していると。ただし中日が引き分けか勝利で最下位確定する。

初回が唯一のチャンスだったか。グリフィンから塩見がヒット。山田四球で1死一二塁。しかし村上サンタナと倒れ以降0行進。
サンタナは第1打席の好機で凡打だったが,第2打席でヒットを放ち打率.300に到達。ここで代走送られ交代。セ・リーグ2人目。これは記録優先で最終戦は出場しないということだろう。

1点差で8回裏1死一二塁。門脇の飛球をライト丸山和が背走してキャッチ。あわやダブルプレーという好捕を見せたが,ここでも前進守備を敷いていた。これも象徴。丸ちゃん並木塩見山崎で前進と青木太田濱田サンタナで前進というのもまた意味合いが違う訳で。序盤は後者の布陣でこれを敷いたいた訳で・・

ビジター巨人戦全日程終了(3勝10敗)*6/28岩手
5.218:0040,2713:417-5サイスニード4,大西1,H星1,○石山(3-1)1,H清水1,S田口(8)1−中村田中千
オスナ5号@(戸郷)6号A(田中千)山田3号@(戸郷)
5.318:0040,7163:397-8高梨40/3,H小澤12/3,H久保1/3,H石山2/3,●木澤(0-1)11/3−内山大江
山田4号@(代木)
5.414:0040,8603:387-8xピーターズ5,星2/3,久保0/3,大西11/3,H清水1,●小澤(0-1)2/3−中村,古賀大勢
中村2号@(山崎伊)塩見1号A(直江)村上3号A(直江)
6.2717:10雨天のため中止→振替日:10.1
6.2818:0014,2861:436-0○小澤(3-1)6−中村グリフィン
山田9号B(グリフィン)長岡2号B(グリフィン)
8.118:0038,8892:251-0○山野(1-0)7,H清水1,S田口(25)1−内山菅野
8.218:0040,2842:512-9●高橋(4-7)4,尾仲2,大西2−中村,古賀グリフィン
8.318:0037,6223:031-2ピーターズ6,H木澤1,●清水(1-4)−中村戸郷
8.2218:0040,9983:204-8小澤52/3,H山本1/3,H石山1,●清水(1-6)1/3,大西2/3−中村鈴木
8.2318:0140,8884:063-4x小川62/3,H星11/3,H木澤2,●阪口(0-1)2/3−中村バルドナード
オスナ18号A(菅野)
8.2418:0140,0313:013-5●ロドリゲス(1-2)50/3,大西2,阪口1−中村赤星
川端2号A(菊池)
9.1714:0041,4023:272-3x小澤6,石山1,木澤1,●清水(1-8)2/3−中村大勢
サンタナ16号@(メンデス)
9.1814:0041,2174:283-4x山野6,H石山1,星1,H阪口2,H高梨1,●田口(1-4)1/3−中村船迫
オスナ23号@(今村)
10.117:0041,6302:430-1●山野(1-3)42/3,大西11/3,木澤1,星1−中村グリフィン

ドームに限れば2勝10敗勝率.167。サヨナラ負け実に3試合。最後は8連敗でフィニッシュ。
【記録】
 ・山野:プロ初安打[菅野]・プロ初勝利(8/1)

■NEXT GAME
 東京ヤクルト(高橋)−阪神()最終戦 神宮 18:00
 ・2023年最終戦。最下位確定して迎えるか,勝てば5位というモチベーションをもって迎えられるか。
東京 ☁ | Comment(0) | SWALLOWS | at 20:29 | 更新情報をチェックする