2023年07月30日

:東京ヤクルト 7-4 横浜DeNA

B 000 103 000 4
S 200 210 02x 7
○小澤(4-2)50/3,H山本1/3,H石山2/3,H今野1,H木澤1,S田口(24)1−中村
村上19号@(伊勢)

▼データ
 ・小澤:プロ初打点[石田]
 ・7月12勝9敗

◆ポイント
 ・5回表2死無走者桑原一邪飛(オスナ背面キャッチ)
 ・7回表今野無失点
 ・8回表木澤三者凡退
 ・8回裏0死無走者村上右本

4連勝5連敗2連勝の12勝9敗で7月締め。月間勝ち越しは実に昨年8月以来。

序盤から効率的に得点を重ね楽勝ムードが一転。先発の代え時の妙+ミスで1点差と迫られるも,3連投回避の清水ベンチ外のなか7回今野−8回木澤が最少リードを保ち8回裏。今日7月30日は岡田応援団長の命日ということで,岡田さんがリード台に立つと流れていたファンファーレが先頭村上の打席で流されて,それに呼応するかのように村上がライトスタンドへ白球を届ける。風もあったというがそういう風が吹いていたのかなと。

昨日から続くあの頃のような試合巧者の攻撃。
初回先頭並木ヒット。二盗成功。暴投を見逃さず三進。塩見綺麗なセンター返しで1点先制。村上はシフトの狭い三遊間を抜けレフト前ヒットにも関わらず塩見三塁を陥れ,濱田セカンドゴロ間に塩見生還。まさに並木と塩見の”足”で奪った2得点。

4回裏濱田とオスナのヒットで1死一三塁。長岡初球に狙いを定めてライト線に落とすタイムリー二塁打。なお1死二三塁で小澤は高く弾ませるファーストゴロ。この間にオスナ生還という2得点。

5回裏は塩見3打席目で猛打賞となるヒットから濱田のタイムリー。これで濱田は対DeNA戦42打数16安打3本塁打の打率.381。参考までに対戦打率は対広島.243,対阪神.160,対巨人.154,対中日.091。交流戦も.190と明らかにDeNA戦が突出している。まるでキブレハン。これではまだ相性でしかない。

5回まで僅か79球。楠本に浴びたソロ本塁打のみ1失点で勝利投手の権利を手にした小澤。打順の巡りからしても当然6回もマウンドへ送り出されたわけだが・・急変。関根ヒット,楠本牧連続四球であっという間に0死満塁。ここで山本にスイッチという後手に回ると,その初球まさかのパスボールで三塁走者生還。ランナーそれぞれ進んで二三塁から犠飛。これで2点差。
さらに石山が1死一三塁戸柱のファーストゴロ併殺コースがベースカバーでまさかの落球。これで一気に1点差と全く分からない展開に。

そういう意味で今日の影のヒーローは絶対お立ち台に呼ばれることは無いけれど今野と木澤の2人でしょう。この2人無くして今日の勝利は語れまい。

あとはオスナ。4回裏のレフトへのヒットで何かを取り戻せたか。打っては8回裏にダメ押しのタイムリー二塁打。でも着目は守備。3回表2死一三塁関根の痛烈なゴロを身体で止めたのはまぁオスナからすれば当然なんだろうけど,5回表2死桑原のファーストファールフライを後方背面キャッチしてくれたプレー。これが調子バロメーター上昇の証かなって感じたシーン。

この2点で守護神は一番楽な点差でマウンドに上がりついにあのライデル・マルティネスを抜いてリーグ単独トップ!!セーブ王ですよ!!!球宴後1勝7敗で借金20。ライマルを出さない展開にする。これがセーブ王への1番の近道かしら。

7月終えての順位表
順位チーム名試合勝利敗戦引分勝率勝差得点失点本塁盗塁打率防御率失策
1阪神9251374.580-3422844646.2392.7955
2広島9352401.5651.03223055652.2482.9749
3DeNA9146432.5174.53303216220.2473.2441
4巨人9146441.5110.534434110531.2533.6334
5ヤクルト9138512.4277.53293557950.2373.6342
6中日9235552.3893.52673134126.2433.0657

酷い年は月間3試合しかなかった8月のドーム球場での試合が今年はなんと15試合(中日21試合・巨人20試合・阪神14試合・DeNA6試合・広島5試合)。広島とDeNAがこの酷暑の中どんな戦いをするのか。6連戦×5が続き過ぎ去れば一気に秋風とあっという間に駆け抜けていく8月へいざ。

■NEXT GAME
 巨人(菅野)−東京ヤクルト(ピーターズ)14回戦 東京ドーム 18:00
 ・5/4以来3ヶ月ぶりの東京ドーム。前回フルボッコにした菅野だが東京ドームではそうは行かないはず・・
東京 ☀ | Comment(0) | SWALLOWS | at 22:36 | 更新情報をチェックする

2023年07月29日

:東京ヤクルト 5-3 横浜DeNA

B 010 001 010 3
S 100 101 10x 5
○小川(5-7)7,H清水1,S田口(23)1−中村
塩見4号@(大貫)村上18号@(大貫)

▼データ
 ・小川:1500投球回(史上184人目)
 ・土曜日5連勝
 ・7月勝ち越し確定

◆ポイント
 ・2回表0死二三塁伊藤三振柴田一ゴ大貫遊飛
 ・6回裏2死一三塁代打濱田一走村上二盗→遊安
 ・7回表小川三者凡退

一週間ぶりの白星でオールスター明け2勝目。いずれも土曜日で今月土曜日は5戦5勝。7月11勝目で今季初の月間勝ち越しも確定。
3番塩見・4番村上。戸田では山田が2番セカンドで試合出場。1番並木と絡めてこれが2024年ヤクルトの理想型になりうるのでは?!なんて思えた試合。

まずは塩見。初回の第1打席。復帰3試合目で5月17日巨人戦(神宮)以来の本塁打。幸先よく先制も,すぐに吐き出してしまう小川が今日も。牧・佐野・大田3連打ですぐさま同点とされ,尚0死二三塁というピンチ。試合が決まりかねないなかで,下位打線伊藤柴田大貫をキッチリ抑えて勝ち越し点は与えなかった。
そして村上。4回裏2死から逆方向の18号ソロで勝ち越し。

小川は6回表牧にレフトポール際風にもまかれて同点とされるも,ここでも勝ち越しは許さず。勝ち越した7回表もマウンドにあがり通算1500投球回も達成。7回が不安定なブルペン事情。先発がこの鬼門といえるイニングを投げきってくれる。これがなんだかんだでエースの証。

終盤3イニングに毎回コツコツ1点づつ加点。この内容がなかなか良かった。
6回裏。先頭並木がセーフティバントで出塁。元山がキッチリ送って,塩見は右方向で進塁打。2死三塁で村上。代わったエスコバーから四球を選び一三塁。宮本に代打濱田が告げられ,村上はモーションの大きいエスコバーから二盗成功。ここで田尾解説員が「セカンドフォースアウトの可能性がなくなった」と指摘した直後にショートへの打球。一三塁なら二塁送球出来ただろうが,二塁に進んでいたため捌いた柴田は一塁に投げざるをえず。そしてこれが内野安打となって再び勝ち越しに成功。次の塁を狙うことってやっぱり大事。

7回裏。先頭中村が初球を完璧に捉えたが,レフト関根の一切の無駄のないクッション処理と返球で二塁悠々アウト。1死無走者から長岡が死球と盗塁。代打壮真も四球。さらにパスボールがあって二三塁。ここでベイスターズ内野陣は前進守備。並木のセカンドゴロで見事ゴロゴーをで三走長岡生還。ノーヒットで1点挙げたんだからいい攻撃。

そしてそして8回裏。清水がまさかの連日の失点で1点差とされたが,先頭の塩見がヒット。続く村上はライトへ強烈な打球。これで一走塩見が一気に生還という流れるような攻撃。山田が故障がちで特に脚=走力にも衰えが見えてきたなかで,塩見がかつての山田のように長打力+機動力を発揮。村上の前に足を使える打者を置けることの意味。1番並木+3番塩見&4番村上の並びである程度理想的な攻撃が垣間見えた。これが来年の打順のベースとなるんじゃないかと。

最終回は守護神。西浦との対戦から今日は全く危なげなしでリーグトップタイ23セーブ目。

■NEXT GAME
 東京ヤクルト(小澤)−横浜DeNA(石田)15回戦 神宮 18:00
 ・7月最終戦
 【メモ】実況大川アナ[2-4-0 .333]×達川解説員[1-0-0 1.00]斉藤解説員[昨季2-0-0 1.00]
東京 ☀ | Comment(0) | SWALLOWS | at 22:47 | 更新情報をチェックする

2023年07月28日

:東京ヤクルト 4-5 横浜DeNA

B 002 100 020 5
S 010 003 000 4
サイスニード6,H木澤1,●清水(1-3)1,山本2/3,尾仲1/3ー古賀
古賀1号@(東)青木3号B(東)

▼データ
 ・古賀:プロ初本塁打
 ・青木:通算1000得点(史上46人目・球団では若松勉・古田敦也に次ぎ3人目)

◆ポイント
 ・4回裏1死一塁濱田右2(一走村上打球判断)
 ・4回裏1死二三塁長岡右飛(犠飛には程遠い)

4連勝のち5連敗。借金15。鬼門はやはり鬼門だったと。

2点差で迎えた6回裏1死一二塁。サイスニードの代打にコールされたのは青木。頭部死球の翌々日。青木のコールだけでも大歓声だったのに・・。1ボール1ストライクからの3球目。東の直球を右翼席中段へ。

NPB通算1000得点も記録。史上46人目。ヤクルト球団では若松勉・古田敦也に次ぎ3人目という快挙。青木をお立ち台に。絶対勝たなきゃならない試合だった。

7回は木澤が三者凡退。あとは清水−田口で逃げ切るだけ。ところが清水が先頭宮崎に四球を与えると続く牧に左中間にタイムリーで同点。2死三塁から代打大和にレフト線上のタイムリーで勝ち越しを許し,結局1点差負け。絶対に勝たなきゃならない試合に勝てない。これが現状。

でも清水は責められない。責めるべくは4回裏の攻撃。先頭村上がヒット。オスナセカンドライナーで1死二塁。濱田は右中間完全に破ったと思われたが,村上の判断悪く三塁ストップ。1死二三塁で長岡は犠飛にならないライトフライ。ここで1点取れていれば・・という展開。長岡へのヘイトが溜まりかねない内容だった。

古賀はプロ308打席目でうれしい初本塁打。4打席1打数1本塁打3四球と課題だった打撃で成長を魅せてくれているのに・・・

■NEXT GAME
 東京ヤクルト(小川)−横浜DeNA(大貫)14回戦 神宮 18:00
 【メモ】実況今湊アナ[2-3-0 .400]×平松解説員[昨季1-0-0 1.00]田尾解説員[昨季2-1-0 .667]
東京 ☀ | Comment(0) | SWALLOWS | at 23:04 | 更新情報をチェックする

2023年07月27日

:東京ヤクルト 1-4 広島

S 000 001 000 1
C 000 010 12x 4
石山50/3,H山本1,●石山(3-5)2/3,丸山翔2/3,大西2/3−中村

▼データ
 ・マツダスタジアム9戦9敗

◆ポイント
 ・7回裏P石山1死三塁曾澤中安

マツダスタジアムで今季3度目の同一カード3連敗。石山はマツダスタジアムで3敗目。

最も心配された青木。ベンチ入りメンバーからは外れたものの,試合前キャッチボールやノックなどで汗を流したとのことでまずは一安心。しかし不安の種は増すばかりで,土曜日の試合でフェンスに体当たりキャッチをみせた山崎が脳震盪特例で抹消。さらに今日先発石川が打球処理の際違和感を訴え途中降板。
そしてサイレントで一塁福川コーチ三塁森岡コーチという体制になっており,河田コーチがベンチ外。もっと言うといつもの試合前メンバー表の交換の字が明らかに野口祥順マネージャーのものではなく,サンタナ絡みでぼちぼち離脱の連鎖か。昨年と違って炙りだしはないのであくまで症状のあるもののみだとは思われるが・・。


試合は新井采配に尽きるでしょう。前日殊勲打の末包を5番に上げ,キャッチャーは坂倉でなく會澤翼を起用。その曾澤が先制打と勝ち越し打。さらにやくせん堂林をもスタメン起用し,その堂林がダメ押しの2点タイムリー。最後は前夜危険球退場の栗林を即登板でキッチリセーブを挙げさせる。

方やどうにもマツダスタジアムを苦手とする石山を同点の7回に起用し案の定勝ち越され,丸山翔をイニング跨ぎさせてさらなる失点。石川緊急降板のアクシデントがあったとは言え,広島工OB監督の采配とチーム状態の明暗があまりにハッキリ分かれてしまった3連戦。

■NEXT GAME
 東京ヤクルト(サイスニード)−横浜DeNA(東)13回戦 神宮 18:00
 ・2010年を最後に勝ちがない7月28日
 ・移籍の西浦が速一軍合流とのこと。プロ初打席初本塁打に続き移籍初打席初○○になりそうな予感がプンプン
 【メモ】実況向坂アナ[1-2-0 .333]×野村解説員[0-1-0 .000]
広島 ☀ | Comment(0) | SWALLOWS | at 21:24 | 更新情報をチェックする

2023年07月26日

西浦と阪口でトレード ヤクルトとDeNA―プロ野球

 ヤクルトの西浦直亨内野手(32)とDeNAの阪口皓亮投手(23)の交換トレードが決まり、26日に両球団が発表した。
 西浦は法大からドラフト2位で2014年に入団。通算打撃成績は571試合で打率2割3分6厘、38本塁打、188打点。昨季から出場機会が減っていた。阪口は北海道・北海高からドラフト3位で18年に入団。通算成績は15試合で2勝6敗、防御率5.31。[ 7/26(水) 16:10配信 時事通信 ]

3.西浦直亨(2014-2023途)
法政大学より2013年ドラフト2位指名。背番号は福地寿樹の引退で空き番となっていた「3」。

2014年3月28日。開幕戦となるDeNA戦(神宮)で8番ショートでスタメンに抜擢されると,そのプロ初打席で大学1学年先輩の三嶋一輝から3ラン本塁打。開幕戦でルーキーの初打席初球本塁打は日本プロ野球史上初の快挙というド派手なデビューを飾ったが,以降は結果を残すことが出来ず,4月26日に二軍降格。結局ルーキーイヤーは14試合の出場に留まり,打率.156と即戦力の期待に応えることはできなかった。

2015年。ヤクルト球団としては異例のFAで北海道日本ハムから大引啓次を獲得。2年目を迎えた西浦の出番は大引離脱時が主で出場26試合,打率.295,1本塁打,打点5に終わった。

2016年は大引の故障もあってショートのポジション争いは森岡良介,谷内亮太,今浪博隆らとで混沌とした。そんな中で7月22日中日戦(ナゴヤドーム)でラウル・バルデスから自身初となる満塁本塁打。9月28日DeNA戦(神宮)29日DeNA戦(横浜)で自身初となる2試合連続本塁打を放つなど72試合に出場し,7本塁打とパンチ力をアピールした。

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翌2017年はレギュラーの期待も込められ,サードで自身2度目の開幕スタメンに名を連ねた。前年と同じ72試合に出場したが,本塁打0。打率.208と大きく成績を下げ,チームも低迷した。

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2018年。若手有望株廣岡大志とショートのレギュラー争いが勃発。オープン戦で結果を残せず開幕スタメンを逃したものの,4月4日広島戦(神宮)で前日に頭部死球を受けて離脱した川端慎吾の代役としてサードでのスタメン出場の機会を得ると,決勝打を含む3安打・2打点の大暴れ。4月7日巨人戦から3戦連続複数安打をマーク。川端が戦線復帰後も好調を保ち,5月11日DeNA戦(横浜)では5打数5安打。9月19日阪神戦(神宮)では2打席連続本塁打を放つなど,キャリアハイとなる138試合に出場。自身初の2桁本塁打にも到達した。

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2019年は故障に泣いた。5月12日巨人戦(東京ドーム)で下半身のコンディション不良を訴え翌13日に登録抹消。その後7月8日に一軍に復帰したものの,7月18日巨人戦(神宮)で左肘を骨折するなど,出場試合数は44試合に終わった。

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2020年。球団はMLBでゴールドグラブ賞を受賞した高い守備力を誇る外国人選手アルシデス・エスコバーを獲得したが,新型コロナの影響で開幕が大幅に延期となった。無観客で行われた6月25日阪神戦(神宮)で藤川球児から逆転サヨナラ本塁打。7月2日広島戦(神宮)では2度の同点本塁打を放つなど勝負強い打撃を発揮。再びレギュラーショートとして全120試合のうち101試合に出場。藤川から放った本塁打で「2020スカパー! ドラマティック・サヨナラ賞」年間大賞を受賞した。
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2021年長年のライバルであった廣岡が巨人にトレード移籍したことで,一本立ち。堂々と開幕スタメンにも名を連ねたが,そこから極度の不振に陥り,ルーキーの元山飛優にスタメンを譲る機会が増え,6月末には出場選手登録を抹消される。それでも後半戦途中から一軍復帰すると9月には打率.321、OPS.838と活躍。10月8日阪神戦(神宮)試合前まで27イニング連続無失点と好投していた橋遥人から本塁打を放ちチームのマジック点灯に貢献。日本シリーズでは全試合ショートを守り,チーム14年ぶり日本一の輪の中心となっていた。

しかし2022年。今度は高卒3年目の長岡秀樹がライバルに。開幕スタメン濃厚と見られていたが,長岡がオープン戦終盤で4打数4安打など猛アピール。開幕投手が阪神藤浪晋太郎ということもあり左の長岡にスタメンを奪われることに。当初は相手投手の左右で長岡との併用かと目されていたが,津臣吾監督は長岡をショートで完全に固定。西浦はいわば干された状態となり4月14日に登録を抹消されてしまう。その後出番は長岡がコロナ陽性で離脱を余儀なくされた時期のみで,自己ワーストとなる出場6試合。14打数1安打の打率.071に終わった。

2023年はプロ10年目にして初の二軍キャンプスタート。これが意味するものについては折に触れてきたつもりであった。それでも5月26日広島戦(マツダ)で一軍昇格してきた。ただこの試合である程度の覚悟を感じたので,もう一度書き起こしておく。
西浦直亨。オープン戦で極度のスランプに陥り,そこで長岡秀樹が台頭。完全に居場所を失い,二軍暮らしの日々。長岡離脱時も結果を残せず早々に一軍登録を抹消され,自己ワーストの6試合14打数1安打打率.071に終わった昨年。
今年の春季キャンプは入団10年目にして初の西都キャンプスタート。春季教育リーグで死球を受け途中退場。そこから約一ヶ月行方不明。その間に誕生日を迎え気がつけば32歳。それでも4月18日に実戦復帰。ショートのポジションは19歳小森航大郎が守ることを最優先とされながらも,打率.300台をキープしていたが,言い方悪いが完全に構想外となり二軍の埋め合わせ要員。今季の一軍出番はほぼ無いであろう。そう思われても仕方ない立場まで追い込まれていた西浦が,塩見の離脱もあってキャンプオープン戦を通じて初めて一軍に呼ばれた。

そして合流最初の試合。4回表1死一二塁投手高梨の代打で早速起用された。2球で簡単に追い込まれたが,2球見極めて5球目を基本に忠実なセンター返し。二塁走者濱田を返して2年ぶりの打点をマーク。そこから打線がつながりサンタナにもタイムリー。3点差に追い上げ,そのまま山田の代わりにセカンドの守備に就いた。いや就かせてもらえた。そして第3打席でも先頭打者として内野安打で出塁。昨年年間1本しか放てなかった安打なのだ。。

散々チャンスを貰いながらも活かしきれなかった。西浦が9年かけても叶わなかったオールスター出場ゴールデングラブ受賞。これすら長岡は軽くやってのけた。将来性だって長岡だ。それは誰もが認める。

「フルスイングできなくなったら、外すからね」「フルスイングする限り、起用し続ける」

津監督の著書で明らかになった長岡とのやり取り。今季開幕から明らかにフライアウトが目立った。守備での貢献度もあるし打率云々ではない。その内容。今日も2点差に迫ってなお0死二塁で長岡に回ったが浅いライトフライ。ランナーを進めることが出来なかった。これが例えばなんとしてでも右方向でランナー進めるという意識があれば1死三塁。古賀の内野ゴロで1点差に詰め寄れたかもしれない。長岡個人の成長のためならフルスイングフライアウトランナー進められずそれでいいかもしれない。けれど野球はやっぱり団体競技なのだ。
今は21歳の若さだから許されているけれど,これを3年5年と続けていたらたちまちそのポジションはあっという間に奪われるはずだ。

長岡のためにポジションをそして野球生命を奪われかけた西浦。極限まで追い込まれられた男の意地。状況に応じた打撃。甘やかされただけでは長岡も成長しない。長岡のためにもチームのためにも西浦は壁になって欲しい。

かつて池山が岩村にサードのポジションを奪われたとき,池山がスタメン出場したがのちに「チームの顔なんだからちょっとの怪我で休むな」と激怒したことがあったと。そこから岩村は飛躍的に成長していった。そういう壁のような存在になって欲しい。

ハッキリ言ってヤクルトではもう出番は限りなくなかっただろうし,このまま残っても年齢的にもオフには何らかの通告があったはず。三浦監督とは奈良県の同郷で,「まだまだできると思っています。長打力もありますし、守備力もいいものを持っていると思います」と宮崎・牧負傷時のバックアップとして,異例ともいえるシーズン中の同一リーグ,さらに明後日から両チームは対戦を控えるという中で経験を乞われてのトレード移籍となった。

【記録】
 ・初出場:2014年3月28日DeNA戦(神宮)
 ・初打席・初安打・初打点・初本塁打:同上[三嶋一輝]
 ・開幕試合初打席本塁打 :セ・リーグ初,1950年戸倉勝城以来64年ぶり史上2人目
 ・開幕試合初打席初球本塁打 :史上初
 ・初盗塁:2015年5月9日中日戦(秋田こまち)[吉見一起−松井雅人]
 ・スカパー! ドラマティック・サヨナラ賞年間大賞:2020年

西浦と言えばファン感謝DAYを語るうえで欠かせなかった。
そもそもの始まりは2014年。「投手野手対抗歌合戦」という企画で三輪正義,藤井亮太と一緒にSMAPの『らいおんハート』を披露するのだが・・・
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西浦独特の音程が公となり,すっかり名物企画に。

2016年はWhite Berryの『夏祭り』を披露しつば九郎が気絶
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2018年は締めの『東京音頭』リサイタルを託された。
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「突然のことで正直、驚いています。スワローズに入団して10年、たくさんの人に支えられて野球をすることができ、感謝しかありません。また、いい時も悪い時も応援していただいたファンの皆さまにもとても感謝しています。スワローズを離れることは寂しい気持ちもありますが、今回のトレードを新たなスタートとして、新天地で活躍することが、皆さんへの恩返しになると思って頑張ります。これからも応援よろしくお願いします」
3連覇の望みが絶たれた夜ではあるが,西浦にはひとり3連覇の可能性がある。因縁の廣岡と日本シリーズで対戦する可能性だって秘めている。ファームでは打率.306,4本塁打,20打点と腐ってはいない。若手にポジションを奪われるという全く同じ境遇で横浜DeNAに移籍した田中浩康コーチもいる。長岡にプロで10年やるということはこういうことだと言うものを見せつけてやってくれ。

色々複雑な心境で短時間に書いたので上手く纏まらないが,これをもって西浦直亨への惜別メッセージとしたい。
東京 ☀ | Comment(0) | SWALLOWS Memories | at 23:20 | 更新情報をチェックする

:東京ヤクルト 3-5 広島

S 003 000 000 3
C 010 310 00x 5
●高橋(4-6)5,木澤1,今野1,尾仲1−中村
オスナ15号B(森)

▼データ
 ・マツダスタジアム8戦8敗

◆ポイント
 ・4回裏1死一二塁包右本
 ・7回表2死一塁村上三振

連夜の逆転負けでマツダスタジアム8戦8敗。僅かな望みを託した大事な3連戦でカード負け越し。これで3連覇は完全に無くなった。いわゆる「終戦記念日」と位置付けられる試合になっただろう。

昼から慌ただしかった。西浦のトレード。サンタナの特例抹消。そして試合では青木が頭部死球を受け退場。色んな意味で後味も悪い。

3回表2死一三塁からオスナが逆転3ラン。しかし高橋奎二が4回裏1死一二塁から今日新井監督8番抜擢の末包に2号3ランを献上し再逆転を許すと,5回にも坂倉に被弾。

そして事件は7回表。2死無走者から青木が頭部死球。全く動けず担架で運ばれるアクシデント。投じた栗林は危険球退場となり代わった中崎から村上が一発放てば同点という場面で三振。チームの錨を上げることもできぬまま,カープ自慢の中継ぎ陣に完全に抑え込まれた。

これでカープは9連勝。4番上本だったり,今日の末包もそうだし,森も1イニング我慢して5回投げきらせて勝利投手にさせる。メンバーほとんど変わってないのに,昨年までの佐々岡監督が醸しだしていた陰湿なカープとまるで雰囲気が違う。新井マジックーこれは”何か”を感じる。

■NEXT GAME
 広島(床田)−東京ヤクルト(石川)15回戦 マツダスタジアム 18:00
 ・山崎が出られないまま,サンタナ抹消に続いて青木退場ということで完全に外野手不足。今日仙台で試合をしていた塩見が1打席で交代ということで急遽広島に召集された可能性はあるものの・・
広島 ☀ | Comment(0) | SWALLOWS | at 22:05 | 更新情報をチェックする

2023年07月25日

:東京ヤクルト 3-6 広島

S 011 010 000 3
C 001 002 30x 6
ピーターズ51/3,大西1/3,山本1/3,●石山(3-4)1,丸山翔1−中村

▼データ
 ・マツダスタジアム7連敗

◆ポイント
 ・6回表1死無走者ピーターズそのまま打席

5回終わって3-1とリードも逆転負けでマツダスタジアム7連敗。どうにもこうにもマツダで相性の悪い石山が負け投手に。

ピーターズの代え時。序盤で球数を費やしてしまったし,100球が目途ということも把握していたはず。5回91球で6回表打順が回った。ここでスパッと代えていたらまた違った結果になっていたのでは?と思わざるを得ない。。

6回表そのまま打席に入り続投のピーターズ。先頭上本を打ち取るも,坂倉に内野安打。球数97球で大西にスイッチ。デビッドソンヒットで一二塁。小園タイムリーで1点差。代打野間タイムリーで同点。

同点でマツダが鬼門の石山をマウンドへ。1死から秋山に二塁打。2死一塁となり坂倉を申告敬遠し,デビッドソン勝負も,フェン直二塁打で2者生還。さらに小園はお得意の外野前進の頭の上を越されて三塁打でもう1点。これで万事休す。

2回表3回表と0死一三塁を築くも1点のみ。前回神宮で完封された床田を攻略することは出来たが,どうにもこうにも物足りない攻撃。スタメン抜擢元山のタイムリーが中押しとなるのが理想の試合運びなのだが・・。このカードはすっかり内弁慶シリーズとなっている。

フェリペを育成で獲得 プロ野球・ヤクルト
 ヤクルトは25日、独立リーグのBCリーグに所属する福島から、木須フェリペ捕手(23)を育成選手契約で獲得したと発表した。
 登録名はフェリペ。背番号は025。
 2018年に静岡・御殿場西高から育成ドラフト4位でオリックスに入団。1軍での出場機会はなく、今季から福島でプレーしていた。[ 7/25(火) 16:16配信 時事通信 ]

7月31日まであと一週間と迫ったところで育成捕手の獲得。松井聖・橋本の両育成捕手が怪我。一軍は中村内山古賀で固定。となるとファームには松本直・西田のみ。どちらかというとファームの試合をこなすための”補充”の意味合いだろう。

■NEXT GAME
 広島(森)−東京ヤクルト(高橋)14回戦 マツダスタジアム 18:00
 ・この3連戦が優勝へ最後の望みだと思ったが初戦を落とす。カード負け越しとなれば黄信号から赤信号となるだろう。
広島 ☁ | Comment(0) | SWALLOWS | at 21:39 | 更新情報をチェックする

2023年07月23日

:東京ヤクルト 2-4 阪神

T 001 000 120 4
S 100 000 010 2
小澤5,●大西(2-2)2,木澤2/3,山本1,今野1/3−中村
サンタナ10号@(浜地)

▼データ
 ・自力優勝可能性再再再々消滅

◆ポイント
 ・7回表0死一塁梅野投安(不規則なバウンド)
 ・7回裏1死二塁長岡中飛(近本FP)

連勝は4でストップ。5度目の自力優勝可能性消滅。朝の情報番組でご意見番の落合博満氏に「(10ゲーム差は)まだ射程内でしょう。セ・リーグはスワローズまでの5球団で優勝争いをするってところじゃないでしょうか?」と言われたばかりだったが,今日の結果をどう受け止めるべきか。

ただ内容的には紙一重ではあった。
伊藤将相手に並木武岡の連打で0死一三塁。サンタナのセカンドゴロ併殺間に先制するも,その後は完全に立ち直られた。小澤は3回表梅野木浪の連続ツーベースで同点に追いつかれたものの,その後毎回得点圏に背負いながら失点は防ぎ1−1で後半へ。

6回から登板の2番手大西が僅か5球で3者凡退。その流れで6回裏先頭並木がサード佐藤輝の悪送球で出塁。武岡犠打村上四球で2死一三塁好機築くもオスナセンターフライ。

清水がベンチ外ということもありイニング跨いだ大西。先頭森下ヒットで梅野は犠打。しかしこれが不規則に跳ねて内野安打に。木浪犠打で1死二三塁。代打・渡邉諒のファーストゴロ。前進守備網に嵌ったが,オスナがボールを握り損ねホームに投げられず結局一塁でアウト。オスナは牽制に誘い出されたりとどうにも嚙み合わなかった。

7回裏先頭青木が出て中村がキッチリ犠打。長岡の飛球をセンター近本が背走してジャンプ一番好捕。2死三塁で切り札川端というカードを切れたが実らず。直後の8回表木澤が2失点。これが致命的。8回裏サンタナの本塁打で一矢報いたが及ばず。

ただあの頃だったら8回表1死二三塁森下の飛球は外野の頭を越され2点追加されなお1死三塁でさらなる失点を重ねたはず。それを犠飛で防いだ並木の守備力があってこういうスコアになった。その意味でやっぱりちょっと違うのかなと。

ソフトバンク11連敗は54年ぶり。日本ハムの12連敗は39年ぶりというパワーワードが並んでいるが,10連敗なんてそんなレアな記録なの??!と思わずにはいられないちなヤクであった。おやっしゅ!

■NEXT GAME
 広島(床田)−東京ヤクルト(ピーターズ)13回戦 マツダスタジアム 18:00
 ・7連勝と勢いに乗る広島。さらに今季6戦6敗と白星の無いマツダスタジアム
 ・この3連戦が3連覇への最終分岐点となりそう
東京 ☀ | Comment(0) | SWALLOWS | at 21:54 | 更新情報をチェックする

2023年07月22日

:東京ヤクルト 6-3 阪神

T 000 000 300 3
S 201 020 10x 6
○小川(4-7)62/3,H石山1/3,H清水1,S田口(22)1−中村
村上17号A(青柳)

▼データ
 ・4連勝:今季4度目

◆ポイント
 ・2回表小川三者凡退
 ・5回裏0死一塁武岡捕犠(隙をついて一走山崎三進)
 ・7回裏1死三塁サンタナ右2

後半戦最初の試合を勝利で飾りオールスターブレーク挟んで4連勝!!!!首位・阪神との差は5月24日以来となる10.0差に。6月10日以来の借金10。あの2011年の逆パターン。ここらで大型連勝くればひょっとしたらひょっとする。


青柳相手ということでG山崎C武岡F宮本という上位打線を組んだ津監督。これが見事的中。

1回裏先頭山崎がレフト前ヒットで出塁。武岡の打席で青柳が牽制悪送球。この間に山崎が一気に三塁を陥れ,これによって阪神は前進守備に。1死三塁から宮本が前進のセカンド中野を強襲するタイムリーで先制。さらに2死一塁からサンタナが左中間。これで宮本が一気に生還し2点目。

3回裏は先頭2番武岡がプロ初本塁打まであと数センチのフェンス直撃三塁打で出塁し,宮本が今度は通常の守備体系のショートゴロ間に武岡生還。

そして5回裏。先頭山崎が「芸術的」なセーフティバントで出塁すると,武岡はキッチリ犠打。マウンドから降りた青柳,三塁から前進してきた佐藤輝,ボールを処理しようと前に出た梅野のちょうど中間地点に転がり,梅野が処理して一塁へ送球したが,この時点で三塁ベースはがら空き。この隙を逃さず山崎は三塁まで進み,そして村上に久々のバット放り投げ確信弾。

完封ペースの小川が微妙な判定にも苦しめられ2点差とされるも,7回裏。先頭代打濱田がセンターオーバーの二塁打。村上が右方向進塁打で三塁に進み,代走並木を起用する執念を見せ,サンタナがレフト前で突き放す。あの頃のような強いチームの攻撃が戻ってきた。

守ってはセンター山崎&並木の好捕。7回表1死一塁ノイジーのフェンス直撃しそうな飛球をフェンスを恐れず山崎が好捕。さらに8回表1死一塁近本のセンター前ポトリと落ちそうな打球を今度は並木がスライディングキャッチ。いずれもチャンスが拡大してもおかしくない打球をジャンプ一番防いでくれた。山崎はフェンスに強打した影響か途中で退いたのは気がかりではあるが。

最終回は守護神がピシャリと行きたいところだったが・・。大山,佐藤輝に連打で0死一二塁。森下一邪飛で1死奪うも,梅野にもライトオーバーで1死満塁。それでもそこから代打原口三振。代打渡邉諒セカンドフライで結局無失点でゲームセット。どうも猛虎戦は苦手がハッキリしているような印象を受ける。

まぁそういう細かいことはさておいて,卒の無い走塁。卒の無い攻撃。卒の無い守備。どちらが貯金10でどちらが借金10か全く分からない試合運びだった。

■NEXT GAME
 東京ヤクルト(小澤)−阪神(伊藤将)16回戦 神宮 18:00
 ・9.0差と11.0差では大違い。明日の勝敗がヤクルト的にはシーズンの分岐点になりそうな予感
 【メモ】実況谷岡アナ[1-2-0 .333]×若松解説員[2-1-0 .667]大矢解説員[1-1-0 .500] 4月1日以来の若松大矢V1戦士W解説
東京 ☁ | Comment(0) | SWALLOWS | at 22:23 | 更新情報をチェックする

2023年07月20日

:全セ 1-6 全パ

第2戦 全セ0勝2敗0分 ◇マツダスタジアム 30,925人
AP 010 200 120 6
AC 000 010 000 1
●九里2,今永1,バウアー1,サイスニード1,戸郷1,大竹1,ターリー1,田口1−大城卓,梅野
【最優秀選手】万波(北海道日本ハム)
【敢闘選手】山下(オリックス)マルティネス(北海道日本ハム)岡本和(巨人)
【マイナビドリーム賞】万波(北海道日本ハム)

▼データ
 ・全セ:2021年第2戦から5連敗・通算80勝90敗11分

9番E長岡 左飛(上沢)三振(ぺルドモ)
1サイスニード 三安(杉本)一直(牧原)一ゴ(近藤)
1田口 三振(松本剛)右安(栗原)遊併(外崎)

津セントラル4戦4敗。万波中正は2試合で敢闘選手・最優秀選手・マイナビドリーム賞と合計賞金500万円をゲットして祭りはフィナーレ。

2回表柳田紅林の連打から若月の犠飛。4回表万波の2試合連発弾。7回表栗原犠飛。8回表マルティネス2点タイムリーで6得点。セは岡本・牧のWBCコンビの連打で1点返すのがやっと。。

バウアーの球種予告。これを捉えた万波中正。球種が判るということはこういうことなんだと矢野監督時代にアカンすよと物議を醸したあのプレーを思い起こすなど。

セ・リーグの守護神を務めたのは地元広島出身の田口。先頭松本剛を空振り三振。栗原にライト前ヒットを許したが,外崎はショートゴロ。木浪−中野−大山と猛虎の鉄壁内野陣に救われ無失点。6時間かけて染めたレインボーヘアも披露できましたと。

本塁打打ったりした選手のインタビューはともかく,放送席にゲストそれも複数を呼ぶと完全に試合はそっちのけ。しかも淡々と進むから全く選手にスポットが当たらない。さらに早打ちだから憧れの選手の映像流しているうちにアウトとなるシーンも。試合時間は2時間20分。ピッチクロックよりも速いペース。選手の負担の問題と薄れる勝負の醍醐味。リクエストで盛り上がれたくらい。プレーで魅せる要素ってなんだろう。
広島 ☁ | Comment(0) | NPB | at 21:46 | 更新情報をチェックする

2023年07月19日

:全セ 1-8 全パ

第1戦 全セ0勝1敗0分 ◇バンテリンドーム 35,437人
AP 401 002 100 8
AC 000 000 100 1
●村上2,小笠原2,東1,岩崎1,清水1,山崎1,マルティネス1−梅野,大城卓
宮崎1号@(田中正義)

【最優秀選手】柳田(ソフトバンク)
【敢闘選手】近藤(ソフトバンク)万波(北海道日本ハム)宮崎(横浜DeNA)

1清水 一ゴ(中村晃)右本(万波)中安(杉本)三振(中村)左邪(安田)
9番6長岡 中飛(田中正義)

▼データ
 ・全セ:2021年第2戦から4連敗・通算80勝89敗11分

ファン投票期間中に絶好調だった阪神。ファン投票で全11ポジション中10名が阪神ということでファン投票そのものに物議が醸され,全パ中嶋監督からは「4日で2試合というのはおかしい」と過密日程を疑問視。WBC戦士を敢えて推薦から外した。
さらには交流戦や日本代表戦がある現在本当に2試合必要なのかというオールスターを取り巻く環境も時代とともに変わりつつある。

それでも4年ぶりに各選手の「応援歌」各球団の「チャンテ」がトランペット演奏で鳴り響くオールスター。勢ぞろいするマスコットそして各チームのチアリーダー。やはり華やかさは一年で一番あるのがオールスターという舞台。バウアーだったり和田毅だったり名誉と感じてくれる選手がいるのは有難い限りです。

全セスタメンは9ポジション中7人が阪神。先発の村上は外崎近藤松本剛柳田まで4連打。1死後栗原にもヒットで初回から4失点。
3回表は地元枠小笠原慎之介が柳田に被弾。ファン投票選出岩崎は頓宮に犠飛と源田にタイムリー。そして我らが清水までもが万波に被弾して0−8。万波は交流戦で2本打ってオールスターでも一発。これはやくせん。

全セは7回裏宮崎がソロ本塁打を放ち12年ぶりの完封負けを阻止するのがやっと。これで津セントラルは3戦3敗。

■NEXT GAME
 全セ(九里)−全パ(山下) マツダスタジアム 18:30
 ・地元九里から今永戸郷のWBCメンバーリレーして,大竹サイス二挟んで8回ターリー9回田口というリレーか。勝利の輪にいて欲しい!
愛知 ☁ | Comment(0) | NPB | at 21:33 | 更新情報をチェックする

2023年07月17日

:東京ヤクルト 11x-10 巨人

G 024 110 200 0 10
S 600 400 000 1x11
市川21/3,尾仲2/3,今野1,H大西1,木澤2,H清水2,○田口(1-2)1−内山,中村
村上16号B(菅野)内山5号A(菅野)6号C(船迫)

▼データ
 ・同一カード3連勝:開幕広島3連戦(神宮)以来
 ・両軍10桁得点:2022年06月26日巨人戦(神宮・11-10)以来

◆ポイント
 ・2回裏1死一二塁オスナ右安(二走サンタナ本塁憤死)
 ・3回表0死無走者吉川四球
 ・7回裏2死二塁並木代打川端申告敬遠
 ・10回表0死無走者増田中飛(山崎Play of the Day)

1年ぶりとなる夏の神宮巨人との殴り合い。両軍合計15投手が登板し合計30安打。4時間19分の死闘を制して開幕3連戦以来の同一カード3連勝。よって前半は同一カード3連勝で始まり同一カード3連勝で締めることに。
前半戦終えての順位表
順位チーム名試合勝利敗戦引分勝率勝差得点失点本塁盗塁打率防御率失策
1阪神8446353.568-3042544142.2362.7948
2広島8547380.5531.02932815447.2453.0542
3DeNA8343382.5312.03082865719.2523.1539
4巨人8340421.4883.52993139527.2483.6428
5ヤクルト8335462.4324.52983217144.2363.6136
6中日8434482.4151.52442763925.2422.9254

最大15.0まで開いた首位阪神とのゲーム差は11.0。最大9.0あった4位巨人との差も4.5差に。オールスター明けは阪神・広島・DeNAと上位3チームと当たるだけにここで大型連勝出来たらひょっとしたらひょっとしてくるかも!?

さて試合。あの菅野をプロ最短1/3回僅か17球でKOした。
先頭並木がセンターへクリーンヒットで出塁すると,山崎は叩きつけた内野安打。サンタナは西日で見えずらいライト方向への打球。秋広捕球出来ずまず先制。なお0死二三塁から村上が左中間へ3ラン。さらに1死二塁から内山がレフトへ2ラン。これで菅野はマウンドから降りた。

初回から大量6点の援護を貰った市川。こうなれば自ら5回投げきってプロ初勝利の絶好のチャンスだったものの・・。2回表2死二三塁から門脇に2点タイムリー。一塁空いており,初回から投手2人継ぎこんでいるのでまさか代打は無いだろうから敬遠でもと思ったが・・。原監督はその斜め上を行っていた。

2回裏1死一二塁からオスナがライトへヒットを放つも,二走サンタナはタッチアップに備え一度帰塁しかけてからスタートの判断のミス。河田コーチも平然と回したが秋広の強肩もあって悠々本塁憤死。ちょっと嫌な流れで3回表。

先頭吉川に四球を与え,1死一塁から秋広に本塁打。これで2点差と全く分からなくなり,続く岡本にも四球を与えたところで津監督も堪忍袋の緒が切れて尾仲にスイッチ。しかし火のついた巨人打線が相手。大城卓中島連打で満塁。丸に押し出し四球で1点差。さらに代打長野に同点タイムリー。これで菅野の負けが消えるという。さらに4回表3番手今野が0死一三塁から岡本和に犠飛でとうとう試合をひっくり返される。

それでも4回裏2死一塁からボークとオスナの四球武岡のヒットで満塁として,壮真が5番手3連投となったルーキー船迫から今日2本目。これが今季チーム初のグランドスラムとなり逆転成功!一挙3点リードに。

だがこういう試合展開になるともう投げるピッチャー投げるピッチャー吞み込まれてしまう。

5回表先頭門脇にソロ本塁打。7回表イニングを跨いだ木澤がウォーカーに2点タイムリーで再び同点10-10。木澤を跨がせたという批判があるが,ここで石山を使ってしまえば,残された投手は清水・田口・丸山翔の3名となり,延長も考えるならばこの継投は当然だったと思う。

7回裏2死二塁で並木に代えて川端起用も申告敬遠。またもや一塁空いるのになぜ川端という批判がこれまた噴出するのだが,9回裏2死二塁青木,10回裏1死二塁村上はいずれも一塁空いていながら敬遠されなかった。もう相手も川端だからというレベルなんでしょう。極論なら一三塁でも無理して勝負されないレベルということでは?!

これで壮真が外野に回り,キャッチャーに中村が入ったことで試合も落ち着いた。清水田口をリードしていずれも3者凡退。壮真は6打点もあったが,捕手として10失点の課題を残したか。

延長10回表先頭俊足増田の飛球をダイビングキャッチしてくれた晃大朗。抜けていれば当然三塁打だった。これも右利き左利きの妙だけど,本職外野手の心理として並木だったらダイビングしたかどうか。色んな意味で並木への代打川端起用が試合後半を支配した感。

こんな試合を決めたのは武岡。菅野キラーという意味での6番スタメン起用だったはず。プロ2度目のお立ち台はまたも神宮の巨人戦。長岡より早く「水」かけられたね笑

最後にこれだけは。市川に関しては厳しいようだけどプロとしてこれ以上の成長は望めないでしょう。オフに週刊誌を騒がせており,”自覚”が求められる年に,髪の毛はチャラチャラしてるし,成績も伴わない。髪の毛の色や長さは野球に関係ないかもしれないけど,結果で周囲を黙らせるだけのものは無いよ。濱田も然りだけど。

■NEXT GAME
 東京ヤクルト(ピーターズ?)−阪神 15回戦 神宮 18:00
 ・後半開幕は阪神から。連勝したらメークミルミルの合図になる。
 【メモ】実況田淵アナ[2-2-0 .500]×坂口解説員[3-3-0 .500]
東京 ☀ | Comment(0) | SWALLOWS | at 23:22 | 更新情報をチェックする

2023年07月16日

:東京ヤクルト 10-3 巨人

G 100 100 100 3
S 000 450 01x 10
○高橋(4-5)6,山本1,今野1,大西1−中村,内山
中村4号B(メンデス)

▼データ
 ・自力優勝可能性再再々復活
 ・先制された試合:7勝28敗2分 勝率.200
 ・3回終了時点ビハインド:6勝25敗2分 勝率.194
 ・長岡:プロ初三塁打

◆ポイント
 ・5回表0死一二塁丸三振門脇三併
 ・7回表0死一塁代走中山牽制死

全身緑ユニで連勝!!阪神が中日に敗れ11.0差となり,自力優勝の可能性がまたまたまた復活!!!

今日も秋広の本塁打で先制され,3回終えてビハインドの展開から。
4回表は右中間の打球をウォーカーの紙一重の暴走が好走となる三塁打にしてしまったことから犠飛による失点。こういう1点が致命傷になりかねないかとも思ったが・・

初対戦となったメンデスの前に3回まで無安打5三振。4回裏攻撃前に円陣を組んでエンジンがかかった。先頭青木がセンター前ヒットで出塁すると,サンタナ左中間二塁打。0死二三塁から村上のファーストゴロ間に1点返し,オスナ死球。1死一三塁から中村が5月5日子どもの日以来となるレフトスタンドへ完璧な逆転の4号3ラン。

リードをもらった高橋。ところが先頭吉川にストレートの四球。代打岸田も2ストライク追い込んでからライト前に運ばれ0死一二塁。それでもここから丸三振門脇サードゴロ併殺で得点を与えなかった高橋。ここポイントだったでしょう。小川との違いとも言えるか。

5回裏の攻撃はあの頃のような強いチームの攻撃。先頭並木が粘って四球を選び,青木もキッチリ選んで一二塁。サンタナレフト前ヒットで並木悠々生還。村上逆方向二塁打で青木サンタナ生還。さらにオスナがセンター前にはじき返して村上生還。中村はサード岡本のグラブを弾く内野安打となり暴投があって三塁に進んだところで,元山がレフトへキッチリ犠飛で計5点。レフトウォーカーの肩を狙ったかのような決め打ち。守る時間が長くなり集中力の切れた巨人の野手陣。見事なまでの中押しダメ押し死体蹴りの打者一巡攻撃だった。

ウォーカー狙い撃ちは8回裏にも。点差を考えればワンヒットで止めておけばいいものの,無駄にダイビング試みて長岡は三塁打に。代打壮真が初球犠飛という卒のない攻撃。

高橋は6回97球2失点。最低限QSはクリアするようになってきた。点差もあって7回山本8回今野9回大西で1イニングずつ。明日に余裕をもたせてくれた。

鳥谷解説員担当3試合目で初白星。

■NEXT GAME
 東京ヤクルト(市川)−巨人(菅野)13回戦 神宮 18:00
 ・オールスター前最後の試合はブルペンデーか
 【メモ】実況中村アナ[0-2-0 .000]×江本解説員[0-2-0 .000]
東京 ☀ | Comment(0) | SWALLOWS | at 21:41 | 更新情報をチェックする

2023年07月15日

:東京ヤクルト 3-1 巨人

G 001 000 000 1
S 000 201 00x 3
○ピーターズ(4-3)7,H清水1,S田口(21)1ー中村
オスナ14号@(バルドナード)

▼データ
 ・先制された試合:6勝28敗2分 勝率.176
 ・3回終了時点ビハインド:5勝25敗2分 勝率.167

◆ポイント
 ・4回表2死大城卓二ゴ(元山FP)
 ・4回裏0死満塁元山一ゴ(三走サンタナの走塁)
 ・6回表2死二塁秋広中飛(並木FP)
 ・8回表清水三者凡退

吉川尚の本塁打で先制されるも逆転勝利。3球で3点という効率の良い攻撃と守りが光った試合。7月7勝目ということで5月の月間勝利数(6)を超えた。

左腕井上先発ながら2番山崎6番元山に戻した。裏を返せば濱田西浦には見切りをつけられたとでも言えようか。

3回まで初物井上の前に2安打と攻略の糸口をつかめずにいたが,4回裏。先頭サンタナの二塁打から村上がセカンド吉川をまさに強襲するような痛烈な打球。オスナ四球で0死満塁。ここで元山は初球打ち。ファーストゴロとなり秋広はニアベース一塁を踏んで本塁返球。タッチプレーとなるわけだが,三走サンタナゴロGOか好スタート切っており,タッチプレーにも至らず生還。これで同点に追いつき,1死二三塁と状況変わって,中村。これまた初球。「顔に当ててでも」という相手バッテリーの意表をついたスクイズで村上生還。これで勝ち越し。

2−1のままピーターズが踏ん張り,6回裏2死無走者からオスナが来日初登板バルドナードの初球を完璧に捉えレフトスタンドへ。貴重な追加点となり,ピーターズはそのまま来日最長タイの7イニングを投げ切ってくれた。

ピーターズを助けた守備。4回表2死大城卓の一二塁間抜けそうな打球を元山掴んで素早い送球で一塁アウト。6回表は2死から丸に二塁打打たれ,続く秋広も左中間抜けそうな打球だったが並木追いついてチェンジ。春先の濱田太田だったらどうだろう。悠々抜かれていたのではないか。抜かれれば1点差となり尚得点圏と一気に状況変わるのだから守備は大事。

ただし褒められた内容では無かった7回裏。先頭中村ヒット。長岡に犠打のサインも送れずサイン切り替え結果レフト前ヒットで一二塁。代打宮本はストライクを空振り二走中村戻れず走塁死。1死一塁となって宮本がヒット。記録3連打だがベンチの思惑とは全く異なった。そして並木は6−4−3でチェンジ。一気に流れが変わりかねない中で,あっさり8回表を3人で退けてくれた清水に救われた。

2点差で守護神。丸秋広岡本和。一人でて一発出れば同点という点差にしては余裕を感じた投球。ウィニングボールをつかんだのは並木だが,これまた広い守備範囲に救われた。あの日ヘイトが最高潮に達したが,試合に出場し続けることでハイスピードで成長する並木。その一挙手一投足に目を細める日々。

■NEXT GAME
 東京ヤクルト(高橋)−巨人(メンデス)12回戦 神宮 18:00
 ・先週はDeNA相手に8回無失点と好投も報われなかったメンデスとの初対戦
 【メモ】実況大川アナ[1-4-0 .200]×鳥谷解説員[0-2-0 .000]
東京 ☀ | Comment(0) | SWALLOWS | at 21:48 | 更新情報をチェックする

2023年07月13日

:東京ヤクルト 2-4 中日

D 000 201 010 4
S 010 100 000 2
●小澤(3-2)6,山本1,今野1,木澤1−中村
サンタナ9号@(小笠原)村上15号@(小笠原)

▼データ

◆ポイント
 ・4回裏2死二塁ビシエド左安(レフト濱田本塁への返球でビシエド二進許す)
 ・7回裏0死一塁西浦犠打FF空振り三振
 ・8回表2死一塁石川昂左2(レフト濱田岡林の本塁生還許す)

交流戦明け最初の中日戦以来のカード負け越しで再び最下位と0.5差。

レフト濱田の軽率な守備が勝敗を分けたと言っても過言では無かろう。左腕小笠原慎之介が先発ということで2番スタメン起用された濱田。開幕から塩見不在丸山和故障で外野の1つのポジションを与えられていたが,どうにもこうにも掴み切れずシーズン中盤まできている濱田。

4回表2死二塁ビシエドのヒット。自らのバックホームが大きく逸れ,ヒットを放ったビシエドの二進を許し,続く村松にもタイムリー。内野手に返しておけばおけばこの失点は防げた。さらに8回表2死一塁の場面も石川昂のクッション処理の隙を付かれ,俊足岡林の生還を許した。イニング・走者。こういった状況がキッチリ頭の中に入っていたのか。

打席でもここ数試合代打で3球見逃し三振があったり,初球ポッポフライがあったりとどうにも必死さが感じられない。ファームでは同じ外野手の澤井が頭角を現しつつあり,年齢的にも中堅に差し掛かっていくだけに廣岡のように伸び悩んだ素材になっている気がする。

打線は小笠原慎之介の前にサンタナと村上のソロ本塁打2発のみ。同点から宇佐見の移籍初本塁打が決勝打に。木下拓がいなくとも,石橋に宇佐見に中日のキャッチャーに痛打を浴びる伝統はどうしたものか。

小澤は先発転向後初黒星。打者8人パーフェクトで9人目の打者小笠原慎之介に与えた死球。投手心理を解説してくれた館山解説員。これも経験か。

まだ1点差の7回裏。先頭が内野安打で代走に丸山和。ここで今日昇格の西浦。昨年のコロナ昇格はナゴヤとハマスタ。今年の昇格はマツダとエスコン。ということで実に昨年春先以来15ヶ月ぶりの神宮。トランペット応援は4年ぶりという中で第1打席第2打席はいずれも三振。そして迎えたこの打席は当然犠打のサイン。しかし2球ファールで追い込まれ,結局ヒッティングに切り替えて三振。散々チャンス掴めず年齢を重ね世代交代の波にあってのこの内容。色んな意味で寂しい限り。

右腕ロドリゲスを獲得 プロ野球・ヤクルト
 ヤクルトは13日、米大リーグのタイガースなどでプレーしたエルビン・ロドリゲス投手(25)=195センチ、93キロ、右投げ右打ち=を獲得したと発表した。
 背番号は37。
 ドミニカ共和国の出身で、大リーグで通算8試合に登板。14日にもチームの練習に合流する。[ 7/13(木) 20:02配信 時事通信 ]

ドミニカ共和国出身の長身右腕。2022年にメジャーデビューし,今季は日本時間7月8日に初登板。31/3回5奪三振の快投を披露したが,日本行きのため翌9日にDFAとなっていたという投手。将来が嘱望されておりソフトバンクや巨人が噂されていたが,蓋を開けてみるとまさかのヤクルトからの触手だったと。
奥村国際グループ担当部長「25歳になったばかりですし、長い目で見たい。将来的にはウチの中心的な投手になってほしいです」
背番号は37。
 ○郭健成(1989-1991)→○西岡洋(1992-1996)→65松岡大吾(1997-1998)→○石堂克利(1999-2001)→○福川将和(2002-2012)→○星野雄大(2013-2017)→○カラシティー(2018-)→○マクガフ(2019-2022)→○ロドリゲス(2023-)
「この度ヤクルトスワローズの一員としてプレー出来る事をとても嬉しく思います。スワローズファンの皆さん、1日も早く皆さんとお会い出来るのを心待ちにしています。GO SWALLOWS!」

これに伴って自由契約公示も。
11.ケラ(2023)
マクガフの穴を埋めるべく守護神候補として獲得。オープン戦8試合に登板し防御率4.50。開幕一軍からは漏れたが,ファームで調整してそのうち上がってくるものと思っていた。ところが・・・開幕から守護神としてイースタンで順調に3つのセーブを上げるまでは良かったものの,そこから投げるたびに炎上を繰り返し,15試合0勝2敗3セーブ防御率7.71。6月18日の登板を最後に音沙汰が無くなり,インスタのストーリーで機上の人となりやがてアカウントが消えたとのこと。
トミージョン手術が上手く行かなかったのか。はたまたそもそも日本に適応出来なかったのか。あるいは背番号11の呪いか。ケリン・ホセ以来となる一軍登板0で日本を去っていった。

■NEXT GAME
 東京ヤクルト(ピーターズ)ー巨人(井上)11回戦 神宮 18:00
 ・オールスター前最後の3連戦
 【メモ】実況酒主アナ[3-2-0 .600]×高木解説員[1-2-0 .333]
東京 ☀ | Comment(0) | SWALLOWS | at 21:23 | 更新情報をチェックする

2023年07月12日

:東京ヤクルト 8-5 中日

D 020 021 000 5
S 120 103 01x 8
小川42/3,○大西(2-1)11/3,H石山1,H清水1,S田口(20)1−中村
並木1号@(福谷)村上13号B(祖父江)14号@(岡野)

▼データ
 ・並木:プロ初本塁打(プロ初本塁打が先頭打者本塁打は1989年橋上秀樹以来球団史上3人目)

◆ポイント
 ・6回裏2死一三塁村上右本
 ・7回表1死満塁代打福田三振代打高橋周三振

最下位攻防戦に相応しい3時間47分のロングゲーム。でも振り返ったら村上さんのお目覚め試合と位置付けられる試合となるのかも。

前半はとにかくグダグダの試合展開だった。
小川は初回無失点ながらもヒット1本と四球2つとピリッとしない立ち上がり。1回裏並木のプロ初本塁打となる先頭打者本塁打で先制したものの,2回表その並木が先頭宇佐見の飛球を目測誤り二塁打とし,福永のファーストゴロを今度はオスナが三塁タッチアウトを狙って送球するも,悪送球となり宇佐見がそのまま生還。早速リードを吐き出し,その送球が転々とする間に福永は二塁へ進み,龍空の進塁打で三塁に進み,福谷のセカンドゴロ間に勝ち越される。たらればとなるが下位打線にまわるということで確実に1つのアウトを取りにいっていれば少なくともこの1点は防げたはず。

それでも2回裏元山中村の連打で0死二三塁とし,長岡のショートゴロ間に同点。1死二塁から小川自らレフトオーバーのタイムリー二塁打ですぐさま逆転に成功。

3回表は満塁のピンチ招くも無失点。4回表は三者凡退と流れを作って,4回裏。先頭長岡がヒットを放ち,小川がキッチリ犠打を決め,山崎がタイムリー。リードを2点と拡げる。野球のセオリー的にはこれで貴重な中押し点となるはずだったが・・。

どうにもこうにも吐き出してしまう小川の投球。直後の5回表岡林に三塁打細川に四球で0死一三塁。ビシエドカウント2−0から注文通りのショートゴロ併殺。1点返されたがランナー無くなり,あと1アウトで勝利投手の権利ということろで石川昂に被弾で追いつかれる。結局小川は5回投げ切れず大西にスイッチ。

6回表。先頭龍空ヒットから二盗と三盗を決められ,大島の内野ゴロ間に勝ち越されてしまう訳だが,これはバッテリーというよりショート長岡とサード長岡の準備不足だったか。二盗の場面は長岡のベースカバーが一歩遅れたように見えたし,三盗のシーンは龍空がオーバーランしたのに村上はタッチ出来なかった。

6回から勝ちパターン祖父江で逃げ切り体制のドラゴンズ。表と同じように先頭代打宮本が出て,二盗を決め,山崎がつないで1死一三塁。犠飛が出ればまず追いつけるという状況ながら,オスナは初球を強振するも外野どころか内野フライ。これでは走者進めない。そして昨日と同じく中盤の好機で村上に回る。そしてあの時と同じような軌道=放物線がライトスタンドに描かれたのだった―

本塁打は6月25日中日戦(バンテリン)以来11試合ぶり。ビハインドでの空砲ソロが多かった村上。いわゆる逆転本塁打は5月21日DeNA戦(横浜)以来一ヶ月半ぶり。この一発でモヤモヤや悩みが晴れたのか。続く8回裏の第5打席でも2打席連続弾。マルチ本塁打は5月13日以来今季2度目。
「ふがいない前半戦だったので、後半戦は巻き返して、スワローズまだまだこんなもんじゃないので。がんばります!」まだ顔が引きつっている。満面のえみふるを取り戻すとき。それが完全復活。そのためには順位も浮上させることも必要条件となる。

落ち着かなかった試合を締めてくれたのは石山だったか。7回表1死からビシエド石川昂宇佐見に3連打を浴び満塁。中日は代打攻勢福田高橋周とカードを切ってきたが,ここを連続三振。これで勝負あった。

■NEXT GAME
 東京ヤクルト(小澤)−中日(小笠原)14回戦 神宮 18:00
 ・橋宏でなく中5日で小笠原慎之介
 【メモ】実況黒瀬アナ[2-0-0 1.00]×館山解説員[2-0-0 1.00]
 お待ちかね目下解説11連勝の館山解説員登板です!
東京 ☀ | Comment(0) | SWALLOWS | at 23:06 | 更新情報をチェックする