2022年10月30日

"SMBC日本シリーズ第7戦 東京ヤクルト 4-5 オリックス

B 100 040 000 5
S 000 000 040 4
●サイスニード(0-1)42/3,大西1/3,田口2,石山1,清水1−中村
オスナ2号B(山崎颯)

▼データ
 ・東京ヤクルト2勝4敗1分
 ・【最優秀選手】杉本裕太郎【優秀選手】山崎福也・吉田正尚・塩見【敢闘賞】オスナ

◆ポイント
 ・5回表0死満塁宗一併
 ・5回表2死満塁吉田正死球杉本中失

サイスニードの投じた初球が先頭打者本塁打。鍵を握る先取点をいきなり与えてしまった。それでもなんとか粘るスニード。

0−1で迎えた5回表。0死一塁から宮城のバント。前進守備村上とサイスニードの間をすり抜けてショート内野安打に。続く太田の犠打も村上がベースに戻りスニードに処理を任せたがどうにもならず0死満塁と絶体絶命のピンチ。

ここで前進守備。宗の打球は一塁正面。捌いたオスナは一塁ベースを踏んで本塁返球。三走伏見を三本間に挟んで2死二三塁。中川圭に四球で満塁。吉田正。またもや初球だった。。そして杉本は完全に打ち取ったフライ。これをまさかの・・。キブレハンが追いすぎたのか。記録は一度は杉本の安打とされたが、塩見の失策に訂正された。

こうなればもうオリックスペース。6回は宇田川。7回もイニング跨いで宇田川。8回は山崎颯。
先頭塩見がヒット。丸山和も喰らいついてセンター前。1死一二塁から村上に17打席ぶりに出た痛烈な当たり。塩見還って第5戦以来の得点。なお走者二人置いてオスナ。打った瞬間。意地の一発。一気に1点差。しかしあと1点及ばず・・

連勝から4連敗で球団史上初となる2年連続日本一達成はならず。オリックスは26年ぶり5度目の日本一。おめでとうございます。そして今言えることはただ一つ。

MVPには杉本。こう考えると第3戦小澤が打たれた杉本へのヒット。あれが結果的に流れを変えてしまったのかなぁ・・。
東京 ☀ | Comment(0) | SWALLOWS | at 22:05 | 更新情報をチェックする

2022年10月29日

"SMBC日本シリーズ第6戦 東京ヤクルト 0-3 オリックス

B 000 001 002 3
S 000 000 000 0
●小川(1-1)6,木澤1,石山1,マクガフ2/3,久保1/3−中村

▼データ
 ・東京ヤクルト2勝3敗1分
 ・マクガフ:日本シリーズ投手失策2(1963年宮田(巨人)1987年桑田(巨人)1999年野口(中日)に次ぎ史上4人目)
 ・同:日本シリーズ適時失策2度(1963年宮田以来59年ぶり史上2人目)

◆ポイント
 ・1回裏1死一塁青木二併
 ・9回表0死一塁紅林投犠(マクガフ一塁悪送球)失策

スミ1安打敗戦で2連勝のあと3連敗で崖っぷちに。日本シリーズ史上初めて土曜日の神宮球場で黒星を喫した。
重複当選分のお声掛けをいただき,1週間ぶり人生2試合目の日本シリーズ観戦となりました。

つば九郎きょうのひとこと
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SMBCにっぽんしりーずだい6せん。おたがい2しょう2はいで
じんぐうにもどってきました。ほーむじんぐうここでどうあげするためにも
やくるとすわろーずばふぁろーずともあと2しょうともにがんばりましょう!!
となりこくりつではらぐびーJAPANvsおーるぶらっくす。38ー31まけちゃったけどつよかったですね
65000にんだったそうです。ただいましゅうへんはだいこんざつしてるそうです。
すぽーつのあきどくしょのあきしょくよくのあき
あんじぇらあきほしのあきかねもとともあき
そしてあすはてんのうしょうあきG1です。
つばくろうG1はずすとまけないでんせつ!!なぜかやくるとふぁんが
つばくろうはずせ!!をねがう。ひとでなしめ!!あすのつばくろうの◎は〜
Gしゃふりやーるです。くわしくはあすのぶろぐで〜。
ないしょくしてます!
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噂の”ないしょく”が明らかに。

スタメン
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G塩見F青木C山田D村上BオスナA中村HサンタナE長岡@小川
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山本由伸はやはり登板せず。中6日小川と中5日山崎福のマッチアップに。
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初回先頭打者塩見が早速ヒットを放って一塁に出塁!
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しかしまさかこれが今日の試合最後のヒットになるなんて誰が想像しただろうか。山崎に代わって2番起用青木。強攻もバットを折られるセカンドゴロで併殺。結果論で送ったところでどうなったものでもないが,それほどまでに1点が重きをおくシリーズになっている。

が 安打は1回の先頭・塩見が放った中前打のみ。それ以降はスコアボードに「H」ランプをともせなかった。打線がオリックスの盤石継投の前に沈黙。その拙攻は「ポストシーズン男」の急ブレーキが痛かった。

ヒットは出なくともチャンスは作った。4回裏1死から山田・村上の連続四球で一二塁。ここで最も頼りになるオスナに回るもショートゴロ。併殺は逃れ一三塁。中村は捕手ならではの読みで初球を完璧に捉えたがレフト吉田正の正面。6回裏にも再び山田村上の連続四球でオスナに回るも,あの宇田川の前に3球三振。

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僅か1点のリードがあれば宇田川ー平野佳ー山崎颯ーワゲスパックで逃げ切れる。それだけ強固なブルペン陣。それだけに先制点の重要性。小川は5回まで踏ん張ったが,6回表2死二塁から吉田正を歩かせて杉本勝負。この一本に泣いた。

1点ビハインドの9回表にマクガフ。色んな意味合いがあったのだろう。ただそこでまさかの同じ光景。おそらく一塁に投げるイップスに陥っているのではないか。ボールは転々。。結局1点も3点も変わらなかったわけだが,9回裏山田からの反撃ムードは萎んでしまった。

「シーズン中に結構、崖っぷちが多かった。ここまできたら勝つしかない。勝つために全力を尽くします。全力を尽くして準備して明日のプレーボールを待ちたい」スワローズの底力を見せられるか。底力が発揮された暁には・・第8戦が待っているから。
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満員御礼
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最終スコア
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■NEXT GAME
 SMBC日本シリーズ第7戦 東京ヤクルト(サイスニード)−オリックス(宮城)神宮 18:30
 ・いずれも宮城にとって初体験となる中4日&神宮のマウンド。ここが唯一無二のポイント。先制されたら強力中継ぎ陣が待っている。宮城を序盤に攻略出来るか。これがシリーズを左右するだろう。

下手ぴっぴだったナイターの写真。設定を変えるとちゃんと撮れるんですね。不勉強でした。もっと早く気が付くべきだった・・・実践あるのみなのにこれが今年ラストナイター。ぴえん。
トルさま
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つばみ
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つば九郎
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東京 ☁ | Comment(0) | SWALLOWS | at 23:59 | 更新情報をチェックする

2022年10月28日

東大出身の宮台が引退へ プロ野球・ヤクルト

 ヤクルトは28日、宮台康平投手(27)、鈴木裕太投手(22)、育成選手の内山太嗣捕手(26)と来季の契約を結ばないと発表した。
 東大出身の宮台は現役を引退する意向。鈴木には育成契約を打診している。[ 10/28(金) 15:40配信 時事通信 ]

68.宮台康平(2021-2022)
2020年合同トライアウトを経て,ヤクルトが支配下選手登録での契約を打診し,12月23日正式契約。背番号は「68」。球団では初の東京大学出身選手となった。

2021年5月29日〜6月8日,9月20日〜24日と一軍登録されたが,いずれも登板機会なく抹消されていた。イースタン公式戦には27試合に登板し,1勝1敗1セーブ,防御率2.13という成績を残し,2022年春季一軍キャンプに抜擢された。

しかしキャンプ終盤に足首捻挫で二軍落ち。ファームでは中継ぎとして登板を重ねていた。7月にチーム内で新型コロナウイルスの陽性反応者が多数出たことで,特例2022の適用によって7月12日一軍昇格。
7月14日中日戦(バンテリンドーム)で日本ハム時代の2018年8月23日ソフトバンク戦以来4年ぶりとなる一軍登板。1回を三者凡退。17日DeNA戦(横浜)で2試合目の登板。しかしイニングを跨いだ回に連打に暴投も絡んで5失点で降板。翌日に登録抹消となっていた。

球団は来季も戦力として考えており,本人から引退の意向を伝えられ慰留したが,宮台の決断は変わらず現役引退となった。

025.内山大嗣(2021-2022)←118.(2019-2020)
BCL栃木ゴールデンブレーブスから2018年育成ドラフト1位指名。

2019年。43試合45打数6安打,打率.133,0本,0打点。2020年。47試合84打数23安打,打率.274,0本,3打点。2021年37試合52打数12安打,打率.231,0本,3打点。
育成選手制度の規定に沿って自由契約となったが,育成再契約を結んだ2022年。46試合101打数30安打,打率.297,0本,14打点。フェニックスリーグにも参加していたが,本日の通告となった。登録は捕手ながら内野もこなしていた。

鈴木のほか近藤,山野にも育成契約が打診されており,来季は丸山翔,下,松井聖,岩田。そして育成ドラフト指名の橋本と計8名(投5・捕2・外1)の育成選手を抱えることになりそう。
東京 ☀ | Comment(0) | SWALLOWS Memories | at 22:23 | 更新情報をチェックする

2022年10月27日

"SMBC日本シリーズ第5戦 東京ヤクルト 4-6x オリックス

S 110 002 000 4
B 000 210 003x6
山下5,H石山1,H清水2,●マクガフ(0-1)2/3ー中村
サンタナ1号@(田嶋)

▼データ
 ・東京ヤクルト2勝2敗1分
 ・山下:新人先発(1992年石井一久以来30年ぶり2人目)
 ・青木:猛打賞(40代選手の猛打賞は1996年落合(巨人)2012年稲葉(日本ハム)に次いで史上3人目。ヤクルトでは1978年マニエル,1995年オマリーを抜いて球団最年長)
 ・1イニング2併殺(史上初)

◆ポイント
 ・4回表2死二塁長岡中安(二走中村還れず)
 ・5回裏山下続投
 ・6回裏0死二塁紅林捕ゴ(犠打失敗)
 ・9回裏2死二塁西野投安悪送球

悪夢のサヨナラ負けで2勝2敗1分のタイ。。

指揮官としてはもうこれ以上打つ手はない。手は打ち尽くした。そこでの逆転サヨナラ負け。これを引きずるか切り替えるか。今言えることはそれしかない。

初回オスナのタイムリーで幸先よく先制。2回表にはブレーキだったサンタナにも一発。2−0と優位に試合を進めた。

プロ3試合目の登板となった山下。2回2死二三塁のピンチで若月をショートゴロで無失点。3回裏は3者凡退と堂々のピッチング。しかし4回裏。その前のイニング2死二塁から長岡のセンター前ヒットで中村を制止した森岡コーチ。結果論だがセンター佐野皓からの返球は大きく右に逸れていた。初回2死一二塁キブレハンのヒットで二走山田が本塁憤死。これもあって躊躇したのか。次は塩見。難しい判断ではあった。その流れがあってのオリックスの攻撃。先頭吉田正を初球でレフトフライに打ち取ったものの・・。杉本・宗に連打。2死までこぎつけたが紅林にタイムリーで1点返され,さらに若月にもタイムリーで同点。続く佐野皓に死球で満塁。

それでも微動だにしなかった津監督。西野をセカンドゴロで勝ち越しは許さず。さらに5回裏も続投させた。結果的に吉田正に勝ち越しの本塁打を浴びたが,5回を投げ切り。6回表に味方が逆転に成功したため,勝ち投手の権利を得た。

今日の1勝より来年の10勝。未来の20勝。そんな肝すら据わったような津采配に映った。

6回表。1死から中村の二塁打。2死二塁から長岡タイムリ―で追いつき,青木のタイムリーで勝ち越し。この虎の子の1点を,石山そして清水のイニング跨ぎでマクガフにつないだ。紅林の犠打失敗これが流れを止めたはずだった。

山下の勝利まであと3イニング。先頭四球で出したのが黄色信号だったか。犠打で二塁。西野のピッチャーライナーがグラブに収まっていれば・・あっさり終わっていたことだろう。

昨年も京セラでマクガフが吉田正に打たれてサヨナラ負けは見た光景。あとは信頼関係。

■NEXT GAME
 SMBC日本シリーズ第6戦 東京ヤクルト(小川)ーオリックス(山崎福)神宮 18:30
 ・神宮で最大3戦。かつ山本由伸回避。これをどう活かせるか。もうこうなったら内容じゃない。結果。あと2勝。苦しんで掴むしかないんだ。
大阪 ☁ | Comment(0) | SWALLOWS | at 22:45 | 更新情報をチェックする

2022年10月26日

"SMBC日本シリーズ第4戦 東京ヤクルト 0-1 オリックス

S 000 000 000 0
B 001 000 00x 1
●石川(0-1)5,木澤2,今野1−中村

▼データ
 ・東京ヤクルト2勝1敗1分
 ・2015年第5戦(神宮)以来零封負け
 ・0-1敗戦:1992年第4戦(西武)以来30年ぶり2度目
 ・石川:敗戦投手(42歳9カ月は史上最年長)

◆ポイント
 ・1回表0死一二塁山田三邪
 ・3回表2死一二塁村上三振
 ・5回表1死三塁P山岡→宇田川山崎三振山田三振
 ・6回表1死三塁サンタナ三振中村三振
 ・9回表0死二塁サンタナ三振

ホームが遠かった。。得点圏に進めること5度。ことごとくオリックス投手陣の前に三振に斬って取られてしまった。とりわけ中嶋監督の2番手宇田川への継投の判断。「山岡は頑張ってくれていたんですけど、70球、80球あたりでバテるといいますか、(球が)浮きますので、そこは三振をとれるピッチャーと思って宇田川でいきました」これがシリーズの流れを変えたなんてことにならないといいのだが・・。

山田を3番に戻し,塩見を1番に。山崎を2番に戻し,青木を6番。中村の打順を8番に下げる。昨日から村上・オスナ・サンタナ・長岡以外を組み換えた打順だったが,2併殺に9残塁と機能しなかった。

「反省するところがたくさんありますね。野球をもっと勉強しないといけないですね」と語った指揮官。これだけ1点が重くのしかかるなら一層進塁打なり犠打という策が必要だったか。

初回0死一二塁。山田が進塁打でも打てれば二三塁。村上のセカンドゴロで1点取れたか。4回表は0死一塁から前の打席ヒットの青木が併殺。その後にサンタナにヒットが生まれるちぐはぐさ。そして最終回先頭丸山和がツーベースという絶好の好機を築くも,サンタナが全くタイミング合わずの三振。小技で三塁に進めていればまたバッテリーの配球が変わったかどうか。

宇田川32球。山崎颯35球。両者イニング跨いでこれだけの球数を投じた。明日の連投は避けたいはず。ここをついて王手をかけて神宮に帰りたい。ただそれだけ。

昨年に続き第4戦を託された石川。計5四死球を与えるなど制球に苦しんだが,熟練の投球術で要所を締め5回被安打2の1失点。しかし味方の援護なく敗戦投手に。それでも最年長敗戦記録を塗り替え,また一つ歴史にその名を刻んだ。

■NEXT GAME
 SMBC日本シリーズ第5戦 オリックス(田嶋)ー東京ヤクルト(山下)京セラドーム 18:30
 ・山下:新人投手の日本シリーズ先発は1992年石井一久以来30年ぶり2人目
 ・2017年濱口以来となるルーキーの日本シリーズ初登板初先発初勝利を目指す
大阪 ☀ | Comment(0) | SWALLOWS | at 22:41 | 更新情報をチェックする

2022年10月25日

"SMBC日本シリーズ第3戦 東京ヤクルト 7-1 オリックス

S 000 030 103 7
B 000 000 001 1
○高橋(1-0)6,石山1,清水1,久保1/3,小澤2/3−中村
山田1号B(宮城)

▼データ
 ・東京ヤクルト2勝0敗1分
 ・日本シリーズ通算勝利30勝(5球団目・勝率6割以上はヤクルトのみ)
 ・山田:日本シリーズ通算5号本塁打(大杉勝男,池山隆寛を抜いて球団史上最多)
 ・高橋:日本シリーズ15回連続無失点(球団歴代3位)(日本シリーズ初登板からの無失点記録としては高津臣吾の162/3回に次ぎ球団2位)
 ・久保・小澤:日本シリーズ初出場

◆ポイント
 ・3回表2死無走者山田二安(全力疾走セーフ)
 ・4回裏1死二三塁中川圭三振杉本三振
 ・5回表0死一二塁キブレハン遊飛
 ・6回裏吉田正左飛頓宮三ゴ(村上FP)宗二ゴ
 ・9回裏1死一二塁紅林中飛(二走杉本タッチアップせず)

「迷わずにしっかりと振りにいきました。(先発の)高橋が頑張っているので、先に点をとりたかった」
あの8月14日DeNA戦(神宮)と同じように1番起用された山田。第1戦4打席連続三振。第2戦5打数無安打。逆シリーズ男そんな外野の声がありながらも,哲人は哲人と信念揺るがない津監督。その采配が見事に的中した。

5回表。先頭中村続くサンタナの連続安打で0死一二塁。ここで打順は8番起用のキブレハン。いわゆる小技が効かない中でフリーに打たせるほかなかった。カウント2−0から打ち上げてショートフライ。長岡もセカンドライナーで2人の走者を結局進められず山田に回る。
宮城が投じた147km/hのストレートを振りぬいた。カメラは打球でなく哲人を捉えたので軌道は分からなかった。レフト吉田正尚は捕球体勢に入ったのでフェンス際で失速したのかと思ったが・・打球はみんなの夢を乗せてスタンドを越えた。
その前の打席。セカンドへの内野安打でシリーズ初安打。当たりとしては決していいものではなかったが,一塁を全力で駆け抜け灯ったランプは「H」。何よりの薬だったのかもしれない。

4回裏。0死一塁から頓宮のサードゴロ。一切の無駄のないプレーで併殺を奪ったかに思われたが,リクエストで判定覆りセーフ。1死一塁から宗に二塁打。1死二三塁とピンチを背負った奎二。しかしここで中川圭杉本とともに力のある高めのストレートで連続三振。とりわけ中川圭にはフルカウントからストレートでハーフスイングを奪って見せた。この配球の妙とここぞの奎二の集中力。
終わってみれば奎二は今季京セラドーム13イニング無失点。昨年9月1日巨人戦3回裏丸に被弾して以降,日本シリーズ含めて26イニング連続無失点と京セラキラーぶりも発揮。

中押しは7回表2死満塁から村上が押し出し四球を選び,ダメ押しは9回裏1死一二塁から村上のタイムリー二塁打。送球間に三塁に進みオスナもタイムリー。

1995年5-2・3-2・7x-4・1-2・3-1。2021年3-4x・2-0・5-4・2-1・5-6・2-1。2022年5-3・3-3と3点差以内が13試合続いていたヤクルトとオリックスの日本シリーズ。4点差以上の点差がついたのは1978年第7戦の4-0以来実に44年ぶり。

「日本シリーズで引き分けを含む連勝スタートは39度目。過去38度のうち29度優勝しており、日本一確率は76%となる。ヤクルトは1993、95年と2度あって、いずれも優勝している。」というデータが。

■NEXT GAME
 SMBC日本シリーズ第4戦 オリックス(山岡)ー東京ヤクルト(石川)京セラドーム 18:30
 ・最大のポイントは捕手壮真でいくのかどうかでは?!
大阪 ☀ | Comment(0) | SWALLOWS | at 22:44 | 更新情報をチェックする

2022年10月23日

"SMBC日本シリーズ第2戦 東京ヤクルト 3-3 オリックス

B 002 010 000 000 3
S 000 000 003 000 3
サイスニード4,大西2,石山1,今野2,Hマクガフ1,H清水1,H田口2/3,木澤1/3−中村
内山壮1号B(阿部)

▼データ
 ・東京ヤクルト1勝0敗1分
 ・2018年第1戦広島ーソフトバンク以来史上9度目引き分け
 ・神宮では1962年第3戦東映ー阪神以来60年ぶり2度目
 ・サイスニード・内山壮・奥村・並木:日本シリーズ初出場
 ・内山壮:初打席初本塁打(史上16人目)初打席代打本塁打(史上5人目)
 ・同:本塁打(20歳3カ月での本塁打は、村上の21歳9カ月を抜き球団史上最年少記録)

◆ポイント
 ・3回表1死三塁山崎福右安(前進守備)
 ・5回表2死一三塁杉本三安(ボテボテ)
 ・7回表0死一塁吉田正二ゴ(山田FP)
 ・10回裏2死一三塁塩見一飛

8回裏2死無走者まで完全な負けペースだった。ところが最終回に劇的ドラマが。そして終わってみれば引き分け。

初回完璧な立ち上がりのスニード。2回も併殺で結果的に三者凡退と上々の滑り出し。しかし3回表。先頭紅林に二塁打。伏見進塁打で1死三塁。ここで投手の山崎福。打撃が良いという定評通りにタイムリーを浴びて先制点を許してしまう。前進守備が裏目なパターン。通常守備位置ならゴロ間に1点失ったかもしれないがアウトは1つとれたはず。山崎一塁に置いて,安達宗も連打で満塁。かと思われたが打球を処理したサンタナがお手玉。この間に投手の山崎福が生還しもう1点。

5回表も先頭安達の飛球をサンタナが不味い守備でヒットにしてしまい,2死三塁から吉田正を申告敬遠し,杉本勝負。打球は完全に打ち取った当たりのボテボテのゴロも,飛んだところがよくどこにも投げられない。これで3点目。

5回以降山崎颯ー宇田川ーワゲスパックとつないできたオリックス。ワゲスパックから得点こそならなかったが,連打と四球で最終回走者2人出せば村上に回るという打順の巡りを作れていた。一方のヤクルトも石山さらに今野が2イニングと追加点を与えず踏みとどまる。これも意味をもった。

9回裏のマウンドには阿部。先頭の宮本が9球粘って右中間へ二塁打。塩見が四球を選び0死一二塁。ここで投手の打順で代打壮真。送るのかなぁなんて思った自分は素人だった。2球で簡単に追い込まれながら,ファールで粘りきわどい球を見極め6球目。真ん中高めのストレートを完璧にとらえ,これぞ起死回生。同点3ランで振り出しに。冷静にガッツポーズ決める壮真だったが,昨年の村上をさらに下回る球団史上最年少本塁打。史上16人目の日本シリーズ初打席初本塁打。代打に限ると5人目という一撃。

なお0死で山田村上オスナとサヨナラの期待は高まるも,そこは踏ん張った阿部。さらに10回裏も2死一三塁で塩見という絶好の好機が回ってきたが塩見倒れチェンジ。残された野手は古賀奥村赤羽並木とシーズン1割台の打者ばかり。敢えて歩かせて満塁勝負したらどうだったかという思いもあったが。

延長はマクガフ清水田口とつないで12回2死。頓宮のヒットから得点圏に進まれ一打勝ち越しの状況を招いた木澤。暴投がベンチに入ってテークワンベース。ホームイン取り消しというツキもあった。

負けなかった?勝てなかった?どちらともとれる引き分け。このカードは全く読めない。。延長無制限の第8戦もあり得るのか。もう2試合で疲労困憊。選手はもっと大変。。

■NEXT GAME
 SMBC日本シリーズ第3戦 オリックス(宮城)−東京ヤクルト(橋)京セラドーム 18:30
 ・京セラドームで昨年日本シリーズ完封,今年開幕2戦目で7回無失点と相性の良い橋奎二に託す第3戦
 ・指名打者には迷わずサンタナを入れるであろう。不調の山崎・山田含めどう新たに打順を組み換えるのかにも注目か。
東京 ☁ | Comment(0) | SWALLOWS | at 23:50 | 更新情報をチェックする

2022年10月22日

"SMBC日本シリーズ第1戦 東京ヤクルト 5-3 オリックス

B 020 000 010 3
S 201 100 01x 5
○小川(1-0)5,H木澤1,H田口1,H清水1,Sマクガフ(1)1−中村
塩見1号@(山本)オスナ1号@(山本)村上1号@(平野佳)

▼データ
 ・東京ヤクルト1勝0敗
 ・長岡・木澤・キブレハン・丸山和:日本シリーズ初出場
 ・神宮では2015年第3戦以来7年ぶり白星
 ・第1戦神宮での白星は1992年以来30年ぶり
 ・土曜日×神宮:2戦2勝
 ・小川:日本シリーズ初勝利
 ・山田:4三振(1試合4三振は2018年第3戦丸(広島)以来7人目史上最多タイ,ヤクルトでは1992年第3戦ハウエル以来30年ぶり2人目。4打席連続空振り三振は2004年第6戦細川(西武)以来2人目)
 ・村上:2年連続初戦本塁打(1990-1992年デストラーデ(西武)を含め史上6人目,史上最年少)
 ・同:先発4番での2年連続第1戦本塁打(1968-69年長嶋茂雄(巨人),1976-77年王貞治(巨人)に次ぎ45年ぶり史上3人目)

◆ポイント
 ・1回裏塩見初球左安
 ・1回裏2死二塁村上四球
 ・2回表1死満塁山本三振
 ・5回表2死満塁西野遊飛
 ・5回裏0死無走者小川→代打キブレハン
 ・7回表2死一塁杉本三振

わたくし人生初の日本シリーズ現地観戦でした。その記念すべき日を勝利で飾ってもらえたこと。一生忘れません。

試合前の風景はいつもの神宮という感じではあった。あっぷを見守るつば九郎。
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きょうのひとこと
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SMBCにっぽんしりーず2022さくねんとおなじかーどやくるとすわろーずvsばあろーず
ことしもさくねんいじょうのあつ〜いしあいをしましょう!!
さくねんはおとなのじじょうでBigEggでかいさいされましたがことしはじんぐうきゅうじょうです。
みなさんかぜなどきをつけてびーるもいいけどあつかんもいいね〜。
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のみすぎてはかなでね〜
ばふぁろーずにはあおがくじだいじんぐうでおおあばれしていたすぎもとくん&よしだくんがいます
そつぎょうしてやく10ねんここがとうじとちがうぞ〜をおしえます!!
べんちうらのといれがおんすいせんじょうきになってます。おしりにやさしいです。
きゅうじょうしょうめんにあったつゆがまっくろだったそばやすいめいていがなくなってます。
あおがくやきゅうびげんざいとうとりーぐ1ぶです。
だい2きゅうじょうはもうやきゅうじょうではありません。
あおがくやきゅうぶでまねーじゃだったみたちゃんがごかいにんされました。
しぶやえきののりかえがふくざつになりました。さがみはらにかえるとききをつけてね。

でもここからが厳かな日本シリーズ。それも第1戦のセレモニー。試合前にはアオダモの植樹。いつものスタメン発表ではなく,全コーチ・ベンチ入りメンバー,スタメン選手,監督が紹介される形式。そしてメンバー表の交換へ。審判も記念撮影。やはり特別な試合。
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スタメン
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G塩見F山崎C山田D村上BオスナA中村HサンタナE長岡@小川

対山本由伸。正直1点取れるのか。勝つとしたら1−0しかないのでは。そんな弱気の虫が潜んでいたのは事実。でもまったく想像していない展開になった。

小川は球数は要すも3者凡退というらしい立ち上がり。その裏先頭塩見。山本の球をじっくり見ていくかと思いきや,初球をいきなりヒット。それも綺麗なレフト前。これでおや!?と思えたのは事実。山崎三振間に盗塁成功。山田三振。2死二塁で村上との最初の対決。シーズンの流れを左右する打席。ここでストライク一球も入らず四球。一塁空いているといえばそれまでだが,攻めの四球ではなかった。そしてクライマックスシリーズの勢いそのままにオスナが,レフト線を抜ける二塁打。一塁から村上まで生還し,山本相手にいきなり2点先制!!

しかしいわゆる取ったあとの小川さんが出てしまって3連打と押し出し四球同点に。でもどうしても慎重にというのはあるだろうし,あくまで振り出しに戻っただけ。山本相手にそんな簡単には行かないんだからと納得の2回表。ただ1死満塁で山本に打順が回るというのがDH制を採用しない日本シリーズの醍醐味。セ・リーグが勝てないのはDH制を採用しないからで,全試合DH制でと提案した監督がどこかにいたような(皮肉

2回裏は下位打線で三者凡退だったが,3回裏先頭塩見が今度は左中間へ本塁打で勝ち越し。4回裏には塩見のMVPを阻止すべく名乗りを上げたオスナのソロでもう1点。

勝利投手の権利のかかる5回表。簡単に2死をとって,宗もライトフライでチェンジと思われた飛球。これはサンタナ照明が目に入ってしまったか。ここから打順がクリーンアップに回ってしまい苦労した小川。満塁にはなったが西野をショートフライ。じっくり攻めたバッテリー。次が小川からということで最後の力を振り絞ってくれた。5回98球でお役御免。代打にキブレハン。その2球目だった。

オリックスは横浜DeNAと同じ青色系なのでなんとかなるかなるかもという淡い期待。ファールを打ったキブレハン。ここでアクシデント。自らマウンド降りてまさかの緊急降板。比嘉が急ピッチで肩を作ってリリーフ登板。初球でキブレハンをあっさり三振。

6回から継投へ。木澤ー田口ー清水ーマクガフ。
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4年連続登板を果たした34さん。7回表2死一塁。打者杉本。BBSBFからの6球目。ずっとスライダーチェンジアップと変化球を続けながら,中村の選択したのはストレート。そこに見事投げ切った田口くん。


そして8回裏。1点返された直後のイニングに飛び出した主砲の一発はシーズンから換算して58本目。
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最後はマクガフ。
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ポイントの先頭打者宗をレフトフライ。
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ここから中川圭ヒット。吉田正四球で一二塁もなんのその。杉本を三振。明らかに前の打席があってのもの。逆シリーズ男を作る。これも日本シリーズを制すには必要な要素。
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最後は代打・頓宮を三振でゲームセット。シリーズ全体の流れ。塩見オスナ杉本。中村の配球。このあたりから見えてきた。あとこちらとすれば山田か。
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勝利監督インタビュー
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 −初戦突破
 ありがとうございます。
 −試合前選手たちにどんな言葉をかけた
 ここまでこれたのはみんなが頑張ったおかげだと。ここまで来たら、一番てっぺんの山の高いところにみんなで登ろうじゃないかと。
 −オリックス山本から初回に2点
 塩見が初球から思い切ったスイングで出塁してくれて、ムネ(村上)の四球と、オスナが三塁線をやぶってくれたんですけども、そのツーベースと、塩見のホームラン、オスナのホームランという、長打がよく効いたゲームだったと思います。
 −先発小川
 少し制球乱れる時もありましたけど、あそこまでよく粘って2失点で乗り越えたんじゃないかなと思います。
 −最後は主砲村上に1発
 (見ていたのが)横からなんで何とも言えないですけども、そんなに簡単なボールじゃなかったと思います。2点差に広げたのは非常に大きい1発だったと思います。
 −第2戦へ意気込み
 初戦を取れていいスタートが切れたんですけども、また1戦1戦、勝つために全力を尽くすと。また明日、球場に足を運んでください。また勝てるゲームをやっていきたいと思います。


ヒーローインタビューはオスナと塩見。
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勝利の関東一本締め
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最終スコア
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■NEXT GAME
 SMBC日本シリーズ第2戦 東京ヤクルト(サイスニード)ーオリックス(山崎福)神宮 18:00
 ・クローズアップされた神宮のマウンド。日大三高ー明治大と慣れた山崎福をもってきた中嶋監督。打撃も良いということで9番打者がポイントか。
 ・スニードは日本シリーズ初登板。交流戦ではオリックスにやられたがそんなデータはあてにならないか。

戦利品
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2022年10月20日

東芝の吉村、三度目の正直 プロ野球ドラフト

 「社会人ナンバーワン投手」の呼び声が高い東芝の吉村は、ヤクルトが1位指名。
 最速153キロの速球とフォークが持ち味の右腕は、「大変うれしい気持ちだし、ほっとした」と緊張した面持ちで語った。
 国学院大4年だった2019年、東芝加入後の21年と指名漏れの憂き目に遭った。「調子の波があったけど、今年は落ち着いた投球ができた。自信を持って待てた」。社会人3年目で、三度目の正直となった。
 即戦力として開幕ローテーション入りを目指す。奪三振率へのこだわりを口にし、「大事な試合を誰に任せるか、となった時に、みんなから吉村という言葉が出るような選手になれたら」と誓った。[ 10/20(木) 20:33配信 時事通信 ] 

当初公表しない方針だった1位指名を前日に転換し,東芝吉村投手の1位指名を公表。ロッテ・阪神・DeNAの3球団が公表を見送るというドラフト会議となった。結果的に重複指名は避けられ,吉村の一本釣りに成功。
一本釣りは2016年寺島成輝以来6年ぶり。社会人投手は2014年竹下真吾以来8年ぶりと若干不安になってしまうデータも。それでもそんなジンクスを吹き飛ばすべく,クライマックスシリーズ前の練習試合で,ヤクルト相手に3回7奪三振無失点という折り紙つき。津監督自らも「すごく投げっぷりもいい。抑える技、術、球種をたくさん持っている」と高評価していたので納得の1位指名。
以下高校生と大学生の外野手。高校生投手,大学生内野手で,2年続けて5名で選択終了。育成で大学生捕手を指名。

指揮官「スカウトの皆さんが汗水垂らしながら、一生懸命に観てくださった、これからのスワローズを支える素晴らしい選手たちを指名できたと思います。高校生、大学生、社会人とバランスよく交渉権を獲得できたので、満足できるドラフトだったと思います。」

1位吉村貢司郎(日大豊山高−国学院大−東芝・投手)
「MAX153キロを誇る社会人NO.1投手。スピンの効いたストレートと落差があるフォークボールが武器。即戦力として開幕ローテーション入りに期待。」
國學院大では清水の1学年後輩。ということで背番号も17と18で続くのかにも注目か。生年月日1998年1月19日。

2位西村瑠伊斗(京都外大西高・外野手)
「高校通算54本塁打を誇るスラッガー。強肩強打の外野手で、将来のレギュラー候補として期待が持てる選手。」
1年夏からベンチ入りし,高校通算54本塁打。「1本足打法」が特徴だとか。投手としてもMAX147km/hをマークしているようだが,野手一本とのこと。
生年月日2004年7月1日。試合が無かったので前日E宮本G志田D岩村FラミレスB鈴木A古田HマーチンC城石@藤井。

3位澤井廉(中京大中京高−中京大・外野手)
「ポテンシャルが高く、どの方向へもホームランが打てる強打者。フルスイングが特徴で柳田二世との呼び声が高く、即戦力としての期待がかかる。」
愛知生まれの愛知育ち。小6時はドラゴンズジュニアで中日根尾とともにプレー。中京大中京2年時に甲子園出場。同じ左打ち外野手でも丸山和とはタイプが異なるスラッガータイプ。恵体。
生年月日2000年5月31日。こちらも試合が無かったので前日G飯田CロブロH佐藤BペタジーニA古田F高橋智D岩村E宮本@石井一

4位坂本拓己(知内高・投手)
「奥尻島の大自然が生んだ快速サウスポー。身体能力が高く、伸びしろがたっぷりあり、鍛え上げていけば、将来が楽しみなMAX146キロ左腕。」
奥尻島出身からは,プロ通算165勝を挙げた佐藤義則氏以来46年ぶり2人目のプロ野球選手とのこと。左腕坂本が移籍して同じ左腕の坂本が加入するというのも縁か。
生年月日2004年7月6日:G真中E宮本D岩村FラミレスB鈴木A古田H稲葉C城石@石川

5位北村恵吾(近江高−中央大・内野手)
「長距離ヒッターの素質を兼ね備えた選手。勝負強い打撃がセールスポイントで将来の主軸候補。」
近江高で甲子園出場。4年春に打率.317。二遊間でなく右の一塁手。チームで最も不足しているパーツだけにまさに補強ポイント。
生年月日2000年12月18日。

育成1位橋本星哉(興国高ー中央学院大・捕手)
「どの方向へも長打が狙える強打の捕手。攻守においてまだ粗削りながら、強靭な体を武器に成長を期待したい。」
大学生捕手。壮真の2学年上。古賀の2学年下。壮真の存在があるだけに,今後暫くはドラフトで捕手指名は下位指名が多くなるような・・
生年月日2000年9月18日。またまた試合が無かったので前日G飯田C土橋H池山BペタジーニA古田F高橋智D岩村E宮本@宮出

ドラフト当夜の背番号予想。現状空き番:7/8/18/21/26/36/42/45/52/66。
吉村→18
西村→26
澤井→8
坂本→58
北村→45
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2022年10月14日

"JERAクライマックスシリーズセファイナルステージ第3戦 東京ヤクルト 6-3 阪神

T 000 120 000 3
S 000 000 51x 6
高橋5,木澤1,○田口(1-0)1,H清水1,Sマクガフ(1)1−中村

▼データ
 ・東京ヤクルト:4勝0敗0分
 ・2年連続9度目日本シリーズ出場決定(1992・93年以来29年ぶり球団史上2度目)
 ・セ・リーグでは巨人(36度)中日(10度)に次ぐ3番目
 ・プレーオフ・クライマックスシリーズ無敗勝ち抜け(通算14度目)(引き分け無しの無敗は2020年ソフトバンク以来2年ぶり12度目)
 ・2年連続無敗(1979・80年近鉄以来42年ぶり2球団目,2004年以降では初)
 ・木澤:クライマックスシリーズ初登板・内山壮:クライマックスシリーズ初出場
 ・クライマックスシリーズMVP:オスナ

◆ポイント
 ・2回表0死一二塁佐藤輝投ゴ(三塁封殺)
 ・5回表0死二塁中野投ゴ(三塁封殺)
 ・7回裏2死一二塁(一塁走者代走内山壮)


なんでもないようなハーフスイング判定から始まったラッキー7。まさかの?大逆転劇で阪神を文字通り退け2年続けて無敗で日本シリーズ進出決定!!!

先頭打者は中村だった。ハーフスイングを一塁塁審白井は遅れてジャッジでスイングアウトの判定。その間捕手梅野は後逸していたので,もう少し素早いジャッジがあれば一塁を駆け抜けられたかもしれない。今日はそんな判定が初回から目立っていたような気がした。その流れでサンタナもフルカウントからハーフスイングの判定。今度はノースイングで四球に。長岡セカンドゴロ併殺は免れて2死一塁。
代打青木が死球を受け一二塁。ここで津監督少し遅れて代走に内山壮真をコール。3点差で2死。逆転のランナーでもないだけに切り札並木を起用するまでもない。正直送っても送らなくても大して影響がない場面ではあった。塩見もフルカウントからファールで粘って最後は球が抜けて満塁に(二塁に進んだところで代走ならあり得たかもしれない)。

ここで山崎。シリーズの打率.100。それでもそのまま打席に立たせた津監督。振ればバットに当たれば転がれば・・何かが起きるのが野球。

マルテが間に合わない二塁へ送球。おまけにその送球が大きく逸れて二塁から壮真が生還。1点差に。それまで散発3安打に抑えられ,手も足も出なかった青柳をとうとう引きずりおろした。

なお一二塁で宮本。対青柳ということでシーズン同様山田に代わってスタメンに起用された宮本。対青柳は6打数2安打1本塁打というデータが示すように,初回にはヒットを放ち,第2打席ではキッチリ四球を選んでいた。浜地にスイッチされたので,代打山田という策も打てたはず。それでも宮本をそのまま打席に送った津監督。そして粘って選んだ四球。これで満塁で村上に回したのだから,いかに大きな仕事だったか。

そしてハイライトは村上の走者一掃ピッチャーへの内野安打w
高めのストレート中心の配球で追い込まれて6球目はボテボテのゴロ。これを三冠王が一塁へ全力疾走&気迫のヘッドスライディング。この打球を処理した浜地は一塁へ懸命のグラブトスも,これまた大きく逸れて,三塁から塩見二塁から山崎。さらにさらに一塁から宮本まで生還。宮本に至っては珍しく感情を露わにした渾身のガッツポーズ。

内野安打1本で5得点のビックイニングに。裏を返して阪神サイドからすると自責0で5失点。これなら防御率も良くなるというのもある意味納得の結果に。
村上「点を取らないと勝てないスポーツなので。点を取るっていうことは、野手にとって、チームの打線にとって、結果じゃないですけど、最終的な点数というものにつながってくるんで、どんな形であろうと、凄くおっきな意味を持つ打点になったかなというふうには思います」

8回裏先頭の中村が四球で,長岡がキッチリ送って2死二塁という形を築いて,守備から出場の山田に回り,その山田がケラーからセンターオーバーのタイムリー二塁打でダメ押し。


約一ヶ月半ぶり登板となった橋奎二。その立ち上がり先頭中野を三振に斬ったストレートはまさに藤川球児のような浮き上がる火の玉ストレートで不安を掻き消してくれたが,2回4回は先頭大山への四球,5回表は先頭青柳への完璧な二塁打と調整面に不安を残した。
それでも阪神の拙攻というか自身の好フィールディングと言うべきか。ランナーを二塁に置いて2度の犠打をいずれも三塁で刺すなど躍動感は失っていなかった。失点してもそのあとの打者を三振で打ち取るという要所も締めた。橋の力があればこれで修正できるはず。2年続けてシリーズの大舞台で躍動してくれることを期待しよう。

3点差で6回表木澤。7回表田口くん。走者は出したが相手に点を与えなかった。無四球というのもリズムを生んだか。中盤の投手力。これはシーズンを通して津監督が重視してきたポジション。交流戦の頃のブルペン陣が戻ってきた感。
清水が解禁の3連投。昨年に続きシリーズ進出を決めたマウンドにはマクガフ。連投ということもあり昨日とは全く違って安心出来た。

試合後なにか言葉を交わした両監督。
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互いに4年前は二軍監督で,分かり合う部分も多いのでしょう。阪神からすると最後の最後で課題の守備が露呈。それでも令和に入ってセ・リーグというか12球団唯一の4年連続Aクラスなのですから立派なものです。お疲れさまでした。まっ令和に入って4年連続で日本シリーズに進出するという選手も球界に一人だけいるんですけどね( ̄ー ̄)ニヤリ

津監督「セリーグのチャンピオンとなって、ここで負けるわけにはいかないと。必ず日本シリーズに出たいと思ってました」「リリーフ投手というのは毎日準備して凄く難しいポジションだと思ってます。僕も経験があるんですけど、それを一年間耐え抜いた選手たちには本当に感謝しています」「ここまでこれたのは選手の頑張りが全てですけど、またあの緊迫したハラハラドキドキした試合を経験させてあげられることは僕自身も凄くうれしく思います。初の連続日本一を目指して頑張りたいと思います」「せっかくつかんだチャンスなので全国のスワローズファンとともに“絶対”つかみ取りたいと思います」

既にと言うかシーズン通してというかここを見据えていた。そこに辿り着いた。いざノムさん越えへ―

■NEXT GAME
 SMBC日本シリーズ第1戦 東京ヤクルト(小川)ーオリックス(山本由)or福岡ソフトバンク(千賀)神宮 18:30
 ・神宮では7年ぶりの日本シリーズ
 ・さらに土曜日に限ると1992年第1戦(第6戦は雨天順延があったため日曜日に行われた)あの代打杉浦亨サヨナラ満塁本塁打以来実に30年ぶり2試合目の開催となります
 
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2022年10月13日

"JERAクライマックスシリーズセファイナルステージ第2戦 東京ヤクルト 5-3 阪神

T 100 000 101 3
S 002 120 00x 5
○サイスニード(1-0)52/3,H久保1/3,石山1,H清水1,Sマクガフ(1)1−中村
村上1号A(藤浪)長岡1号@(西純)オスナ2号A(西純)

▼データ
 ・東京ヤクルト3勝0敗
 ・サイスニード・久保:クライマックスシリーズ初登板
 ・サイスニード:外国人勝利投手は2011年11月4日ファイナルステージ第3戦(ナゴヤドーム)以来11年ぶり2人目
 ・マクガフ:セーブは2015年10月17日ファイナルステージ第4戦(神宮)バーネット以来チーム7年ぶり

◆ポイント
 ・1回表0死三塁前進守備
 ・2回表2死満塁近本三振
 ・2回裏2死無走者長岡四球
 ・6回表2死満塁代打北條中飛

村上!長岡!オスナ!3イニング連続本塁打で阪神を沈黙させアドバンテージを含め3勝0敗。2年連続9回目の日本シリーズ進出に王手!!!
4戦先勝の08年以降のCS最終Sで、3勝0敗となった過去11度はいずれも日本Sに進出しており、数字上突破率は100%」というデータが。

今日も雨の中のプレイボール。風も強く体感気温も低そう。かなりの悪条件の中先発はポストシーズン初登板となるサイスニード。
先頭中野にライトへ。スリッピーなバウンドはサンタナの頭を越され,一気に三塁まで進まれると,前進守備を敷いたベンチ。島田はライトフライ。0死ということもあったか中野は自重。近本狭い一二塁間を打球が無情にも抜けてしまった。通常の守備体系であれば1点許したが2死無走者だっただろうが,1死一塁で大山にも不運なヒットを打たれ一二塁。佐藤輝に代えてスタメン起用のマルテがサードへのファールフライ。ここで本来であれば3アウトチェンジ。これがスニードにどう影響するかと心配してしまったが,原口をショートフライでなんとか最少失点で切り抜けてくれた。終わってみれば攻めの前進守備だったと言えるのか。

対藤浪でも昨日と変わらぬ布陣で挑んだ津監督。1回裏2死から山田が四球。村上のカウント2−1というところから38分間の中断。再開後結局村上も四球。昨日と同じ2死からの連続四球というシチュエーションでオスナに回るもセンターフライでチェンジ。

コンディション不良の中落ち着かないサイスニード。2回表も先頭打者糸原にヒットを許す。続く梅野の飛球はレフト後方へ。これを山崎がフェンスにぶつかりながらも好捕。藤浪三振で2死も。中野にヒットで一二塁。島田ショートゴロでチェンジと思われたが,送球を焦ったか長岡がまさかのファンブルで満塁。ここでギアを上げたスニード。近本を気迫の空振り三振で無失点で切り抜けると,3回は三者凡退とようやくエンジンかかってきた感。

村上の逆転弾。カウントはフルカウント。アウトローのストレートを逆方向。半歩確信歩きから,バット投げ&雄叫び。
「先に点を取られてなんとなく嫌な雰囲気だったが、彼(村上選手)のバットが扉をこじ開けたというか。その後の長岡やオスナのホームランにつながったのかなと思います。ナイスバッティングだったと思います」とは津監督。「扉をこじ開けた」この表現に尽きます。0死一塁の走者を進められなかった+霧雨&ビハインド。とにかく重苦しい空気を切り裂いてくれた。

4回表2死二塁で藤浪に回り,早くも代打ロハスジュニアを起用してきた矢野監督。よって藤浪交代で2番手に西純矢。対ヤクルト戦2勝0敗。防御率1.59というヤクルトキラー。

その西純から一発を打った長岡。長岡と西純とは同学年。片やドラフト1位で片やドラフト5位。入団時の評価は長岡のほうが圧倒的下位だった。エラーを取り返すという気持ちもそうだけど,大きかったのは2回裏2死無走者から粘って四球を選んだ打席。これでサイスニードまで回して,3回裏は1番からという打順の流れを作ったこと。これすら出来ない8番ショート(3)orキャッチャー(57)に悩まされ続けていた時期があったから・・・。長岡に至ってはこれで今季というかプロ通算の本塁打を打てばチームは負けない不敗神話も継続。

仕上げはオスナ。これでクライマックスシリーズMVPに近づいたか。少なくとも塩見ポジションにはついたと思う。

止むことの無い雨。後半に進むにつれ,グランドもカメラも水しぶきが浮かぶ状態に。6回表2死満塁,7回表0死一二塁といずれも一発出れば同点というピンチを招いたものの,後続を落ち着いて打ち取った。
失点はいずれも犠飛。点を失っても1つづつアウトを積み重ねることがすべて。これがポストシーズン。

昨日『「これが野球。安打数を競う個人競技ではない」←グッとくるフレーズだね、👍』とお褒めのお言葉を頂いたので。今日も阪神はヤクルトを上回る11安打。チーム打率は.290(対するヤクルトは.241)。でも2試合とも完全に圧倒しているんです!!

■NEXT GAME
 JERAクライマックスシリーズセファイナルステージ第3戦 東京ヤクルト(橋)−阪神(青柳)神宮 18:00
 ・コロナ陽性等もあって8月25日広島戦(神宮)以来の一軍登板となる橋奎二
 ・昨年同様一気に決めてしまうことが大事!見せましょうスワローズの底力を!!
 【メモ】実況田淵アナ[6-5-0 .545]×野村解説員[0-3-0 .000] 
東京 ☁ | Comment(0) | SWALLOWS | at 23:49 | 更新情報をチェックする

2022年10月12日

"JERAクライマックスシリーズセファイナルステージ第1戦 東京ヤクルト 7-1 阪神

T 000 001 000 1
S 311 002 00x 7
○小川(1-0)62/3,石山1/3,田口1,清水1−中村
オスナ1号B(西勇)サンタナ1号A(加治屋)

▼データ
 ・東京ヤクルト2勝0敗0分
 ・小川:2015年10月15日巨人戦以来7年ぶりCS勝利投手(石川,館山昌平と並び球団最多タイ)
 ・長岡・丸山和:クライマックスシリーズ初出場

◆ポイント
 ・1回表1死一塁近本二併
 ・1回裏2死一二塁オスナ左本
 ・2回表0死二塁原口三振(ハーフスイングの判定)
 ・7回表0死一塁原口三ゴ(二塁ベースカバー山田)

初めて巨人以外の相手。それも阪神を迎えることとなったクライマックスシリーズ。その初戦。犠打進塁打犠飛+本塁打。実にいやらしく,かつ貯金21の首位チームらしい試合運びで制し,アドバンテージ含めて2勝0敗。

1回裏。2死無走者から山田村上がそれぞれ6球,8球と粘って四球を選び,オスナが一発で仕留める大きな大きな意味のある先制点。
2回裏。先頭長岡がヒットで出て,小川が目線バントでキッチリ送って,塩見がライトへの飛球で長岡を三塁に進めて,山崎がタイムリー。
3回裏。先頭オスナが二塁打。中村が犠打の構えから追い込まれながら,意地の右方向で進塁打とし,サンタナがキッチリ犠飛。
1点返された6回裏。先頭中村がヒットで出てサンタナのセンターバックスクリーンへの本塁打ですぐさま突き放す。

投げては”開幕投手”を託された小川が7回途中まで6安打1失点の快投。石山ー田口ー清水と間隔の空いたブルペン陣で逃げ切り。理想的な試合運び。

「1973〜82年、パ・リーグのプレーオフ(PO)を含め、日本シリーズ出場を懸けたプレーオフ、CSで2勝0敗は過去に26チーム。そのうち17年広島を除いた25チームが勝ち抜いており突破率は96・2%」と優位に立てたのは事実。

2-0。0-1。3-2。どちらに転んでもおかしくない試合が続いたファーストステージを勝ち上がってきた阪神。阪神からすればポストシーズン4戦目に西勇を出せるという層の厚さ。しかもこの西勇の今季の対ヤクルト戦の防御率が「0.86」。対DeNA戦防御率が「5.21」という相性も踏まえて完全に先を見据えていた感すらある矢野阪神。
さらに西純を第2先発に,ストッパーに公式戦未セーブの湯浅を据えるという大胆さ。さらにブルペンには岩貞岩崎浜地ケラーとおり,リードを許すと厳しいという印象をファーストステージで強く受けた。DeNAと真っ向勝負を想像していただけに,どこか不気味さを感じるチームが相手となってしまった。

雨降る中定刻18時プレーボール。ファーストストライクで白井の声が響いた。今季何故か?球審白井の試合は7戦7勝。これは1つ好材料ではあった。

1死から島田にヒットを許したが,近本を注文通りの4−6−3。まずは無失点で立ち上がれた。
その裏。CS男塩見が初球攻撃。山崎が三振と2アウトを奪われたが,そこからの粘り。そしてオスナの一発。強力リリーフ陣が控えるだけに先制点。それも昨年同様初戦の初回に挙げられたこと。これがシリーズ全体にも大きな影響を及ぼすのではないか。

「しっかり甘い球を待って、インコース真っすぐがきたんですけど、なんとか反応して打てて、それがホームランなったのでよかったです。打った瞬間確信したんですけど、レフトが止まったときにこれはやっと越えたなと思いました」とはオスナのお立ち台での談話。

いわゆる援護点を貰った直後のイニングの小川。先頭ファーストステージで全く当たっていなかった大山にいきなり二塁打。原口にはFBBSFFBFFFFFとファールで粘られ苦しいピッチングだった。13球目。原口のバットは止まったようにも見えたが一塁塁審山路はスイングのジャッジ。ノースイングなら四球で0死一二塁となったが,三振で1死二塁に。この判定が明暗を分けた。ただ球審白井も7球目ストライクゾーンをボールと判定していたので帳尻といえば帳尻か。このあたり対巨人戦で岡本坂本中田あたりだったら果たしてどうだっただろうか。今【声援】で世間を敵に回している阪神が相手というのも災いしたか。

4点目5点目で完全に主導権を握れたし,阪神の戦意を削げたかなと。守りでも雨でスリッピーになっている中で,村上の送球をキャッチした山田だったり,ホームで刺した山崎だったりと集中力を見せつけてくれた。

塩見が4打数ノーヒット。山田村上も四球はあるが無安打。キーとなる3人が無安打で,阪神の9安打よりも少ない7安打。それでも相手を圧倒出来た。これが野球。安打数を競う個人戦では無い。

小川は104球。それでも「なんとか流れを引き寄せたいという強気で攻め込めた。最後は少しばててしまいましたけど、なんとか試合をつくれてよかったです」と言うのだから,やはりクライマックスの初戦というのは疲労度が全く違うのだなぁと。

スワローズの底力を存分に見せつけてくれた。「今日は良かったなと思うだけで、また明日の準備はしっかりしたいなと思います」と切り替えた指揮官。一枚岩はそう簡単には崩れない。大丈夫。あと2つ。

■NEXT GAME
 JERAクライマックスシリーズセファイナルステージ第2戦 東京ヤクルト(サイスニード)−阪神(藤浪)神宮 18:00
 ・これまた物議を醸す藤浪。日本最終登板で気負う部分もあろうが,どうメンバーを組み,どう攻略するのか。気負わず普段着の野球をしてくるのか津監督の采配にも注目。
 【メモ】実況酒主アナ[2-6-0 .250]×江本解説員[3-1-0 .750]里崎解説員[1-2-0 .333]
東京 ☔ | Comment(0) | SWALLOWS | at 22:34 | 更新情報をチェックする

2022年10月04日

寺島ら戦力外 プロ野球・ヤクルト

 ヤクルトは4日、寺島成輝投手(24)、中山翔太外野手(26)、吉田大成内野手(27)と来季の契約を結ばないと発表した。
 寺島はドラフト1位で2017年に入団。3人とも今季は1軍での出場がなかった。[ 10/4(火) 18:03配信 時事通信 ]

18.寺島成輝(2017-2022)
2016年ドラフト1位指名。履正社高校で甲子園を沸かせ,高校ナンバーワン左腕という評価に相応しいエースナンバー背番号「18」が与えられた。

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ルーキーイヤー2017年。ファームでの実戦デビューは8月。そこから段階を踏み,シーズン最終盤の9月30日中日戦(神宮)でプロ初登板・初先発。福田永将に2ランを浴びるなど30/3回5失点KOというデビュー戦となったが,オフには台湾で開催されたアジアウインターベースボールリーグに選出されるなど,2年目以降の飛躍が期待された。

2018年7月1日阪神戦(神宮)でプロ2試合目の先発を託されたが2回KO。結局一軍登板はこの1試合のみ。2019年はリリーフで3試合登板。

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それでも4年目となる2020年に自身初の開幕一軍を果たすと,7月7日中日戦(ナゴヤドーム)では同点の9回から登板し,延長10回に味方が勝ち越したことでプロ初勝利をマーク。中継ぎとして30試合に登板。防御率2.48,3ホールドと安定した成績を収めた。

2021年も開幕一軍メンバー入り。3月27日阪神戦(神宮)で2イニングを投げたが翌日に登板抹消。結局この1試合の登板のみ。

2022年は5月6日に一軍登録されるも,登板機会無いまま10日に登録抹消。ファームでも防御率6.47。ドライチ左腕・エースナンバー背番号18は6年間もがき苦しんだ。
【記録】
 ・初登板・初先発・初打席:2017年9月30日中日戦(神宮)
 ・初奪三振:同上[京田陽太]
 ・初勝利:2020年7月7日中日戦(ナゴヤドーム)
 ・初ホールド:2020年7月8日中日戦(ナゴヤドーム)

8.中山翔太(2019-2022)
法政大学から2018年ドラフト2位入団。背番号は武内晋一の引退で空き番となった「8」。

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2019年6月9日に初めて一軍登録されると,その日の8回裏石山泰稚の代打として起用されると,プロ初打席でタイムリーを放つという華々しいデビュー。6月16日埼玉西武戦でプロ初本塁打。35試合で打率.289,5本塁打,14打点と非凡な長打力を見せた。

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2020年。9月に大杉勝男氏と並び球団最多タイとなる月間3本の代打本塁打を記録。ヒット11本中4本が本塁打と持ち味の長打力を如何なく発揮した。それでも打率.229が表すように確実性が課題であることは明白で,守備にも不安を抱えていた。

2021年。開幕3試合目に骨折した坂口智隆に代わり3月30日に一軍昇格。翌31日には前日スタメンの西田明央,内川聖一,山田哲人,西浦直亨,青木宣親が特例2021で登録抹消となったこともあり,6番レフトでスタメン起用された。しかし出場9試合で11打数1安打。打率.091。隔離期間の明けた青木と入れ替わるかたちで,4月16日に登録抹消となった。

2022年7月コロナ陽性者が多数出た際,試合に出られるコンディションにありながら一軍登録されなかったのは高卒ルーキーの小森航太郎,中山,そして吉田大成の3名。この3人が今季一軍出場の無い野手でもあった。
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【記録】
 ・初出場:2019年6月9日オリックス戦(神宮)
 ・初打席・初安打・初打点:同上[ディクソン]
 ・初先発:2019年6月11日楽天戦(ヨーク開成山)
 ・初本塁打:2019年6月16日西武戦(メットライフ)[松本直晃]

66.吉田大成(2019-2022)
2018年ドラフト8位指名。支配下登録選手としては全12球団の最後(83番目)で指名され,平成最後のドラフト指名選手となった。背番号は「66」。

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2019年。春季浦添キャンプスタート。開幕一軍は逃したが,6月24日に初めて一軍登録されると,登録即「7番サード」スタメン起用。その日の第3打席でプロ初安打と初打点を記録。9月18日阪神戦(甲子園)でプロ初猛打賞。一軍では13試合,打率.188だったが,イースタンでは,規定打席には届かなかったものの,101試合打率.238,1本塁打,10盗塁という成績を残した。

2020年。吉田大喜が入団したことで,スコアボードには「吉田大成」と表記されるように。オープン戦12試合で打率.310,9打点とアピールに成功し自身初の開幕一軍入りを果たすも,翌々日21日に登録抹消。7月28日に再登録されたが,8月10日に登録抹消。9打数1安打,打率.111に終わった。

2021年は6月21日に一軍登録されると,不調の西浦に代わってショートスタメン機会を得て,7月13日巨人戦(東京ドーム)ではプロ初本塁打を放つ。8月30日に登録を抹消されたが,元山飛優の故障離脱に伴い,10月23日に一軍再登録。遊撃を守れる貴重なバックアップ要員として日本シリーズにも全試合ベンチ入りした。

2022年も春季一軍キャンプスタートだったが,オープン戦で同じ右投げ左打ちの長岡秀樹が頭角を現したこともあり,ファームが主戦場に。そのファームでも打率.182と前年の打率.267から大きく成績を下げていた。

【記録】
 ・初出場・初先発・初打席:2019年6月24日オリックス戦(神宮)
 ・初安打・初打点:同上[竹安大知]
 ・初盗塁:2019年7月4日広島戦(マツダ)[一岡竜司-會澤翼]
 ・初本塁打:2021年7月13日巨人戦[エンジェル・サンチェス]
東京 ☀ | Comment(0) | SWALLOWS Memories | at 22:29 | 更新情報をチェックする

2022年10月03日

"東京ヤクルト 8-2 横浜DeNA

B 020 000 000 2
S 005 002 10x 8
小川3,清水1,○原(8-7)3,スアレス1,梅野1−中村,内山壮,嶋,古賀
キブレハン6号B(坂本) 内山壮4号@(田中健)長岡9号@(田中健)村上56号@(入江)

▼データ
 ・月曜日初勝利
 ・全日程終了:80勝59敗4分(1997年以来球団史上4度目80勝到達)
 ・対横浜DeNA戦全日程終了:16勝9敗
 ・村上:56号本塁打(歴代単独2位,日本人最多)
ヤクルトの村上、王超え56号 最終戦で日本選手最多―プロ野球
 プロ野球ヤクルトの村上宗隆内野手(22)は3日、神宮球場で行われたDeNA25回戦で今季56号本塁打を放った。
 シーズン56本は1964年に王貞治(巨人)が記録した55本を抜き日本選手最多で、歴代単独2位。[ 10/3(月) 20:24配信 時事通信 ] 

 ・村上:三冠王(令和初,2004年松中信彦以来,セ・リーグでは1986年バース以来)
ヤクルトの村上、18年ぶりの三冠王 松中以来、令和で初めて―プロ野球
 セ・リーグで3日、ヤクルトの村上宗隆内野手(22)が、打撃主要3部門でトップを独占する三冠王に輝いた。
 この日の今季最終戦で、王貞治(巨人)を抜く日本選手最多の56号本塁打を放ち、134打点、打率3割1分8厘をマーク。三冠王は2004年の松中信彦(ダイエー)以来18年ぶりで史上8人目。令和では初となった。
 村上は本塁打と打点でトップを独走し、8月2日に史上初の5打席連続本塁打を達成。9月2日には02年の松井秀喜(巨人)以来となる50号、同13日には55号に到達した。そしてこの夜の56号で大記録を自ら祝った。[ 10/3(月) 21:20配信 時事通信 ] 

◆ポイント
 ・1回裏1死無走者坂口左安
 ・3回裏1死一二塁村上左安
 ・3回裏1死一二塁内川左2
 ・7回裏0死無走者村上右本
 ・8回裏1死無走者嶋三振

毎年毎年シーズン最終戦引退試合は涙無しでは見られないんだけど,今年はちょっと尋常じゃないというか・・こんなドラマティックな最終戦が存在するのかと。。
ただ私個人としては村上の本塁打よりも,津監督と嶋のスピーチに心打たれたというか・・。絶対この先日本一勝ち取るんだ!という強い気持ちになれたのが今の率直な気持ちなんです。

試合のほうはまずは初回。坂口の通算1526安打目は左腕坂本から逆らわず技ありの1本。

3回裏1死一二塁から村上の首位打者を確定させるレフトへのタイムリー。なお1死一二塁から5番内川の通算2186本目はレフトへ痛烈な打球で山田が生還。二塁ベース上で感極まる内川を湘南乃風の出囃子に乗せたはませんキブレハンが完璧な本塁打でホームに還す。

その流れで4回表。まずピッチャー清水が告げられ,投球練習。そして津監督が出てきて坂口に代わり3オスナ。内川に代わって丸山和が告げられ,ベンチに下がるぐっちと内川。塩見が真っ先に近寄り,グランド野手全員とハグ。村上が優勝でも見せなかった涙で迎える。そしてベンチではベンチでは山崎が慎吾が赤羽が号泣。恩師杉村コーチとの抱擁。三塁側ベンチでは三浦監督,石井琢コーチ,鈴木尚コーチらが総立ちで拍手。レフトスタンドでもベイスターズ背番号2のユニフォームが掲げられる。

さらに6回裏には嶋さん内川さん坂口さんこれからのスワローズはお任せください!とばかりに壮真と秀樹の連続本塁打。

そしてハイライトは7回裏。先頭打者村上。その初球だった。自身61打席ぶりの確信歩き。打った瞬間それと分かる軌道は右翼席上段へ。一塁ベンチに向かって手をたたいてガッツポーズ。ビハインドの展開で放った55号とは全く違う表情。チームの勝利を最優先してくれる四番打者だからこそ出た表情。結果的に公式戦最終打席となった打席で決めるのだからやはり千両役者。

公式戦最終戦としては2019年以来3年ぶり。引退試合としては2011年石井弘寿以来11年ぶり。この2試合はいずれもサヨナラ勝利だったため,9回裏の攻撃無く勝利を収めたのは花田真人城石憲之引退試合だった2009年以来13年ぶり。

長岡が本塁打を打てば9戦9勝。スアレスが登板すると6戦6勝という不思議なジンクスも継続。

そして感動的なセレモニー。言霊。
「2022年、今日の試合を持ちまして、全日程を無事終了しました。ディフェンディングチャンピオンとして、今シーズン戦ってまいりました。大きなたくさんの目標がありながら、まだ1つしか達成しておりません。ここにいる選手はもちろん、スタッフ、そしてファンの皆さんと、これから長い長い険しい道かもしれませんが、1つずつ目標をクリアし、2連覇という偉業に向かって頑張っていきたいと思っております。
そして本日、大事なスワローズファミリーの3人がユニホームを脱ぐ引退試合でした。内川。あなたのバッティング技術、相手投手、相手ベンチを相当驚かせたと思います。2008年、右打者最高打率3割7分8厘、そして両リーグ首位打者最多安打。記憶にも記録にも残る大打者だったと思います。本当にお疲れ様でした。
ぐっち、坂口。なんとなく昭和感の残る、痛くても痛いと言わない男。しんどくても歯を食いしばってプレーする姿は、われわれが若手に指導するよりも、何よりも若い選手の刺激になったと思います。今は無くなってしまいましたが近鉄バファローズの最後の選手として、今も残る近鉄バファローズのファンが、さみしく、そして大きな拍手をあなたに送っていると思います。本当にお疲れ様でした。
そして嶋。スワローズに来てからはケガとの戦いで、なかなか思うようなパフォーマンスが出せなかったかもしれないですが、あなたがベンチで発するその一声はたまにぷっと来ることもあり、そして選手の背中を押す、すごく勇気の出る一言でした。僕個人としても、少し野村(克也)監督の影を思い出したりする場面もありました。その野村監督も星野(仙一)監督も、いま天国で心からあなたに拍手を送っていると思います。嶋、みんな見ていましたよ。あなたの底力を。本当にお疲れ様でした。
そして最後にベイスターズファンの皆さん。遅くまで残っていただきありがとうございました。そしてたくさん今年も神宮球場に足を運んでいただきありがとうございました。これからクライマックスシリーズ始まりますけれども、10月12日、またここでお待ちしております。ぜひ素晴らしい戦いをしましょう。
最後に、今年もいろいろ規制がある中、たくさん球場に足を運んでいただきました。繰り返しにはなりますが、まだまだこれから険しい道が残っております。皆さんで大きなものを取りに行きましょう。そして、皆さんで笑顔で今シーズンが締めくくれるように、われわれも一生懸命頑張ってまいりますので、これからもどうぞご声援よろしくお願いします。1年間ありがとうございました」

本当に心打たれたスピーチ。クライマックスファイナルはベイスターズと戦うのが相応しいという強い気持ちを抱けた。

引退セレモニー。内川にはソフトバンク在籍時の監督だった工藤公康氏。坂口にはオリックスとヤクルトでチームメートだった近ちゃん。嶋には田中将大というサプライズゲストによる花束贈呈。

内川「本日をもって22年間に及ぶ現役生活、プロ野球選手を卒業します。素晴らしい野球人生を送らせてもらいました。感謝しなければいけない人はたくさんいますが、まず両親。父・一寛さん、あなたは私の憧れでした。生まれたときから高校野球の監督をし、指導する姿、ノックを打つ姿をいつもカッコいいと思いながら見ていました。そんなあなたを追いかけて一生懸命野球をやってきた最後の舞台が、あなたが法大時代に守ったこの神宮球場の一塁。同じポジションを守ることを最後の舞台を用意してくれた神様に感謝します。そして母。父が監督で子供は選手という普通ではない環境でプレーできたのは、あなたが支えてくれたから。ありがとうございました。そして弟。小中高と同じユニホームを着て野球をやりました。僕よりも早くユニホームを脱ぎましたが、これからも仲良く、また大分でゴルフでもしましょう。何よりも近くで支えてくれた妻、子供たち。パパ頑張ったでしょ。みんながいたから頑張れました。本当にありがとう」

坂口「今季をもちまして坂口智隆は現役を引退させていただくことを決断しました。20年間もの長い間プレーを続けられたのは、最高のチームメート、仲間、裏方さんたち、とても多くの人に支えられてやってこられた。なによりたくさんのファンに支えられなければ、ここまで頑張ってこられませんでした。近鉄に入団し、『いてまえ魂』というプロ野球選手としての意気込みを、オリックスでは『もののふの心』という戦う姿勢。そしてヤクルトでは不屈の魂、はい上がる力、あきらめない強さを与えてもらいました。たくさんのファンの前、最高のチームメートの前でユニホームを脱げることを幸せに、誇りに思っています」

嶋「楽天の13年間では考えて野球をすること、相手に向かっていく闘争心。捕手のイロハを学ばせてもらいました。それが正しいのかを考えながらやったヤクルトでの3年間であり、3年のうちに2度もリーグ優勝することができました。この3年間で2度リーグ優勝を経験していくうちに『僕は本当にヤクルトにきてよかった。この最高の仲間と野球ができて幸せなんだ』と毎日毎日感じることができました。それを支えてくれた両親。小学校1年生のときから30年間、何不自由なく野球をやらせてくれてありがとう。いつも陰で支えてくれた妻、3人の子供たち。いつも僕が負けて寂しそうな顔をして帰っても『また明日があるから』と送り出してくれた妻、『お父さんそろそろ活躍してよ』と励ましてくれた3人の子供たち。これから仲良く一緒に生活していきましょう。最後にあの言葉を言って締めたいと思います。見せましょう、ヤクルトスワローズの底力を!

この言葉で絶対に日本一になるんだ!ならなきゃいけなんだ!!という思いが強くなった。選手もファンもクライマックスに向け一気に結束出来た。

ホーム横浜DeNA戦全日程終了(8勝4敗)
4.118:0118,2152:451-6●小川(0-1)6,石山1,久保10/3,木澤1−古賀,松本直上茶谷
村上1号@(上茶谷)
4.214:0020,1043:453x-2高橋51/3,H田口2/3,H石山1,清水1,Hマクガフ1,○梅野(2-0)1−古賀ピープルズ
山田2号@(大貫)
4.312:10天候回復が見込めないため中止→振替日:9.23
4.2914:45雨天のため中止→振替日:9.24
4.3018:0023,9072:522-0○サイスニード(2-0)6,H梅野1,H田口1/3,H今野2/3,Sマクガフ(7)1−内山壮上茶谷
5.116:30雨天のため中止→振替日:9.25
7.118:0025,1843:084-6●高梨(5-4)5,大西2,今野1,市川1−内山壮今永
オスナ9号@(今永)
7.218:0027,2873:082x-1サイスニード7,木澤1,Hマクガフ1,○清水(5-1)1−中村伊勢
7.318:0017,0373:3411-4○小澤(1-0)5,大西1,コール1,梅野1,市川1−中村京山
中村3号A(京山)4号A(三上)青木4号@(クリスキー)丸山和1号@(平田)
8.1218:0026,9153:363-4●小川(5-7)6,木澤1,今野1,清水1−内山壮,中村大貫
村上41号@(大貫)オスナ13号@(大貫)
8.1312:15台風8号接近のため中止→振替日:10.3
8.1418:0028,2473:084-1小澤41/3,○木澤(6-2)2/3,H今野1,H梅野1,H清水1,Sマクガフ(28)1−中村坂本
山田18号@(坂本)塩見13号A(坂本
9.2318:0029,4023:166-8●大西(3-2)21/3,原22/3,田口1,星1,久保1,今野1−中村,内山壮濱口
キブレハン4号@(濱口)オスナ17号B(中川)内山壮3号A(森原)
9.2419:3029,4373:158-1○サイスニード(9-6)70/3,清水1,木澤1−中村大貫
オスナ18号@(大貫)中村5号A(森原)
9.2518:0029,7143:231x-0小川6,H石山1,H清水1,○マクガフ(2-2)1−中村エスコバー
10.318:0029,7562:568-2小川3,H清水1,○原(8-7)3,スアレス1,梅野1−中村,内山壮,嶋,古賀坂本
キブレハン6号B(坂本) 内山壮4号@(田中健)長岡9号@(田中健)村上56号@(入江)

神宮で開幕から4連敗。今季神宮初勝利は4月2日DeNA戦村上のサヨナラタイムリーだった。春先3試合雨で流したことが秋のドラマにつながる。7月2日。1965年南海の7月6日を上回り史上最速でマジック点灯を点灯させた。しかし・・
8月14日連敗を7で止める山田の先頭打者本塁打と小澤の力投。両リーグ最速で60勝に到達した。9月24日豪雨で試合開始が1時間30分遅れたが,球団スタッフが見せた総力。マジック2で迎えた9月25日。2年連続9度目セ・リーグ優勝をサヨナラで決め,10月3日村上の56号と三冠王。そして嶋・内川・坂口の引退試合。様々なドラマがDeNA戦に凝縮されている。まだまだこの続きがあるはずだ。
【記録】
 4/2山田:通算250号本塁打(史上66人目),4/30青木:通算1500試合出場(史上201人目),7/1市川:プロ初登板,7/3丸山和:プロ初本塁打,7/3市川:プロ初奪三振,7/3小澤:プロ初勝利,10/3村上:56号本塁打(歴代2位・日本人最多)

セ・リーグ最終順位
順位チーム名試合勝利敗戦引分勝率勝差得点失点本塁打盗塁打率防御率失策
1ヤクルト14380594.576優勝61956617469.2503.5269
2DeNA14373682.5188.049753411749.2513.4864
3阪神14368714.4894.048942884110.2432.6786
4巨人14368723.4860.554858916364.2423.6982
5広島14366743.4712.05525449126.2573.5473
6中日14366752.4680.54144956266.2473.2866


■NEXT GAME
 JERAクライマックスシリーズセファイナル東京ヤクルト(サイスニード)ー横浜DeNAor阪神 1回戦 神宮 18:00
 ・今永濱口大貫青柳伊藤将西純が登板した状態でファイナルを迎えられることがヤクルトにとっては最高なんて気持ちがあったのですが・・今日の試合を見て考え変わりました。絶対見せてくれるでしょう。スワローズの底力を。だから大丈夫!信じて応燕しましょう!!

P.S さて私事ではございましが,本日の試合をもちまして公式戦2489試合連続記ログとなりました。そして昨夜のツイートがインプレッション100万超えとなりまして・・

様々なご意見を頂戴しました。

まずは辻監督も二軍監督経験者であること。これは承知ですが,現在率いている西武ではなかったので敢えて除外しました。いずれにしても今季Aクラスに入った6球団の監督は全員が二軍監督を経験しているということは相関関係があります。
井口監督も現役退いてから即監督就任だったのでこちらも敢えて除外しました。
佐々岡監督も二軍監督をなんて意見がありましたが,二軍投手コーチでしたよね?立浪監督もキャンプで臨時コーチしてたとかWBCでコーチしていただろというご意見も。
最も多かったのは津監督だって一年目最下位だったじゃないか!もう忘れたのか!上から目線でマウント取るなヤクルトファン的なご意見。確かに津監督も三浦監督も一年目は最下位ですし,その意味ではまだ立浪監督,新庄監督には可能性があるので,その点は言葉不足だったかと。
「現代野球」と追記しておいたことで,フォローしてくださる方もいらっしゃいました。落合氏栗山氏工藤氏という例もありますし。

自分がこの短文で最も言いたかったのは,フロントが選手時代の人気だったり実績で,いきなり監督に就任させるのは,現代では如何なものかということです。古田敦也氏谷繁元信氏橋由伸氏がそうでした。このニュアンスで立浪監督新庄監督の名前を挙げました。ローマは1日にしてならず。チーム作りってそんな簡単に出来るのもではないだろうと。
ただ敬称を略したことで不快に思われた方もいらっしゃったようで,その点は申し訳ございませんでした。
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2022年10月02日

"東京ヤクルト 3-3 阪神

S 000 000 003 000 3
T 000 001 002 000 3
サイスニード7,竹山1,マクガフ1,H清水1,H石山1,久保1−中村,古賀

▼データ
 ・竹山:プロ初登板・プロ初奪三振[ロハスジュニア]
 ・対阪神戦全日程終了:13勝11敗1分

◆ポイント
 ・9回表0死一二塁丸山和捕邪
 ・11回表0死一塁山崎二併

2時間30分ペースで淡々と進んだ試合が,9回から全く別の展開に。結局4時間10分延長引き分け。

10勝目を目指したサイスニード。3回までパーフェクト。4回・5回と先頭出すも次の打者を併殺に仕留め二塁すら踏ませないピッチング。6回裏2死二三塁で熊谷はサードゴロ。しかしこの打球を赤羽がファンブル。三塁に滑り込んできた中野にタッチしチェンジも,タッチプレーの前に三走高寺の本塁生還が認められ失点。サイスニードは結局7回4安打1失点ながら味方の援護なく10勝目はならず。

8回には今日昇格のドラフト5位ルーキー竹山日向がプロ初登板。佐藤輝センターフライ。高寺センターフライ。代打ロハスジュニア三振と堂々のデビュー。

9回表1点リードでケラーを送り込んできた矢野監督。ケラーで始まりケラーに終わる采配かなんて思っていたらここから波乱の幕開け。

先頭松本友が四球。キブレハンが併殺コースかと思いきやセンター前に抜けて一二塁。しかし丸山和が犠打の構えから結局キャッチャーファールフライで走者進められず。しかし宮本がセンター前に運び松本友が生還。土壇場で同点に追いつくと,続く長岡も追い込まれてからセンター前。二走キブレハンに代走を送れなかったので満塁。
途中出場古賀がショートへの内野安打。これで勝ち越しに成功。なお満塁で代打・山崎が押し出し四球を選び,3−1。プロ初登板竹山にプロ初勝利の権利が舞い込んだ。

こうなれば自身のタイトルのためにもセーブシチュエーションでマクガフ。ところが先頭島田にセーフティバントを許すと,1死一二塁から梅野にタイムリー。2死一二塁からプロ初打席となる代打栄枝にもタイムリーを許して同点。佐藤輝敬遠で満塁策とり高寺は三振。これで延長に。

竹山のチームとしては国鉄時代の1964年6月2日中日戦半沢士郎以来58ぶり2人目の「高卒新人初登板初勝利」の記録が無くなると同時に,阪神もすべての野手を使い切り,ピッチャーの才木が10回表のマウンドに上がった時点でベンチ入り選手をすべて使い切ってしまうことに。危険球退場なり野手の負傷退場があった時点で没収試合というとてつもない緊張感の試合に。

10回表1死満塁,11回表0死一塁とチャンスを築くも得点できず。一方阪神は11回裏2死無走者で才木に回るもそのまま打席に立たせざるをえずというグダグダな試合展開。結局9月17日中日戦(バンテリン)以来今季4試合目の引き分けに。

藤川解説員が指摘したのはマクガフと古賀の信頼関係。古賀はもう外一辺倒しか要求出来なくなってしまったと。それでも絶対サヨナラだけは許さないのがマクガフ。今季の引き分け4試合はいずれも敵地(マツダ京セラバンテリン甲子園)ということになった。

細かいところだと犠打。3回表1死一塁サイスニード,9回表0死一二塁丸山和,10回表0死一塁山崎といずれも犠打が決まらず。ポストシーズンはこういう細かい野球が命取りになりかねないだけに。特に丸ちゃんはいくらサヨナラタイムリー放ったとはいえ,大事な終盤にこういう細かいプレーが求められるプレーヤーなだけに。
終盤キブレハンに代走はもう今日はそこまでの用兵が残っていなかっただけに止む無しだった。代走が居れば・・勝ってたかな。。

ビジター阪神戦全日程終了(8勝4敗1分)
3.2518:0535,5103:5510-8小川3,大下3,坂本1,○梅野(1-0)1,Sマクガフ(1)1−古賀,内山壮ケラー
濱田1号@(藤浪)サンタナ1号A(斎藤)2号A(ケラー)
3.2614:0228,3152:556-0○高橋(1-0)7,清水1,田口1−古賀小川
オスナ1号A(石井)
3.2714:0129,1113:104-0○高梨(1-0)6,石山1,大西1,梅野1−松本直桐敷
サンタナ3号@(桐敷)塩見1号@(小野)
5.314:0342,4832:243-0○小川(1-2)9−中村西勇
村上7号A(西勇)
5.414:0142,4352:583-0○石川(2-2)5,H梅野1,H今野1,H田口1,Sマクガフ(8)1−内山壮秋山
5.514:0142,4173:302-3x高梨41/3,石山12/3,H今野1,H田口1,●大西(1-1)2/3−中村岩崎
7.2918:0035,4263:110-6●小川(5-5)4,久保12/3,木澤1/3,コール1,今野1−中村西勇
7.3018:0240,6533:153-7●小澤(2-1)32/3,久保1/3,大西1,田口1,清水1,梅野1−中村才木
村上34号A(才木)
7.3118:0136,3313:414-2原40/3,久保1,木澤2,清水1,H梅野1,○田口(1-1)1,Sマクガフ(26)1−中村石井
村上35号@(渡辺)36号@(岩崎)37号A(石井)
9.618:0134,5475:178-6石川52/3,H木澤1/3,石山1,H清水1,H久保1,○マクガフ(1-2)1,大西0/3,S田口(2)1−中村浜地
村上52号@(青柳)
9.718:0136,7963:101-9●高梨(7-7)31/3,今野12/3,大西2,坂本1−内山壮伊藤将
9.1818:0242,6143:251-0○小川(8-8)71/3,H久保2/3,Sマクガフ(37)1−中村藤浪
9.19台風14号接近に伴う悪天候が予報されるため中止→振替日:10.2
10.214:0142,5394:103-3サイスニード7,竹山1,マクガフ1,H清水1,H石山1,久保1−中村,古賀-

なんといってもチーム2008年以来14年ぶりとなった開幕3連勝。開幕戦の大逆転劇からすべてが始まった。GWには背番号27中村悠平がようやくお披露目となり小川の完封劇を演出。7月。同一カード3連敗は許されない中で度肝を抜かれた村上の3連発。DeNAが迫りくる中9月は2連戦の初戦を確実にとるチーム力が際立った。村上が天に向けて手を合わせた52号も今季の名シーン。ケラーに始まりケラーに終わるかと思われたがそうは問屋が卸さなかった。
【記録】
 3/25長岡:プロ初打点・プロ初猛打賞,3/25内山壮:プロ初安打,9/6村上:52号本塁打(野村克也,落合博満に並び史上8人目),10/2竹山:プロ初登板,プロ初奪三振

■NEXT GAME
 東京ヤクルト(小川)−横浜DeNA(坂本)最終戦 神宮 18:00
 ・大島が打率.3142で全日程終了。村上は3打数0安打でも大島を上回れることが確定したので,令和初三冠王に当確マーク。56号本塁打に注目が集まる
 ・木澤10勝目奪えるか
 ・併せて嶋・内川・坂口のセレモニー
 ・シーズン最終戦トリビア:2009年以来13年ぶりに最終回の攻撃をせずに勝利なるか
 【メモ】実況竹下アナ[4-3-0 .571]×松中解説員[2-1-0 .667]五十嵐解説員[2-8-0 .200]五十嵐解説員の勝率にも注目か。。
兵庫 ☀ | Comment(0) | SWALLOWS | at 19:53 | 更新情報をチェックする

2022年10月01日

2185安打の内川引退 嶋も今季限り―プロ野球・ヤクルト & ヤクルト坂口、今季で引退 最後の近鉄戦士―プロ野球

チームの連覇を見届けてベテランたちが相次いで現役を退くことに。
 ヤクルトの内川聖一内野手(40)と嶋基宏捕手(37)が28日、東京都内で記者会見し、今季限りでの引退を発表した。
 ともに今季は1軍での出場試合が1桁にとどまった。内川は決断の理由について「第一線での野球は厳しいと感じた」と説明した。
 通算2185安打の内川は、大分工高からドラフト1位で2001年に横浜(現DeNA)に入団。08年には右打者最高打率の3割7分8厘で初の首位打者に輝き、ソフトバンクに移籍した11年には史上2人目のセ、パ両リーグでの首位打者となった。昨年からヤクルトでプレーし、「22年間、プロという世界で野球ができたことを幸せに思う」と笑顔で話した。[ 9/28(水) 16:50配信 時事通信 ]

7.内川聖一(2021-2022)
ソフトバンクを退団し,2020年12月8日ヤクルトと入団締結。背番号は同学年の田中浩康退団後空き番となっていた「7」。年俸は2億円減となる5000万円と大幅減となったが,横浜時代に指導を受けた杉村繁一軍打撃コーチがいること,自身の打撃の参考にもなる青木宣親,山田哲人がいることなどから,日本一チームから2年連続最下位チームへの移籍を選んだ。

2021年。新型コロナの影響で新外国人選手が来日すら出来ないという状況にあり,3月26日阪神との開幕戦に「5番一塁」で先発出場。しかし3月31日新型コロナ濃厚接触者判定を受け登録抹消。4月16日に復帰するも僅か3日後の19日に上半身のコンディション不良で登録抹消。一軍復帰に約一ヶ月要した。しかしその頃にはすでにホセ・オスナが一塁のレギュラーとして完全に定着しており,内川の出番は代打に限られていた。DSC07043.JPG
それでも7月9日広島戦(神宮)でヘロニモ・フランスアから移籍後初となるサヨナラタイムリーを放ち,内川のバットコントロール健在をアピール。
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結果的にソフトバンク時代から内川の所属するチームは5年連続で日本一に輝き,「1人5連覇」を果たした。

2022年は西都キャンプからのスタート。イースタンで主に4番として.333近い高打率を残していたが,なかなか一軍からのお呼びはかからなかった。それでも7月12日。チームが新型コロナウイルス陽性判定を受け選手が大量に離脱したことで一軍昇格。7月14日中日戦(バンテリン)に「3番レフト」で今季初出場。公式戦ではソフトバンク時代の2015年10月5日楽天戦以来実に7年ぶりとなる外野手としてのスタメン出場だった。チームの救世主を期待されたが14打数3安打,打率.214。内川としては寂しい数字は否めなかった。7月20日巨人戦(神宮)のゲーム途中で退くと翌21日に登録抹消。「第一線での野球は厳しいと感じた」とNPBからの引退を決意した模様。

【記録】
 ・2000試合出場:2021年7月6日阪神戦(神宮)史上53人目

45.嶋基宏(2020-2022)
2019年オフに他球団で出場機会を求めるため楽天球団に自由契約を申し入れ,11月15日ヤクルトへの入団が発表された。背番号は「45」。

2020年。3月21日阪神との練習試合(神宮)で中田賢一から死球を受け,右手の親指付近を骨折。ただ新型コロナウイルス流行の影響で開幕が延期されており,開幕には間に合った。6月19日中日との開幕戦(神宮)でスタメンに名を連ねたのは嶋だった。この日の試合前の練習で中村にアクシデント発生。急遽スタメンマスクを託された。しかし7月11日巨人戦(ほっともっと)で守備中に負傷。試合後の診察で右足舟状骨骨折が判明し,翌12日に登録登録抹消。実戦復帰まで2ヵ月半を要し,一軍復帰は10月3日。怪我に泣き自己最少の20試合の出場に終わった。

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2021年は西都キャンプからのスタート。オープン戦中盤で一軍合流したが,開幕一軍メンバーからは外れていた。ところが開幕5戦目の試合前に西田明央のコロナ陽性が判明し,ファームの試合に出場していた嶋が急遽一軍合流となった。試合出場は前年よりも更に少ない15試合にとどまったが,自ら第3捕手という役回りに専念し,ベンチではチームのムードの盛り上げ役に。チームは6年ぶりのリーグ優勝を果たしたが,チームメイトは誰もが影のMVPと嶋の貢献を称えていた。
日本シリーズでは中村悠平が全イニングマスクを被ってMVPを受賞。出番は無かったが嶋にとっては楽天時代以来8年ぶりとなる日本一を掴んだ。シリーズ終了後,球団は嶋の野球に取り組む姿勢や,ベンチでの振る舞いを高く評価し,選手兼任コーチとしての契約を打診。

2022年は捕手兼コーチ補佐として一軍に帯同。6月3日古賀優大に代わって一軍登録。6月24日巨人戦(神宮)でチームが大量リードした展開で初めてマスクを被ったが,26日に松本直樹と入れ替わる形で出場登録抹消。捕手にコロナ陽性者が出たことで7月12日に再び登録となったが,18日内山壮真の復帰をもって登録抹消。結局試合出場は1試合のみとなっていた。
「昨年の優勝した後、今シーズンは兼任。今年1年やったら、という覚悟はできていた。そういう思いで臨んだ1年だった。そのタイミングだなって思っていた。まだやりたいなって思う日もあれば、しんどいと思う日もあって、その繰り返しで。少しずつ夏過ぎから、今年のこのタイミングなのかなと強くなった。そういう思いを抱きながらプレーするのも失礼。引き際は大事だと考えていた」「僕はもともと捕手をやったことなくて、大学2年から始めた。そこが大きな分岐点。楽天に入団したことも、野村監督に捕手のイロハを教えてもらって、我慢してつかってもらった。そういう分岐点に、いい人とめぐりあえて、いい指導をしてもらって、それが今の僕につながっている。16年間を一言で振り返るのは難しいけど、すばらしい人に巡り会えたのが1つの要因かなと思う」と語り、「いろいろ言われすぎて、1つは言えないけど、どれだけミスをしても、我慢強く使ってもらった。いつも捕手を育てるのは、何年もかかるといって、僕を使い続けてくれた。それに応えたいと思ってやってきた。本当に感謝しかありません。ありがとうございましたという報告をしたい。これから僕も野村監督のような名将と言われる指導者になりたい。これからも頑張っていきたいということも言いたい」
「スワローズにきて…最初の…。仙台を離れて、家族を残して、妻には非常につらい思いを…大変な思いをさせてしまったので、子どもたちの成長も近くで見届けることもできなかったので、これから少しは時間ができると思うので、子どもたちの成長をしっかりと見届けていきたい。16年間いい思いもしんどいときもありましたけど、それを支えてくれた方に少しずつ恩返しができるように、できることをやっていきたい」

シーズン序盤から内山壮らに積極的に助言を送る姿が見られたことはもちろん,松元作戦コーチが濃厚接触者で不在の期間は,攻撃時津監督の横に嶋の姿があり,コーチとしての信頼は相当厚いものになっていることを感じさせている。野村監督のような名将へ。まさにその一歩を踏み出した。

 ヤクルトは29日、坂口智隆外野手(38)が今季限りで現役を引退すると発表した。
 30日に記者会見する。オリックスとの合併に伴って2004年に消滅した近鉄でプレーした、ただ一人の現役選手。
 兵庫・神戸国際大付高から2003年にドラフト1巡目で近鉄入団。オリックス時代の11年には175安打をマークして最多安打のタイトルを獲得した。16年にヤクルト移籍。今季は23試合の出場にとどまっていた。
 通算成績は1544試合出場で1525安打、打率2割7分8厘、38本塁打、418打点。[ 9/29(木) 16:30配信 時事通信 ]

42.坂口智隆(2016-2022)
オリックスから減額制限を超える提示を受けて自由契約となっていた坂口の獲得合意が発表されたのは2015年11月13日。背番号は「42」。

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移籍初年度の2016年。主に12番打者としてチームトップの141試合に出場。オリックス時代の2011年以来5年ぶりに規定打席へ到達し打率.295。リーグ7位の出塁率.375。6月2日日本ハム戦(札幌ドーム)で通算1000試合出場,6月8日楽天戦(Koboスタ宮城)で通算1000安打を相次いで達成。新天地で見事なまでに復活を果たしたと同時にヤクルトには人気実力共に欠かせない戦力となった。

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2017年。96敗を喫したチームにあって,136試合に出場。打率.290,4本塁打,出塁率.364とチームを牽引。オフにはオリックス時代の2012年以来5年ぶりに1億円プレイヤーに返り咲いた。

坂口にとって転機となった2018年。
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メジャーで活躍した青木宣親が7年ぶりにチームへ復帰。レフトにはウラディミール・バレンティン,ライトには高井雄平がおり,坂口は春季浦添キャンプから一塁の守備練習を始め,3月30日DeNAとの開幕戦(横浜)で「6番一塁手」としてスタメンに名を連ねた。夏以降は1番に定着。2番青木とのコンビで安打を量産。139試合に出場し,オリックス時代の2010年以来8年ぶりとなる打率.317。出塁率は.406。チームを前年最下位から2位に文字通り牽引し,新たに3年契約を結んだ。

開幕から悪夢が襲った2019年。
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開幕3戦目の3月31日阪神戦(京セラドーム)。8回裏の第4打席で島本浩也から左手に死球を受けて交代。左手親指の骨折が判明し出場選手登録抹消。5月17日に一軍復帰するも,死球の影響で調子が上がらず6月9日に再び登録抹消。結局試合出場は22試合に留まり,打率.125,2打点という成績に終わってしまう。

それでも不屈の魂で不死鳥のように蘇った2020年。全120試合中114試合に出場し,2年ぶりに規定打席に到達。本塁打は自己最多の9本。10月19日阪神戦(甲子園)では史上129人目となる通算1500安打を達成。
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前年オフに近藤一樹が戦力外通告を受けたことで,坂口がNPB最後の近鉄戦士となった2021年。再び阪神との開幕3戦目で悪夢に襲われてしまう。
DSC04679.JPGには、開幕から先1番ライトで開幕スタメンに名を連ねていたが,2試合ノーヒットで6番に降格した3月28日阪神戦(神宮)。4回裏の第2打席だった。ジョー・ガンケルの投じた3球目。自打球が右膝付近に当たり,グランドに両手をつくようにして倒れ込んだ。苦痛の表情で打席に立ちファールで粘るも最後は三振。しかし次の守備に就くことは出来ず離脱を余儀なくされた。オリンピック中断期間中のエキシビションマッチで打率.438と結果を残し,リーグ戦再開となる8月14日から一軍復帰。公式戦の出場は25試合にとどまったが,坂口自身プロ入り19年目にして初めて所属チームの優勝を経験した。
古巣・オリックスが相手となった日本シリーズでは,第2戦で「9番ライト」で初出場。計4試合に出場し,日本一の瞬間はかつての準本拠地でもあるほっともっとフィールド神戸のレフトのポジションで迎えた。

2022年。春季キャンプから二軍で調整していたが,6月9日オリックス戦(京セラドーム)で初めて一軍昇格。6番レフトでスタメン出場し早速ヒットを放つと,スタメンあるいは代打で打率.300をキープ。坂口健在を見せていたが,オールスター後はヒットが出ず8月8日に登録抹消。
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それでもファームで鋭い振りを見せつけており,終盤の精神的支柱としての再登録を願っていたが・・「寂しい思いもありますけど、自分で決断したことなので、最後まで野球をやり切って次のステージに向かいたいという気持ちです」と現役引退を決断したぐっち。
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「ここ数年は覚悟しながら、まだ復活できると思ってやってきた。2軍暮らしが長くて若い子たちと一緒にやる中で、見られていることで体が動いた。一日一日、野球をうまくなろうと思えた。このチームで終われることが、まだ動けているうちに後輩たちに送ってもらえることが、自分の野球人生の幸せなのかなと。それが一番大きな決め手だった」
「ここ何年かは怪我もありましたし、成績も振るわない時があって、覚悟しながらの一年でした。体はまだ動きますし、「まだ、ある程度はやれるんじゃないか?」と思い始めた時に、自分は試合に出たい、レギュラーを取りたいという思いで、プロで20年間やってきたので、野球に対して、そういう気持ちで向き合ってしまっているのは違うんじゃないかと思い、決断しました。」
「始まりを作ってくれた球団。近鉄バファローズが無ければプロ野球選手になれていない。感謝して、1年でも(長く)名前が表に出るように頑張らないといけないと思ってやってきた」


そもそも入団の経緯も,2015年ドラフトで高山俊をあのまま引いていたら同じ外野手である坂口の獲得は無かったはず。そして今だから言えるけど最初はオリックス時代の風貌からチャラい印象をもっていた。でも全然そんなことなかった。優勝した翌年に加入した坂口。しかし前年打点王・畠山和洋が,前年首位打者・川端慎吾が,優勝を決めるサヨナラヒットを放った雄平が,さらに大看板の山田哲人までもが怪我で戦線離脱。一気に最下位に沈んだチームで「『東京』って名乗れるほどの花形はいない。オレらは『下町スワローズ』だ」とチームを鼓舞してくれたのが移籍1年目の坂口だった。そこから野球に取り組む姿勢,そしてその風貌美貌スタイル。すべてに虜になっていった。

サンスポの記事の一文
「19年は左手に死球を受けて骨折。拳を握るたび、グラブをはめるたびに激痛が走った。7月7日の誕生日で38歳となった。勤続疲労で全身が痛み、毎試合前と就寝前に痛み止めは欠かせない。「『治ってくれ』と思いながら飲んでいる。おまじないみたいなもの」。献身的に支えてくれるトレーナーや治療院の先生のおかげでグラウンドに立ち続けた。」
この文字を見て涙が出てきた。どれだけの痛みに耐えてここまでやってくれていたのか。そんなの全然見せずに気丈に振る舞うぐっちスタイル。不屈の魂で再び挑んだヤクルトに刻んでくれた歴史。多くのものを魅せてくれた坂口智隆。ありがとうございました。

【記録】
 ・1000試合出場:2016年6月2日日本ハム戦(札幌ドーム)史上477人目
 ・1000本安打:2016年6月8日楽天戦(Koboスタジアム宮城)史上283人目
 ・1500本安打:2020年10月19日阪神戦(甲子園)史上129人目
 ・1500試合出場:2021年8月15日DeNA戦(ハードオフ新潟)史上197人目
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