2021年09月30日

!東京ヤクルト 6-7 横浜DeNA

B 101 000 203 7
S 013 000 002 6
サイスニード6,星0/3,田口1,H清水1,●マクガフ(2-2)2/3,大下1/3−中村
オスナ11号@(宮國)12号A(山崎康)山田32号B(宮國)

▼データ
 ・5カードぶりカード負け越し

◆ポイント
 ・7回表1死一三塁牧二併
 ・9回表2死一二塁宮崎左2(前進守備)
 ・9回表2死二塁知野右3(前進守備)

今日の負けがなくなるまであと1死。9回表2死一二塁で宮崎。次は知野。二塁ランナーを還さないという外野の前進守備が裏目に。1点を怖がって2点を失った。さらに2死二塁知野という場面でも長打は無いと踏んだか前進守備継続。これも頭の上を越されてもう1点。この3点目が大きく大きく響いた。結果論になるが宮崎を歩かせて知野勝負でも,外野前進ならどっちにしろ走者一掃になっていたのだろうか・・

9連勝のあとの連敗。それでも2日続けてBクラスの意地。Aクラス全敗でゲーム差は変わらずというのが不幸中の幸い。ちなみに昨日触れた10年前の9月。横浜に負けて連勝が止まった翌日は勝利しています。これも10年前とは違うということで良い方向に捉えましょう。

序盤の得点はいずれも本塁打。
初回牧のソロで先制されるも,2回裏オスナのソロで追いつき,3回表牧の2打席連続ソロ本塁打で勝ち越されるも,3回裏山田の3ランで逆転。「点を取られた後だったので、何とかすぐ取り返したかった。最高の形になってくれて良かったです」と振り返る一発でベンチも盛り上がりを見せた。

サイス二はお得意のDeNA相手に4回以降はなんとか粘りのピッチングで得点を許さず,93球でリリーフにバトンタッチ。

7回はここ最近最も安定している星。今野が連投中ということで納得の継投。しかし星が柴田戸柱に連打を浴び0死一三塁とされたところで田口にスイッチ。となると左が続く頭から田口でも良かったのではないかという結果論に。楠本に犠飛で1点差。桑原に四球。佐野にタイムリーで同点に追いつかれ,続くは今日2本本塁打を放っている牧。セカンドゴロに打ち取るも一塁はセーフの判定。これで勝ち越しを許したが,高津監督リクエストにより判定覆り併殺チェンジに。

昨日3点ビハインドの9回表に今野を使わなければ良かったのか。回の頭から田口でピンチ招いたら星という順番の方が良かったのか。ただリリーフ陣は責められまい。

同点の8回表は清水。先頭から連続四球でピンチを招いたが2死満塁から山本を魂のストレートで三振。この勢いで攻撃と行きたかったが4回以降は僅か1安打の打線。

9回はマクガフ。どうも今日はそういう流れなのかマクガフも先頭を出してしまう。2死まで来たわけだが,宮崎と知野との天秤はどうだったのか。そして前進守備の是非。通常の位置であればレフトフライでチェンジだったのだろう。勝ち越しを許したところでマクガフを代えるというのも一つの策ではあるが,まさか再び前進守備の頭を越されてしまうとは・・

最終回は山崎康晃。たらればになるが前進守備の3点目が無ければオスナの本塁打で同点に追いつき,少なくとも負けは無くなった。一方で最初から三嶋を出されていればあっけなく終わったことだろう。それだけ三嶋アレルギーは深刻。

9月は9連勝を含む13勝8敗5分。首位で最終月10月に突入する。
9月終えての順位表
試合勝利敗戦引分勝率勝差得点失点本塁盗塁打率防御率
1ヤクルト120604416.577-53844112366.2573.46
2阪神12365517.5601.0479473109104.2483.58
3巨人125575117.5284.049647315363.2463.58
4中日126506016.4558.03694176555.2393.18
5広島122506111.4500.545851210655.2613.88
6DeNA124486214.4361.550055612726.2584.27


ホームDeNA戦全日程終了(8勝4敗1分)
4.1317:317,2352:525-1○スアレス(1-1)6,今野1,梅野1,近藤1−中村大貫
村上6号B(大貫)
4.1417:307,5603:287-3○金久保(1-0)52/3,H近藤1/3,Hマクガフ1,清水1,坂本2/3,S石山(4)1/3−古賀入江
塩見2号A(入江)山田3号A(入江)4号@(三上)
4.1517:307,7372:542-1○高梨(2-0)52/3,H近藤1/3,H清水1,Hマクガフ1,S石山(5)1−中村濱口
中村1号@(濱口)村上7号@(濱口)
5.2117:304,9553:163-5バンデンハーク4,梅野1,今野1,清水2,●石山(0-3)1−中村山崎
5.2217:304,9762:291-0○小川(4-1)8,Sマクガフ(2)1−中村濱口
西浦2号@(濱口)
5.2317:304,9893:1110-2○スアレス(2-2)6,今野1,近藤1,杉山2/3,坂本1/3−中村今永
オスナ2号@(今永)村上13号@(今永)
8.2717:317,1962:490-4●奥川(5-3)62/3,坂本1,大下1/3,石山1−中村京山
8.2814:0013,4422:532-2サイスニード60/3,H今野1,H清水1,マクガフ1−古賀-
村上31号A(ロメロ)
8.2914:0011,1133:065-3○原(1-0)7,大西1,石山1−古賀今永
塩見9号B(シャッケルフォード)
9.1117:309,8513:269-2○サイスニード(3-2)52/3,H星1/3,H今野1,田口1,大西1−中村京山
サンタナ11号@(京山)オスナ10号A(風張)
9.2817:307,4772:494-0○奥川(8-3)6,星1,田口1,今野1−中村
青木6号C(東)
9.2917:306,8523:295-7●小川(8-5)3,大西2,石山2,スアレス1,今野1−古賀三嶋
9.3017:306,2553:236-7サイスニード6,星0/3,田口1,H清水1,●マクガフ(2-2)2/3,大下1/3−中村エスコバー
オスナ11号@(宮國)12号A(山崎康)山田32号B(宮國)

【記録】
 ・4/13並木:プロ初盗塁,4/14金久保:プロ初勝利,5/21バンデンハーク:来日初安打[ロメロ],9/2813試合負けなし(球団新)4試合連続完封(球団新)

■NEXT GAME
 広島(大瀬良)ー東京ヤクルト(原樹理)20回戦 マツダスタジアム 18:00
 ・6連勝と絶好調広島との3連戦・・・恐怖でしかない。。
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2021年09月29日

!東京ヤクルト 5-7 横浜DeNA

B 114 010 000 7
S 000 040 001 5
●小川(8-5)3,大西2,石山2,スアレス1,今野1−古賀

▼データ
 ・9連勝でストップ
 ・球団最長無敗記録13でストップ

◆ポイント
 ・3回表1死二三塁宮崎左本

連勝は9でストップ。嶋田の変以来実に16日ぶりの黒星。五輪後の神宮でも初黒星。それでも2位阪神も敗れたのでゲーム差は変わらなかった。

不思議なもので10年前も引き分けを挟んだ連勝を9で止められたのが9月の神宮横浜戦だった。それも3連戦の2戦目。試合数は117試合目だった。なにか同じような星の巡りに一抹の不安も抱いてしまうのだが・・

0−7と劣勢の試合を,最終回2点差まで追い上げなお1死一二塁。山田村上に一発出れば逆転サヨナラというところまで追い上げた。ただでは負けなかった。ヤクルトあるあるで大きな連勝した後には必ず大きな反動がきてしまうだけに,気を引き締めて明日が大事!」

4試合連続無失点中。あと3回0を並べれば球団記録に並ぶというのを小川は知っていたのだろうか。逆にプレッシャーになったのかは定かではないが,早速初回ベイスターズの新打順先頭桑原2番佐野の連打で一三塁から3番牧に犠飛。9月23日DeNA戦(横浜)9回裏に星が失点して以来となる失点。
2回裏には5番宮崎に通算100号ソロを献上。3回表は小川自ら先頭桑原のゴロ処理を焦り二塁に進まれ,佐野にタイムリー。さらに牧に二塁打で二三塁。オースティンは抑えたが宮崎に2打席連発弾。宮崎を迎え山田村上がマウンドに行ったので歩かせて満塁策かなんて思ったのだが・・。3回裏先頭打者の小川に代打が送られ降板。3回8安打6失点(自責点5)と今日は乱調の小川さんでした。。

まぁ先々週阪神相手に1-0ピッチしてますし,この試合で今日のような内容だったら今の位置は無かったでしょうからね。今日だけを取り上げて槍玉に挙げるべきではないし,ペナントレースとしては阪神も負けたのだから全く問題なし。

大貫の前に4回迄1安打。流石に今日はどうしようもないだろう・・なんて思ったけれどごめんなさい。タダでは負けない粘りはホンモノでした。

オースティンの本塁打で7点ビハインドになった5回裏。1死から西浦の死球から。古賀がつないで一三塁。代打宮本がセンター前にポトリと落ちるタイムリー。これが反撃の狼煙。2死一二塁から青木が右中間。古賀が還り2点目。なお2死二三塁で山田がショートへ痛烈な打球。名手大和のグラブの横をすり抜け2者生還し3点差。さらに村上ヒットオスナ四球で2死満塁と攻め立てたが,サンタナがこの回2アウトを献上してしまう三振に倒れ5回終了。

6回7回は三嶋。巨人には全く歯が立たないくせにヤクルト戦では絶対的守護神に変貌。2回パーフェクトピッチで今季未だ防御率0.00。8回はエスコバーで9回山崎康晃へ。

代打川端のフェン直二塁打。宮本にもボール先行だったが,カウント3−1からボール球を振ってしまったのが悔やまれる。フルカウントからファールで粘るも最後はインサイドにストレートがずばり。1死二塁で塩見。今日5打席目でようやくヒットは二塁打。川端悠々生還。これで山崎をKO。青木に左腕田中健をもってきたが貫禄の四球で一二塁。
本塁打出ればサヨナラという状況で今度は平田。しかしあと一歩及ばなかった。

「毎日が大事なので、きょう負けたことによって明日、気が抜けることもないですし、もしきょう勝っていても、明日しっかりとした気持ちでグラウンドに立たないと行けないですし、その気持ちは変わらないですね」
指揮官のこの言葉に尽きます。言霊信じて前を向くのみ!

■NEXT GAME
 東京ヤクルト(サイスニード)ー横浜DeNA(宮國)23回戦 神宮 17:30
 ・台風16号の接近が予想されるが中止になるほどの雨にはならなさそうか
 ・ホームDeNA戦最終戦
 【メモ】実況立本アナ[1-4-0 .200]×斎藤雅解説員[1-2-0 .333]
東京 ☀ | Comment(0) | SWALLOWS | at 22:21 | 更新情報をチェックする

2021年09月28日

!東京ヤクルト 4-0 横浜DeNA

B 000 000 000 0
S 000 040 00x 4
○奥川(8-3)6,星1,田口1,今野1−中村
青木6号C(東)

▼データ
 ・13試合連続負けなし(球団新)
 ・4試合連続完封(球団新)
 ・9連勝(2011年9月6-15日以来10年ぶり)
 ・青木:2004年4月25日中日戦(金沢)古田敦也の38歳8カ月を抜き球団史上最年長満塁本塁打
 ・月間4本目満塁本塁打(球団新)
 ・貯金18:2001年最終戦以来20年ぶり

◆ポイント
 ・4回裏青木遊ゴ(11球)山田右飛(5球)村上四球(7球)オスナ三ゴ(5球)計28球トータル72球

球団記録ずくめの勝利。さらに2位阪神が広島に,3位巨人が中日にいずれも敗れるというこれ以上無い理想の形に。気がつけば貯金18。これは2001年最終戦以来。

中10日奥川vsトミー・ジョン手術からの復帰戦東のマッチアップ。

奥川は良い悪いで言えば悪いの部類だったのでは?!
初回は2球で2死を奪うも,佐野に二塁打を許し得点圏に走者を背負ったがオースティンをショートゴロ。3回表にも村上のエラーで2死二塁とするも佐野を今日最初の三振で得点を与えないという,なんというか熟練の投球術。

対する東。新人王を獲得したルーキーイヤーの東とは不思議と対戦が無く,今日で通算でも2試合目の対戦。4回まで1安打無得点と完璧に抑えられていた。それでも個人的に着目していたのは球数。

術明けは80球超えてからが一つの目処。4回にクリーアップが28球投げさせたことで72球に到達。このペースなら投げても5回までで,6回からは継投になるだろうと。それに淡い期待をしていたのが本音。でもそんな心配は無用だったというか,やっぱり80球あたりから東が明らかにおかしくなった。

5回裏1死からサンタナ四球(78球)。西浦センター前ヒット(81球)奥川犠打の構えからバスターでレフト前(83球)で満塁。塩見は3球三振(86球)。そして迎えた青木の2球目。東の投じた88球目だった。レフト方向。まさに神風ともいうべきかレフトスタンドへ吸い込まれたグランドスラム。現在39歳8ヶ月の青木は2004年古田敦也(38歳8ヶ月)を抜き球団史上最年長満塁本塁打という記録に。

これで勝利投手の権利を得た奥川は,6回表初めて先頭打者の出塁を許したが,柴田,佐野と連続三振。6回84球3安打無失点。そして今日も無四球。ベンチに戻り高津監督から声を掛けられ交代の合図。中9日で10月8日阪神戦(神宮)を見据えてのものだろう。気がつけば小川と並びチームトップの8勝目。

7回は星。8回田口。9回今野と清水マクガフを温存してのリレーで4試合連続完封リレー。打線が僅か5安打ながらまさに一発で決めた試合。

早ければ明後日30日にM18が点灯(29、30日にヤクルト○○の場合は阪神●●か●△。ヤクルトが○△の場合は阪神●●が条件)なんて報道もあるが・・。断言しましょう。あり得ません!なぜなら30日は台風接近で中止になるでしょうから(たぶん

■NEXT GAME
 東京ヤクルト(小川)ー横浜DeNA(大貫)22回戦 神宮 17:30
 ・球団記録の1962年6月2日8回〜6月10日1回にかけての39イニング連続無失点に挑む
 【メモ】実況黒瀬アナ[0-1-2 .000]×平松解説員[1-1-1 .500]
東京 ☁ | Comment(0) | SWALLOWS | at 22:18 | 更新情報をチェックする

2021年09月26日

!東京ヤクルト 16-0 中日 燕市DAY

D 000 000 000 0
S 204 406 00x 16
○石川(4-3)6,大西1,石山1,大下1−中村,古賀
村上38号A(小笠原)山田30号C(小笠原)31号@(佐藤)

▼データ
 ・8連勝(2011年9月6-15日の9連勝以来10年ぶり)
 ・今季最多16得点
 ・貯金17(2011年9月29日以来)
 ・村上:史上最年少100打点
 ・山田30号:自身5度目(バレンティン8度(2011-14、2016-19年)池山隆寛(1988-92年)に次ぎ球団史上3人目)(「でもある人物にすぐ抜かれると思います」)
 ・燕市DAY:6勝1敗 勝率.857
 ・16-0:国鉄時代の1954年4月10日広島戦,1997年7月8日広島戦で記録した14-0勝利を上回り球団最多得点差完封試合

◆ポイント
 ・3回表1死無走者小笠原右2,京田三ゴ間に三進,三ツ俣三ゴ
 ・4回裏0死二塁石川投犠

10連戦最後は圧勝。10連戦負けなし2分挟んで8連勝締め。8連勝は2011年9月以来10年ぶり。そして12戦負けなしは2002年8月16-30日以来19年ぶり。五輪後の神宮でも5勝3分と8戦負けなし。五輪期間中に何か仕掛けでもあったのか?笑

デーゲームで阪神が勝ち。3連戦2勝1分とし,巨人が阪神に対しての自力優勝の可能性が消滅(ヤクルトとはまだ直接対決が6試合あるので上回れる可能性は残すはず)。負ければ首位陥落という試合で「球団最多得点差完封試合」という歴史的レベルの勝利。これで優勝争いは三つ巴から一騎打ちに様相も変化したか。

下位チーム相手に3回で試合を決めた。

初回村上に2ランで石川を援護。
3回表1死から小笠原に完璧な二塁打を浴び,京田のサードゴロ。サード村上が二走小笠原を目で牽制して一塁送球。その間に小笠原が空いた三塁を陥れ2死三塁。三ツ俣のサードゴロでチェンジ。先日の森下同様塁に釘づけにさせ投球練習をさせずにマウンドにあげさせることに成功。
その裏だった。先頭石川がお返しとばかりにちょこーんと合わせた打球をライト前に落とし,打たれた小笠原は満面の笑顔。これがこの時期の意識の列記とした差だった。塩見四球。青木ヒットで0死満塁。ここで山田が30号満塁弾。この時点でもう勝負あり。

あとは淡々と得点を積み重ねていったわけだが,記しておくべきは起点はあくまで4回裏0死二塁できっちり石川が犠打を決めたところからだということ。
4回裏1死三塁から塩見,青木,山田の3連打で2点を追加し小笠原をKO。代わった岡田から2死満塁とすると中村がレフト前2点タイムリー・これで早くも得点は10桁に。

さらに6回裏0死一塁から山田が今日2本目31号2ラン。1死二三塁から西浦,山崎の連続二塁打。西浦のヒットで先発全員安打達成。さらに2死二塁から塩見にもタイムリー二塁打。この回6点。計16得点は今季最多を更新。

先発は石川。中5日での登板は今季チームとして初。それを託した高津監督。その起用に応えた石川。見殺しにしてきたこれまでの分もとばかりに打線が大量援護。6月18日中日戦(神宮)以来8試合ぶり通算177勝目をプレゼント。
気がつけば3試合27イニング連続無失点。これで特筆すべく,この10連戦の先発投手の成績がこちら。

奥川 7回1失点
高橋 5回1失点
原樹理 6回1失点
石川 6回2失点
スアレス 5回2失点
小川 7回1失点
サイスニード 7回1失点
高梨 7回無失点
高橋 7回無失点
石川 6回無失点

と実にHQSが5度。QSも3度。全員が5回を投げると,日曜朝の某情報番組で阪神前監督が「ヤクルトは打線が良い」という全く野球を見ていないことを露呈する発言をしていたが,このデータが示すように明らかに先発投手陣の安定あってのこの位置。そしてそこに至るまでの一年間の運用があってこの時期にまさに撒いた種が花開いた感。

改めてあの9.13の見聞LOGを見返してみた。
いずれにしてもこの試合は分岐点になる。3.5差3位転落で阪神巨人との連戦×2。この4試合で決まると言っても決して過言ではない。脱落する可能性もある。けれどこの1敗がチームの結束を強くする可能性だってある。ファンとして後者となることを信じるしかない。いやきっとそうなる!何かを変えた。そんな一戦。

うん。良いこと書いてるじゃん!

■NEXT GAME
 東京ヤクルト(奥川)ー横浜DeNA(東)21回戦 神宮 17:30
 ・1日休んで6連戦×4週がスタート。
 ・8連勝中の首位スワローズvs6連敗で最下位転落のベイスターズ
 ・その初戦に奥川さん。優勝チームで10勝という逆転新人王に向けて残された登板はおそらく3試合。さぁどうなる?
 【メモ】実況大川アナ[4-2-0 .667]×野村解説員[1-2-0 .333]
東京 ☀ | Comment(0) | SWALLOWS | at 21:41 | 更新情報をチェックする

2021年09月25日

!東京ヤクルト 0-0 中日

D 000 000 000 0
S 000 000 000 0
高橋7,H清水1,マクガフ1−古賀,嶋

▼データ
 ・11試合負けなし

◆ポイント
 ・7回裏0死一二塁オスナ二飛
 ・8回裏0死一塁代打山崎三振

あわやノーヒットノーラン。自慢の打線が1安打に抑えられた。それでも負けなかった。16試合目の引き分け。
デーゲームで阪神高橋遥斗が巨人に完封勝利したため,ゲーム差は0.5から0.0に迫られたが,それでもまだ勝率で上回っており首位は堅守。横浜スタジアムは広島高橋昴が勝利投手となり,史上初の同一リーグ勝利投手が全員同姓という珍記録が懸かったが残念ながら叶わず。

まず試合に華を添えてくれた池江さんの始球式。
競泳の池江が始球式 「すごく緊張」もノーバウンド―プロ野球
 東京五輪で競泳のリレー3種目に出場した池江璃花子(ルネサンス)が25日、ヤクルト―中日20回戦(神宮)で始球式に登場した。
 7月4日生まれということで背番号74のユニホームを着てマウンドへ。雑誌で対談したことがあるヤクルトの村上からボールを受け取り、投げた球はバウンドすることなく捕手のミットに収まった。
 自身初の始球式を終え、池江は「すごく緊張した。ノーバウンドで投げられたのがすごくうれしかったけど、ストライクを狙っていたので、若干悔しかった」とコメントした。 [ 9/25(土) 21:34配信 時事通信 ]

初対面では無い村上から”頑張って”的な声をかけられていたのに本人は緊張で全然聞こえていなかったとか。このご時世全国民が祝福するカップルとして相応しいお二人にしか見えないんですけどねぇ。。

1点を守る野球と1点を取る野球。6番以降が坂口元山古賀高橋ということで中村サンタナ西浦と比較すると迫力を欠く打線。その打線がロドリゲスの前に無安打に抑えられる。

四球はあった。計6個。
1回裏1死青木。ここは山田村上が続けず。
2回裏1死坂口。元山との間でエンドラン仕掛けるも三振併殺。
6回裏先頭古賀。ここは高橋が送れず。
7回裏先頭山田村上と連続四球。オスナがインフィールドフライ。坂口のライトフライはランナーが進んでいれば犠飛に十分な飛球。2死一二塁で切り札川端送るも実らず。
8回裏先頭代打宮本。追い込まれてから四球を選ぶ選球眼はもう流石。ここでピンチバンター山崎を送ったが敢え無く三振。バットを引いたのをストライク判定取られて山崎自身が追い込まれた感。1死一塁から塩見に今日チーム初安打。これこそ送っていれば悠々先制という当たりだった。

本気に1点取りに行くならオスナに代打という非情策もあった。ただこの場面で犠打職人がベンチにいるかと問われると・・。細かい野球を2年間していないだけに,犠打の職人の台頭が待たれる。

それでも負けなかったのは高橋奎二の好投あってのもの。7回3安打無失点8奪三振。これでチームは4試合連続HQS達成。緩急を自在に操り自信満々。
この10連戦中古賀がマスクを被った試合の失点は0(小川)・1(小川)・0(高橋)。しかしこの3試合の得点もまた1・2・0。古賀は7打席5打数0安打2四球。これが中村との差。悩ましい。でも負けてないことは事実!

■NEXT GAME
 東京ヤクルト(石川)ー中日(小笠原慎之助)21回戦 神宮 17:30
 ・10連戦の最後は,10連戦が始まる前の9月13日と同じ小笠原と石川のマッチアップ
 ・今季チーム初中5日を託された石川
 ・燕市DAYは5勝1敗 勝率.833と高勝率。ちなみに昨年は同じ中日戦で滝野のプロ初安打を嵐コン花火が祝福してくれました。
 ・実況今湊アナ[0-1-0 .000]×大矢解説員[3-0-0 1.00] 大矢さん解説試合は今季無敗
 ・BS1中継日 宮本慎也解説員
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2021年09月24日

!東京ヤクルト 3-0 中日

D 000 000 000 0
S 003 000 00x 3
○高梨(3-1)7,H清水1,Sマクガフ(23)1−中村
村上37号A(大野雄大)

▼データ
 ・対中日戦3年ぶり勝ち越し確定
 ・引き分け挟んで7連勝(2018年7月20-27日以来)【令和初】
 ・10戦負けなし(2011年9月6-17日以来)
 ・貯金16(2011年10月2日以来)
 ・五輪後神宮4勝2分

◆ポイント
 ・2回表1死一二塁木下拓遊併
 ・6回表1死一三塁ビシエド三併
 ・堂上4打数0安打

試合時間2時間26分。20時前に終わってしまう時短試合で首位キープ。というよりももはやガッチリ守るという表現の方がしっくりくるか。
お隣東京ドームでは阪神巨人が直接対決。阪神先制。巨人逆転。最終回阪神が追いついて,9回裏1死満塁とサヨナラのチャンスをショート中野が好守。互いに死力を尽くして引き分け。2位阪神,3位巨人にいずれも0.5差をつけるというある意味理想の形に。

投打が噛み合ったといえばそれまで。
得点は3回裏のみ。先頭塩見が左中間に二塁打。青木センター前タイムリーで先制。その青木を一塁に置いて村上が逆方向へ自己最多を更新する37号2ラン。
この3点を7月7日阪神戦(神宮)以来の登板の高梨が7回100球5安打7奪三振無四球無失点の”快投”で大野雄大に投げ勝ち,4月15日DeNA戦(神宮)以来の白星を挙げるという高梨投手には大変失礼だが予想外の展開。これで昨日のサイスニに続き今月4人目のHQS。

この10連戦では,とにかくピンチにこれ以上無い理想の併殺を取れている印象。

今日も2回表1死から高梨キラー堂上のなんでもないショートゴロを西浦がファンブル。さらに続く周平の小飛球をセカンド山田がグラブに当てながらも捕球出来ず一二塁というピンチ。ここでやくせん捕手木下拓を6−6−3。
さらにハイライトは6回表京田にヒット大島にエンドラン1死一三塁で4番ビシエドという本塁打で同点を覚悟した場面。シュートで詰まらせ5−4−3併殺。
高梨の天敵堂上も3打数無安打(1つはエラー)と完璧に抑えるなど「(ここまで)チームに貢献出来てなかったですし、チームが首位で優勝争いしてるなかでチャンスを頂いたので何とか結果を残したいという思いがありました」「ファームで取り組んできたことがしっかりと出せましたし、野手にも助けられたので本当に良かったと思います」とホッとすると同時に改めて尾花小野寺松岡山本哲ラインの偉大さを認識。

それでも明日抹消という層の厚さを見せつけることになるのだろうか。

■NEXT GAME
 東京ヤクルト(高橋)ー中日(ロドリゲス)20回戦 神宮 17:30
 ・池江璃花子さんが始球式(村上と結ばれるのかなぁ。。)
 ・実況竹下アナ[2-3-1 .400]×デーブ大久保解説員[0-2-0 .000]
東京 ☀ | Comment(0) | SWALLOWS | at 22:01 | 更新情報をチェックする

2021年09月23日

!東京ヤクルト 4-2 横浜DeNA

S 000 300 010 4
B 000 000 101 2
○サイスニード(4-2)7,H田口1,S星(1)1−中村
西浦3号B(石田)山田29号@(砂田)

▼データ
 ・サイスニード:来日初安打
 ・星:プロ初セーブ
 ・2011年10月4日以来貯金15
 ・【令和初】6連勝

◆ポイント
 ・4回裏1死一塁佐野二ゴ(佐野シフト的中)
 ・8回表1死無走者山田左本

デーゲームで3位巨人が勝ち。2位阪神は土壇場9回裏にあのスアレスが追いつかれ引き分け。という結果で挑んだナイトゲームで首位をがっちりキープ。ここ9戦負けなしで引き分け挟んだ連勝は6に。これは令和史上初。
貯金15。貯金の数が阪神と並んだため,ゲーム差は「-0.5差」から「0.0差」に。なんだか縮まったかのような感覚に陥るけど,拡げてるんだよね笑

練習に並木が合流ということでサンタナの離脱が心配されたが,「下半身の張り」ということで数日様子を見ながら一軍帯同ということで今日はベンチ外。青木も休養日で2番にH山崎。E西浦を7番。8番F坂口という左腕石田に左を入れるスタメン。

前半はリリーフだった石田が,2年ぶりに先発。初回3凡。2回表2死からヒットと安打も坂口ライトフライ。3回は再び三凡。それでも4回表。村上ヒットオスナ四球。2死一二塁で迎えた西浦が法大の後輩撃ち。自身5月22日DeNA戦(神宮)で濱口から放って以来実に4か月ぶりの3号本塁打が値千金の3ラン。その後もサイスニードの来日初安打と攻め立てたが追加点ならず。それでも久々の先発投手に4回で84球を投じさせたのもチームプレーの賜物か。

投げてはサイス二キ。来日最長となる7回。自己最多の116球を投げ切った。さすがに未知の7イニング目はバテてしまった感はあったが,それでも7回1失点と奥川小川に次ぎ今月3人目のHQSクリア。
ポイントは援護をもらった直後の4回裏。先頭桑原にパーフェクトが途絶える四球を与え1死一塁で佐野。完全に一二塁間破られたと思われた打球だったかも。佐野シフトを敷いていた山田の真正面。4−6と渡って1つアウト。1死一三塁となってもおかしくなかった当たりを2死一塁とできたのは大きかった。

石田以降ピープルズ田中健と追加点奪えずいたが,8回表あの砂田からキャプテン哲人の29号。この1点が効いて,8回田口−9回星という継投での逃げ切りに成功。10連戦の7戦目に今野清水マクガフの勝ちパターン3枚を休ませての勝利にも意味がある。

10連戦最後のカードは神宮中日戦。あの因縁以来となる中日戦です。

■NEXT GAME
 東京ヤクルト(高梨)ー中日(大野雄大)19回戦 神宮 17:30
 ・7月7日阪神戦(神宮)以来先発登板高梨。堂上注意報発令。
 ・対する大野雄大とは今季初対戦。昨年は4試合で0勝3敗と完璧に抑えられた相手。進化の見せ所。
 ・実況田淵[1-6-1 .163]解説若様[1-0-2 1.00] 主催試合貯金3のチームで借金5を背負う田淵アナの登板です( *`ω´)
神奈川 ☀ | Comment(0) | SWALLOWS | at 21:22 | 更新情報をチェックする

2021年09月22日

!東京ヤクルト 2-1 横浜DeNA

S 000 100 001 2
B 010 000 000 1
小川7,○清水(3-5)1,Sマクガフ(22)1−古賀,中村

▼データ
 ・2020年7月13日以来436日ぶり首位
 ・5連勝:4月20-25日以来今季最長タイ

◆ポイント
 ・4回裏0死一二塁牧左飛牽制死宮崎ソト左飛
 ・6回裏1死一塁オースティン二併
 ・7回裏1死一三塁伊藤光二併
 ・9回表1死一塁西浦捕安(犠打処理ミス)
 ・9回表1死一二塁代打山田遊ゴ(一塁アウト判定覆りセーフ)

とうとう首位浮上!明らかにあの嶋田塁審の判定から何かが変わった!一枚岩となったチームスワローズはその翌日から負けなし(5勝3分)なのだから!

大貫vs小川のマッチアップ。小川は決して褒められる投球内容では無かったのだろうが,それでもホームだけは踏ませなった。この時期なのだから結果が全て。いくらランナー出そうと得点与えてないんだから文句は言えまい。

初回こそ三者凡退だったが,2回裏。先頭オースティンに二塁打。宮崎に四球。牧をショートゴロ併殺で2死三塁。となればソトを歩かせて伊藤勝負。しかしその伊藤にタイムリーで先制を許す。3回5回は三者凡退も,4回6回7回は先頭を絶対四球出すマン。

4回裏は連続四球から。ここは古賀の肩が小川をそしてチームを救った。宮崎をリクエスト判定の末牽制死。6回裏は1死一塁オースティンを注文通りの併殺で切り抜けた。
ある意味最大のヤマだった7回裏。先頭宮崎四球。牧はセンターフライも,ソトにフェン直ヒット。さらに着地で足を捻ったかサンタナ。1死一三塁で伊藤光。カウント3−1からマウンドに集まった。何を話したのか。その直後に一球は前進守備のセカンド宮本の正面。宮本が後ろ向きのショート送球を選択し,4−6−3の併殺完成。

この勢いで8回表。4回表2死一塁から牧の追いすぎによるラッキーな二塁打による得点のみと打ちあぐねていた大貫から対ヤクルト戦に限ると防御率0.00と無双の三嶋にスイッチ。先頭小川の代打神様川端がショート強襲(記録は森の失策)で出塁と流れをつかんだが,塩見が犠打出来る気配が無く,結局三振。後続も続けず同点のまま9回へ。

村上からということもあろうか山崎康でなくエスコバー。綺麗にセンター前に軽打で出塁の4番。ここで山崎かと思ったがエスコバーそのまま。オスナは三振。ここで西浦に犠打を指示したベンチ。教科書通りのお見事な犠打。しかしこれを捕手伊藤光が捕球出来ずオールセーフ(記録はヒット)。2死二塁でなく,1死一二塁で代打山田というカードを切れた。一塁空いていたら山田は歩かされただろうか。その山田も1−2からの6球目のハーフスイングは振ったように見えたが一塁塁審原はノースイングの判定。3−2フルカウントからショートゴロ。6−4−3。一塁塁審原は帳尻を合わすかのようなアウト判定で併殺完成。チェンジ=今日の勝ちは無くなったのはずが,リクエストで判定覆り2死一三塁で再開。

次なる代打攻勢古賀に代えて中村悠平。2回表4回表7回表といずれも古賀で切れて,次の回は9番小川から始まる。古賀が打順調整を出来ずに打順の巡りが悪かったのも事実。
中村の打球は綺麗にセンター前。どや顔のガッツポーズの中村。勝ち越しに成功。さらに満塁と攻め立てたが,最少リードのまま3連投のマクガフへ継投。

最後は森を空振り三振に仕留めこれまた感情を露わにした中村。ヘルメットを被ったまま臨んだインタビューでは「哲人がゲッツー崩れで残ってくれて、ライアンも踏ん張ってくれて、清水も無失点に抑えてくれて最後何とかしようという気持ちがセンター前に繋がったと思います。僕が最後打ちましたけどチーム全員もぎ取った大きな1勝だと思います」と一枚岩のチームを強調し,本当は知っていたただろうにインタビュアーから阪神が負け首位ということを伝えられて,「よし!」と一言。「まだ試合数も残ってますし、直接対決もありますし、気の抜ける試合はひとつもないので。また明日から気を引き締めて、1戦1戦、優勝を目指して頑張ります」と秘めたる闘志を語ってくれた。

マイナス0.5差で昨年7月12日以来の首位浮上。8月以降に首位に浮上したのはもちろん2015年以来。

ゲーム差というのは、貯金(勝利-敗戦)をもとに,最短で下位チームが並ぶためにどれぐらいのゲーム数が必要かを表したもの。チーム間の貯金の差を2で割った数字がゲーム差。総試合数から引き分け数を引いた数を分母として,勝利数を分子で計算するのが勝率。引き分け数が多いと分母が少なくなるので,その分勝率は良くなる。勝率が5割を超えていれば引き分けは勝ちに等しくなり,逆に5割を割っていれば負けに等しくなる。

分かりやすい例を挙げれば,10試合3勝2敗5分なら勝率6割。5勝5敗なら勝率5割。1勝2敗7分なら勝率3割3分3厘。ヤクルトが15分。阪神は5分。貯金は阪神の方が1つ多いが,勝率はヤクルトの方が高くなっている。これが勝率のマジック。

■NEXT GAME
 横浜DeNA(石田)ー東京ヤクルト(サイスニード)20回戦 横浜 17:45
 ・阪神巨人はデーゲーム。どういう状態でナイターを迎えるか。
 ・昨年は2日天下。昨年を超えてこそ進化。
 ・6連勝となれば2018年10月1-8日以来【令和初】
神奈川 ☀ | Comment(0) | SWALLOWS | at 23:57 | 更新情報をチェックする

2021年09月21日

!東京ヤクルト 5-2 横浜DeNA

S 400 001 000 5
B 002 000 000 2
○スアレス(5-3)5,H星1,H今野1,H清水1,Sマクガフ(21)1−中村
村上36号C(坂本)

▼データ
 ・2011年10月10日以来貯金13
 ・対横浜DeNA戦3年ぶり勝ち越し確定
 ・村上:満塁本塁打(2019年7月3日広島戦(マツダ=ローレンス),2020年7月2日広島戦(神宮=スコット)に次いで自身3本目)
 ・同:初回満塁本塁打(セ・リーグでは1996年10月9日新庄(阪神)以来25年ぶり10人,11度目。ヤクルトでは1967年10月15日ジャクソン,1976年5月27日ロジャーに次いで3人目)
 ・清水:36ホールド(2018年近藤一樹を抜き球団新)

◆ポイント
 ・3回裏0死二三塁宮崎三ゴ牧遊併
 ・6回表1死二塁西浦左安
 ・7回裏2死二三塁佐野三振

9.13嶋田塁審事件の翌日から引き分け挟んで4連勝。今季最多となる貯金13は実に2011年10月10日以来10年ぶり。首位阪神が同点の9回に勝ち越して勝利したことで首位浮上ならず1.5差のまま肉薄。3位巨人は床田の前に完封負けを喫したためゲーム差を2.0に拡げた。

試合開始から僅か6分。僅か11球で4点先制とこれ以上は無い先制劇で幕を開けた。
先頭塩見が初球ショートへの内野安打。青木が逆方向レフトへ流し打ち。山田はライトオースティンの前にポトリと落ちるヒットでいきなり0死満塁。で村上。初球だった。ライトポール際に特大の本塁打。鳴り物の無いビジター球場。場内がシーンと静まる満塁弾。
さらに1死後中村サンタナの連打で一二塁。しかし次の西浦はショート真正面で6−4−3。9番スアレスまで回せず。打線の巡りも悪くしてしまった。

2回表は1死一塁から青木のレフトフライでランエンドヒットかかっており塩見戻れず併殺。3回表も0死一二塁から後続倒れ無得点。幸先よく4点先制したはいいものの,追加点を奪えない。


そうこうしているうちに,3回裏0死満塁からオースティンにタイムリー二塁打を打たれ,2点差に。伝統のDeNA戦となる典型的な試合展開を危惧した。それでもなお0死二三塁から宮崎サードゴロで三本間に挟んで,牧を併殺。2点で食い止めたこともそうだし,一番嫌な1点ずつじわじわ返される展開にしなかったことも一つポイントだったか。

次の1点がどちらに入るか。その1点を取ったのがヤクルトだった。6回表先頭中村ヒット。牽制悪送球間に二塁に進んで,初回の好機に併殺を喰らった西浦が名誉挽回タイムリーで5点目。この1点で勝利を確信できた。

7回裏今野が2死無走者から連打で二三塁。佐野に一発出れば同点というピンチを招いたが,最後は中村の要求通りの三振。
昨年一昨年のヤクルトの秋口の試合展開を思いだしてほしい。よく追いつかない程度の反撃と揶揄されたが,この時期に目標を無くした下位チームとの対戦は先制点がモノを言って,点差以上の差を感じたことを。

清水は圧巻の11球。マクガフも全く危なげなし。天才慎吾さまは今日も息をするように代打安打。明日もヤクルト○,阪神●ならばマイナス0.5差で首位浮上の可能性をつなげた。

村上がヒロインで語ったこの言葉が印象的だった。「嶋(基宏)さんが試合前の声出しで勇気をくれる。いい雰囲気で試合に入らせてもらっている。嶋さんのおかげ」
正直試合に出ることはほとんどなくて,ハッキリいえば居なくてもいい選手。だけど一番居なくなったら困る選手。燕の下の力持ち。役割に徹してくれている嶋さんの存在。思えば嶋さんが急遽一軍に呼ばれたのが3月31日ハマスタだった―。青木内川山田西浦スアレス西田抹消という絶望感を味わったあの日―。その日から明らかに何かが変わったのだから・・・。

■NEXT GAME
 横浜DeNA(大貫)ー東京ヤクルト(小川)19回戦 横浜スタジアム 17:45
 ・挑む4月以来の5連勝
 ・ここ4試合でマクガフ清水今野いずれも3試合登板したことに。小川さんビシッと頼みますよ!
神奈川 ☁ | Comment(0) | SWALLOWS | at 22:36 | 更新情報をチェックする

2021年09月20日

!東京ヤクルト 2-2 広島

C 000 020 000 2
S 000 000 020 2
石川6,大下2,マクガフ1−中村

▼データ
 ・直近6戦負けなし(3勝3分)

◆ポイント
 ・8回表0死二塁森下捕ゴ(二走三塁タッチアウトリクエスト判定通り)
 ・8回表2死一三塁上本投ゴ
 ・8回裏1死一二塁山田右飛村上二ゴ

今日も負けなかった。引き分けも積もれば山となる。15個目。これがじわりじわりと勝率に効いてきている。

山田村上で勝ち越せなかった。栗林温存なのにサヨナラ出来なかった。そんな贅沢言ってられない。完全な負けゲームを引き分けに持ち込めたのだから実に価値ある引き分け。

対森下。今季神宮では4月に完封され,5月も7回無失点。そして今日も7回まで無失点。これで23イニング連続無得点とまさに手も足も出せない状態。オスナがセンター西川の緩慢な返球の隙を見逃さずタッチアップという気迫も得点にはつながらない。

一方の石川。4回まで0を並べ,5回表。石原に被弾。これは事故と割り切れたが,続く菊池涼にも連続被弾で事故と言えなくなった。その後も森下のレフトフライ,西川のセンターフライと完全に捉えられていたが微妙に芯を外せたか。6回投げ切り,打順が回ったところで交代。74球2失点。しかし援護0で今日も勝ちはつかないどころか,見殺しで4敗目のピンチだった。

流れが変わったとしたら8回表。先頭林に二塁打を打たれ,森下の犠打。これを三塁タッチアウトで森下が一塁に残った。その後西川のヒットで二塁に進み,小園のセカンドゴロへ三塁へ。上本ピッチャーゴロでチェンジ。8回裏の投球に備えキャッチボールをさせることなくマウンドに上がらせた。ここに唯一無二の攻略ポイントがあった。

1死からの代打攻勢。お見事としか言いようが無い集中力の宮本と天才川端。2人で築いた一二塁から1番塩見のタイムリー。神宮で森下から得点を奪ったのは2020年9月19日の3回裏以来36イニングぶり。さらに青木意地の流し打ち。一塁ベース上でまさに鬼の形相のガッツポーズ。これは同時に石川の負けを消すタイムリーにもなった。
なお一二塁で山田村上に回るも・・。森下も最後のギアを上げてくるあたりは流石。

負けが無くなった状態で,まさかの栗林温存でケムナ誠。1死から中村西浦の連打で一打サヨナラ場面を作ったが・・。荒木山崎の連続三振は會澤翼の巧みなリードにしてやられたか。これが若い捕手ならまた違った結果だったかも。

正直この試合取ったら一気に勢いに乗れるかなーと思ったけど・・甘くはなかった。それでも首位阪神と1.5差でピタリ。阪神も怖さを感じているはずだ。残32試合。まだ先は長い。この緊張感を持続するのは大変だと思うけど,こんな機会なかなか無いから・・ね。

■NEXT GAME
 横浜DeNA(坂本)ー東京ヤクルト(スアレス)18回戦 横浜 17:45
 ・山田村上以外は5月2日以来となる横浜スタジアム
 ・左腕坂本ということで好調西浦を使えそう
 ・阪神は柳との対戦に。これは同時に週末神宮での柳を回避できたことに。ラッキー。
 ・巨人はマツダスタジアムへ。今日の敵は明日の味方。頑張ってくり( *`ω´)
東京 ☀ | Comment(0) | SWALLOWS | at 20:54 | 更新情報をチェックする

2021年09月19日

!東京ヤクルト 5-1 広島

C 000 010 000 1
S 300 100 01x 5
○原(2-1)6,H今野1,H清水1,石山1−中村
青木5号A(高橋昴)村上35号@(高橋昴)

▼データ
 ・村上:通算100号本塁打(史上303人目。史上最年少)
村上が100本塁打 史上最年少21歳7カ月―プロ野球・ヤクルト
 ヤクルトの村上宗隆内野手は19日、広島18回戦(神宮)の一回に高橋昂から今季35号ソロを放ち、通算100本塁打を達成した。
 プロ野球303人目。21歳7カ月での100本塁打到達は、1989年の清原和博(西武)の21歳9カ月を抜き、史上最年少となった。
 初本塁打はプロ初打席だった2018年9月16日の広島22回戦(神宮)で二回に岡田から。[ 9/19(日) 18:24配信 時事通信 ] 

 ・2試合連続毎回安打(2005年以来プロ野球タイ記録)

◆ポイント
 ・1回裏0死一塁青木右本
 ・1回裏1死無走者村上右本
 ・4回裏0死二塁原投犠塩見中安
 ・7回表1死一二塁西川鈴木誠連続三振

僅か3球で先制。その勢いに乗って村上が通算100号のメモリアル本塁打。史上最年少記録樹立で神宮球場のムードは最高潮に。走者2人置いて一発出れば同点という展開を感じさせないゲーム運びに感じた。
これであの嶋田塁審の誤審の翌日から2分け挟んで3連勝。さらに五輪後の神宮でも2勝1分と負け知らず。甲子園で3位巨人が首位阪神を下したことで,ゲーム差は再び1.5に。

終わってみれば初回で決したとあっさり片づけがちだが,原樹理の粘りの投球あっての勝利。

援護点を貰ったあとのイニング2回表。2死無走者から菊池涼に二塁打。8番林を申告敬遠し,9番高橋昴勝負と石橋を叩いて渡った采配。これを達川解説員は奇をてらってかポイントに挙げた。確かに試合の流れからしてここで点を失うようだと一気に分からなくなるだけに納得。

3回表も2死無走者から連打を浴びた。4回5回は効果的な併殺で切り抜けた。4回表先頭會澤翼に死球で菊池涼。ピッチャー強襲のライナー性の打球を弾いたことで1−6−3の併殺に成功した。5回表は自らの暴投も絡んで1点失いなお0死一塁という場面でやくせん小園。ファーストゴロオスナが一塁ベースを踏んで,二塁へ送球。二塁塁審はそのジャッジをしっかり見ていたので,フォースプレーでなくタッチプレーでアウトの併殺完成。ランナー無くなって西川に二塁打を浴びるも,鈴木誠也はサードゴロ。達川解説員にこの回追いつかれるとまでフラグを立てられたが,勝ち投手の権利を得て6回もマウンドへ。
3イニング続けて先頭出すも,後続断って110球。神宮での白星は昨年7月29日阪神戦以来。

終盤3イニングの継投は今野から。昨日の今日で悪いイメージを払拭させる荒治療に。
しかし先頭長野にヒットで一抹の不安。でも昨日と違って四球では無かった。代打松山を三振。小園にオスナのグラブ直撃内野安打許し,本塁打が出れば同点というシチュエーションにはなったが,中軸西川鈴木誠也を連続三振。ここで勝負あった。中村の配球もキャッチングモフレーミングも褒めまくりの達川解説員。広島全盛期かつヤクルト最下位期には中村への罵倒が酷かったのに,一体何があったんだ?!

中押しとダメ押しはいずれも8番西浦が出塁して,9番が送って,1番塩見が還すという形。西浦は2試合連続マルチ。犠飛犠打出塁得点と”打線”を演出してくれている。何気にこれでチームは2試合連続毎回安打のプロ野球タイ記録だとか。明日は5試合ぶりに右腕が先発となるが,元山との併用なのか信頼を取り戻せたのかここも注目点かと。

マクガフ温存で最終回のマウンドを締めたのは石山。こちらもランナー2人背負ったが結果的に無得点。それでもマクガフが備えなければならないというのは信頼には程遠いことの現れでもあった。

「厳しい試合がまだたくさんありますけど、何とか目の前試合を一つ一つ勝ちたいと思って毎日臨んでます。(そして最後には)優勝できるように頑張ります。応援よろしくお願いします」
原も村上も優勝経験は無い。15年の歓喜の輪の中にいたのは小川石山中村山田西浦川端荒木くらい。他球団で田口嶋(内川)。。青木だってヤクルトでの優勝は未経験。そんなメンバーが続々口にするようになっている「優勝」の二文字。一枚岩の結束を強く感じます。

■NEXT GAME
 東京ヤクルト(石川)ー広島(森下)19回戦 神宮 17:30
 ・宮本解説員も藤川解説員もいまひとつどのチームにも抜け出すところが見られないと指摘していたが,その意味では石川に白星がつく勝ち方というのがヤクルトにとってはひとつキッカケになり得るのでは?!どうしても石川登板日の呪縛を感じるだけにそこを乗り切るとチームに弾みがつくような気がする。
東京 ☀ | Comment(0) | SWALLOWS | at 22:42 | 更新情報をチェックする

2021年09月18日

!東京ヤクルト 6-6 巨人

S 101 301 000 6
G 100 210 200 6
高橋5,H星1,今野1/3,大西2/3,H清水1,マクガフ1−中村
塩見12号B(メルセデス)

▼データ
 ・塩見:サイクル安打(史上71人目(76度目),セ・リーグ38人目(41度目),球団では2018年山田哲人以来史上7人目。東京ドームでの達成は1997年広沢克(巨),2004年アレックス(中)に次ぎ17年ぶり3人目)
ヤクルトの塩見がサイクル安打 プロ野球
 ヤクルトの塩見泰隆外野手は18日、巨人19回戦(東京ド)でサイクル安打を達成した。
 プロ野球71人目(76度目)で、セ・リーグでは38人目(41度目)。今季は牧(DeNA)に続いて2人目の達成。
 塩見は一回に右前打、三回に右越え三塁打、四回に右越え3ラン、六回に左翼線二塁打を放った。[ 9/18(土) 20:23配信 時事通信 ]


◆ポイント
 ・1回裏0死満塁岡本和遊併中島三ゴ
 ・5回表1死満塁西浦三併
 ・7回裏1死満塁中島二併
 ・9回裏1死一塁松原左邪

わたくしの見解は一貫して負けなかったことに意味があると。

勝負の阪神巨人2戦×2=4戦は終わってみれば2勝2分。2つの引き分けはいずれもリードしていた試合を追いつかれての引き分けであり,負けに等しいなんて言い方もされてしまうが,仮にもしも4連勝していたら,2.5→1.5→1.0→1.0と勝率の差でマイナスゲーム差の首位になっている計算。
今日が109試合目。2015年で言えば8月18日と同じ消化試合数。この時点で首位阪神とは3.5差あった。首位に立ったのは125試合目(9月10日)。マジック点灯が137試合目(9月27日)。優勝は忘れもしない141試合目(10月2日)=残り3試合での鼻差優勝。
もっと言えば2011年は131試合目まで首位に立っていて,138試合目に自力優勝の可能性が消滅(中日にマジック点灯)して,同じく141試合目にV逸が確定しました。

まだ一ヶ月以上あるんです。今から首位に立ってしまったらプレッシャー半端ないし,世間からも注目されちゃいます。そんな勝ち方しなくてもいい。本当のヤマは130試合目前後にまさに天下分け目の天王山がくるんですから!

では試合に。今日の得点はすべて塩見絡みだった。
初回先頭打者ライト前ヒットで出塁。青木ピッチャー強襲安打で一二塁。山田のセンターフライで三塁へタッチアップし,村上のピッチャー強襲ゴロ間に先制の生還。
3回表も先頭打者で右方向。ライトフライかと思ったが,ぐんぐん伸びてライトフェンス最上段で跳ね返って一気に三塁へ。青木死球で一三塁から山田の犠飛で勝ち越しのホームイン。
5回表は1死一二塁からまたまた右方向。ドーム主催試合で完全にドームランの打ち方なり軌道をマスターしたのか?と思うくらい完璧なアレが入っちゃうの??的な3ランホームランでリードは4点に。と同時にサイクルリーチ。

しかーし先発高橋奎二もホームランの洗礼。坂本・中島・北村とソロ本塁打3発で1点差に。雲行きが怪しくなった。

ところがまたしても塩見。6回表の第4打席。1死無走者で打席に入ると,高梨から今度は左方向に引っ張り,レフト線への二塁打。4打数4安打で早々にサイクルを決めた。6回での達成は2003年稲葉篤紀(ヤ)の5回に次ぐ速さとのこと。
この塩見をまたも返したのは村上。なんとかリードを拡げて,後半継投へ。6回は星。このところ最も安定しているのが星説。

こうなれば7回今野からの方程式となるわけだが,その今野が珍しく先頭四球から,0死満塁のピンチを招いてしまう。松原の飛球は犠飛かと思われたが,三塁コーチが制止したのか,三塁走者の判断か分からないが自重で1死満塁。
坂本勇人を迎え大西にスイッチ。その初球。もうこればかりは坂本アッパレでしょう。同点に追いつかれなお1死二三塁。岡本申告敬遠で満塁という絶対絶命ピンチも,中島を3−2フルカウントから最後は注文通りの内野ゴロゲッツーでリードは許さず。
8回清水。9回マクガフでビジター東京ドームで引き分けに持ち込めたのだから。昨年までならここであっさり落としてきたんだから。これがチームの進化なんだから。

サイクル後の塩見は,7回表2死二塁,9回表2死一二塁といずれも得点圏に走者を置いての連続見逃し三振。塩見なりの狙い球があったか。審判なり自分に言い聞かせるシーンがNHKで全国に放映された。「あとの2打席がチャンスで1本打てなかった。反省しないといけない」と素直に喜べなかった様子。

それもそのはず。過去のデータでは巨人戦でのサイクル安打達成は7人目だが,試合結果は○●●●●●△と,最初に達成した1953年青田昇(洋松)以来もう70年近く巨人はそのチームには白星を許していないらしい。これも盟主たる所以か。
思えば3年前山田が静岡草薙の巨人戦で達成したが,この日もチームは敗れている。塩見がサイクルを達成していなければ逆に勝てたのかも・・なんてね。へでで。

そんななかで今日4打数2安打1犠打の西浦が完全に槍玉に。5回表1死満塁の好機に初球サードゴロ。そのままベースを踏んで5−3の併殺のシーン。何も考えてないとかいう意見もあるんだろうけど,サンタナに四球を与えたあとの初球ということで初球を狙うのは当然だと思うし,ちゃんと打球は捉えていたんだから。たまたま野手の正面をついてしまっただけで。明日も伊藤将橋優貴メルセデスときて明日も左腕橋昴が先発とチャンスはまだまだあるんだから。なかなか陽が当たらなくて報われない部分が多いんだけど,なんとか努力が報われて欲しい。

ひとまず阪神巨人との直接対決はひと段落。次なる直接対決は10月5日からの神宮6連戦。おそらくここが試合数的にも天王山となるはず。

■NEXT GAME
 東京ヤクルト(原樹理)ー広島(橋昴)18回戦 神宮 17:30
 ・ここから5カード14試合下位3球団との対決。その初戦を託す原樹理。前回完全に手玉に取られた左腕橋昴也。
 ・解説の達川解説員。あのライマルからオスナがサヨナラタイムリーを放った4月24日中日戦以来今季2試合目の登板ですが,わたくしすんごいデータ見つけちゃいました!!!
 前回の広島戦は2020年7月4日。村上がスコットからサヨナラ満塁ホームラン。その前は2019年9月4日。山田哲人がフランスアからサヨナラ満塁ホームランと,現在足かけ3年で3試合連続スワローズの劇的サヨナラ勝利中なんです!!!
東京 🌁 | Comment(0) | SWALLOWS | at 23:53 | 更新情報をチェックする

2021年09月17日

!東京ヤクルト 8-2 巨人

S 010 210 040 8
G 100 000 001 2
○奥川(7-3)7,田口1,大下1−中村,嶋
サンタナ12号A(橋)山田28号@(田中豊)塩見11号C(古川)

▼データ
 ・東京ドーム対巨人戦3連勝(通算5勝2敗1分)
 ・今季チーム初満塁本塁打(塩見)

◆ポイント
 ・1回裏0死一二塁岡本和投併
 ・2回表1死満塁西浦左犠
 ・8回表0死一二塁西浦一犠
 ・8回表1死満塁塩見右本

関東10連戦の初戦を白星発進!塩見のダメ押し満塁弾によって3点差が7点差と拡がったことで,清水マクガフを温存し,神宮阪神戦で登板の無かった田口+大下で試合を締められたことはブルペンにとっても意味があった。これで台風接近のため中止となった阪神と2.0差に。

12日ぶりの東京ドーム。結局本塁打の”すいっち”は分からぬまま三塁側ベンチへ。

自身初中9日でカード初戦を託された奥川。しかし立ち上がりは苦心した。先頭吉川に初球をヒットされ,暴投間に二塁に進まれ,松原には死球。坂本勇人にタイムリーであっさり先制を許す。なお0死一二塁とピンチは続いたが,4番岡本和をピッチャーゴロ併殺。亀井を三振で最少失点に留めた。

それでも奥川さんは援護される星のもとに生まれたのか。直後2回表。先頭村上四球。オスナヒット。中村三振も,サンタナ四球で1死満塁。橋優貴キラー西浦がキッチリ犠飛。これまた最低限の仕事ですぐさま同点に追いつく。8番打者のこういう地味な仕事大事。

2回裏は三者凡退。3回裏は先頭橋にヒット許すも上位三人は打ち取るなど尻上がりに調子を上げてきた奥川。直球よりも変化球素主体に切り替えた中村の組み立てもお見事。

4回表ドーム大好きサンタナムランで勝ち越し。その裏0死一二塁のピンチを招いたが,背番号28ハイネマンを注文通りの併殺で,得点を与えない勝てる投手のピッチング。

キャプテン山田の特大弾でリードを3点にしてもらってからは圧巻の3イニング三者凡退パーフェクトピッチ。6回終えて93球。ここで高津監督は未知の領域100球超えを課した。その未知の領域もわずか10球で三者凡退。7回103球で7勝目。今日も無四球で6試合連続与四球0。
カードの初戦を託すという意味で,明日抹消で次回登板は9月28日DeNA戦(神宮)なのかが次なる注目点か。

試合を決めた8回表。先頭中村レフト前ヒット。サンタナ四球。代走渡邉。0死一二塁で西浦。キッチリ犠打を決め,奥川に代えて代打川端。ここで巨人ベンチは申告敬遠を選択し,1死満塁で塩見。主催6試合でドームランの打ち方をマスターしていた感ある塩見。ここしかないという逆方向がグングン風に乗って満塁弾。ブルペンでは清水が準備していたが,温存できた。

清水と一緒に準備していた田口くんがマウンドへ。元女房役小林誠司から三振を奪うなど1回奪三振2のパーフェクトピッチ。移籍初ホールドはお預けも,バンテリンのイメージを払拭するピッチング。

最終回中村オスナ山田を下げ,2嶋3荒木4元山という布陣を敷けたのも10連戦初戦に意味あること。山崎という外野のピースが帰ってきたのも頼もしい。

■NEXT GAME
 巨人(メルセデス)ー東京ヤクルト(高橋)19回戦 東京ドーム 17:45
 ・NHK総合地上波生中継日ということで土曜ナイター
 ・宮本慎也解説員
 ・13日の夜に「勝負の4試合!!!!」と位置付けた阪神巨人との4試合目。2勝1分で来て明日。明日の結果で”優勝”の2文字がハッキリ視界に入るといっても過言ではないのでは?!
東京 🌁 | Comment(0) | SWALLOWS | at 22:41 | 更新情報をチェックする

2021年09月15日

!東京ヤクルト 1-0 阪神

T 000 000 000 0
S 100 000 00x 1
○小川(8-4)72/3,H清水1/3,Sマクガフ(20)1−古賀

▼データ
 ・対阪神2連戦1勝1分で勝ち越し2.5差
 ・五輪後神宮2勝1分負けなし

◆ポイント
 ・1回裏1死一塁荒木二盗
 ・2回表0死二塁サンズ遊ゴロハスジュニア三振梅野申告敬遠伊藤将二ゴ
 ・3回表0死一塁中野三振(一走近本盗塁死)併殺
 ・5回裏1死二三塁小川捕飛(スクイズ失敗)併殺
 ・6回表2死満塁サンズ左飛
 ・8回表2死満塁P小川→清水サンズ三振

チーム一丸で守りぬいた初回の1点。一昨日の不可解な判定も昨日の引き分けも,今日のこの1勝で帳消しに出来た!首位と2.5差。圏内に踏みとどまった。
青木に代えて荒木。中村でなく古賀。終わってみれば高津監督のスタメンが見事に勝敗を分けたのだった。

小川はいきなり初球を近本に二塁打。1死三塁を0で切り抜けたが,これが今日の”粘りの小川”の序章だった。4回まで毎回先頭打者を出す投球。
いわゆる援護点をもらった直後の2回表は先頭大山の飛球を薄暮で荒木・西浦がともに見失い0死二塁。ここからサンズをショートゴロ。ロハスジュニア三振。2死二塁で梅を野申告敬遠し,9番伊藤将をセカンドゴロで無失点。吐き出してしまう悪い癖が出なかった小川。
3回表1番近本に自身のベースカバーの遅れもあって内野安打を許すも,中野の打席で三振ゲッツー。4回表も先頭マルテにヒットも大山を注文通りの併殺。結局打者3人づつで打ち取り,5回表は三者凡退。打順の巡りはいい感じだった。

打線の方は初回先頭塩見がヒット。荒木強攻5−4−3と転送されるも一塁セーフ。1死一塁で荒木が意表を突くスチール。伊藤将に対してはオスナサンタナが重盗を決めており,何らかのクセを把握している証か。山田のショートゴロが進塁打となり2死三塁から村上が詰まりながらもレフト前へ。先制こそしたが,2回以降は伊藤将の前に完全に沈黙。パーフェクトに抑えられていたが,5回裏。ようやく初回村上以来のヒットがサンタナに生まれ,古賀にもヒット。レフトサンズのミスも重なり1死二三塁で小川。その4球目。カウント2−1の場面でスクイズを仕掛けたが,結果最悪のキャッチャーフライ併殺で,追加点を奪えない。

この嫌な流れで,6回表は三度近本から。3打数3安打となる出塁を許し,中野が犠打。2死二塁からマルテ,大山に連続四球。2死満塁のピンチを迎えたが,サンズをレフトフライ。塁上を賑わせどホームを踏ませないピッチング。

7回裏2死二塁で9番小川に打順が回る。ネクストでは代打の切り札・神様川端も準備していた。1点を取りに行くか?1点を守り切るのか?ベンチとして最も難しい決断を迫られる場面で,出した答えは小川続投。これは試合の流れを変えかねないので当然の選択だったと思う。ただ嬉しい誤算で小川が一塁全力疾走で内野安打。自らが塁に出るという展開に。この小川の走塁にベンチは鼓舞こそされたが,続く塩見は粘りながらも最後は空振り三振。追加点を奪えないかつ小川が疲労するという中で8回表のマウンドへ。

今日4度目の先頭打者近本をセンターフライ。中野もセカンドゴロで2死。ただここから糸原ヒット。代走植田盗塁成功。マルテ申告敬遠。大山根負けの四球。111球ここで継投。
それでも7回裏小川の打順で代打送って代えるのと,投げ切って代えるのでは意味合いが違う。誰もが納得の継投。そしてこのピンチを託されたホールド王清水。打者は一発のあるサンズ。
しかしここで古賀が要求したのは強気のフォーク3連投。3球三振に仕留め渾身のガッツポーズ!!!

最終回はマクガフ。8回に打順を下位まで進めておいたのも大きかったか。前夜の3失点を一晩で切り替える。これも守護神の強固な精神力がなせるもの。ロハスジュニアセンターフライ。梅野センターフライ。代打原口ファーストフライ。もう直球で押しまくった。体勢崩しながら背面キャッチのオスナ。厄介な近本に回さなかったのだから隠れたファインプレー。

「昨日、一昨日とあまり気分の晴れる2日間ではなかった。本当はスカッと快勝するのが一番かと思ってましたが、まさか1―0でこういう展開で勝てるとは思ってなかったんですけど、僕以上に選手がしっかりグラウンドに立った証拠だと思います」
この試合を落とせば4.5差。優勝争いから脱落するという一戦を,接戦それもスミ1という展開での勝利した。これは何よりチーム力がある証。見守るこっちもこんなに力が入るんだからやっている選手なんてそれ以上の緊張感に違いない。
思い出してきた2015年の9月。一戦一戦息を呑むような日々。この2年一切味わえなかった緊張感。2018年(クライマックス神宮開催争い)ともまた違う緊迫感。すごい自分自身にも「力」が入ってきてるのを日々感じる。

■NEXT GAME
 巨人(高橋優)ー東京ヤクルト(奥川)18回戦 東京ドーム 17:45
 ・1日休んで関東10連戦
 ・まずはかつての本拠地東京ドームで3位巨人と2連戦。奥川・高橋と若き左右の2本柱を投入して巨人を蹴落とそう!!
東京 ☁ | Comment(0) | SWALLOWS | at 22:40 | 更新情報をチェックする

2021年09月14日

!東京ヤクルト 4-4 阪神

T 000 000 103 4
S 010 101 01x 4
スアレス40/3,H大西1,H星1,石山0/3,H今野1,H清水1,マクガフ1−中村
村上34号@(小川)

▼データ
 ・対阪神戦負け越し確定

◆ポイント
 ・3回表1死満塁マルテ三振大山三振
 ・4回表1死一二塁青柳捕ゴ(FP)近本中飛
 ・5回表0死満塁大山三振糸井二併
 ・6回表星三者三振
 ・7回表0死一二塁マルテ大ファール捕邪大山三振糸井三振
 ・8回表0死一塁梅野二併殺原口三振

勝てなかった・・・・。でも負けなかった。今日の引き分けの意味は明日の勝敗次第だから割り切るしかあるまい。。

初回と6回以外毎回ピンチの連続だった。
なんとか1点づつではあるが奪った偶数イニング。しか奇数イニングはあまりに淡白な三者凡退ばかりだった。それでも8回裏オスナのタイムリー(近本の守備)が無ければ負けていた訳で,それを思えばとにかく負けなかったんだから。。

正直不安はあった。


昨日から危惧していたことが悪い意味で的中してしまった。中10日はさすがに空きすぎていた。一抹の不安がまさか四球四球本塁打で現実のものとなるとは・・。

じゃあ7回の継投。3連投ではあるが石山を投げさせて,今野か清水を温存してという欲を掻いたんだろうけど,これは理解できる。結果的に全員使う羽目になってしまったのだけれど。

ただ首脳陣としては3点差で守護神マクガフにつないだのだからこれ以上采配のしようがない。間隔を責めることはあれど,今日に関してはどこにも否はない。

勝利への執念。大西ー星―今野ー清水。元山・中村の守備。気迫を感じた。一球一球本当に緊張しっぱなしだった。ここ2年間味わえなかった緊張感。ごめんなさい。今宵綴るのはもうこれが精一杯。悔しい。でも割り切ろう。負けてない。ペナントレースなんだから。

■NEXT GAME
 東京ヤクルト(小川)ー阪神(伊藤将)20回戦 神宮 17:45
 ・小川に一世一代のピッチングしてもらわないと
 ・阪神戦で片岡解説員と不吉なデータを吹き飛ばして
東京 ☔ | Comment(0) | SWALLOWS | at 22:24 | 更新情報をチェックする

2021年09月13日

!東京ヤクルト 0-1 中日

S 000 000 000 0
D 100 000 00x 1
●石川(3-3)6,今野1,石山1−中村

▼データ
 ・3位転落

◆ポイント
 ・5回表1死二塁塩見三安(周平逸らさず止める)
 ・9回表0死一二塁西浦一ゴ
 ・9回表1死一二塁代打川端二ゴ(一塁セーフ→二塁フォースアウト判定無し→古賀本塁憤死ゲームセット)

あぁぁぁぁぁ胸糞悪い終わり方( *`ω´)( *`ω´)( *`ω´)( *`ω´)( *`ω´)


野球のルールは解るんです。1死一二塁。代打川端セカンドゴロ。セカンドが一塁へ送球。セーフの判定。この時点でセカンド内野安打と同じことになり,一塁走者西浦は一塁に戻ることが出来ないので,二塁はタッチプレーでなくフォースプレー。ショート京田が二塁を踏んだ時点でアウト。ここで三塁に進んでいた古賀は(本来進塁義務は無いので)本塁へ向かえば当然タッチアウトで試合終了。いわゆる古賀の凡プレーでゲームセット。
ただ二塁塁審阪神OB嶋田はそれを一切見ておらずアウトのコール無し。これであれば福地コーチもあくまで二塁封殺は成立していないと認識し,挟殺プレー間に本塁を狙い,少なくとも2死二塁で塩見という状況を作るためにGOサインを出すのは当然の策。

それに対しての高津監督の抗議であったはずなのに,審判からはその説明はランダンプレー中に二塁を踏んだことでアウトが成立したこと本塁を狙った走者のアウトで試合終了となったことの説明のみ。そこじゃなくてこっちが求めてるのは二塁アウトのコールがないままプレーが続いたこと。それに対しての説明は一切無し。

スミ1で石川を見殺し。周平が止めていなければとか西浦がバントを決めていればそもそもこんな状況にならなかったとかあるけど。

「何かあったら俺が出ていく」という高津監督の姿勢は見せた。少なくとも2死二塁で塩見が倒れたり,追いついてマクガフが打たれてサヨナラ負けしたのでは出せなかったものが出た。

いずれにしてもこの試合は分岐点になる。3.5差3位転落で阪神巨人との連戦×2。この4試合で決まると言っても決して過言ではない。脱落する可能性もある。けれどこの1敗がチームの結束を強くする可能性だってある。ファンとして後者となることを信じるしかない。いやきっとそうなる!何かを変えた。そんな一戦。

2001年も2011年も9月のナゴヤが明暗分けた。9月のナゴヤ。その運命は神のみぞ知る―

■NEXT GAME
 東京ヤクルト(スアレス)−阪神(青柳)19回戦 神宮 17:30
 ・これで9月の遠征は終了。あとは神宮東京ドームハマスタと関東ばかり。腰を据えてかつ怒りをぶつけて。ヤクルト的に勝負の4試合!!!!
愛知 ☁ | Comment(0) | SWALLOWS | at 21:40 | 更新情報をチェックする