日本高校野球連盟は20日、甲子園球場で8月10日に開幕予定だった第102回全国高校野球選手権大会を中止すると発表した。6月下旬から8月初めにかけて予定していた49の地方大会も取りやめる。「新型コロナウイルスの感染拡大を防ぎ、選手や観客の安全、健康を守るため中止が必要」とした。3月の選抜大会に続く全国大会開催断念となる。
オンラインで記者会見した日本高野連の八田英二会長は、「苦渋の決断を伝える悲しい日になった。開催できないことは断腸の思い」と語った。
夏の甲子園大会の中止は戦後初。米騒動があった1918年の第4回大会、戦時色が強まった41年の第27回大会に続き3度目。戦争の影響で中断した1942〜45年を除けば、春夏連続の中止は初めて。
全国選手権大会は47都道府県から49校が出場し、2日間の休養日を含めて16日間開かれる予定だった。しかし、新型コロナの感染拡大を受けた政府の緊急事態宣言発令を受け、多くの学校が休校し、部活動も中断した。代表校を決める地方大会の通常開催も難しい状況になっていた。[ 5/20(水) 17:10配信 時事通信 ]
高野連、全国選手権大会を断念 移動や宿泊「リスク避けられず」
甲子園球場で8月10日に開幕予定だった第102回全国高校野球選手権大会の中止が20日、決まった。新型コロナウイルスが全国に影響を及ぼす中、日本高校野球連盟が開いた大会運営委員会と理事会で結論を出した。
日本高野連は全国選手権大会での感染防止対策として、選手が1カ所に集まる組み合わせ抽選会や開会式の取りやめ、無観客での試合開催、選手らの検温なども想定。しかし、開催期間が2週間以上に及ぶことや、各都道府県から甲子園への代表校の移動、集団での宿泊を考慮すると「感染と拡散のリスクが避けられない」と結論付けた。
6月下旬から8月初めに予定していた地方大会については、練習不足で選手のけがが増える懸念や、授業時間確保のために夏休みを短縮する動きがある中での開催は学業の支障になりかねないことなどを中止理由に挙げた。
日本高野連の八田英二会長は「われわれには教育の一環という理念があり、安全が第一であることを考えると、残念ながら中止せざるを得ない」と語った。[ 5/20(水) 18:33配信 時事通信 ]
夏の全国高等学校野球選手権と全49の都道県大会が決定。。
インターハイや全国合唱コンクールが続々と中止となる渦の中で,野球だけは特別かという世論に耐えられないだろうとは思っておりましたが・・。
休校や部活動停止などの措置が長期間に及んでおり,練習が十分ではないため選手の怪我の恐れがある。また授業時間確保のため夏休みの短縮が想定されており,学生の本業である学業に支障が出る。この言い分はやむをえないでしょう。
ただ感染リスクについては,日本医師会 COVID-19有識者の見解として5月15日に発表された
小児の新型コロナウイルス感染症に関する医学的知見の現状を読むに,
●COVID-19患者の中で小児が占める割合は少なく、その殆どは家族内感染
●学校や保育園におけるクラスターはないか、あるとしても稀
●小児COVID-19症例は無症状〜軽症が多く、死亡例は少ないとあり,イギリスの免疫学者も子供は新型コロナに「感染・重症化しにくい」という見解を示しているなど,選抜開催の可否に揺れた3月と異なって,ある程度ウィルスの実態が見えてきた段階。
結核や狂犬病など同じ病気でも,大陸や国によって全く感染状況が異なるように,コロナに関しても欧米が特殊すぎるだけという認識がなく,やれ第2波だ,気の緩みやらリスクリスクで完全な思考停止。「感染と拡散のリスクが避けられない」から移動もできない。集団での宿泊もできない。結局大人はそして政治は誰も責任とりたくないだけでしょう。
その割を食った高校3年生。まさに今頃は各都道府県の春季大会真っ盛りで,夏のシード権を懸けた戦いが全国で繰り広げられていたはず。それが中止となり,夏の大会まで中止となってしまった。
開幕2ヶ月半以上前での中止の判断。
これがもし,各都道府県大会を開催という判断をした上で,ある都道府県でクラスターが発生してしまったとか,非常事態宣言が解除されず代表校を選出出来ない都道府県がでてしまうため,甲子園を中止しますというのなら,まだ高校球児だって止むを得ないと納得出来るもあるだろうに,何も起きていない段階での中止の判断。
こうなれば今度は秋の国体そして駅伝シーズンにも同調圧力が掛かっていくことでしょうね( *`ω´)
青学原監督が仰るように
「ノーリスクの世の中なんてない」んだから・・