2017年12月25日

総括2017―球団史上ワースト年間96敗

はじめに
「うちの力はこんなものじゃない」「いつまでもくよくよしていないで,さっさとその状況から抜け出し,本来の自分を取り戻せ」就任3年目を迎えた真中満監督が掲げたチームスローガンは「目を覚ませ ! SNAP OUT OF IT 2017」。
しかし終わってみれば45勝96敗2分 勝率.319。1950年国鉄スワローズを上回り球団史上ワーストとなる年間96敗。1970年アトムズ以来47年ぶりとなる借金51。屈辱のシーズンとなった。

例年のこととはいえ故障者に泣かされた。中でも最大の誤算は川端慎吾だった。キャンプ中盤で腰痛を訴え,保存療法による回復を目指したが症状が改善せず。30歳を迎えるプロ12年目のシーズンを自身初の一軍出場なしに終わった。開幕から間もない4月18日巨人戦(熊本)で畠山和洋が左腓腹筋肉離れ。5月7日DeNA戦(横浜)で史上12人目プロ野球タイ記録となる1試合4二塁打をマークした高井雄平は6月28日巨人戦(福島)で右手有鈎骨を骨折。6月30日阪神戦(甲子園)で守護神秋吉亮が右肩甲下筋肉離れ。内野陣の精神的支柱である大引啓次も7月からほぼ丸2ヶ月間肩の故障で一軍登録から外れた。シーズン終盤の9月には星知弥小川泰弘が相次いで右肘を疲労骨折していることが判明した。10月3日の最終戦(神宮)を前にジョシュ・ルーキが造反事件を起こすなど,最後までドタバタ劇が繰り返された。

球団史上最高額となる契約金150万ドルで獲得したロス・オーレンドルフは4試合の登板(いずれも先発)で0勝1敗,防御率5.50と振るわぬまま9月14日に自由契約となった。6月13日楽天戦(神宮)に史上46人目の通算2500投球回を達成した石川雅規だったが,5月18日巨人戦(東京ドーム)を最後に勝ち星から見放されセ・リーグでは1961年金田正一(国鉄)以来56年ぶり5人目(6度目)となるシーズン11連敗を喫した。石川に次ぎチーム2番目の年長者となる館山昌平は故障以外では自身ワーストタイとなる2試合の登板(0勝1敗)に終わった。

3年連続トリプルスリーを目指した山田哲人は開幕から調子が上がらず全143試合フルイニング出場を果たしたが,打率.247,24本塁打,14盗塁と極度の不振に悩んだ1年となった。規定打席に達したのは坂口智隆中村悠平,7月25日中日戦(神宮)で史上102人目となる通算200号本塁打を記録したウラディミール・バレンティンの4名。野手で一年間一軍登録を外れなかったのは山田と上田剛史の2名のみだった。投手では規定投球回をクリアしたのは新加入のデービッド・ブキャナンのみ。一年を通じてメンバーを固定できなかったことが分かる。

こんなチーム状況で出場機会を得た選手の筆頭格は藤井亮太だった。捕手登録ながら主に三塁手として自己最多の97試合に出場した。後半戦からは山崎晃大朗がセンターのポジションを与えられ,8月26日DeNA戦(神宮)で石田健太からプロ初本塁打を放ち,4年目の奥村展征は7月11日巨人戦(東京ドーム)で菅野智之からプロ初安打,7月29日広島戦(マツダ)でプロ初打点をマークし,出場試合を増やした。12年目の井野卓は6月16日日本ハム戦(神宮)で自身6年ぶりとなる安打をマークした。

一方で開幕スタメンに名を連ねた西浦直亨は打率.208,0本塁打,昨年中村と併用された西田明央は試合出場機会が激減,谷内亮太は7月以降ファーム暮らしと苦渋を舐めた。三輪正義比屋根渉は出場試合を大きく減らした。高卒ルーキーでプロ初打席初本塁打デビューの廣岡大志は首脳陣の方針で一軍では11試合の出場にとどまった。ディーン・グリーンは6月4日埼玉西武戦(神宮)で華々しいデビューを飾ったものの安定感を欠き,7月にカルロス・リベロを獲得することになった。

投手では2年目の原樹理。シーズン当初は中継ぎだったが,5月19日阪神戦(神宮)から先発に再転向し最後までローテーションを守り続けた。チーム最多の66試合に登板したのは石山泰稚。移籍2年目の近藤一樹は54試合に登板。6月30日阪神戦(甲子園)で史上60人目(66度目)となる1球セーブでプロ初セーブを記録した。キャンプで出遅れ交流戦明けの一軍合流となった松岡健一が37試合,トミージョン手術明けの山本哲哉は2年ぶりの一軍登板から32試合,中澤雅人が28試合とベテラン投手陣が奮闘した。9月7日DeNA戦(横浜)でプレストン・ギルメット,翌9月8日巨人戦(東京ドーム)で岩橋慶侍が先発起用され,その適性を見せたのも光明だった。

山中浩史は12試合に先発し2勝6敗,佐藤由規は10試合に先発し3勝5敗といずれも負けが先行。村中恭兵は13試合,成瀬善久が12試合,久古健太郎にいたっては6試合の登板に終わり,中継ぎ左腕不足も深刻だった。平井諒は4試合,風張蓮は3試合の一軍登板に終わった。7月25日には2013年ドラフト1位杉浦稔大と北海道日本ハム屋宜照悟との交換トレードが成立した。

4月1日DeNA戦(神宮)の星に始まり,6月8日ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)で2016年ドラフト4位中尾輝,8月9日DeNA戦(神宮)で同3位梅野雄吾,9月12日中日戦(神宮)で同6位菊沢竜佑,9月30日中日戦(神宮)で同1位寺島成輝と新人5投手全員がルーキーイヤーにプロ初登板を果たした。 試合出場こそ無かったが同5位古賀優大も6月23日からのDeNA戦(神宮)で一軍登録された。2年目の渡邉大樹も9月3日広島戦(神宮)でプロ初出場を飾った。

そんな苦しい1年にあって印象的なサヨナラ打も多く生まれた。4月2日DeNA戦(神宮)で鵜久森淳志がチームでは1982年岩下正明以来35年ぶり2人目,プロ野球史上16人目となる代打サヨナラ満塁本塁打。5月14日中日戦(松山)では荒木貴裕がサヨナラ満塁本塁打。6月23日DeNA戦(神宮)で武内晋一がサヨナラタイムリー。そして球史に残る7月26日中日戦(神宮)で大松尚逸が放った今季2本目の代打サヨナラ本塁打はプロ野球史上4試合目となる10点差逆転勝利を決めるものだった。

【表1】セ・リーグ順位表
順位チーム試合勝数敗数引分勝率勝差得点失点本塁盗塁打率防御率
1広 島14388514.633736540152112.2733.39
2阪 神14378614.56110.058952811370.2493.29
3DeNA14373655.5294.559759813439.2523.81
4巨 人14372683.5142.053650411356.2493.31
5中 日14359795.42812.048762311177.2474.05
6ヤクルト14345962.31915.54736539550.2344.21

投打に充実の戦力で広島の2年連続独走優勝となったセ・リーグ。精神的支柱だった黒田博樹の引退,開幕投手クリス・ジョンソン,クローザー中崎翔太の離脱などを全く感じさせないチーム力。田中広輔,菊池涼介,丸佳浩の1,2,3番コンビネーションが確立され,鈴木誠也が4番に座る。チーム打率,得点,本塁打,盗塁いずれもリーグトップだった。
リーグトップの防御率3.29を残したのは阪神。桑原謙太郎,マルコス・マテオ,ラファエル・ドリスの勝ちパターンは盤石で,桑原とマテオが43HPで最優秀中継ぎ賞を同時受賞。ドリスが37セーブでセーブ王に輝いた。打線は糸井嘉男,鳥谷敬,福留孝介のベテラントリオが牽引した。
広島,阪神をクライマックスシリーズで撃破し3位から日本シリーズに進出したDeNA。2年目今永昇太が11勝。ルーキー濱口遥大が10勝。新外国人ジョー・ウィーランドも10勝と新戦力が台頭。打点王,最多安打のホセ・ロペス,主砲筒香嘉智,首位打者・宮崎敏郎のクリーンアップの存在感も際立ち,打率.252,本塁打134はともにリーグ2位だった。
最多勝の菅野智之,最優秀防御率,最多奪三振のマイルズ・マイコラス,さらに高卒4年目の田口麗斗を加えた先発3本柱で実に27もの貯金を作った巨人。しかし球団史上ワースト13連敗を喫するなど投打が噛み合わず,2007年から導入されたクライマックスシリーズへの連続出場が10年で途切れ2006年以来のBクラスに沈んだ。開幕前目玉と言われたFAによる大型補強。陽岱鋼は怪我で大きく出遅れ,山口俊に至ってはシーズン中に泥酔の末暴力事件を起こして謹慎処分となった。
中日は5年連続のBクラス。新人ながら149安打を放った京田陽太が新人王に輝いた【表1】

チーム成績
【表2-1】チーム月別成績
通産
試合勝数負数引分勝率順位打率本塁得点失点防御勝率順位
3・42510150.4005.2291271883.08.4005
52410140.4174.2581298943.69.4085
6228131.3814.22016751164.92.4006
7235171.2276.23422811234.79.3596
8267190.2696.25123871304.87.3396
9215160.2386.2021051863.65.3246
102020.0005.265010167.50.3196


3月31日の開幕戦に勝利,チームは実に2年ぶりとなる貯金を作った。開幕カードを勝ち越し,開幕4試合で3勝1敗と開幕ダッシュを決めたかと思ったが・・・。
4試合目となった4月4日阪神戦(京セラドーム)で藤浪晋太郎の右打者に対する執拗な内角攻めから打線全体の歯車が狂った。翌5日から6連敗。そこから一進一退のチーム状態となる。
それでも5月17日巨人戦(東京ドーム)から4連勝し借金を3まで減らし,21日阪神戦(神宮)も6回を終えて4-2とリードする展開。初の同一カード3連勝が視界に入ってきた試合を継投のミスから落とした試合が今季のターニングポイントとなった。この試合から5連敗。
なんとか連敗を止めて交流戦に突入したものの,交流戦は引き分け挟んで10連敗スタート。7月には1970年以来実に47年ぶり球団史上3度目となる14連敗を喫した。前半戦を28勝52敗2分の借金24の成績で終えた。このチーム成績が反映され,オールスターゲームにヤクルトから選出されたのは小川のみ。これもまた1970年(武上四郎)以来の出来事だった。
7月25-27日中日戦(神宮)今季初の同一カード3連勝。これが今季最後の連勝となった。あとは試合毎に負けを重ねる日々。8月は月間19敗を喫したがこれも1970年以来。借金が30を超えたのも1970年以来。
9月27日広島戦(マツダ)で1950年以来球団ワーストタイ年間94敗目。10月1日中日戦(神宮)3日巨人戦(神宮)と連敗し球団ワーストの96敗で全日程を終えた。シーズン96敗以上は2005年楽天の97敗以来9度目で,セ・リーグでは99敗した1955年大洋以来62年ぶり。シーズン2度の10連敗以上は1970年以来球団史上3度目の屈辱だった【表2-1】

【表2-2】チームホームビジター別成績
試合勝数敗数引分勝率得点失点本塁盗塁打率防御率
ホーム7230402.4292913745728.2474.71
ビジター7115560.2111822793822.2213.66

ビジター球場での成績も特筆すべきほどにひどかった。ホームでは30勝40敗2分けの勝率.429に対し,ビジターは15勝56敗で借金が41。勝率にすると.211。
マツダスタジアム,横浜スタジアム,東京ドーム,ナゴヤドームでそれぞれ3勝づつ。甲子園,京セラドーム,ZOZOマリンスタジアムでそれぞれ1勝づつの計15勝。
ビジターの同一カード2連戦,3連戦は23度あったが,8度の0勝3敗を含む22度が負け越し。いわゆるカード勝ち越し(※1試合カードを除く)は5月16-18日の対巨人戦(東京ドーム)の2勝1敗のみ。しかもこのカードは東京シリーズと銘打たれ燕プロジェクトユニフォームを着用して試合に臨んだため,ビジターユニフォームで戦った68試合では13勝55敗。勝率は.191にまで落ち込んでいることになるのだ【表2-2】

【表2-3】チーム曜日別成績
試合勝数敗数引分勝率得点失点本塁盗塁打率防御率
月曜日4040.000101532.1803.82
火曜日236170.261571111311.2154.57
水曜日246180.25074119207.2294.64
木曜日198110.4217172104.2443.45
金曜日227150.31875101149.2374.17
土曜日2612140.4628593208.2383.40
日曜日256172.261101142159.2524.95
14345962.3194736539550.2344.21

昨年火曜日の勝率が.167(4勝20敗)に終わったことで着目した曜日別成績。チームの年間勝率.319を上回ったのは木曜日と土曜日で,その4割台の勝率ですら高く見えてしまうのはなんとも寂しい限り。日曜日は6月18日日本ハム戦(神宮)から引き分けを挟んで13連敗で全日程を終えている【表2-3】

【表2-4】チーム年度別成績 ※()はリーグ順位
試合勝数負数引分勝率勝差順位得点失点本塁打盗塁打率防御率
201714345962.31944.06473(6)653(6)95(6)50(5).234(6)4.21(6)
201614364781.45125.55594(2)694(6)113(4)82(2).256(2)4.73(6)
201514376652.539-1.51574(1)518(4)107(2)83(3).257(1)3.31(4)
201414460813.42621.06667(1)717(6)139(3)62(5).279(1)4.62(6)
201314457834.40728.56577(3)682(5)134(2)70(4).253(4)4.26(5)
2012144686511.51120.03499(2)514(5)90(2)63(4).260(1)3.35(5)
2011144705915.5432.52484(1)504(5)86(3)43(5).244(3)3.36(5)
201014472684.5146.54617(3)621(3)124(3)66(4).268(2)3.85(2)
200914471721.49622.03548(3)606(5)116(4)106(1).259(2)3.97(5)
200814466744.47117.55583(2)569(4)83(5)148(1).266(4)3.75(4)
200714460840.41720.56596(3)623(4)139(2)66(2).269(2)4.07(5)

チーム防御率4.21は2年連続リーグワースト。しかしこの5年間で見ると,慢性的に抱える課題とはいえ,実は優勝した2015年に次ぐ数値であった。これを強力打線で補う”打高投低”のスタイルが通用しなかったというのが低迷の要因とも言える。チーム打率は.234でリーグワースト。チーム本塁打も5年ぶりに100本を下回り,機動力も使えず打線は迫力を欠いた【表2-2】

【表3】チーム別対戦成績
広 島阪 神DeNA巨 人中 日ソフト西 武楽 天オリク日ハムロッテ
試合2525252525333333143
勝利77881000202145
敗戦171817171532131296
引分100000100002
得点827010066982121241611473
失点113111114108107212216141116653
安打1941782061892091534171721281108
本塁151422141724115095
三振2091901971631393017192013161013
四球98838067849585411454
死球41358920201044
併殺1322172523333223116
盗塁1261421011101250
失策14205211521211486
打率.232.222.243.235.248.160.288.187.183.219.272.234
防御3.964.074.414.043.846.666.005.334.563.675.044.21

交流戦で楽天と日本ハムに勝ちこしたため,全球団負け越しこそ免れたが,対戦成績も目を覆いたくなるような数字ばかり。またオリックスには2年連続で同一カード3連敗を喫している【表3】

【表4】守備成績
チーム守備率試合守機備会刺殺補殺失策併殺捕逸
参加球団
中 日.990142545738191581573871437
DeNA.988143544738581523663461267
巨 人.988143548138281585683411263
広 島.987143550638721563713321185
阪 神.985142545138301539823311198
ヤクルト.984143537137831502862801067

チーム失策数はリーグ最多の「86」。昨季がリーグ最少の「60」だっただけに,その凋落ぶりは顕著である。内野手で最も多いのは三塁手の藤井で「14」。本来は捕手登録であった藤井が三塁を守らなければならなかったチーム事情も考慮せねばならない。身体能力を生かしまるで”忍者”のようなプレーを数々みせてくれた藤井は来季から内野手登録となる。守備力向上もチーム再建には不可欠となろう【表4】

【表5】交流戦順位表と通算成績[2005-2017]
通算[2005-2017]
試合勝数負数引分勝率順位得点失点本塁盗塁打率防御率試合勝数負数引分勝率勝差
福岡ソフトバンク181260.667186512112.2682.7231819211412.627
北海道日本ハム188100.44496671810.2423.3331816814010.54525.0
千葉ロッテ186120.33311709677.2434.9131816513914.5431.0
巨 人186120.3331063821112.2594.253181621479.5245.5
埼玉西武181071.588385622315.2513.163181581537.5085.0
中 日18990.500864761612.2434.1431815615210.5060.5
阪 神181080.556474631012.2513.0131815315510.4973.0
オリックス181080.55667180161.2763.793181511598.4873.0
東北楽天181080.55658171164.2423.503181471674.4686.0
東京ヤクルト185121.2941257100136.2225.203181431678.4612.0
広 島181260.667291592616.2662.7331813717011.4464.5
横浜DeNA18990.50078279214.2474.013181211907.38918.0

今年も交流戦を制したのはソフトバンク。直接対決で2勝1敗と勝ち越したことで,同率ながら交流戦3連覇を果たした。またパ・リーグは8年連続の勝ち越し。MVPには柳田悠岐が選出され,交流戦史上初となる2度目の受賞となった。則本昂大(楽天)が日本新記録となる8試合連続2ケタ奪三振を樹立したが,その記録がストップしたのは6月15日ヤクルト戦(神宮)だった。巨人が球団新記録となる13連敗を喫したのも交流戦期間の出来事だった【表5】

DATE2017〜七夕の悪夢
4月4日に躓き,5月21日に歯車が狂い,7月7日に終戦を迎えた。振り返ってみればそんな一年だったような気がする。真中監督の勝負手として起爆剤として決意した小川の守護神転向。これが無残にも打ち砕かれ,チームとしても万策尽きた感があった。
5月28日左内腹斜筋の肉離れで離脱した小川が,二軍調整中に高津2軍監督から中継ぎ起用が伝えられていた。ファームで中継ぎの調整登板を経て,6月30日阪神戦(甲子園)から一軍復帰。その試合で早速登板機会が訪れ,8回1イニングを三者凡退で抑える上々の滑り出しだった。しかし・・この試合で守護神・秋吉が負傷降板。翌日から守護神に指名せざるを得なかった。
ところが波に乗れないチームは終盤にリードを保って小川に継投するという試合すら作れない。ストッパーとして小川が初めて9回のマウンドに上がったのはそれから6日後の7月7日広島戦(神宮)。8-3と5点リードでセーブがつかない場面だった。

先頭打者サビエル・バティスタに投じた初球。ソロ本塁打を浴びた。1死から菊池にもソロを浴びる。これで3点差。次の丸へは四球。それでも鈴木を中飛に抑えて2死一塁までもこぎつけた。あと1人。しかし松山竜平にタイムリー二塁打を浴びて2点差にまで迫られた。西川龍馬に内野安打を許し2死一三塁。投手ジャクソンの所に打順が回り代打に起用されたのは新井貴浩だった。カウント2−1からの4球目。外角への直球を完璧に捉えられた。ライナー性の打球はバックスクリーン直撃。真っ赤に染まるレフトスタンド,三塁側はおろか,それまでおとなしかったはずの一塁側からも立ち上がり歓声があがる異様なまでのスタンドの光景。心が折れるとはまさにこのことだった。翌々日7月9日広島戦(神宮)でもセーブに失敗した小川。結局後半戦から先発に再転向し4勝を挙げた。

不安・重圧・焦り―。この試合でそれらの全てを曝け出し,チームはもはや戦う集団としての機能を失ってしまったと言っても過言ではあるまい。

おわりに〜2018シーズンに向けて
高橋奎二山川晃司は一軍出場無し。2014年ドラフト1位竹下真吾のほか,土肥寛昌中島彰吾星野雄大榎本葵原泉に戦力外が通告された。国指定の難病黄色靱帯骨化症を発症した徳山武陽,甲状腺機能低下症を患った今浪隆博は現役引退となった。飯原誉士は他球団での現役続行を目指す。
5月に左肘のトミージョン手術を受けた日隈ジュリアスは育成契約を結ぶことになった。田川賢吾古野正人大村孟も引き続き育成契約となる。選手不足に伴う暫定措置で育成選手契約を締結した新田玄気は再びブルペン捕手に復帰となる。

真中監督の退任とともに伊藤智仁投手コーチ,押尾健一戦略コーチ兼投手コーチ補佐が退団を申し入れ,水谷新太郎二軍チーフ兼内野守備走塁コーチ,笘篠誠治二軍外野守備走塁コーチとの契約が打ち切られた。

かつての一軍監督経験に加え,編成トップとしての経験を生かし,チーム力の強化と底上げを託された小川淳司監督。最大の目玉人事となったのは宮本慎也ヘッドコーチの就任だ。さらに球団OBで今季途中から巨人で広島専属スコアラーを務めていた田畑一也投手コーチ,広島のリーグ連覇に貢献した立役者とも言われた石井琢朗打撃コーチと河田雄祐外野守備走塁コーチの招聘にも成功した。
土橋勝征内野守備コーチは3年ぶりの現場復帰,野口寿浩二軍バッテリーコーチが一軍バッテリーコーチに昇格。杉村繁チーフ打撃コーチは一二軍巡回コーチと肩書が変更になった。
留任は石井弘寿投手コーチと宮出隆自打撃コーチのみと,これまで生え抜きを大事にするファミリー球団が脇を固めるコーチ陣から大幅改革に乗り出した。

2年目を迎える高津臣吾二軍監督三木肇ヘッドコーチが新たに二軍チーフコーチに就任。赤堀元之二軍投手コーチ,小野寺力二軍投手コーチ,北川博敏二軍打撃コーチ,松元ユウイチ二軍打撃コーチは留任。森岡良介野手コーチ補佐が二軍内野・守備走塁コーチ,福地寿樹外野守備走塁コーチが二軍外野守備・走塁コーチ,野村克則バッテリーコーチが二軍バッテリーコーチにそれぞれ配置転換となった。

ドラフトでは村上宗隆(捕手・九州学院高),大下佑馬(投手・三菱重工広島),蔵本治孝(投手・岡山商大),塩見泰隆(外野手・JX―ENEOS),金久保優斗(投手・東海大市原望洋高),宮本丈(内野手・奈良学園大),松本直樹(捕手・西濃運輸),沼田拓巳(投手・石川ミリオンスターズ)の8名を指名。
自由契約となっていた山田大樹(投手・前ソフトバンク),田代将太郎(外野手・前埼玉西武)2選手と,新外国人としてマット・カラシティー(カブス),ジョーダン・アルメンゴ(中日),デーブ・ハフ(韓国・LG)の3投手を獲得し,2018年シーズンに挑むことになる。

「この悔しさを胸にもう一度立ち上がり,再び上を目指そう。」―東京ヤクルトスワローズは新たに再出発することになる。

参考資料
『週刊ベースボール』第72巻 第63号 通産3490号,ベースボールマガジン社,2017.12
「ニッカンスコア速報」
http://www.nikkansports.com/baseball/professional/schedule/2017/s201703.html
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2017年12月20日

左腕ハフを獲得=プロ野球・ヤクルト

 ヤクルトは20日、韓国のLGに所属していた左腕のデーブ・ハフ投手(33)を獲得したと発表した。1年契約で年俸130万ドル(約1億4700万円)プラス出来高払い。背番号は45。
 米大リーグのインディアンスで2009年に11勝を挙げ、メジャー通算8年で25勝30敗、防御率5.17。16年途中に韓国プロ野球へ移籍した。ヤクルトは先発で起用する見込み(金額は推定)。[ 12/20(水) 15:52配信 時事通信 ]

コメント
「来季、スワローズの一員として、プレーする機会を頂けて非常に感謝しております。神宮球場で投球できること、また、ファンの皆さんとお会いできることを楽しみにしています。そして、球団とファンの皆さんのために、優勝をもたらす活躍ができるよう、精いっぱい頑張りたいと思っています」

5人目の外国人の獲得でオフの補強はこれで終了。
来季は投手4(ブキャナン,カラシティー,アルメンゴ,ハフ)野手1(バレンティン)で挑むことに。
カタカナ2文字の外国人は1991年ジョニー・レイ以来となるでしょうか。

奥村政之国際グループ担当部長
「ハフを初めて見たのが2015年。パンアメリカン競技大会の米国代表で抑えをやっていて、152キロを連発していた。今年の秋に韓国へ視察に行ったときは先発したのを確認した。一級品のコントロールを持っている。このレベルの投手を探すのは困難。先発として考えているけど、カラシティーと秋吉が抑えではまらなかった場合は抑えもあるかもしれない。本人はどこでもやるといっている」
確か一昨年も名前に挙がっていたように記憶しております。韓国には2016年は7月からの加入。この年は途中加入ながら7勝。しかし今年は離脱した期間が多かったとか…
金銭面で折り合わなかったようですが,オーレンドルフさんよりは安い金額で契約がまとまりましたとさ。

背番号は「45」
○小林和公(1989-1991)→△角盈男(1992)→○山本樹(1993-2005)→11坂元弥太郎(2006-2007)→○ウィルソン(2008)→○日高亮(2009-2014)→△新垣渚(2014)→○土肥寛昌(2015-2017)→○ハフ(2018-)

左腕は日高以来4年ぶり。外国人はウィルソン以来10年ぶりとなります。
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2017年12月15日

アルメンゴを獲得=プロ野球・ヤクルト

 ヤクルトは15日、中日を退団したジョーダン・アルメンゴ投手(31)を獲得したと発表した。1年契約で年俸65万ドル(約7300万円)プラス出来高払い。背番号は40。中日では登録名がジョーダンだったが、アルメンゴとする。
 中日では2年間で通算12勝10敗、防御率3.50。先発、中継ぎをこなせる左腕と評価した。(金額は推定)[ 12/15(金) 16:40配信 時事通信 ]

バレンティン,ブキャナン,カラシティーに続く4人目の外国人は中日のジョーダンことアルメンゴ。

コメント
「チーム及びフロントの皆様に、私をスワローズの一員として必要としてくださったことに大変感謝しています。チームの優勝に貢献できるよう、100%全力でプレーしたいと思います。」

ビシエド,ゲレーロ,バルデス,ロンドン,アラウホと外国人枠の関係で常時登録されていたイメージはないが,きっちり2年連続6勝ずつ挙げている左腕。

とりわけナゴヤドームでの安定感が抜群で10試合登板で4勝1敗 防御率1.13。対ヤクルト戦もちゃっかり2戦2勝。そんな左腕が仲間に加わることに。

ただ中日時代一番の思い出に残っているのは昨年6月25日バレンティンとの乱闘騒ぎ。その試合では山田,大引,バレンティンと3発浴びせて炎上させておりました。7月8日にも黒星つけており,神宮では2戦2敗というデータ。「アルメンゴwwwwww」なんて言われたりしないヨネ?!

他球団から外国人を獲得したのは08年のダグラス(前広島)以来。このダグラスと07年シコースキー(前巨人)はシーズン途中の獲得だったため,オフの獲得となると06年ラロッカ(前広島)以来。その前が95年のオマリー(前阪神)ミューレン(前ロッテ)にまで遡るので,10年に一度あるかないかの珍しい出来事でもあります。他球団に移籍する方は多々あるのに…ゴニョゴニョ

背番号は40。
○鈴木平(1988-1994)→△山内嘉弘(1995-1997)→△上原晃(1998)→○高橋一正(1999-2002)→○大原秉秀(2003-2008)→△吉本亮(2009-2011)→○古野正人(2012-2016)→○グリーン(2017)→△アルメンゴ(2018-)
古野のために空けておくかと思いきやすっかり外国人の番号に。左投げの選手が付けるのは平成になって初めてです。
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2017年12月14日

2月24日から104試合=プロ野球オープン戦

 セ、パ両リーグは14日、2018年の春季オープン戦日程を発表し、2月24日から3月25日まで計104試合が組まれた。球団別では巨人と阪神の19試合が最多。
 2月24日は沖縄県内で4試合が行われ、セ3連覇を狙う広島は沖縄市で楽天と、清宮(東京・早稲田実高)が入団した日本ハムは北谷町で中日と顔を合わせる。今年日本一のソフトバンクは3月3日にヤフオクドームで阪神との初戦に臨む。
 公式戦は両リーグとも3月30日に開幕する。 [ 12/14(木) 15:47配信 時事通信 ]


2018年東京ヤクルトスワローズオープン戦日程
2/2425
阪神日ハム
浦添浦添
13:0013:00
2627283/1234
巨人
東京ドーム
14:0014:00
567891011
中日広島
宮崎マツダ福山
13:0013:0013:0013:00
12131415161718
阪神広島日ハムソフト
甲子園神宮神宮神宮
13:0013:0013:0013:0013:00
19202122232425
巨人楽天日本ハム
神宮神宮札幌ドーム
13:0013:0018:0014:0013:00


目新しいところは宮崎での主催試合。今年鹿児島での主催試合はあったので九州という意味では2年連続となる。熊本佐賀長崎あたりでは開催の記憶があるが,ファームのキャンプ地宮崎となるといつ以来なのだろうか。球場はサンマリン?!

 ・浦添阪神戦(2016年以来2年ぶり)
 ・浦添日本ハム戦(2015年以来3年ぶり)
 ・東京ドーム巨人戦(2016年以来2年ぶり)
 ・マツダ・福山広島戦(2年連続)
 ・甲子園阪神戦(2年連続)
 ・神宮広島戦(2016年以来2年ぶり)
 ・神宮日本ハム戦(2015年以来3年ぶり)
 ・神宮ソフトバンク戦(2013年以来5年ぶり)
 ・神宮巨人戦(3年連続)
 ・神宮楽天戦(2年連続)
 ・札幌ドーム日本ハム戦(3年連続)

公式戦の時間入り日程とファームの日程は1月下旬の発表です。
東京 ☀ | Comment(0) | SWALLOWS | at 22:32 | 更新情報をチェックする

2017年12月09日

つばめ野球クリニック2017

オフシーズンの恒例行事となった燕市の野球教室。
今年の講師は昨年に続いて,石川雅規投手と雄平外野手。新メンバーに新選手会長の中村悠平捕手を加えた3名が招かれました。中村は2013年以来4年ぶりの来燕。

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燕市の野球少年には最早来て当たり前の感覚になっているんだろうけれど,同じ新潟県内でも他の市町村に現役選手が来たなんて話聞いたことありませんし,いかに連携事業の恩恵かを肝に銘じたいもの。

ただどうしてもオフシーズン。外のグランドで思いっきり身体を動かすということが出来ないのが日本海側の都市の宿命。今年も生憎の天候。何より外の気温が低い。なので今回も体育館での体幹トレーニング(ストレッチ)に始まり,走塁とキャッチボール。バッテリーは室内練習場で投球,野手は引き続き体育館で打撃。最後は参加した市内214名の小学生全員に3選手が1枚の色紙にサインを入れるという流れになりました。

体幹トレーニングではキャッチボールの重要性と,ストレッチを毎日継続することの大切さを説き,ポジション別指導では中村選手会長が捕手を集めて,このように姿勢を低くし熱心に指導する姿も。
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悠平は本当に小さい子供好きだなぁというのが伝わってきます。

質問コーナーは
「今年ホームランを打ちましたか?」
石川「ホームランを打ったことがなくてプロになりました。だから、みんなにもチャンスはあるよ」

「速い球はどうしたら打てますか?」
雄平「速い球を打つには、速いスイングができること、ボールをよく見ることが大事」(雄平さんもボール良く見てというツッコミは大人から)

「セカンド送球を速くするためには?」
中村「一番は捕ってから速くすること。あとはバックステップではなく、足を使って前にステップすること」

とそれぞれ回答。ご両親,監督,コーチ,野球道具への感謝も忘れないようにというのは全選手共通のアドバイスでした。

場所を同じ燕市内の公民館に移し,今度は大人のために「東京ヤクルトスワローズ燕戦士トークショー『プロ野球ココだけのはなし2017』」と題したトークショーイベント。
会場には松岡投手も駆けつけてくれました(嘘)。
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まずは鈴木市長が登壇。
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明日のサンケイスポーツ。一面は大谷選手なので無理だけど,大きく扱ってもらう予定というご挨拶。
どうやら宮本HCの「米を食べろ」発言を受け,来春の浦添キャンプに新潟のお米を例年の5倍となる300s贈呈することが決まったようです。

そして選手登場。
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フリーアナウンサーさんの司会進行でまずは野球教室後ということもあり,3選手の幼少期の野球教室についてから。
石川「秋田には野球教室がなかったんですよ。でも,名球会の人が来るというのがあって,王貞治さん(現ソフトバンク会長)にサインをもらいました」
雄平「遠い存在でした。家が近かったので,ジャイアンツ球場に行ってサインをもらったことはあります」
中村「地元出身の野球選手に,右投げサイドスローの正津(英志)さん(元中日、西武)がいました。ご近所さんだったので,身近で見られました」
やはり燕市の小学生は相当恵まれてます。

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続いて選手の話題に。
雄平「石川さんは先輩として、見本になるんです。いくら活躍しても、絶対に天狗にならないところがすごい」
中村「川端さんには家族ぐるみで仲良くさせてもらっています」

オフの過ごし方について。
石川「休んでも(シーズン直後の)一週間」「イベント以外は練習」「31日ギリギリまで動く」
雄平「明日は西浦の結婚式で月曜から戸田」「燕市には本当は来たいけどそろそろ引退して,後進に譲りたい」
中村「身体を動かしていないと不安」「あとは家族と過ごす時間を大切にしたい」

今シーズンの振り返りに移ろうとするとおもむろに退席のパフォーマンスをみせる石川さんと雄平さん。それでも現実から目を背けてはいけないと力強く石川さん。
石川「96敗中14敗もしてすみませんでした」「この反省を次のシーズンに活かしたい」
雄平「突発的な怪我で正直ショックだった」「最終戦1試合でも出たいとお願いした」「難しいリハビリだった。(折れた骨を取り除いたため)骨同士が順応しようとする」
中村「悔しい一年」「それでも(昨年は後半ほとんど出られなかったため)一年間出るという個人的な目標は良かった」「チーム的には足を引っ張った。若い奴らがガツガツしないといけないので,先頭に立ってやりたい」

サンスポヤクルト担当の赤尾記者が登壇。今年一年ヤクルトを担当し来年は巨人担当になるため,これでヤクルトの成績が上がって巨人の成績が下がったら担当記者のせいだと笑いを誘う。
「次の日にまた一人,一人と選手が抜けていって記事が書きづらかった」「今年一番長く書いたのは10点差逆転の試合。あれは中村選手の本塁打から始まった」

ファンからの質疑応答のコーナー。
お子さんから「好きなお菓子は何ですか?」という質問。
石川(森永と契約があるため)「ハイチュウ」「ブルペンでも投手陣よく食べる」
雄平「スコーンのチーズ味」
中村「うまい棒のめんたい味」

ファン感謝DAYについて「選手が楽しい時間は何ですか?」
中村「カラオケは素顔が見られる」選手会長として逆にファンから何が観たいのか質問され双方の意見交換に。

野球少年から「来年の目標は?」
石川「4勝14敗を逆にしたい」「一年でも長くユニフォームを着たい」「(200勝)大きな目標をモチベーションに頑張りたい」
雄平「3割30本3盗塁のトリプルスリー」「河田コーチから来年は走ってもらうぞ言われた」
中村「全試合出場と優勝」

最後は色紙,サインボールのプレゼントじゃんけん大会。さらに台本には無かった選手が今日1日着用していた帽子も景品に加わり,会場はヒートアップ。
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改めて3選手から挨拶。
石川「これ以上ない悔しいシーズン」「小川監督,宮本ヘッド一丸となって戦う」「若い選手には負けないつもりで一年でも長くチームのためになりたい」
雄平「力不足だった。勝利を見せるように頑張りたい」
中村「選手会長,そしておそらくキャプテンとして努力精進したい。勝つことで恩返しになる。優勝目指す。皆さんも応援してください」

記念撮影をし,3選手は出口で参加者とハイタッチ。新幹線の時間も迫ってきたということ巻きが入りました。
ハイタッチ後トイレで用を足していたら,寒いーと石川さんが隣にやってくる大ハプニング(笑)こんな機会一生無い!!
やはり冬の体育館で3時間はプロ野球選手でも身体が冷えると仰ってました。

戦利品
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 カイロを頂きました♪
新潟 ☔ | Comment(0) | SWALLOWS | at 23:59 | 更新情報をチェックする

2017年12月07日

村上「早く1軍で活躍を」=ヤクルトが新入団発表―プロ野球

 ヤクルトは7日、東京都内で新人8選手の入団発表を行い、ドラフト1位の村上宗隆捕手(熊本・九州学院高、背番号55)は「これからしっかりやってやるぞという強い気持ちになった。早く1軍で活躍する姿を見せたい」と抱負を述べた。他の新人と背番号は次の通り。
 ▽大下佑馬投手(三菱重工広島、15)▽蔵本治孝投手(岡山商大、22)▽塩見泰隆外野手(JX―ENEOS、9)▽金久保優斗投手(千葉・東海大市原望洋高、48)▽宮本丈内野手(奈良学園大、39)▽松本直樹捕手(西濃運輸、32)▽沼田拓巳投手(BCリーグ・石川、53)。 [ 12/7(木) 16:10配信 時事通信 ]


大安吉日の入団発表。
1位村上と仮契約=背番号55「日の丸背負う」―プロ野球・ヤクルト
 ヤクルトは12日、ドラフト1位で指名した熊本・九州学院高の村上宗隆捕手(17)と熊本市内で入団交渉を行い、契約金8000万円、年俸720万円で仮契約した。村上は「これからが勝負という気持ちが強くなった。早く活躍して、いずれは日の丸を背負う選手になりたい」と抱負を述べた。
 高校通算52本塁打と長打力が魅力の左打者。55に決まった背番号について「左のスラッガーというイメージがある。自分の(ことを連想してもらう)番号にしていきたい」と意気込んだ。(金額は推定)。[ 11/12(日) 18:35配信 時事通信 ]

「伝統のあるユニホームを着て、ようやくスワローズの一員として野球ができるんだなという実感がわきました。また、これからしっかりやってやるぞという強い気持ちにもなりました。(2018年の目標は)早く一軍で活躍する姿を早く皆さんに見せられるように、そしてヤクルトの日本一に貢献できるように、早く一軍に定着することです」

小川監督から「出場機会こそが成長するチャンスになる。三塁と決めつけたわけではないが、捕手に戻ることはないかもしれない」と野手転向を明言された村上。まずはサードで,サードが無理ならファーストor外野という可能性を探るのでしょう。

55○関根毅(1989-1990)→△広瀬新太郎(1991-1992)→19岡幸俊(1993-1995)→35津川力(1996-1999)→○野口祥順(2000-2014)→○山川晃司(2015-2017)→○村上宗隆(2018-)
背番号「55」といえば左の強打者の番号というイメージがあるが,ヤクルトでは関根毅以来実に28年ぶりに左打者が背負うことになる。燕の新ゴジラはどんな未来を切り拓くか。

2位大下と仮契約=プロ野球・ヤクルト
 2位指名の大下佑馬投手(三菱重工広島)と契約金7000万円、年俸1200万円で仮契約した。(金額は推定)。[ 12/1(金) 16:30配信 時事通信 ]

「これからこのユニホームを着て戦っていくんだなという実感が少しずつわいてきました。派手なボールはないので、低めの制球力でしっかり打ち取っていく投球が自分の売りだと思います。チームから必要とされる選手になりたいです」

15○パリッシュ(1989)→○バニスター(1990)→○岡林洋一(1991-2000)→○平本学(2001-2005)→○村中恭兵(2006-2015)→○大下佑馬(2018-)
3年ぶりに復活した背番号「15」。岡林・平本・村中とドラフト1位にしか与えられなかった番号。2位でも1位級という期待の現れ。

3位蔵本と仮契約=プロ野球・ヤクルト
 3位指名の蔵本治孝投手(岡山商大)と契約金5000万円、年俸800万円で仮契約した。(金額は推定)。[ 11/20(月) 17:36配信 時事通信 ]

「このユニホームでセ・リーグ優勝、日本一に貢献できるように頑張ります。重たいまっすぐでどんどんバッターに立ち向かっていくのが自分の投球なので、そこを見てほしいと思います。怪我をせずに、チームに貢献できるように頑張っていこうと思っています」

22○枠田幸也(1988-1990)→○高津臣吾(1991-2003)→16高井雄平(2006)→11高津臣吾(2007)→63増渕竜義(2008-2014)→○竹下真吾(2015-2017)→○蔵本治孝(2018-)
竹下のせいですっかり影が薄くなってしまった背番号「22」。再び一軍で躍動するこの番号を見たい。

4位塩見と仮契約=プロ野球・ヤクルト
 4位指名の塩見泰隆外野手(JX−ENEOS)と契約金4500万円、年俸1000万円で仮契約した。(金額は推定)[ 11/16(木) 21:30配信 時事通信 ]

「自分のセールスポイントは足なので、強気の走塁をしてチームに貢献できるように頑張っていきたいと思います。目標とする選手はスワローズの山田選手です。野球人として三拍子そろっているところが素晴らしいと思います。ここぞという時、チームが苦しいという時に力強い走塁をしてチームに流れを持ってこれるような選手になりたいです」

9○杉浦享(1978-1993)→△ミューレン(1995-1996)→○オルティス(1997)→○アンソニー(1998)→○ペタジーニ(1999-2002)→△鈴木健(2003-2007)→46飯原誉士(2008-2017)→○塩見泰隆(2018-)
伝統的にヤクルトの一桁背番号というのは,外国人選手,移籍選手,若い番号に昇格した選手が背負っており,新人に与えるというのは西浦(2014),武内(2006),田中浩(2005)とあまり多くない。それだけ期待が大きいことの証。坂口(オリックス時代背番号「9」)に与えるのかと思ってたんだけどなぁ。。

5位金久保と仮契約=プロ野球・ヤクルト
 5位指名の金久保優斗投手(千葉・東海大市原望洋高)と契約金2700万円、年俸500万円で仮契約した。(金額は推定)。[ 11/19(日) 18:16配信 時事通信 ]

「やっとプロの世界で野球ができるんだ、という気持ちです。自分の武器はコントロールなので、そこを生かして、早く一軍で投げられるように、できるだけ早く一軍のローテーションに入れるように頑張りたいと思います」

48○桜井伸一(1984-1992)→○古沢淳(1993-1996)→○岩村明憲(1997-2000)→○松谷秀幸(2001-2002)→○高橋敏郎(2003-2006)→14上原厚治郎(2007)→△萩原淳(2008-)→20鎌田祐哉(2010)→△渡辺恒樹(2010-2012)→□岩村明憲(2013-2014)→○日隈ジュリアス(2016-2017)→○金久保優斗(2018-)
ジュリアスに猶予なく与えられた「48」。新世代が「47」「48」「49」と続いた。誰が一番早く出てくるか。

ヤクルトがD6宮本と合意 契約金3000万円、年俸800万円
 6位指名の宮本丈内野手(奈良学園大)と契約金3000万円、年俸800万円で合意した。(金額は推定)[ 11/22 15:29 ]

「憧れの先輩である山田哲人さんと同じユニホームを着ることができて嬉しい気持ちでいっぱいです。自分のセールスポイントは、一番は打撃なのですが、積極的に次の塁を狙う姿勢を見せていきたいと思います。宮本慎也さんのような、チームに信頼されるショートになれるように、山田選手と二遊間を組むことを目標に頑張りたいと思います」

39○渋井敬一(1978-1992)→48桜井伸一(1993-1994)→△田畑一也(1996-1999)→△衣川幸夫(1999-2001)→○梶本勇介(2002-2010)→○又野知弥(2011-2014)→○中元勇作(2015-2016)→○リベロ(2017)→○宮本丈(2018-)
歴史を紐解くと内野手が背負っていることが多い背番号「39」。将来「6」を勝ち取るような選手になれば多くのオールドファンが胸を熱くすることでしょう。

7位松本と仮契約=プロ野球・ヤクルト
 7位指名の松本直樹捕手(西濃運輸)と契約金3000万円、年俸900万円で仮契約した。(金額は推定)。[ 11/17(金) 20:16配信 時事通信 ]
 
「このユニホームを着て、使命感が湧きました。自分を指名してくださった方々に恩返しするためにも早く一軍で活躍したいです。セールスポイントは安定した守備だと思うので、まずはそこからチームに貢献したいと思います」

32○尾花高夫(1978-1991)→△金森栄治(1993-1996)→○小野公誠(1997-2008)→○新田玄気(2009-2014)→○風張蓮(2015-2017)→○松本直樹(2018-)
かつては大矢さん。そして公誠さん玄気さんと引き継がれた背番号「32」の捕手が4年ぶりに復活。

8位沼田と仮契約=プロ野球・ヤクルト
 8位指名の沼田拓巳投手(BCリーグ・石川)と契約金1000万円、年俸600万円で仮契約した。(金額は推定)[ 11/27(月) 21:37 時事通信 ] 

「ヤクルトスワローズの一員になったんだなという気持ちです。MAX155km/h、来年には160km/hを投げたいという気持ちで頑張っていきたいと思います。沼田が投げたら絶対勝てると思われるような選手になりたいです」

53○幸田正広(1989-1997)→○五十嵐亮太(1998-2009)→○ホワイトセル(2010-2011)→○ロマン(2012-2015)→○ルーキ(2016-2017)→○沼田拓巳(2018-)
五十嵐亮太以来9年ぶりに日本人が背負う「53」。

ドラフト当夜の背番号予想クイズの正解発表!どん。

村上◎「55」
大下×「40」→「15」
蔵本×「45」→「22」
塩見×「00」→「9」
金久保×「62」→「48」
宮本×「48」→「39」
松本×「37」→「32」
沼田×「65」→「53」

「村上はいきなり一桁というのも無いと思うので,山川剥奪かなぁと。。」は見事的中!!したものの。。

【空き番号一覧】00・(6)・7・23・(27)・40・45・59・62。
もし来季古野に復活の見込みがあるのならば「40」は空けておくのでしょうか。青木さん「23」空いてますよーー。
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2017年12月05日

抑え候補の右腕獲得=プロ野球・ヤクルト

 ヤクルトは5日、米大リーグのカブス傘下3Aに所属していたマット・カラシティー投手(26)=191センチ、92キロ、右投げ右打ち=を獲得したと発表した。1年契約で年俸70万ドル(約7900万円)プラス出来高払い。背番号は37に決まった。
 メジャーではロッキーズ時代の2016年に19試合に登板し、1勝0敗、防御率9.19。今季は3Aで21セーブを挙げた。ヤクルトではセットアッパーや抑えを任される見込み。(金額は推定)。[ 12/5(火) 13:01配信 時事通信 ]

コメント
「東京ヤクルトスワローズの一員となれる機会をいただき、とても興奮しています。今から、素晴らしい文化を持った美しい日本で、ファンの皆さんの前でプレーすることをとても楽しみにしています。東京ヤクルトスワローズという素晴らしいチームの一員という誇りをしっかり持って、毎回マウンドに上がりますので、たくさんの応援をお願いします。」

オフの補強3人目。1人目の新外国人は抑え候補のカラシティー投手。
特筆すべきは26歳という年齢でしょうか。
来日1年目の満年齢が27歳というのは,バレンティン(2011),バーネット(2010),ラミレス(2001)がおり,いずれも若くして来日し長きにわたり日本で活躍したということ。これだけでも期待できますよ♪

背番号は37。
○郭健成(1989-1991)→○西岡洋(1992-1996)→65松岡大吾(1997-1998)→○石堂克利(1999-2001)→○福川将和(2002-2012)→○星野雄大(2013-2017)→○カラシティー(2018-)
1991年の郭健成以来外国人投手が背番号37を着けることになりました。
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2017年12月02日

松坂、マイコラスら自由契約=保留選手名簿外れる―プロ野球

 日本野球機構(NPB)は2日、各球団が来季の契約締結の権利を保留する「保留選手名簿」を発表した。2015年に日本球界に復帰し、3年間で1試合登板にとどまったソフトバンクの松坂投手、巨人と残留交渉していたマイコラス投手らが外れて自由契約となった。今後は国内外の球団と交渉が可能となる。
 今季本塁打王に輝いた中日のゲレーロ内野手、今季途中に日本ハムから阪神にトレードされたメンドーサ投手、外国人枠から来季外れるロッテのスタンリッジ投手も記載されなかった。
 フリーエージェント(FA)で日本ハムからオリックスに移籍する増井投手、阪神からDeNAに移籍が決まった大和内野手はそれぞれ移籍先の名簿に入った。[ 12/2(土) 17:18配信 時事通信 ]

保留選手名簿の発表によって,外国人陣容も明らかになりました。
ブキャナンさまとバレンティンが残留。
バレンティンら残留=プロ野球・ヤクルト
 ヤクルトは29日、ウラディミール・バレンティン外野手(33)と来季の契約に合意したと発表した。単年契約で年俸300万ドル(約3億3000万円)プラス出来高払い。7年目の今季は7月に5試合連続本塁打を放ち、打率2割5分4厘、32本塁打、80打点だった。
 デービッド・ブキャナン投手(28)とは、2年総額325万ドル(約3億6000万円)プラス出来高払いで契約を更新した。25試合に先発し、6勝13敗、防御率3.66だった。(金額は推定)。[ 11/29(水) 15:08配信 時事通信 ]

ルーキ,ギルメット,リベロ,グリーンが自由契約。シーズン中にウェーバー公示されたオーレンドルフと併せ5名が退団。ということで惜別メッセを。

34.オーレンドルフ(2017)
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メジャー通算30勝右腕。巨人・中日との争奪戦を制し,投手としては球団史上最高額年俸150万ドルで獲得。しかしながら僅か4試合の登板。0勝1敗防御率5.50の成績でシーズン途中帰国。
思えば開幕3戦目の先発はオーレンドルフだった。長身を活かしたワインドアップからの幻惑投法も通じず・・
コンビニで買ったと思われるホットコーヒーを片手に球場入り。サインにも気軽に応じてくれたナイスガイだったことは忘れませんよ。。

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 ・初登板:2017年4月2日DeNA戦(神宮)
 ・初奪三振:2017年4月2日DeNA戦(神宮)梶谷から

53.ルーキ(2016-2017)
入団1年目の2016年は主に8回を任され,リーグ3位の69試合に登板し。リーグ3位の33ホールドを記録。2年目の今季も61試合に登板し,4勝6敗7セーブ,防御率2.97。特に抑えに転向した8月からは抜群の安定感を誇っていた。しかし・・
10月2日の全体練習を無断欠席。翌3日の巨人戦(神宮)で謹慎処分を受け,最終戦セレモニーにも参加せず。成績的には戦力として来季以降も欠かせない存在だが,この和を乱した事態を重く受け止め,契約を更新しない判断に至った。オンドルセクに続き2年連続で外国人との喧嘩別れ。契約面での衝突だったのか真相は分からぬままのお別れとなったことはなんとも後味が悪い。
2017年5月21日阪神戦(神宮)での敬遠大暴投も印象的なシーンの1つではある。

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 ・初登板:2016年3月27日巨人戦(東京ドーム)
 ・初奪三振:2016年3月27日巨人戦(東京ドーム)立岡から
 ・初勝利:2016年4月14日巨人戦(神宮)

61.ギルメット(2017)
キャンプではストッパー候補にも名を連ねていた。開幕を一軍で迎えるも,中継ぎとして防御率4点台と不安定な投球が続き二軍落ち。しかし8月中旬頃からファームで先発として調整を重ねると,9月7日DeNA戦で来日初先発。7回無失点で来日初勝利。来季生き残りを懸け,シーズン閉幕の巨人戦(神宮)でも先発を託されたが,来季の構想からは外れることに。

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 ・初登板:2017年4月1日DeNA戦(神宮)
 ・初奪三振:2017年4月26日中日戦(ナゴヤドーム)堂上から
 ・初勝利:2017年9月7日DeNA戦(横浜)
 ・初安打:2017年9月25日巨人戦(神宮)吉川光から

39.リベロ
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低迷するチームの救世主としてシーズン途中加入。マイナー通算105本塁打という長打力と,昨年3Aでサードのゴールドグラブ賞を受賞したという守備力が触れ込みも,54試合の出場で打率.215,6本塁打,21打点。
失策も6つ記録。お世辞にもゴールデングラブの片鱗は見られなかった・・
それでも懐かしかったベネズエラ国歌の前奏♪しかしペタジーニ,ラミレス級の活躍には程遠かった。。

 ・初出場:2017年7月22日阪神戦(神宮)
 ・初安打:2017年7月23日阪神戦(神宮)ドリスから
 ・初本塁打:2017年7月25日中日戦(神宮)吉見から

40.グリーン
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巨漢助っ人は愛されキャラではあった。とにかく足が遅い。悠々二塁打の当たりでも一塁止まり。それでも当たれば飛ぶ。ベンチでは謎の儀式でチームを盛り上げてくれた。
しかし肝心の野球の方では,畠山のバックアップが期待されたが,開幕早々畠山とほぼ同時期に足を故障しリタイア。外国人枠の関係もあり,一軍でビューは交流戦。しかしリベロの加入で再びファームへ。25試合の出場で,打率.194,2本塁打,8打点の成績に終わった。

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 ・初出場:2017年6月4日西武戦(神宮)
 ・初安打:2017年6月4日西武戦(神宮)武隈から
 ・初本塁打:2017年6月14日楽天戦(神宮)安樂から
東京 ☁ | Comment(0) | SWALLOWS Memories | at 23:59 | 更新情報をチェックする

HP17周年

今年もこの日が。

2016.12.01から2017.11.30までの1日あたりの訪問者(IP)は210.31/day,1年間のページビュー(PV)は計559,143でした。

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訪問者数は2010年の194.98を若干上回るような数値に落ち着いております。

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ページビューでは8月に月間最多となる82,362PVを記録しました。

マンネリ化から来るものか。それともチームの成績の低迷の反映か。数字が示すものとは―
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