2013年12月25日

左腕ナーブソンを獲得=プロ野球・ヤクルト

 ヤクルトは25日、新外国人選手としてクリス・ナーブソン投手(32)=191センチ、93キロ、左投げ、左打ち=の獲得を発表した。1年契約で、年俸85万ドル(約8840万円)プラス出来高払い。背番号は38。先発として期待されている。
 今季のメジャー登板は、ブルワーズでの2試合にとどまったが、2010年に12勝、11年には11勝を挙げるなど、大リーグ通算26勝18敗の成績。(金額は推定)[ 時事通信 2013/12/25-18:10 ]


クリスマスにクリス増す。クリス・ラルー,クリス・カーペンターに続きクリス・ナーブソンの獲得。
昨年左肩回旋筋腱板再建手術を受け1年間離脱。今季開幕時に救援として復帰したが直後にグローブの紐を修理しようとして左手中指を痛め故障者リスト入り。そして8月下旬に肩痛を再発。スペ体質が獲得の決め手になったののか・・

ただブルワーズ時代チームメイトだった青木が「非常に手先が器用な投手で人間的にも明るく、日本でも十分活躍できると思う」と言ってくれたようですから,その言葉を信じましょう。

メジャー通算26勝。FA投手。年俸85万ドル(9000万円)。ヤクルトにしては高額投資のような気がします。

21世紀に入ってヤクルトが獲得した外国人左腕は,ニューマン,ラミレス・ジュニア,バレット,李恵踐とあまり活躍した記憶がありませんが。。せめてハッカミー(1999-2000)くらいの活躍を期待したいものです。

背番号は38。
○土橋勝征(1987-1994)→67野口寿浩(1995-1996)→△野中徹博(1997-1998)→○本郷宏樹(1999-2005)→12三澤興一(2006)→○衣川篤史(2007-2011)→○中根佑二(2012-2013)→○ナーブソン(2014-)
野村監督時代は一軍に欠かせない番号だったけど,それ以降は一軍ではあまり見かけない番号になってます。

バレ・ミレ・トニー・ロマンちゃん・カーペンター・ナーブソン。どんなに頑張っても一軍に同時に登録出来るのは4人までですからね。そこだけは忘れないように。
プライドとかあるから枠の使い方って難しいものなのよねぇ。
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総括2013―6年ぶりの最下位

はじめに
 小川淳司監督就任3年目のシーズンは借金26で2007年以来6年ぶりに最下位に終わったが,ウラディミール・バレンティンがリーグMVPを,ルーキーの小川泰弘が新人王を獲得。投打2人が記録をつくるもチーム成績につながらなかった1年となった。

 バレンティンは開幕前のWBCにオランダ代表として出場した際に左内転筋の肉離れを起こし開幕には間に合わなかった。開幕13試合目となる4月12日巨人戦(東京ドーム)からチームに合流した。この時点で横浜DeNAトニー・ブランコは6本の本塁打を放っていたが,バレンティンの猛追が始まる。復帰3試合目までヒット1本だったが,4試合目の4月16日中日戦(神宮)で1号2号を連発。29日DeNA戦(横浜)では春先恒例のハマスタ3連発を放つなど4月に8本。5月末には7本差あったが,6月に4本のブランコに対し,バレンティンは11本放ちついに並ぶ。7月2日のDeNA戦(平塚)で追い抜くとその後はバレンティンの独り舞台。9月11日広島戦(神宮)に55号を放ち,1964年王貞治(巨人),2001年タフィー・ローズ(大阪近鉄),2002年アレックス・カブレラ(西武)のもつ日本記録に並ぶと,4日後の9月15日阪神戦(神宮)で56号,57号を連発し日本記録を樹立。最終的にはシーズン60本で本塁打王のタイトルを獲得した。

 小川はプロ初登板の4月3日広島戦(マツダスタジアム)で7回2死まで2失点(自責0)でプロ初登板初勝利を挙げると,4月は3勝0敗。アメリカ大リーグ往年の名投手ノーラン・ライアンを参考にしたという左足を高く上げる豪快なフォームがたちまち話題となった。5月2勝1敗,6月3勝1敗。6月15日オリックス戦(京セラドーム大阪)から8月3日広島戦(神宮)にかけてはすべて土曜日に登板し,完封2を含む7連勝。6月22日広島戦(マツダスタジアム)の7勝目は,開幕63試合目にしてチーム初完投勝利。7月13日広島戦(神宮)の10勝目は,セ・リーグでは1999年上原浩治(巨人)以来14年ぶりのルーキー10勝1番乗りとなった。9月7日まで白星から見放されたが,その後4勝を挙げ終わってみれば16勝4敗で最多勝と最高勝率のタイトルを獲得。ルーキーの15勝以上は史上13人目,最多勝はセ・リーグで4人目。

 同じくルーキーの石山泰稚も60試合に登板し3勝3敗10セーブ。新人投手で60試合以上登板はセ・リーグ9人目という働きを見せてくれた。

 19年間の長きにわたりチームを支えてきた宮本慎也が現役引退を発表。通算2162試合出場は球団史上1位,2133安打は若松勉の2173に次ぐ球団史上2位となった。

 開幕投手を務めた館山昌平が,2試合目の登板となった4月5日DeNA戦(神宮)の試合中に右肘に痛みを訴え降板。右肘靭帯再建手術を受けることになり今シーズン中の復帰は絶望となった。館山と同じ日に中継ぎの日高亮も左肩痛で抹消されている。4月6日DeNA戦(神宮)では相川亮二がホームベース上でブランコの強烈なタックルを受け左肩鎖関節亜脱臼。4月17日中日戦(神宮)では打球を追った高井雄平が右膝前十字靭帯を断裂。平井諒は右肩痛を訴えクリーニング手術を受け実戦復帰まで半年を要することに。5月12日阪神戦(松山)では開幕直前に川本良平との交換トレードで移籍してきた田中雅彦がマット・マートンのタックルを受け左鎖骨骨折。交流戦を前にヤ戦病院は深刻化していた。

 開幕スタメンを果たした松井淳は6月2日ファーム巨人戦(戸田)で死球を受け左前腕部骨折。金伏ウーゴもシーズン途中に左肘内側側副靭帯再建術手術を受けた。前年右肘靭帯再建手術を受けた山本斉はファームでの実戦復帰にとどまった。

 交流戦期間中の6月9日に早くも自力優勝の可能性が消滅。前半戦を1986年以来実に27年ぶり最下位で折り返すと,その後もなかなか波に乗れないチームは結局1度の月間勝ち越しすらないまま,10月1日に6年ぶりの最下位が確定した。

 誤算を挙げればきりがないが,前年セーブ王に輝いた守護神トニー・バーネットが不安定な投球から救援失敗を繰り返し,館山に代わるローテーションを期待し獲得したクリス・ラルーは5試合に先発登板し0勝2敗,防御率9.00と散々な結果に終わり,前年9勝のオーランド・ロマンも起用法が一貫せず3勝止まり。5年続けて50試合以上に登板してくれた押本健彦も勤続疲労か本来の投球内容に程遠く,スワローズ移籍後最少となる26試合の登板に終わってしまった。

 ドライチ4兄弟は村中恭平の挙げた5勝のみ。赤川克紀は勝ち星なしに終わり,増渕竜義は中継ぎで5試合に登板しただけ。佐藤由規は4月11日に右肩のクリーニング手術を受けたため今年も実戦登板なし。中澤雅人七條祐樹も登録と抹消を繰り返すばかりで一軍定着はならなかった。

 野手では川端慎吾がキャンプ早々に脊柱起立筋肉離れでリタイア。回復が思わしくなく4月22日には左足首関節の手術を受け,実戦復帰は7月にずれ込んだ。それと入れ替わるかのようにラスティングス・ミレッジが8月7日中日戦(ナゴヤドーム)で打球を追った際着地に失敗し左脹脛肉離れで離脱。畠山和洋は左内腹斜筋肉離れ,武内晋一も右膝蓋骨骨折でシーズン途中離脱した。正捕手が期待された中村悠平は大きな怪我こそなかったものの,再調整で二軍落ちを命ぜられるなどプロの壁にぶつかり,結局一年間登録抹消の無かった選手は自己最多の64試合に登板し,25ホールドをマークした山本哲哉森岡良介の2人のみだった。

 こうしたチーム状況下で新たな戦力も芽生えた。5年目の八木亮祐が7月2日DeNA戦(平塚)でプロ初完封勝利を挙げるなど,1年間通してローテーションを守った。7月3日DeNA戦(横浜)では阿部健太が大阪近鉄時代の2003年9月14日以来,国内のみでは史上最長となる3580日ぶりの勝利投手となった。4月23日広島戦(神宮)で江村将也,7月12日広島戦(神宮)で木谷良平,8月6日中日戦(浜松)で古野正人がそれぞれ嬉しいプロ初勝利を挙げた。9月3日巨人戦(富山)では支配下登録された徳山武陽があと1アウトでプロ初勝利を逃したが,巨人相手に見事な投球を見せた。10月2日巨人戦(東京ドーム)では松岡健一がプロ入り9年目で初完投初完封勝利を成し遂げた。久古健太郎も後半に入りようやく安定感を取り戻してきた。大場達也は4月17日中日戦(神宮)でプロ初登板を果たした。

 野手では4月25日広島戦(神宮)で三輪正義がプロ初打点となるサヨナラタイムリーを放った。新田玄気5月15日埼玉西武戦(神宮),比屋根渉5月18日千葉ロッテ戦(神宮),荒木貴裕6月27日DeNA戦(神宮),上田剛史7月13日広島戦(神宮)がそれぞれプロ初本塁打を,川崎成晃4月21日阪神戦(甲子園),西田明央5月20日東北楽天戦(クリネックス宮城),谷内亮太8月28日DeNA戦(神宮)がそれぞれプロ初出場を果たした。

 4月7日DeNA戦(神宮)で7年ぶりに復帰した岩村明憲がお立ち台に,右肘手術から2年ぶりに一軍復帰した川島慶三も101試合に出場し,堅実な守備を随所で見せてくれた。山田哲人はセカンドのレギュラーポジションを与えられ,松元ユウイチは終盤44試合の出場ながら打率.301と好調をキープ,飯原誉士も復調気配を見せた。

 9月21日阪神戦(甲子園)で藤本敦士が史上459人目,9月29日DeNA戦(神宮)で田中浩康が史上461人目の通算1000試合出場。5月28日オリックス戦(神宮)で相川が史上272人目の通算1000本安打。9月24日巨人戦(神宮)で石川雅規が史上86人目の通算2000投球回記録をそれぞれ達成した。

田川賢吾星野雄大川上竜平又野知弥野口祥順は一軍登録無く終わった。【表1】

【表1】チーム月別成績
通産
試合勝数負数引分勝率順位打率本塁得点失点防御勝率順位
33210.6672.1821692.67.6672
42511140.4404.2251988963.46.4643
5237151.3186.24018881124.39.4006
6176110.3536.2711867904.66.3886
7218130.3816.26028941295.88.3866
82611150.4235.269301251354.76.3956
92310103.5004.2811796953.51.4106
106240.3334.183313162.29.4076


チーム成績
 今年も巨人の圧倒的な強さのみが際立ったシーズンとなった【表 2-1】。

【表2-1】セ・リーグ順位表
順位チーム試合勝数敗数引分勝率勝差得点失点本塁打盗塁打率防御率
1巨 人14484537.61359750814590.2623.21
2阪 神14473674.52112.55314888281.2553.07
3広 島14469723.4894.5557554110112.2483.46
4中 日14464773.4545.052659911157.2453.81
5DeNA14464791.4481.063068613254.2624.50
6ヤクルト14457834.4075.557768213470.2534.26

 シーズン途中に2011年度より12球団で採用されてきた統一球が,これまでとは異なる反発係数のボールにすり替えられ開幕から使用されていたことが発覚した。この影響は少なからずあるため,失点,防御率ともに3年連続リーグ5位といっても,過去2年間とは一概に比較できないが,前回最下位だった2007年と比べても,失点が+59,防御率も+0.19と投手成績は悪化したことは否めないだろう。打撃面に関してはバレンティンが引っ張ってくれた部分も大きいが,後述したいと思う。【表 2-2】

【表2-2】チーム成績 ※()はリーグ順位
試合勝数負数引分勝率勝差順位得点失点本塁打盗塁打率防御率
201314457834.40728.56577(3)682(5)134(2)70(4).253(4)4.26(5)
2012144686511.51120.03499(2)514(5)90(2)63(4).260(1)3.35(5)
2011144705915.5432.52484(1)504(5)86(3)43(5).244(3)3.36(5)
201014472684.5146.54617(3)621(3)124(3)66(4).268(2)3.85(2)
200914471721.49622.03548(3)606(5)116(4)106(1).259(2)3.97(5)
200814466744.47117.55583(2)569(4)83(5)148(1).266(4)3.75(4)
200714460840.41720.56596(3)623(4)139(2)66(2).269(2)4.07(5)


  本拠地神宮球場では31勝32敗1分,勝率.492ながら,神宮以外では26勝51敗3分,勝率.338。東京ドームでは9試合1勝8敗,勝率.111。1999年以来15年連続負け越し。投手陣は神宮での防御率が4.21に対し神宮以外で4.31と大差なかったが,神宮で.280に対し他球場で.231。神宮球場以外の20球場で打率1割台が8球場もあった。

 対埼玉西武戦9連敗,西武ドーム10連敗,西武主催試合11連敗と西武アレルギーが年々深刻化している。【表3】

【表3】チーム別対戦成績
巨 人阪 神広 島中 日DeNA楽 天西 武ロッテソフトオリク日ハム
試合2424242424444444144
勝利9711131010312057
敗戦141612111434132383
引分111000000014
得点717711411111814916112412577
失点8211113798131182015251827682
安打1791772232192323628252440371220
本塁2017261832437223134
三振142157157147143183824232625900
四球77758899108391572117519
死球5375500000025
併殺1716181320225332101
盗塁61112161132232270
失策11141519944470693
打率.235.221.267.270.284.259.211.207.194.288.253.253
防御3.134.064.753.755.304.244.003.865.824.634.974.26


 守備率もここ5年間上位をキープしていたが,5位に転落した。【表4】
【表4】守備成績
チーム守備率試合守機備会刺殺補殺失策併殺捕逸
参加球団
巨 人.989144556739021603622781017
阪 神.988144555638881604643451273
DeNA.988144542538381521663441308
中 日.9861445588389416167831611311
ヤクルト.983144550438561555933041114
広 島.9811445675387216971064381592


 交流戦に関しては,2010年以降35勝57敗4分と大きく負け越しており,とうとう通算成績でも9位にまで転落してしまった。【表5】
【表5】交流戦通算成績[2005-2013]
試合勝数負数引分勝率勝差
福岡ソフトバンク240141909.610
千葉ロッテ24012510114.55313.5
北海道日本ハム2401281048.5520.0
巨 人2401241079.5373.5
中 日2401201128.5174.5
阪 神24011711310.5092.0
埼玉西武2401181184.5002.0
オリックス2401141188.4912.0
東京ヤクルト2401141224.4832.0
東北楽天2401081284.4586.0
広 島2409613410.4179.0
横浜DeNA240891456.3809.0


検証2013−2番手以降を攻略できない打線
 今季577得点を試合毎に,先発投手から奪った得点と,2番手以降から奪った得点とに分けてみた。字数の都合で全ては省略するが,相手投手の防御率に換算すると先発投手が4.35,2番手以降が3.46であった。
 このうち,先発投手降板時の勝敗と最終的な勝敗とを比べて逆転があったものを以下に時系列に抽出する。【表6】。

【表6】得点内訳(先発投手と2番手以降)
試合月日対戦相手球場先発得点勝敗後ろ得点勝敗備考
84.6DeNA神宮4350逆転負け
174.17中日神宮2.6637.333逆転負け
194.19阪神甲子園5.3336.660逆転負け
224.23広島神宮7112勝ち越し
234.25536.335逆転勝ち
264.28巨人神宮6022逆転勝ち
284.30DeNA横浜6430負け越し
295.12.6638.331逆転負け
325.5阪神甲子園7324勝ち越し
335.6中日神宮3354勝ち越し
415.17ロッテ神宮7214逆転勝ち
465.23日本ハム札幌ド5271逃切失敗
526.1西武西武ド9210負け越し
626.16オリックス京セラ4.6664.332逆転負け
646.23広島マツダ5440逆転負け
666.27DeNA神宮1581逆転負け
807.15DeNA横浜6.6632.330逆転負け
827.174351逆転負け
857.26広島マツダ6441負け越し
877.284453逆転負け
968.8中日ナゴド5144勝ち越し
998.13中日神宮810.331勝ち越し
1028.16阪神京セラ7.6611.330負け越し
1158.31DeNA神宮3.6685.331逆転負け
1169.13160負け越し
1179.3巨人富山8340逃切失敗
1289.18DeNA横浜6431勝ち越し
1309.21阪神甲子園4681逃切失敗
1389.30DeNA神宮2.6636.330逆転負け
14210.4阪神神宮7250負け越し
14410.8巨人東京ド4350逆転負け


 先発降板時ビハインドから勝利したのが3試合(※逆転勝ち)。先発降板時同点から勝利したのが6試合(※勝ち越し)。先発降板時リードから敗れたのが13試合(※逆転負け)。先発降板時同点から敗れたのが6試合(※負け越し)。先発降板時リードから引き分けに終わったのが3試合(※逃切失敗)というデータが抽出された。

 このうち逆転負け13試合では,先発投手から501/3回で51得点(防御率9.13)と打ち崩しておきながら,2番手以降からは72回2/3回で12得点(防御率1.49)と完全に打線の勢いを相手中継ぎ投手に封じられている。さらに2番手以降から1点も奪えなかった試合は66試合もあった。
 
 DeNA戦が10試合。6月27日(神宮)が典型です。何を言いたいか。お分かりいただけますでしょうか。

おわりに〜2014シーズンに向けて
 大黒柱である宮本が引退した。そしてその宮本に最下位なのに「全く補強をしない」と様々な方面で苦言を呈された。

 太田裕哉松井光介藤田太陽正田樹ラファエル・フェルナンデス水野祐希水田圭介楠城祐介が退団し,ドラフトで杉浦稔大(國學院大)西浦直亨(法政大)秋吉亮(パナソニック)岩橋慶侍(京都産業大)児山祐斗(関西高)藤井亮太(シティライト岡山)の6名を指名した。

 2年ぶりの日本復帰となる真田裕貴と,ラルーに代わる外国人クリス・カーペンターの獲得が発表されたのみで,支配下選手は現状65名である。育成選手として新たに契約を結び直した佐藤貴規中根佑二の支配下選手登録の可能性を加味しても,まだ3枠は補強に費やせるはずである。球団フロントの姿勢を問いただしたい。

 一方でコーチ人事は大幅に刷新されることになった。荒木大輔投手コーチ,飯田哲也外野守備走塁コーチ,加藤博人二軍投手コーチが退団。中西親志バッテリーコーチ,松井優典二軍育成コーチがフロントに転出された。

 4年ぶりに設けられたヘッドコーチに佐藤真一作戦兼打撃コーチが就任。投手コーチには高津臣吾氏が7年ぶりにスワローズに復帰。5年ぶりにファームを優勝に導いた真中満二軍監督はチーフ打撃コーチに昇格し,同じくファームから杉村繁打撃コーチ,福地寿樹外野守備走塁コーチ,小野公誠バッテリーコーチがそれぞれ昇格した。留任は伊藤智仁投手コーチと城石憲之内野守備走塁コーチのみとなる。

 ファームは伊東昭光二軍監督以下,山部太石井弘寿投手コーチ,伊勢孝夫チーフ打撃コーチ,池山隆寛宮出隆自二軍打撃コーチ,土橋勝征二軍外野守備走塁コーチ。さらには日本ハムより三木肇二軍内野守備走塁コーチを,巨人から野村克則二軍バッテリーコーチをそれぞれ招聘した。全員がスワローズOBで固められたことになる。

 例年期待を込め威勢よく締めてきたが,正直「決して明るい未来ではない」と思う。宮本の穴。ピンチになると自然とマウンドに輪が出来,投手は落ち着きを取り戻す。精神的支柱でもあった宮本が後半ベンチを温めるようになり,コーチ兼任の立場からチームに睨みを効かせてくれた。その宮本がチームを去った。

 これはあくまで個人的な意見だが,宮本に対し首脳陣には遠慮,選手には委縮する面があったと思う。そうした要素が2014年シーズンどう出てくるかに尽きるのではないかと思う。若手が責任感と自覚をもち率先して行動するようになるのか否か。いわゆる今の子たちが多いだけにそういう要素がどう転じるか。楽しみでもあり不安でもある。いい意味で宮本を見返すくらいの奮起を促したいと思う。

残された選手個々が自覚をもって新たなシーズンに挑んで欲しい


参考資料
『週刊ベースボール』第68巻 第68号 通産3221号,ベースボールマガジン社,2013.12
「ニッカンスコア速報」
http://www.nikkansports.com/baseball/professional/schedule/2013/s201303.html
http://www.nikkansports.com/baseball/professional/schedule/2013/s201304.html
http://www.nikkansports.com/baseball/professional/schedule/2013/s201305.html
http://www.nikkansports.com/baseball/professional/schedule/2013/s201306.html
http://www.nikkansports.com/baseball/professional/schedule/2013/s201307.html
http://www.nikkansports.com/baseball/professional/schedule/2013/s201308.html
http://www.nikkansports.com/baseball/professional/schedule/2013/s201309.html
http://www.nikkansports.com/baseball/professional/schedule/2013/s201310.html
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2013年12月18日

カーペンター獲得を発表=プロ野球・ヤクルト

 ヤクルトは18日、新外国人としてクリス・カーペンター投手(27)=190センチ、100キロ、右投げ、右打ち=の獲得を発表した。1年契約で、年俸50万ドル(約5100万円)プラス出来高払い。背番号は56に決まった。
 今季は米大リーグ、レッドソックス傘下の3Aポータケットで30試合に登板した。大リーグでは通算18試合登板で1勝0敗。(金額は推定)。[ 時事通信 12月18日(水)12時13分配信 ] 

クリス・ラルーの代わりがクリス・カーペンター。ということでこれで支配下選手は65名に達しました。
05年にサイヤング賞を獲得したバリバリの大リーガーかと思いきやそれは同姓同名で,奥村スカウト曰く「能力重視で獲った選手なので花咲く前のつぼみと言いますか、でも、アメリカで水をもらっててスワローズで陽を当てて、土・肥料を与えれば大きな花が咲くだろうと思う」とのこと。

肘を手術しているとのことで,それが獲得の決め手になったのカナ?!

どうやら素材型のようで,背番号は「56」に。
○池末和隆(1988-1993)→○吉元伸二(1995-1997)→○大山貴広(1998-2001)→26橿渕聡(2002-2003)→○山田裕司(2004-2007)→○中尾敏浩(2008-2011)→△楠城祐介(2012-2013)→○カーペンター(2014-)
平成に入ってから一軍に定着した選手は残念ながら一人もいない番号ですが,新たな歴史を拓けるか。

「トップ オブ ザ アジア」「2001 ワンスモア」「青春の輝き」など数々の名曲を奏でてくれるのでしょうか←

山口・マシソン・2319西村健太朗。高橋聡・浅尾・岩瀬。ウィリアムス・藤川・久保田。
このように鉄壁の後ろ3枚(左1・右2)を確立できたチームが近年のセントラルリーグを制しています。

久古・石山・山哲・バネに秋吉・カーペンターが加わって強固なリリーフ陣を構築できれば良いのですが。。
東京 ☔ | Comment(0) | SWALLOWS | at 21:04 | 更新情報をチェックする

2013年12月12日

杉浦「改めてプロ実感」=ヤクルトが新入団発表―野球

 ヤクルトは12日、東京都内で新人6選手の入団発表を行った。ドラフト1位の杉浦稔大投手(国学院大)は、会場に招待されたファンの前で背番号18のユニホーム姿を披露し、「改めてプロ野球選手になったと実感できた。これから責任感を持ってやっていきたい」と話した。小川監督は杉浦に「ローテーションに入ることができたら、新人王を目指してほしい。15勝を期待している」と望んだ。
 他の選手と背番号は次の通り。
 ▽西浦直亨内野手(法大、3)▽秋吉亮投手(パナソニック、14)▽岩橋慶侍投手(京産大、44)▽児山祐斗投手(岡山・関西高、61)▽藤井亮太捕手(シティライト岡山、51)。[ 時事通信 12月12日(木)19時21分配信 ]


ヤクルト、1位杉浦と仮契約=「切れと伸びで勝負」―プロ野球・ドラフト
 ヤクルトは2日、ドラフト1位で指名した国学院大の杉浦稔大投手(21)と東京都内のホテルで入団交渉し、契約金1億円プラス出来高払い、年俸1500万円で仮契約した。背番号は18。
 杉浦は「プロの世界で早くやってみたい。わくわくした気持ちでいっぱい」と実感を込めた。1軍キャンプへの参加も内定した。
 投手陣再建の鍵を握る一人として期待されており、「先発ローテーションに入って、2桁勝利を目指す。自分の生命線は真っすぐ。(直球と)分かっていてもファウルになったり、打ち損じたりする、切れと伸びで勝負したい」と抱負を述べた。(金額は推定)。[ 時事通信 12月2日(月)19時40分配信 ]

長身ルーキー。尊敬する投手は石川。目標は開幕一軍。ローテーション入り。10桁勝利。
背番号は18。バレなんとかなんて居なかったから,伊東・藤井に続く最多勝投手を目指して欲しい!
まずはまーくん!にオープン戦で認められることカナ?川島石山小川がそうだったからぬ( *`ω´)

2位西浦と仮契約=プロ野球・ヤクルト
 【ヤクルト】2位指名の西浦直亨内野手(法大)と契約金7000万円、年俸1200万円で仮契約した。これで、ドラフト指名した全6選手の入団が決まった。金額は推定。[ 時事通信 12月3日(火)18時29分配信 ] 

ヤクルトファンで尊敬する選手が宮本。もう素晴らしい!
唯一の不安要素は六大学卒で背番号3を与えられたこと。あの長嶋一茂以来ですから・・・

3位秋吉と仮契約=プロ野球・ヤクルト
 【ヤクルト】3位指名の秋吉亮投手(パナソニック)と契約金6000万円、年俸1200万円で仮契約した。(金額は推定)。 [ 時事通信 11月25日(月)18時55分配信 ]

これまたヤクルトファンで高津コーチが憧れだったとのこと。丸スワで高津コーチがストッパーについて語った記事を読み,秋吉がストッパー候補なのカナ?!なんて邪推しましたぉ。

4位岩橋と仮契約=プロ野球・ヤクルト
 【ヤクルト】4位指名の岩橋慶侍投手(京産大)と契約金4000万円、年俸800万円で仮契約した。(金額は推定)。[ 時事通信 11月18日(月)18時45分配信 ]

関西弁でET-KINGがカラオケの18番。やはり久古やエムランとは一線を画したポジションを期待されている模様。読み通り!

5位児山と仮契約=プロ野球・ヤクルト
 【ヤクルト】5位指名の児山祐斗投手(岡山・関西高)と契約金2500万円、年俸480万円で仮契約した。金額は推定。[ 時事通信 11月20日(水)17時37分配信 ]

特等席でつばの洗礼を浴びたアリアス好きの18歳。とにかく声がかわいい。いい意味で大人になって欲しいね。

ヤクルト、6位藤井と仮契約=プロ野球・ドラフト
 【ヤクルト】6位指名の藤井亮太捕手(シティライト岡山)と契約金3000万円、年俸720万円で仮契約した。金額は推定。 [ 時事通信 11月13日(水) 18時44分配信 ]

背番号51のキャッチャーヨネ…

あっ。忘れておりました。ドラフト当夜の背番号予想クイズの正解発表!どん。
杉浦 ○18
西浦 ×10→3
秋吉 ×22→14
岩橋 ×13→44
児山 ○61
藤井 ×56→51

西浦に若い番号。秋吉にサイドスローの番号は当たったということで( *`ω´)
背番号変更と併せて,空き番は「00」「1」「6」「17」「27」「38」「56」「59」「68」「69」となりました。

東京 ☀ | Comment(2) | SWALLOWS | at 23:59 | 更新情報をチェックする

2013年12月08日

スワローズ野球教室

今年も野球教室が燕に!昨年の様子はコチラ(ちょっとせつなくなるけど・・)
全国津々浦々で野球教室が開催されているとは思いますが,市長が挨拶をするところは稀でしょう。
それほどまでに燕市とスワローズは密接な関係が構築されました。それもこの3年の間に。これもひとえに鈴木力市長のお力です。ありがとうございます。
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あ最初にお断りしておきます。体育館で行われましたが,グランドが雪で使えない訳ではありませんからぬ( *`ω´)

講師として来燕されたのは田中浩康,山本哲哉,中村悠平の3名。中村は昨日愛知県で小川とともに野球教室だったので,空路で来たのカナ?!
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市長・選手との記念撮影を済ませ,早速教室スタート。マイクを握るのは浩康先生。
「一番大事なのはケガをしないこと!」
子供たちは何とも思わないかったかもしれませんが,本当に大事なことなんです。。。
特に股関節は小学生のうちは柔らかいからいいけれど,中高生になるにつれ硬くなるため怪我をし易くなるそうです。田中先生曰くストレッチは大袈裟なくらいやってほしいそうです。
会場にいたヤクルトファンおよそ6名には響いた言葉だったと思います。

続いてはキャッチボール。とにかく相手の胸に投げること。このキャッチボールで未来が決まると強調されていました。

そして投手,捕手,野手に分かれての指導に。
投手は山本先生。
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捕手は中村先生。膝は10時10分になるように。
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その後全員バットを持って室内練習場に移動。
浩康先生の打撃指導。素振りはピッチャーを想定してすること。
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最後はお楽しみ抽選会。3選手のサイン入り金属バット,木製バット,グローブ,色紙,ヤクルトグッズ。ヤクルトファン限定でカレンダー。3選手が被っていた汗のおいにーがついた帽子もプレゼントされました。


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市長からしょないでその後のじゅるすけを教えて頂いたので,新幹線燕三条駅で選手のお見送りができました。私服姿の3選手の写真も撮らせて頂きました。ありがとうございます。

本日の戦利品。
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ボールに山哲のサインを入れて頂きましたぁ〜

今年最後のスワ充な休日。楽しかったぁ。あぁ生きてるって感じ♪
新潟 ☀ | Comment(0) | SWALLOWS | at 18:26 | 更新情報をチェックする

2013年12月02日

HP13周年

今年もこの日が。

2012.12.01から2013.11.30までの1日あたりの訪問者(IP)は345.41/day,1年間のページビュー(PV)は計532,315でした。

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ありがとうございました。
東京 ☀ | Comment(0) | NOTICE | at 00:00 | 更新情報をチェックする