ストーブリーグ開幕日にいきなりこんなニュースが飛び込んでくるとは・・・ショックです。。
ヤクルトの川島亮投手(30)が金銭トレードで楽天へ移籍することが決まり、21日、両球団が発表した。球団を通じて「新天地で一からやり直し、楽天の勝利のために頑張る」とコメントした。
川島亮は八戸大から自由獲得枠で2004年にヤクルト入団。1年目は10勝4敗で新人王に輝いたが、07年オフに右肩を手術。今季は登板1試合に終わった。通算成績は105試合で38勝35敗、防御率3.66。[ 時事通信 11月21日(月)16時31分配信 ]
17.川島亮
2000年オフに川崎憲次郎が中日に移籍してから空き番になっていたスワローズ右のエース番号「17」。その背番号「17」の封印が4年ぶりに解かれた。
八戸大から当時の自由獲得枠で入団した川島亮。千葉経済大付属高校出身ということで,千葉ロッテが獲得に熱心という噂もあったが,大学時代の故障癖もあって敬遠されていたところを,それを承知でヤクルトが熱心に誘い契約締結内定にこぎつけたように記憶している。
逆指名全盛時でもあり,資金力が決して豊富ではないヤクルトは,石川・館山のような,大学時代に故障を抱えた選手でなければ獲得できないという雰囲気も否めなかった。
ちなみにこの年の自由獲得枠は,川島のほかに,阪神鳥谷(早稲田大)筒井(ヤマハ),巨人内海(東京ガス),横浜森(三菱ふそう川崎)吉川(日本文理大),ダイエー馬原(九州共立大),西武山崎(平成国際大),近鉄香月(東芝),日本ハム糸井(近畿大),オリックス歌藤(ヤマハ)の計11人だった。ハムの糸井は投手としての指名。ちなみに早稲田大の青木が4巡目。
2004年地元神宮開幕3連戦。4月2日の開幕戦はベバリン,2戦目は鎌田,そして3戦目4月4日がルーキー川島のプロ初登板初先発(4戦目石堂,5戦目マウンス,6戦目ベバリン,7戦目に石川)試合となった。あいにくの雨模様。デーゲームで気温も低いというコンディションの中,3イニング5失点KOというほろ苦デビューであった。
4月11日対巨人3回戦(東京ドーム)は5回2/3イニング4失点,4月18日対阪神3回戦(神宮)も5イニング5失点と,通算3試合で防御率は9.22まで膨れ上がっていたが,5月1日対阪神4回戦(甲子園)で黒星こそ喫したものの,8イニング2失点で初完投でその片鱗を見せた川島は,翌5月8日対横浜6回戦(いわき)で待望のプロ初勝利を挙げると,5月15日対巨人7回戦(東京ドーム)も,マーチン奇跡の満塁ホームランという援護もあってプロ初完投勝利。
これに気を良くしたか?大事に使われてきた右腕は中5日登板も解禁され,18週間にわたって先発ローテーションの座を守り続けてきた。
ところが無理がたたったのか,2004年8月17日に右肩の張りを訴えると,それ以後登録と抹消を繰り返すようになり,チームでは石川以来となるルーキー10勝目を達成した2004年9月23日対中日戦(ナゴヤドーム)の登板が,ルーキーイヤーラスト登板となってしまった。しかし二桁勝利が評価され,これまたヤクルトでは2002年石川以来の新人王を受賞(翌2005年青木と合わせ,スワローズから4年間で3人の新人王を輩出)した。
2005年のキャンプはリハビリでファームスタート。昨年新人王右腕が一軍に合流したのは4月23日対広島4回戦(松山)だった。それでも復帰後は29イニング無失点を記録するなど,2年目のジンクスを全く感じさせない投球を披露。
犠打が課題ではあったが,シャープな打撃を連発していたのも印象深い。当時はよく「なんで川島に送らせるんだ!」なんて文句を垂れていたのを思い出す。
2年連続二桁勝利にあと1勝まで迫っていたが,9月9日に右肩関節唇及び腱板損傷で離脱・・・。そこからはまさに故障との戦いでもあった。
2006年もファームスタート。4月6日対巨人3回戦(神宮)で初登板初先発を果たすも,球審の微妙な判定から崩れてしまった。4月10日に頚椎捻挫で抹消。4月22日対横浜4回戦(神宮)から復帰するも,5月6日対巨人7回戦(東京ドーム)登板翌日に,再び右肩痛で抹消。
結局この年の初勝利はシーズンも終盤に迫った,10月1日対横浜20回戦(神宮)のことであった。
2007年はルーキーイヤー以来3年ぶりにキャンプを一軍で迎え,順調に思われたが,オープン戦中盤でまたも右肩痛を発症してしまい,前半を棒にふるうことに。
後半から復帰し,登板翌日に抹消(中10日先発)など最大限配慮しながらの起用もあって4勝を挙げていたが,慢性的に悩まされる右肩のクリーニング手術に踏み切ることとなった。
川島慶三が移籍したことで,登録名も「川島亮」となった2008年もリハビリスタート。ヤクルトアトムズ復刻シリーズでもあった5月4日対巨人8回戦(神宮)に先発登板を果たすも,ジャイアンツ打線の餌食に。
これがトラウマになったか,単に巡り合わせが悪かっただけなのかは定かではないが,多球団相手には持ち前の制球力を発揮し順調に白星を重ねたが,対巨人戦となると本来の投球からは程遠くなり,9敗のうち5敗が巨人戦。シーズン総失点67のうち53.7%が巨人戦で,対戦防御率に換算すると7.51。
今年村中恭平が対阪神戦集中登板で調子を崩したように,この年の川島は巨人戦で成績を悪化させていた。
肩の不安も癒え,5年ぶりに開幕を一軍で迎えた2009年。開幕からオールスターまでほぼ順調に先発ローテを守り続け,5勝を挙げてきたが,7月29日対広島12回戦(神宮)で3回2/3イニング3失点KOされると翌日に再調整を命ぜられる。再登録された8月26日対広島15回戦(マツダ)だったが,4イニング9失点と首脳陣の印象をさらに悪くするような結果となり,またも翌日に抹消。
チームは極度の先発不足に陥ったが,そんな危機的状況下でも一度たりとも川島亮に声がかかることは無かった・・。
信頼を取り戻したい2010年だったが,オープン戦で結果を残せず二軍スタート。5月3日に一軍登録されたが,最初の登板はプロ初となる中継ぎ(敗戦処理)だった。5月7日対中日7回戦(ナゴヤドーム)自身2試合目で先発登板。中田賢一との息詰まるような投手戦で6回1失点の粘投を見せた。自身に勝ち負けこそつかなかったが,川島亮健在を印象づけるような内容ではあった。
そして始まった悪夢の交流戦。中継ぎとしてブルペン待機も,いかんせんチームがボロボロ。あの千葉マリン4-20の試合にも中継ぎ登板しているが,その悪い流れを止めることは出来なかった・・。
小川監督代行就任初戦でもある5月27日対東北楽天2回戦(神宮)では延長10回に登板し,山崎武から三振を奪ってベンチに引き揚げる際に飛びだした気合いの雄叫びこそ川島の姿だった。
6月1日対ソフトバンク3回戦(ヤフードーム)戦では先発中澤の後を受け登板。吉本の恩返しの一打もあって,小川監督代行2勝目は川島によってもたらされた形になったが,これがスワローズ最後の勝利となるとは・・。
クリスマスイブに以前噂があったフジテレビ斉藤舞子アナウンサーではなく,戸田市在住の一般女性との結婚を発表し,心機一転挑んだ2011年。8月14日対阪神11回戦(神宮)で一軍登録即先発するも,僅か3イニングで降板。翌日に登録抹消され,これがスワローズ最後の登板になるなんて・・。
ヤクルト球団ドライチの金銭トレードは1993年オフの長嶋一茂まで遡ります。それほど珍しいこと。
ちなみに荒木チーフコーチと加藤二軍投手コーチが現役時代金銭トレードで移籍してますからね。。勉強の意味もあると信じて・・今回のトレードを受け止めましょう。
東北楽天への移籍は飯田・宮出・鎌田・岩村と,川島で5人目になりますかね。あまり大切にされている印象は正直ありませんが・・
それでも岩隈が抜けて,先発陣の駒が手薄になったんだからチャンスあるだろ!
学生時代を過ごした東北の地で,もうひと花咲かせろよ!
星野!お前の現役時代と一緒でな。川島は先発で闘争心メチャクチャむき出すタイプなんや!それだけは理解して使ってくれ!!これだけはお願いします。マジで。
2012年5月27日・28日。(今年凱遷出来なかった)岩村と一緒に神宮帰ってこいよ!それも両者スタメン=先発で。
待ってるから!!
躍動感あふれるフォーム。マウンドで見せる闘争心。そして優しい笑顔。

ソーシャルメディアを使ってファンとの交流を先駆けていたのも川島亮でした。律儀にブログの質問に答えてくれるって,当時としては画期的なことだったんです。
”携帯電話の着メロを手入力とかしましたよねぇ”的な質問に,”そうですね。懐かしいです☆”的な答えを返してくれたのを覚えています!
1969-1985年松岡弘。1989年-2000年川崎憲次郎。2004-2011年川島亮。
43年間の歴史の中で,たった3人しか背負っていない背番号「17」。「1」なんかよりももっと伝統ある背番号です。
お願いですから決して安売りしないで下さい。もし本人が希望するなら,館山昌平に背負って欲しいです。スワローズ右のエースの称号を大切に。
そしてもうひとつ。ただでさえ少なかった昭和56年度世代。
細見直樹・塚本浩二は退団。米野智人は移籍。このオフに佐藤賢が引退。青木宣親ポスティング。川島亮がトレード移籍。現時点で残されたのは野口祥順ただ一人。6人の分まで,もっともっと頑張ろうヤ!!
SWALLOWS 17 川島亮 8 years & Forever。 | 試合 | 完投 | 完封 | 勝利 | 敗北 | S | HP | 回数 | 三振 | 自責 | 防御率 |
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2004 | 23 | 2 | 0 | 10 | 4 | 0 | 0 | 139 | 1/3 | 128 | 49 | 3.17 |
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2005 | 20 | 1 | 1 | 9 | 10 | 0 | 0 | 128 | 1/3 | 78 | 40 | 2.81 |
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2006 | 9 | 0 | 0 | 2 | 2 | 0 | 0 | 47 | | 39 | 20 | 3.83 |
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2007 | 11 | 0 | 0 | 4 | 3 | 0 | 0 | 65 | 2/3 | 35 | 25 | 3.43 |
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2008 | 20 | 0 | 0 | 7 | 9 | 0 | 0 | 115 | | 83 | 60 | 4.70 |
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2009 | 14 | 0 | 0 | 5 | 6 | 0 | 0 | 73 | | 48 | 39 | 4.81 |
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2010 | 7 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 16 | 1/3 | 12 | 4 | 2.20 |
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2011 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 3 | | 1 | 2 | 6.00 |
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計 | 105 | 3 | 1 | 38 | 35 | 0 | 2 | 587 | 2/3 | 424 | 239 | 3.66 |
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その他本日のスワローズの動きは以下の通り。
石井が育成コーチに=プロ野球・ヤクルト
ヤクルトは21日、今季限りで引退した石井弘寿投手が育成コーチに就任すると発表した。2軍の若手投手の指導などに当たる。[ 時事通信 11月21日(月)16時33分配信 ]
ヤクルトが比屋根、太田と仮契約=プロ野球・ドラフト
【ヤクルト】3位指名の比屋根渉外野手(日本製紙石巻)と契約金5500万円、年俸1000万円、4位の太田裕哉投手(同)と契約金5000万円、年俸1000万円で仮契約した。(金額は推定)。[ 時事通信 11月21日(月)17時33分配信 ]
明日はセントラル・リーグ公式戦日程発表がありますので,本日発表の交流戦分と合わせ,一年間の日程を眺めてニヤニヤしようかと思います。
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