中日は27日、三沢興一投手(32)の入団を発表した。今秋、ヤクルトから戦力外通告を受け、中日の入団テストに合格した。帝京高、早大を経て97年巨人入り。その後、近鉄、巨人、ヤクルトと渡り歩いた。通算で296試合に登板し28勝18敗6セーブ。年俸は100万円減の900万円。背番号70。(金額は推定)
2006年12月27日
元ヤクルト三沢が中日へ
2006年12月25日
総括2006−古田政権一年目総括
野村克也以来29年ぶりとなる古田敦也のプレイングマネージャー就任。監督自ら立ち上げた「F−プロジェクト」始動。石井一久の古巣復帰。木田優夫、高津臣吾の日本球界復帰。ラロッカの獲得。例年にない大型補強で話題を集めた新生東京ヤクルトスワローズであったが、終わってみればAクラス復帰を果たしたものの、一度も優勝争いに絡めることなく、2006年のシーズンを終えた…。そんな古田監督一年目のチームを総括してみたいと思う。
チーム成績
順位こそ4位から3位に上がったものの、勝率は前年を下回った。そしてセ・リーグ最下位だったチーム得点とチーム本塁打はいずれもリーグトップとなり、チーム防御率も僅かながらではあるが上昇した。しかし、チームの成績は上がらない…。
対戦成績
セ・リーグで勝ち越したのは2年続けて広島のみ。一方で交流戦は相性が良く、2年連続の勝ち越し。今年は惜しくも優勝こそ逃したが、最終戦まで千葉ロッテと優勝を争った。
やはり話題として避けられないのは対巨人戦。同一カード3連敗2度(4.4-4.6、9.8-9.10)を含め、一時は5勝14敗と大きく負け越した。阪神とは時期的に首位追撃の猛チャージ期と重なるものの終盤同一カード7連敗を喫している。
その一方で「お客さん」と呼べるチームを作れず、こうした対戦成績にも優勝争いが出来ない要因が大きく含まれているだろう。
故障者続出
よく優勝を逃した監督のコメントに「今年は故障者が多すぎた…」という弁を聞く。確かにスワローズも例外ではない。
投手陣では開幕前後に守護神・石井弘寿と先発・川島亮が戦線離脱。シーズン中盤に中継ぎでフル回転してきた吉川昌宏、終始不調だった五十嵐亮太はシーズン終了後手術に踏みきることとなった。それに河端龍のリハビリもチームにとっては痛かった…。
野手ではWBCで負傷した岩村明憲が開幕シリーズには間に合わず、交流戦で宮本慎也、城石憲之、真中満のベテラン勢が相次いで離脱。交流戦の快進撃を支えたラロッカも夏場に離脱。小野公誠、ユウイチも一度故障して以降一軍復帰はならなかった。そして何より今シーズン最大の売りのハズだった古田敦也が、右肩の負傷により、スタメンマスクはおろか、代打ですらも殆んど試合に出場せず、スワローズファンならずとも拍子抜けを食らった感が否めない。
ただ残念なのは、古田監督の掲げる「秘密主義」だか「プライバシーの配慮」だか分からないが、選手の詳しい病状が一切明らかにされなかったこと。ファンとしては真相が掴めず、この姿勢には非常にガッカリさせられた…
試合内容
大味な試合が多すぎる―ファンとしては、面白みのある試合というのも醍醐味の一つであるが、どうも今年に限らず、ここ数年スワローズにはそうしたものを感じられる試合は少なくなっている。
力の劣る投手には猛打爆発で打者一巡の大量得点がある一方で、中日・中田、阪神・井川、巨人・内海、広島・黒田、横浜・三浦などの先発完投型の本格派投手には、あっさりと完封負けを食らう。こうした相手投手による、打線の波が激しすぎるのである。
細かい野球が出来ない―バントミス。走塁死。エラー。記録に表れないミス。こうしたものが目立ったシーズンでもあった。特に大きいものがあまり期待できないような、米野智人、田中浩康、城石憲之、三木肇らにこうしたプレーが際立っていた。さらに言えばバントについては、効果的な場面で犠打が成功しないことも去ることながら、送る必要が無い場面でのバントも気になった。1死一塁で6、7番に犠打を指令。2死二塁という形にして7、8、9番という下位打線に打順が廻るも、結局無得点…。こうしたパターンを何度も目にした。確実に1点が欲しい場面での犠打と、ただ無策なだけの犠打。同じ犠打でもその内容は大きく異なる。もっと効果的に作戦を利用してもらいたいと思った。
投手を含めたディフェンス―北海道日本ハムも中日もそうであるが、優勝チームを見ると、まず、中継ぎ−抑えの確立がなされている。そして何より大きいと思うのは守備の鉄壁さ。特に外野守備の充実である。森本−新庄−稲葉然り、アレックス−英智−福留然り。打線の中で彼ら3人の占める役割ももちろん大きいのであるが、特筆すべきは、彼らの守備範囲の広さと強肩。セカンドにランナーを置いて、ワンヒットで点を与えない守備力はやはり相手チームにとっては脅威である。
この点でヤクルトを見ると、ラミレスの守備範囲はお世辞にも広いとは言えず、ある種の怠慢プレーでファールフライを追いかけなかったり、宮出隆自は強肩をもちながら、ゴロやフライの処理にもたつくことしばしば。青木宣親にそのシワ寄せが回る状態。守備でプレッシャーをかけることが出来ないのは痛手です。
内野も宮本が居ると居ないとでは、ピンチ時での投手とのコミュニケーション不足という問題に陥る。ただでさえ、古田が居なければ、彼が野手の要となり一呼吸置いたり、守備体系の指示を送ったりしていかなければならないのに…。こうした記録には表れない面でのチーム力も不足している一年だった。ここに何らかのメスを入れられるかが、来季優勝争いを出来るか否かに懸かってくると言っても過言ではないだろう。
分岐となった試合
1.4月6日 東京ヤクルト4-7巨人(神宮)
開幕直後のカードで3タテ…。結果的には、スタートダッシュが全てではないということを、巨人が見事に証明してくれたものの、出端をくじかれたのは痛かった。。。ハーフスイングの判定にも泣いた試合。
2.5月21日 東京ヤクルト4-7福岡ソフトバンク(神宮)
何度三塁までランナーを進めたことか…。それでも1点を取れない。挙句の果ての逆転負け…。犠打、犠飛、進塁打。「自分で決める」じゃなくて、「次に繋ぐ」という姿勢が、最近見られません。。。
3.6月18日 東京ヤクルト7-8千葉ロッテ(神宮)
交流戦優勝に王手をかけた試合。天候不良の中の試合。あとワンアウトで試合成立という状況で、まさかの満塁被弾…。結局試合未消化分の2試合も落とし、交流戦最後3試合を3連敗で終了。序盤の快進撃したものの、、結局公式戦に戻れば一進一退のスワローズに逆戻りでしたね。。。
4.7月15日 東京ヤクルト9-11巨人(神宮)
やはりこの試合が今期ワースト試合でしょう…。初回7−0からの逆転負け。思い出したくもない真夏の悪夢。。。
5.10月13日 東京ヤクルト1-1横浜(神宮)
最後の最後まで決定力不足は解消されず…この引き分けで昨年の成績を下回ることもほぼ確定した試合。5番以下に全く期待を抱けない打線。戦力の底上げの必要性を痛感するシーズン終盤ではありました。。。
終わりに
オフに岩村がポスティングシステムによりメジャー移籍をすることとなった。本人のメジャー志向が強かったとはいえ、スワローズただ一人の高校卒からここまで育てたものの「和製大砲」を簡単に手放してしまう一方で、補強の姿勢を一向に見せない球団社長以下球団フロント。
それでも勝つのがスワローズとはいうものの、毎年毎年社長の言動にはガッカリさせられてばかりです… さらに「F−プロジェクト」による学校訪問、青山商店街との連携、FC東京との提携など、東京を志向とした地域密着元年でありましたが、結果として観客動員にはあまり結びつかなかった一年。スターの育成、ファンが足を運びたくなる演出、白熱した試合の展開など、今年の北海道での日本シリーズを見る限り、東京・神宮球場を本拠地にするスワローズにまだまだ課題は山積していると思います。
まぁ、「勝利」こそ最大のファンサービスではありますが、球団、選手、ファンが一体となった魅力ある球団づくりを切に願います。
チーム成績
試合 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 勝差 | 順位 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 打率 | 防御率 | |
2005 | 146 | 71 | 73 | 2 | .493 | 17.5 | 4 | 591(6) | 596(2) | 128(6) | .276(1) | 4.00(3) |
2006 | 146 | 70 | 73 | 3 | .490 | 14.5 | 3 | 669(1) | 642(4) | 161(1) | .269(2) | 3.91(4) |
順位こそ4位から3位に上がったものの、勝率は前年を下回った。そしてセ・リーグ最下位だったチーム得点とチーム本塁打はいずれもリーグトップとなり、チーム防御率も僅かながらではあるが上昇した。しかし、チームの成績は上がらない…。
対戦成績
阪 神 | 中 日 | 横 浜 | 巨 人 | 広 島 | ロッテ | 西 武 | ソフト | 日ハム | オリク | 楽 天 | |
2005 | 10-12-0 | 10-12-0 | 10-11-1 | 10-12-0 | 11-10-1 | 4-2-0 | 2-4-0 | 2-4-0 | 5-1-0 | 4-2-0 | 3-3-0 |
2006 | 8-13-1 | 10-12-0 | 10-11-1 | 8-14-0 | 12-9-1 | 3-3-0 | 3-3-0 | 4-2-0 | 3-3-0 | 4-2-0 | 5-1-0 |
セ・リーグで勝ち越したのは2年続けて広島のみ。一方で交流戦は相性が良く、2年連続の勝ち越し。今年は惜しくも優勝こそ逃したが、最終戦まで千葉ロッテと優勝を争った。
やはり話題として避けられないのは対巨人戦。同一カード3連敗2度(4.4-4.6、9.8-9.10)を含め、一時は5勝14敗と大きく負け越した。阪神とは時期的に首位追撃の猛チャージ期と重なるものの終盤同一カード7連敗を喫している。
その一方で「お客さん」と呼べるチームを作れず、こうした対戦成績にも優勝争いが出来ない要因が大きく含まれているだろう。
故障者続出
よく優勝を逃した監督のコメントに「今年は故障者が多すぎた…」という弁を聞く。確かにスワローズも例外ではない。
投手陣では開幕前後に守護神・石井弘寿と先発・川島亮が戦線離脱。シーズン中盤に中継ぎでフル回転してきた吉川昌宏、終始不調だった五十嵐亮太はシーズン終了後手術に踏みきることとなった。それに河端龍のリハビリもチームにとっては痛かった…。
野手ではWBCで負傷した岩村明憲が開幕シリーズには間に合わず、交流戦で宮本慎也、城石憲之、真中満のベテラン勢が相次いで離脱。交流戦の快進撃を支えたラロッカも夏場に離脱。小野公誠、ユウイチも一度故障して以降一軍復帰はならなかった。そして何より今シーズン最大の売りのハズだった古田敦也が、右肩の負傷により、スタメンマスクはおろか、代打ですらも殆んど試合に出場せず、スワローズファンならずとも拍子抜けを食らった感が否めない。
ただ残念なのは、古田監督の掲げる「秘密主義」だか「プライバシーの配慮」だか分からないが、選手の詳しい病状が一切明らかにされなかったこと。ファンとしては真相が掴めず、この姿勢には非常にガッカリさせられた…
試合内容
大味な試合が多すぎる―ファンとしては、面白みのある試合というのも醍醐味の一つであるが、どうも今年に限らず、ここ数年スワローズにはそうしたものを感じられる試合は少なくなっている。
力の劣る投手には猛打爆発で打者一巡の大量得点がある一方で、中日・中田、阪神・井川、巨人・内海、広島・黒田、横浜・三浦などの先発完投型の本格派投手には、あっさりと完封負けを食らう。こうした相手投手による、打線の波が激しすぎるのである。
細かい野球が出来ない―バントミス。走塁死。エラー。記録に表れないミス。こうしたものが目立ったシーズンでもあった。特に大きいものがあまり期待できないような、米野智人、田中浩康、城石憲之、三木肇らにこうしたプレーが際立っていた。さらに言えばバントについては、効果的な場面で犠打が成功しないことも去ることながら、送る必要が無い場面でのバントも気になった。1死一塁で6、7番に犠打を指令。2死二塁という形にして7、8、9番という下位打線に打順が廻るも、結局無得点…。こうしたパターンを何度も目にした。確実に1点が欲しい場面での犠打と、ただ無策なだけの犠打。同じ犠打でもその内容は大きく異なる。もっと効果的に作戦を利用してもらいたいと思った。
投手を含めたディフェンス―北海道日本ハムも中日もそうであるが、優勝チームを見ると、まず、中継ぎ−抑えの確立がなされている。そして何より大きいと思うのは守備の鉄壁さ。特に外野守備の充実である。森本−新庄−稲葉然り、アレックス−英智−福留然り。打線の中で彼ら3人の占める役割ももちろん大きいのであるが、特筆すべきは、彼らの守備範囲の広さと強肩。セカンドにランナーを置いて、ワンヒットで点を与えない守備力はやはり相手チームにとっては脅威である。
この点でヤクルトを見ると、ラミレスの守備範囲はお世辞にも広いとは言えず、ある種の怠慢プレーでファールフライを追いかけなかったり、宮出隆自は強肩をもちながら、ゴロやフライの処理にもたつくことしばしば。青木宣親にそのシワ寄せが回る状態。守備でプレッシャーをかけることが出来ないのは痛手です。
内野も宮本が居ると居ないとでは、ピンチ時での投手とのコミュニケーション不足という問題に陥る。ただでさえ、古田が居なければ、彼が野手の要となり一呼吸置いたり、守備体系の指示を送ったりしていかなければならないのに…。こうした記録には表れない面でのチーム力も不足している一年だった。ここに何らかのメスを入れられるかが、来季優勝争いを出来るか否かに懸かってくると言っても過言ではないだろう。
分岐となった試合
1.4月6日 東京ヤクルト4-7巨人(神宮)
6日、神宮での巨人戦、3点を先制したスワローズは3回表に岩村選手の1号ソロでリードを4点に広げましたが、7回表に小久保選手の同点3ランなどでこの回に試合をひっくり返され、7対4と逆転負けを喫しました。これで4連敗、借金2、4位です。
初回、スワローズは青木選手、真中選手の連続安打とラミレス選手のヒットで一死満塁のチャンスを築くと、岩村選手の内野ゴロに相手エラーが絡み、1点を先制。さらに武内選手のレフトへの犠牲フライ、宮本選手のレフト前タイムリーで、計3点を奪います。さらに3回裏、岩村選手が右中間スタンドへ1号ソロホーマーを叩き込み、リードを4点に広げました。
一方、スワローズ先発・川島投手は3回まで1安打、無失点に抑える好投。4回表に二岡選手に1号ソロを浴びるも、6回まで投げて巨人打線をホームランによる1点に抑えます。ところが7回表、一死から連続安打を浴びて降板。代わった木田投手が小久保選手にレフトスタンドへ2号3ランを浴び、試合は振り出しへ戻ります。さらに一死二、三塁と続くピンチでは斉藤選手に犠牲フライ、清水選手にセンター前タイムリーを浴び、6対4と逆転を許すと、9回表には4番手の五十嵐投手が川中選手に1号ソロを浴び、試合を決められ、今季初の同一カード3連敗を喫しました。
開幕直後のカードで3タテ…。結果的には、スタートダッシュが全てではないということを、巨人が見事に証明してくれたものの、出端をくじかれたのは痛かった。。。ハーフスイングの判定にも泣いた試合。
2.5月21日 東京ヤクルト4-7福岡ソフトバンク(神宮)
21日、神宮での福岡ソフトバンク戦、宮本選手、ラミレス選手のタイムリーなどで粘りを見せたスワローズは、9回裏に暴投で同点に追いつき、延長戦に持ち込みましたが、12回表に2本のタイムリーで勝ち越しを許し、6対3で敗れました。これで借金1、4位です。
3回表、スワローズ先発・石井一投手は二死一、二塁からズレータ選手に11号3ランを浴び、福岡ソフトバンクに先制を許します。スワローズも6回裏、二死からラミレス選手、ラロッカ選手の連続安打と四球で満塁のチャンスを築くと、宮本選手がレフト前へ2点タイムリーを弾き返し、1点差に詰め寄りました。
しかし7回表、3番手・木田投手が松中選手のタイムリー二塁打でリードを2点に広げられます。その裏、スワローズも青木選手のライト線への二塁打を足がかりに二死二塁からラミレス選手がライト前タイムリーを放ち、再び1点差にすると、9回裏二死二、三塁から相手の暴投で試合を振り出しに戻しました。
試合は今季初の延長戦に突入し、両チームともに毎回得点圏までランナーを進めるも、リリーフ陣が奮投。そして4対4のまま迎えた12回表、スワローズは7番手・吉川投手が二死三塁から山崎選手にライト前タイムリー、さらに一、三塁から大村選手に右中間を破る2点タイムリーを浴び、今季最長5時間22分の死闘の末、敗れました。これで交流戦の成績は9勝3敗、2位後退です。
何度三塁までランナーを進めたことか…。それでも1点を取れない。挙句の果ての逆転負け…。犠打、犠飛、進塁打。「自分で決める」じゃなくて、「次に繋ぐ」という姿勢が、最近見られません。。。
3.6月18日 東京ヤクルト7-8千葉ロッテ(神宮)
18日、神宮での千葉ロッテ戦、先制されながらもラミレス選手、ラロッカ選手の連続タイムリーなどで4対2と逆転したスワローズでしたが、5回表、満塁ホームランなど5点を失い、試合をひっくり返されると、終盤の追撃及ばず、8対7で敗れました。これで連勝は3で止まり、貯金3、4位です。
初回、スワローズ先発・藤井投手は無死一、二塁から福浦選手にライト前タイムリー、一死後、里崎選手に犠牲フライを浴び、千葉ロッテに2点の先制を許します。
しかし、スワローズ打線も3回裏、リグス選手、岩村選手の連続長短打で無死一、三塁のチャンスを築くと、ラミレス選手がレフト線へタイムリー二塁打、ラロッカ選手がセンター前へ2点タイムリー、さらに一死後、宮出選手が犠牲フライを放ち、4対2と逆転に成功しました。
4回裏にも岩村選手のタイムリー二塁打で1点を追加したスワローズでしたが、5回表、藤井投手が代打・青野選手のタイムリー二塁打で1点を返されると、なおも二死満塁から里崎選手に8号満塁ホームランを浴び、7対5とリードを許します。さらに7回表には3番手・松井投手がベニー選手に8号ソロを浴び、3点差に広げられました。
粘るスワローズは8回裏、3連続安打で一死満塁とチャンスを築くと、相手のタイムリーエラーで2点を返します。1点を追う最終回も二死三塁まで攻めましたが、追撃もここまででした。これで千葉ロッテとの対戦成績は3勝3敗で終え、交流戦の成績は22勝12敗、首位・千葉ロッテと0.5ゲーム差の2位です。
交流戦優勝に王手をかけた試合。天候不良の中の試合。あとワンアウトで試合成立という状況で、まさかの満塁被弾…。結局試合未消化分の2試合も落とし、交流戦最後3試合を3連敗で終了。序盤の快進撃したものの、、結局公式戦に戻れば一進一退のスワローズに逆戻りでしたね。。。
4.7月15日 東京ヤクルト9-11巨人(神宮)
15日、神宮での巨人戦、初回に宮出選手、田中浩選手、米野選手の3連続タイムリーなどで7点を先制しながら序盤で同点に追いつかれたスワローズは、4回に2ホーマーで勝ち越しを許すと、6回裏に岩村選手の15号2ランで2点差まで詰め寄るも反撃及ばず、11対9で敗れました。これで再び勝率5割後退、3位です。
初回、スワローズは無死満塁からラミレス選手の押し出し四球で1点を先制すると、その後もラロッカ選手の犠牲フライ、宮出選手、田中浩選手、米野選手の3連続タイムリーと青木選手のタイムリーなど打者11人の猛攻で一挙7点を奪います。
しかし、先発・石川投手は2回表に併殺打の間に1点を失うと、3回表に木村拓選手のタイムリー二塁打、イ・スンヨプ選手の2点タイムリーで3点差に詰め寄られたところで降板。続いて登板した2番手・坂元投手も阿部選手、矢野選手に連続タイムリーを浴び、序盤で試合を振り出しに戻されました。
さらに4回表、この回から登板した3番手・丸山貴投手が高橋由選手に6号2ラン、イ・スンヨプ選手に二者連続の29号ソロを浴び、3点を勝ち越されます。6回表にはイ・スンヨプ選手のタイムリー二塁打でリードを4点に広げられました。
反撃したいスワローズは、6回裏に岩村選手の15号2ランで2点差に詰め寄りましたが、終盤の粘りも届かず、逆転負けを喫しました。
やはりこの試合が今期ワースト試合でしょう…。初回7−0からの逆転負け。思い出したくもない真夏の悪夢。。。
5.10月13日 東京ヤクルト1-1横浜(神宮)
13日、神宮での横浜戦、6回にラミレス選手のタイムリーで均衡を破ったスワローズでしたが、終盤に同点に追いつかれて延長戦に突入すると、両チームのリリーフ陣が一歩も譲らぬ投手戦を展開し、1対1と今季3度目の引き分けに終わりました。借金2のままです。
5回までスワローズ先発・ガトームソン投手と横浜先発・門倉投手による息詰まる投手戦が展開されます。そして0対0のまま迎えた6回裏、スワローズは青木選手の二塁打などで一死一、三塁のチャンスを築くと、ラミレス選手がセンター前タイムリーを放ち、待望の先制点を奪いました。
このリードを7回までガトームソン投手が守るも、8回に二死二塁から登板した3番手・藤井投手が代打・鈴木選手にタイムリー三塁打を浴び、試合を振り出しに戻されます。
1対1のまま9月18日の阪神戦以来今季10度目に延長戦に突入しましたが、スワローズは4番手の館山投手が3回無失点の好投。しかし、打線も横浜リリーフ陣の前にあと一本が出ず、8月2日の広島戦以来今季3度目の引き分け。横浜との対戦成績は10勝11敗1分けの負け越しで終わりました。
最後の最後まで決定力不足は解消されず…この引き分けで昨年の成績を下回ることもほぼ確定した試合。5番以下に全く期待を抱けない打線。戦力の底上げの必要性を痛感するシーズン終盤ではありました。。。
終わりに
オフに岩村がポスティングシステムによりメジャー移籍をすることとなった。本人のメジャー志向が強かったとはいえ、スワローズただ一人の高校卒からここまで育てたものの「和製大砲」を簡単に手放してしまう一方で、補強の姿勢を一向に見せない球団社長以下球団フロント。
それでも勝つのがスワローズとはいうものの、毎年毎年社長の言動にはガッカリさせられてばかりです… さらに「F−プロジェクト」による学校訪問、青山商店街との連携、FC東京との提携など、東京を志向とした地域密着元年でありましたが、結果として観客動員にはあまり結びつかなかった一年。スターの育成、ファンが足を運びたくなる演出、白熱した試合の展開など、今年の北海道での日本シリーズを見る限り、東京・神宮球場を本拠地にするスワローズにまだまだ課題は山積していると思います。
まぁ、「勝利」こそ最大のファンサービスではありますが、球団、選手、ファンが一体となった魅力ある球団づくりを切に願います。
2006年12月22日
3外国人と契約 ヤクルト
ヤクルトは22日、リグス内野手、ゴンザレス投手との契約を延長したと発表した。いずれも来季から2年契約で、リグスは300万ドル(約3億5400万円)プラス出来高払い、ゴンザレスとは200万ドル(約2億3600万円)で合意した。韓国・起亜のセス・グライシンガー投手(31)の獲得も発表。1年契約で年俸40万ドル(約4720万円)。メジャー通算10勝の右腕で今季は韓国リーグで14勝。(金額は推定)
2006年12月18日
北信越BCリーグ概要発表
新潟、富山、石川、長野の4県を本拠に来年4月に開幕を予定するプロ野球独立リーグ「北信越BCリーグ」は18日、東京都内でリーグの概要などを発表した。各県にそれぞれ1チームずつ創設、監督は元プロ野球OBで固め、信濃(長野)は木田勇(元中日)、石川は金森栄治(元ヤクルト)、富山は鈴木康友(元西武)、新潟は後藤孝志(元巨人)の各氏が指揮をとる。1チーム25人で構成し、各チーム72試合のリーグ戦をし年間王者を決める。
2006年12月14日
ソフトバンクがガトームソン獲得
14日、前ヤクルトのガトームソン投手(29)=右投げ、右打ち=と、元大リーガーのブキャナン外野手(33)=右投げ、右打ち=の獲得を発表した。ガトームソンはヤクルトにいた05、06年で17勝15敗、防御率3・33。ブキャナンは04年までパドレスやメッツなどでプレー。大リーグ通算346試合に出場し、打率2割5分8厘、32本塁打、103打点。
2006年12月07日
ヤクルトが遠藤を獲得
ヤクルトは7日、中日を戦力外になった遠藤政隆投手(34)の入団を発表した。年俸は1300万円プラス出来高で背番号は「11」。(金額は推定)
2006年12月05日
ヤクルトが新入団発表
5日、東京都内のヤクルト本社で新人6選手の入団を発表した。
【大学・社会人】
希望枠高市俊投手(22)=青学大、背番号「14」
(3)西崎聡投手(24)=JR北海道「30」
(4)衣川篤史捕手(25)=住友金属鹿島「38」
【高校】
(1)増渕竜義投手(18)=埼玉・鷲宮「63」
(3)上田剛史外野手(18)=岡山・関西「50」
(4)山田弘喜投手(17)=大阪・城東工「66」