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1996年08月21日
第78回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)は21日午後1時から、阪神甲子園球場で決勝があり、松山商(愛媛)が熊本工を延長11回6―3で破って五度目の優勝を果たした。愛媛代表の優勝は通算六度目。松山商は、球史に残る第51回大会の延長18回引き分け再試合から27年ぶりに、深紅の大優勝旗を手にした。参加4089校の頂点を目指して繰り広げられた熱い戦いは幕を閉じた。
決勝にふさわしい、劇的な展開だった。土壇場の九回裏2死、熊本工が本塁打で同点に追いつき、延長に。松山商は十回に1死満塁のピンチを、右翼手の本塁好返球という好守で切り抜け、いったん離れかけた勝運を引き戻した。熊本工は3度目の準優勝。
閉会式で、大会委員長の牧野直隆・日本高野連会長は今大会の好試合を挙げて講評し、決勝戦についても「両校、力の限りを尽くしての互角の戦いであり、模範的な試合だった」と述べた。大会会長の松下宗之・朝日新聞社社長から松山商の今井康剛主将に深紅の大優勝旗が手渡され、熊本工の野田謙信主将には準優勝盾が贈られた。
期間中、延べ64万5千人が入場した。
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