2023年09月27日

:東京ヤクルト 11-3 横浜DeNA

S 100 230 041 11
B 100 101 000 3
○吉村(4-2)6,星1,大西1,高梨1−中村
サンタナ18号A(坂本)

▼データ
 ・10桁得点:10度目(両リーグ最多)

◆ポイント
 ・5回表1死一二塁塩見投ゴ(走者それぞれ進塁)
 ・8回表1死一塁中村右安(バスター)
 ・9回表0死一二塁オスナ中飛(タッチアップ)中村左犠

勝つ時は大勝。最下位中日も大勝。よってゲーム差変らず0.5差のまま。残り3試合。

初回先頭塩見が二塁打。ここで初回からハマキラー濱田に犠打を指示し勝ちに拘った津采配。三塁に進んで山田のタイムリーで6試合ぶりに先制。

吉村は復帰の阪神戦もそうだったが立ち上がりの味方の守備が課題か。連打とファンブルでいきなり0死満塁。それでも牧を併殺で宮崎セカンドライナー。いわゆる最少失点で乗り切った。

そんな吉村を援護したのはサンタナ。4回表1死三塁からライトポール際に力でもっていったホームランで勝ち越し。その裏2死一塁からソトニあわや同点弾のフェン直タイムリーを許すという中盤までの展開。

試合を決めたのは2番手になんとM口が告げられた5回表。慣れない中継ぎでいきなり先頭長岡に四球。吉村の犠打を自らエラー。2死二三塁から山田村上連続四球で押し出し。そしてサンタナのライト大田の前にポトリと落ちる2点タイムリー。この回4点で吉村を援護。

6回裏牧にタイムリーで1点失うも,6回3失点でQSをクリアし,4勝目。ドラフト1位投手がルーキーイヤーに4勝を挙げたのは2010年中澤以来。

このまま3点差を守って守護神にセーブがつく展開を願ったものの・・
8回表。1死からオスナ中村長岡の3連打で満塁とし,代打青木が押し出し四球。さらに代打川端が2点タイムリー。9回表にも中村が犠飛で計11得点。

今日目についたのは進塁打。初回の濱田の犠打に始まり,5回塩見のピッチャーゴロ。得点には結びつかなかったが6回吉村も長岡を二塁に置いてセカンドゴロ。9回オスナのセンターフライで村上タッチアップ。意味のあるアウトが実に多かった。こういう攻撃が出来るんだから,これを好投手の時にも出来るようになって接戦をモノにできるチームに再びなってほしいものです。

ビジターDeNA戦全日程終了(4勝7敗1分)
4.2517:4528,7043:103-5●サイスニード(3-1)42/3,成田11/3,星1,木澤1−中村ガゼルマン
濱田2号A(エスコバー)
4.2617:4527.7843:132-5●高梨(0-1)61/3,木澤0/3,尾仲12/3−内山三嶋
4.2717:4532,5444:116-7xピーターズ51/3,星2/3,石山1,H清水1,●大西(1-1)12/3,田口0/3−中村,古賀三嶋
中村1号@(平良)サンタナ2号B(平良)
5.1915:50雨天のため中止→振替日:9.27
5.2014:0033,2463:353-5ピーターズ5,H木澤1,●石山(3-3)1/3,小澤12/3−内山ウェンデルケン
内山3号A(ガゼルマン)
5.2114:0033,2494:533-3小川6,木澤1/3,H星2/3,H清水1,H田口2,大西2−中村-
山田5号@(今永)村上7号A(今永)
7.418:0131,2283:424-3小川7,○清水(1-2)1,S田口(17)1−中村山崎
7.518:0030,8844:375-4小澤5,星0/3,H山本1/3,H大西12/3,H石山1,H木澤2,○今野(1-0)1,S田口(18)1−中村入江
7.618:0131,9382:502-3丸山翔2,●石川(2-5)5,尾仲1−内山バウアー
9.818:0030,9643:571-2x石川6,清水1,H木澤1,H石山1,●坂口(0-2)1/3−古賀,中村,内山上茶谷
9.914:0132,2973:3813-1○小川(8-8)7,山本1,丸山翔1−古賀,中村石田
塩見6号@(石田)
9.1014:0032,7923:184-6●山野(1-2)41/3,高梨22/3,石山1−内山M口
オスナ20号@(M口)
9.2718:0033,2543:0211-3○吉村(4-2)6,H星1,大西1,高梨1−中村坂本
サンタナ18号A(坂本)

サヨナラ負け2試合。延長12回引き分け1試合。代打川端タイムリー。バウアー熱投。石川見殺し。小川100勝。総得点は明らかに上回ってるのに・・
【記録】
 ・小川:通算100勝(史上142人目)(9/9)

■NEXT GAME
 東京ヤクルト(サイスニード)−横浜DeNA()最終戦 神宮 18:00
 ・5/7振替試合
 【メモ】実況山本アナ[3-2-0 .600]×高木解説員[3-3-0 .500]坂口解説員[6-4-0 .600]
神奈川 ☁ | Comment(0) | SWALLOWS | at 22:13 | 更新情報をチェックする

2023年09月26日

:東京ヤクルト 0-2 阪神

S 000 000 000 0
T 000 200 00x 2
●高橋(4-9)5,石山1,小澤1,木澤1−中村

▼データ
 ・対阪神戦9連敗
 ・零封負け:今季10度目

◆ポイント

試合時間2時間18分で零封負け。挙句最多セーブを争う岩崎にセーブを献上。熾烈な最下位争い。中日は広島に敗れゲーム差0.5は変わらず。

今日最大の見どころは3回〜6回の復刻応援歌。武岡→城石,高橋→岩村,塩見→福地,山崎→真中,山田→池山,村上→野口,サンタナ→バレンティン,オスナ→デントナ,中村→古田,代打宮本→宮本。

そんな応援歌も空しく響くだけ。西勇の前に5回2死までノーヒット。福地の応援歌に乗せて塩見がノーヒットノーランを阻止する初安打を放ったのみ。淡々と攻撃が進んでいった。

高橋奎二は今季最終登板だったか。3回までは許した走者はノイジーに与えた四球のみ。しかし4回裏先頭中野に初安打を許すと,大山に打った瞬間完璧な本塁打。この2点が唯一の失点。試合は作ったが,6回表打席が回ったところで代打を告げられ交代。WBCまで選出され日本を代表する左腕に成長が期待された今季は4勝9敗で終えることに。

小澤は交流戦前以来となるリリーフ登板。残された試合と登板機会の兼ね合いもあっただろうが,来期小澤をどこで使うのか。まだ首脳陣は見極めたいのだろうか。

ビジター阪神戦全日程終了(4勝7敗1分)*8/11-13は京セラドーム
4.718:0242,4653:173-1小川6,○石山(2-0)1,H清水1,S田口(4)1−中村浜地
オスナ3号@(青柳)山田2号A(浜地)
4.814:0042,5802:570-1●尾仲(0-1)3,大西2,今野12/3,星1/3,木澤1−内山大竹
4.914:0142,5014:291-1吉村5,星1,H石山1,H清水1,H木澤1,H田口1,H小澤1,H山本1/3,大西2/3−中村,古賀-
5.918:0141,1282:551-0○吉村(2-1)6,H石山1,H清水1,S田口(9)1−古賀村上
サンタナ5号@(村上)
5.1018:0040,5863:155-0○石川(1-1)51/3,H木澤2/3,H石山1,大西1,星1−中村西勇
5.1118:0140,9783:321-2サイスニード5,H大西1,H木澤1,●清水(0-1)1−内山石井
7.716:20雨天のため中止→振替日:9.26
7.818:0042,6303:363-2ピーターズ51/3,○木澤(2-1)2/3,H石山1,H清水1,S田口(19)1−内山伊藤将
7.918:0142,6092:530-1高橋6,H大西1,●木澤(2-2)1−中村岩貞
8.1118:0236,1013:371-2高橋5,H星1,H木澤1,●清水(1-5)1−中村馬場
塩見5号@(村上)
8.1218:0336,1175:163-4xサイスニード5,大西1/3,H山本11/3,H木澤1/3,H清水1,H阪口2,●田口(1-3)1/3−中村馬場
8.1318:0236,0253:433-5●山野(1-1)4,今野2,星1/3,山本1/3,大西1/3−内山,古賀伊藤将
山田10号A(伊藤将)
9.2618:0242,6172:180-2●高橋(4-9)5,石山1,小澤1,木澤1−中村西勇

7月までは4勝3敗1分と互角の戦いが出来ていたのだが・・。7敗はいずれも2点差以内。接戦を取るチームと取れないチ―ム。強いチームと弱いチームの差が如実に出てしまった。

【記録】
 ・武岡:プロ初盗塁[ビーズリー−梅野](4/7) ・1試合6ホールド(球団最多)(4/9) ・石川:22年連続勝利(史上5人目)(5/10) ・澤井:プロ初出場,初打席(5/11) ・山田:10年連続10号本塁打(広沢克己に並び球団最長タイ)(8/13)

これにて今季西日本でのビジター試合も全日程終了。ナゴヤ(5勝7敗)甲子園(4勝4敗1分)京セラ(0勝3敗)広島(1勝11敗1分)計10勝25敗2分 勝率.286。あの頃のように散々なビジターでした。

■NEXT GAME
 横浜DeNA(坂本)−東京ヤクルト(吉村)24回戦 横浜 18:00
 ・残り4試合。ハマスタ→神宮De→東京ドーム→神宮T
兵庫 ☔ | Comment(0) | SWALLOWS | at 21:06 | 更新情報をチェックする

2023年09月24日

:東京ヤクルト 3-1 広島

S 000 200 100 3
C 001 000 000 1
○小川(10-8)8,S田口(33)1−中村

▼データ
 ・対広島戦全日程終了:13勝11敗1分

◆ポイント
 ・3回裏1死二三塁小園二ゴ(前進守備敷かず)

昨年9月30日以来実に359日ぶりとなるマツダスタジアムでの勝利。小川2年連続規定投球回数到達。3年ぶり4度目となる10桁勝利。最終回守護神が締めて岩崎に並びリーグトップタイ33セーブ目。最下位転落回避と言うこと無し!

打線は九里亜蓮相手に序盤3回パーフェクトに抑えられていたものの,4回表塩見が初めての走者となる死球で出塁すると,山崎がキッチリ送って山田村上の連続タイムリー。7回表は小川が3バント犠打を決めて得点圏に進めて塩見のタイムリーと,犠打を得点に絡めた。

小川の唯一の失点は3回裏。先頭九里にヒット菊池四球上本犠打で1死二三塁から小園のセカンドゴロ間によるもの。このシーン内野前進守備を敷かなかったベンチ。今シーズン試合序盤とか関係なくこういう場面前進敷いてたよね?!で前進裏目に出てなお1死一三塁と相手のチャンスは続いて・・みたいな展開が多かったのに。同じ1点失っても1死一三塁と2死三塁で4番堂林を迎えるというのもまた心理的に違うもの。
4回先頭坂倉に内野安打を打たれて以降はノーヒットと全く危なげなかった小川。エースという形容詞しか浮かびません。

ビジター広島戦全日程終了(1勝11敗1分)
4.1418:0125,9112:390-1●小川(1-1)6,木澤1−中村大瀬良
4.1514:0029,5743:334-5x高梨4,H星1,H木澤1,H石山1,H清水1,●田口(0-1)2/3−内山戸根
4.1613:3130,3643:005-7吉村52/3,星1/3,●石山(2-1)1,小澤1−中村ターリー
5.2618:0030.3123:284-6●高梨(0-3)3,今野2,小澤3−古賀島内
5.2714:0030,6312:491-4●ピーターズ(1-1)7,大西2/3,山本1/3−中村森下
5.2813:3030,5682:541-3●小川(2-5)5,星1,木澤1,丸山翔1−中村アンダーソン
村上9号@(アンダーソン)
7.2518:0028,6143:183-6ピーターズ51/3,大西1/3,H山本1/3,●石山(3-4)1,丸山翔1−中村ターリー
7.2618:0026,8043:383-5●高橋(4-6)5,木澤1,今野1,尾仲1−中村
オスナ15号B(森)
7.2718:0027,4793:011-4石川50/3,H山本1,●石山(3-5)2/3,丸山翔2/3,大西2/3−中村床田
8.2518:0130,5613:063-4x石川6,H山本1/3,H星2/3,H石山1,●清水(1-7)0/3−古賀,中村栗林
8.2618:0030,6153:466-7●ピーターズ(6-4)5,阪口1,木澤1,山本1−中村アンダーソン
8.2718:0030,3635:017-7高橋2,高梨3,H石山1,H星1,木澤1,H田口12/3,H清水1/3,山本1−古賀-
サンタナ14号B(森浦)
9.2418:0031,2692:583-1○小川(10-8)8,S田口(33)1−中村九里

振り返ると4月のマツダスタジアム。雨に泣かされた試合から始まり,守護神田口が秋山にサヨナラ被弾。さらに吉村プロ初勝利濃厚から中継ぎ炎上。この3連戦がその先にある今季の暗喩だったか。

■NEXT GAME
 阪神()−東京ヤクルト(サイスニード)24回戦 甲子園 18:00
 ・7月7日七夕振替試合
広島 ☀ | Comment(0) | SWALLOWS | at 21:40 | 更新情報をチェックする

2023年09月23日

:東京ヤクルト 3-9 阪神

T 403 100 010 9
S 000 200 010 3
●ロドリゲス(1-5)3,高梨2,大西2,阪口1,木澤1−古賀,内山
村上31号A(大竹)塩見9号@(大竹)

▼データ
 ・80敗到達:4年ぶり
 ・対阪神戦8連敗(球団史上初)
 ・神宮阪神戦10敗目(1970年以来53年ぶり2度目)

◆ポイント
 ・3回表2死無走者ノイジー三失
 ・4回表2死一塁オスナ一失
 ・8回表0死一塁森下三野

首位阪神相手に全く試合にならず。両リーグ最速80敗到達。最下位中日と0.5差。

初回で漂った絶望感。先頭近本四球。二盗決められ,中野タイムリーと電光石火の先制点。濱田の好捕もあり2死三塁まで行ったが,ワイルドピッチで中野生還。さらに佐藤輝ヒットノイジー本塁打で一挙4点。

3回表中野森下連打から4番大山2点タイムリー。そして今日も飛び出した村上の2死からエラー。ここから坂本二塁打,小幡申告敬遠で大竹勝負も,大竹にまでタイムリー。4回表も2死二塁から今度はオスナがまさかの後逸。8回表0死一塁森下のサードゴロこちらを村上が二塁送球でオールセーフ(記録野選)。守備にまるで気力なし。これだけ点差が離されても極端な前進守備を続けるなどもう方向性すら見えなくなってきた感。

村上と塩見に本塁打で完封だけは阻止が精一杯。

■NEXT GAME
 広島(九里)−東京ヤクルト(小川)最終戦 マツダスタジアム 18:00
 ・当日移動で今季0勝11敗1分のマツダへ。1つ勝って終わることが出来るのか。
東京 ☁ | Comment(0) | SWALLOWS | at 21:55 | 更新情報をチェックする

2023年09月22日

ヤクルトの荒木が現役引退 プロ野球

 ヤクルトは22日、荒木貴裕内野手(36)が今季限りで現役を引退すると発表した。
 14年目の今季はここまで1軍出場がなかった。
 山梨・帝京三高から近大を経て、ドラフト3位で2010年にヤクルト入団。通算684試合出場で打率2割2分8厘、18本塁打、116打点。[ 9/22(金) 16:50配信 時事通信 ] 

10.荒木貴裕(2017-2023)←24.(2010-2016)
帝京第三高校−近畿大を経て2009年ドラフト3位入団。背番号は花田真人の引退で空いた「24」に。野手がこの背番号をつけるのは阿井利治(1955-1961年)以来で,ヤクルト球団となってからは初めてだった。

内外野どこでも守れるユーティリティープレーヤーのイメージが強いが,入団時のポジションはショート。当時は宮本慎也がサードにコンバートされており,ショートのポジションを川島慶三,梶本勇介,鬼崎裕司,三輪正義,森岡良介らが争うなかで,チームは阪神からFAで藤本敦士を獲得。そこに若手有望株川端慎吾と同学年の荒木が入団するという構図だった。川島慶以外はいずれも左打者。その川島が右肘靱帯手術でリハビリということで貴重なショートを守れる右打者である荒木は,春季一軍浦添キャンプメンバーに名を連ねると,その年の開幕は巨人戦,左腕の内海哲也が開幕投手ということで,ヤクルト球団としては1970年中村国昭以来実に40年ぶりとなる開幕スタメンに名を連ねた。4月7日広島戦(神宮)で斉藤悠葵からプロ初安打を放ったものの,ルーキーイヤーは出場18試合20打数2安打とプロの壁に阻まれた。

2011年もキャンプこそ一軍スタートだったもののオープン戦中に二軍降格。一軍出場は3試合とファームが主戦場となっていた。
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この年地元富山で開催されたフレッシュオールスターゲームで3打数2安打1打点。守備でもファインプレーと攻守に渡って活躍。チームでは2004年青木宣親2006年飯原誉士に続くMVPを獲得したものの,一軍の壁は厚く,2012年も一軍出場6試合と伸び悩んでいた。
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今こうして改めてスタメンメンバーを見返すと両軍ともにある意味伝説の2013年6月9日北海道日本ハム戦(神宮)。
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3年続けて開幕一軍を逃し,ファームではショートからファースト・サードにコンバートされていた荒木。6月5日にこの年初めて一軍昇格を果たし,この試合8番サードでスタメン起用されたものの,セ・リーグワーストタイとなる1試合3失策を記録してしまう。セカンド田中浩康,ショート山田哲人も合わせ実に球団では1971年8月22日大洋戦(神宮)以来となる6失策したこの試合を転機にセカンド山田が誕生したというチームにとっても節目の試合。荒木は守備に課題を残していたが,この年イースタンで首位打者を獲得するまでに打撃が成長した。

2014年からはさらなる出場機会を探るため外野手にも挑戦するようになる。ところがオープン戦で川島が,開幕直後に森岡,さらに開幕直前日本ハムからトレードで獲得した今浪隆博と相次いでショートが離脱。4月26日に一軍初昇格するとしばらくショートのポジションを託されたが,荒木がショートを守ったのはこれが最後だった。9月27日再昇格後は主に外野を守り,55試合に出場。ここから一軍に欠かせない選手となっていく。

2015年。ウラディミール・バレンティンを欠くチームで,主に1番レフトとして出場。7月に左大腿二頭筋2度肉離れで離脱したが8月中旬に復帰。外野のポジションは途中加入のミッチ・デニングや比屋根渉に奪われてしまったが,終盤の代打・代走として73試合に出場。チームの14年ぶりセ・リーグ優勝に貢献した。

2016年はチームに故障者が相次いだ。とりわけ前年優勝チームの不動の4番ファースト畠山和洋の離脱の穴が大きく,多くの選手が急造一塁手とならざるを得なくなるなかで,貴重な一塁の守備固めとして61試合に出場。森岡が引退したことで,背番号は10に変更された。

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2017年5月14日中日戦(松山)大野雄大から劇的なサヨナラ満塁ホームランを放った。この年の212打席,6本塁打,25打点はいずれもキャリアハイ。

2018年。
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5月3日中日戦(神宮)で延長10回田嶋慎二から代打サヨナラタイムリーでお立ち台。
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翌日4日広島戦(神宮)では中田廉から代打満塁本塁打を放ち2日続けて神宮のお立ち台に。62試合打率.218,3本塁打,21打点という成績ながらその印象度は高かった。

2019年。
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自己2番目に多い93試合に出場。この年はファーストセカンドサードレフトライトを守って守備率10割と抜群の安定感も誇った。

2020年。打率.164と数字は落としたが,9月25日阪神戦(神宮)で能見篤史から2球続けてバントの構えからこちらも伝説のバスターホームランを放った。
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そしてオリンピック中断期間を除きフルシーズン一軍帯同し,自己最多の100試合に出場した2021年。
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うち91試合が途中出場。主たる役割はファーストホセ・オスナの守備固めではあったが,他にも代打・代走さらには外野の守備固めとまさにユーティリティープレイヤーとして様々な役割をこなし,ベンチに欠かすことの出来ない唯一無二の存在として,チームの優勝・日本一に貢献。チーム20年ぶり日本一を決めた日本シリーズ第6戦(ほっと神戸)でウイニングボールを掴んだのは一塁を守っていた荒木だった。

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2022年も開幕から変わらずその役割を担い続けていた。ところが・・9月17日中日戦(バンテリンドーム)の出来事だった。いつものように一塁の守備固めに入っていた荒木。ところが同点の延長11回裏2死無走者から平凡なファーストゴロを一塁ベースカバー木澤尚文に悪送球(記録は失策)。このプレーの翌日荒木は登録抹消となり,以後一軍に昇格することは無かった。
チームは優勝マジック一桁の佳境。そんな中でベテランが犯したたった1つのミス。オスナへの守備固めもここから無くなったと言っても過言ではなかろう。まさに荒木にとって最大の転機となってしまったプレー。

プロ14年目の2023年。自身初めてキャンプを二軍西都で迎えた。そこからキャンプオープン戦公式戦と一軍から声がかかることはとうとう無かった。そして9月22日現役引退発表。
「ヤクルトに入団して14年、ファンのみなさんのたくさんの応援に支えられて、ここまでやってこられました。リーグ優勝、日本一になれた事、これまで指導いただいた、監督、コーチ、スタッフのみなさん、共に戦ったチームメイトとの日々は私の宝物です。また、ここまで野球をやらせてくれた両親に感謝の気持ちでいっぱいです。携わっていただいた全ての皆様、14年間本当にありがとうございました」

規定打席に到達したことは一度もない。少ない打席の中でも打率3割もない。シーズン最多本塁打は6本。最多盗塁は5個。走・攻・守。いずれか一つが飛びぬけていたかといえば決してそうでもないだろう。それでもチームに欠かせない存在であることは,誰しもが知っている。
歴代の監督も荒木がベンチにいるから様々な策を打てたはずだ。与えられた役割を堅実にこなす。決して腐らない。それでも陰で努力し出番に備える。いぶし銀。縁の下の力持ち。ずっとチームを支え続けてくれた背番号「10」。この荒木の背中を引き継げるのは宮本丈だと思う。

【記録】
 ・初出場・初先発出場:2010年3月26日巨人戦(東京ドーム)
 ・初打席:同上[内海哲也]
 ・初安打:2010年4月7日広島戦(神宮)[斉藤悠葵]
 ・初本塁打・初打点:2013年6月27日DeNA戦(神宮)[鄭凱文]
 ・初盗塁:2014年5月8日広島戦(神宮)[永川勝浩-石原慶幸]
【表彰】
 ・フレッシュオールスターゲームMVP:2011年
 ・スカパー!月間サヨナラ賞:2017年5月度
東京 ☔ | Comment(0) | SWALLOWS Memories | at 23:59 | 更新情報をチェックする

2023年09月21日

:東京ヤクルト 8-9 中日

D 020 106 000 9
S 003 401 000 8
●サイスニード(7-8)52/3,木澤1/3,石山1,阪口1,今野1ー古賀
山田13号A(小笠原)塩見7号C(小笠原)

▼データ
 ・対中日戦全日程終了:14勝11敗

◆ポイント
 ・4回裏0死一二塁長岡中安
 ・6回表2死無走者ビシエド左安(村上の守備)
 ・6回裏1死二塁山田遊ゴ(堂上好捕)
 ・7回裏0死一二塁長岡三振青木二併

17安打8得点の猛攻も,4点リードを保てず逆転負け。再び最下位中日と1.5差に。

7−3と4点リードで6回表。2死無走者でビシエド。サードゴロでチェンジと思われた打球を村上が後逸(記録は身体に触れていないので安打)。ここから石川昂四球,木下右中間タイムリー二塁打。細川申告敬遠,村松タイムリー。代打宇佐見四球。2死満塁で代わった木澤が岡林に走者一掃タイムリーであれあれよの6失点。なんでもないようなゴロで試合が一変してしまうのも野球の怖さ。凡事徹底が出来ないスワローズ。

2回表木下拓に2ランで先制されるも,3回裏先頭長岡二塁打から塩見タイムリー。さらに山田に2ランで逆転。だが3回表先頭カリステの二塁打から犠打犠飛で同点に。

4回裏。先頭オスナヒット。古賀もつないで一二塁。ここで長岡。ベンチは犠打のサインは出さずそのまま打たせた。長岡が見事につないで0死満塁。1死となり塩見がバックスクリーンへプロ2本目の満塁弾。これで試合は決まったと思われたが・・

7回裏にもオスナ古賀の連打で0死一二塁で長岡に回る場面が。ここもベンチはフリーに打たせたが今度は3−2フルカウントから見逃し三振。1死一二塁で青木併殺。青木をどういう状況で迎えるか。0死満塁。1死二三塁。2死三塁。このいずれかでもまた青木の打撃が変わったはず。谷沢解説員が4回裏の打席で今年はこういう場面でレフトフライとかセンターに浅いフライとか内野のポップフライと指摘していたが,同じ76歳でも江本と違ってしっかりスワローズの野球を見てくださってるなぁと感心させられました。

昨日打たれたフェリスー松山でなく勝野−藤嶋で締めた立浪采配。延長になればその2名しか残されていない。しかも8連戦の2戦目。結果一つでまた采配に対しての見解が変わる。
6回裏1点返してなお1死二塁。ここで山田の打球をこの回からショートに入った堂上が飛び込んでキャッチし,崩れた体勢から一塁へワンバウンドスローでアウト。結果的にこれで流れが止まった。抜けていれば同点の可能性もあった。この回から堂上をショートに入れた立浪采配。これが見事的中したのだから天晴れでしょう。

ホーム中日戦全日程終了(9勝4敗)*4/18松山開催
4.1818:0124,5313:182-0○サイスニード(3-0)6,H石山1,H清水1,S田口(5)1−中村涌井
4.2018:0024,1704:103x-2石川5,H木澤1,H星1,H清水1,H田口1,○大西(1-0)2−古賀,中村山本
5.1218:0026,9413:011-7●高梨(0-2)5,丸山翔1,エスピナル1,尾仲1,梅野1−古賀,西田小笠原
5.1318:0029,6363:064-1○ピーターズ(1-0)6,H木澤1,H清水1,S田口(10)1−内山仲地
村上5号A(仲地)6号A(福)
5.1418:0125,8513:368-5○小川(2-4)70/3,H清水1,S田口(11)1−内山高橋宏
オスナ7号A(谷元)
7.1118:0020,3503:072-5●サイスニード(5-5)6,今野2,丸山翔1/3,山本2/3−中村,内山
7.1218:0022,5983:478-5小川42/3,○大西(2-1)11/3,H石山1,H清水1,S田口(20)1−中村祖父江
並木1号@(福谷)村上13号B(祖父江)14号@(岡野)
7.1318:0020,8292:492-4●小澤(3-2)6,山本1,今野1,木澤1―中村小笠原
サンタナ9号@(小笠原)村上15号@(小笠原)
8.1818:0129,6673:3710-2○ピーターズ(6-3)6,木澤1−中村,古賀仲地
長岡3号B(仲地)
8.1918:0029,7253:233-2高橋6,H木澤1/3,○星(2-2)2/3,H清水1,S田口(29)1−古賀橋宏
8.2018:0029,6212:251-0○サイスニード(6-6)9−古賀
サンタナ13号@(柳)
9.2018:2023,7043:056x-5石川31/3,大西22/3,高梨2,○田口(2-4)1−中村,古賀松山
サンタナ17号A(フェリス)
9.2118:0024,9723:478-9●サイスニード(7-8)52/3,木澤1/3,石山1,阪口1,今野1−古賀橋本
山田13号A(小笠原)塩見7号C(小笠原)

【記録】
 ・石川:22年連続犠打(4/20) ・エスピナル:来日初登板・初奪三振[細川](5/12) ・ピーターズ:来日初勝利(5/13) ・並木:プロ初本塁打[福谷](7/12) ・澤井:プロ初安打[仲地](8/18)

■NEXT GAME
 東京ヤクルト(高橋)−阪神(才木)23回戦 神宮 18:00
 【メモ】実況立本アナ[3-1-0 .750]×里崎解説員[1-1-0 .500]福留解説員[0-2-0 .000]
東京 ☁ | Comment(0) | SWALLOWS | at 22:27 | 更新情報をチェックする

2023年09月20日

:東京ヤクルト 6x-5 中日

D 200 300 000 5
S 011 000 031x6
石川31/3,大西22/3,高梨2,○田口(2-4)1−中村,古賀
サンタナ17号A(フェリス)

▼データ
 ・今季4試合目サヨナラ勝ち

◆ポイント
 ・大西22/3回無失点
 ・高梨2回無失点
 ・8回裏(9回表は7番からの打順)4番5堂上直倫9番1フェリス
 ・8回裏1死一塁武岡三犠

不思議の勝ちといえばそれまで。でも一昨年昨年のようにビハインドの場面で大西がロングリリーフかつ無失点。高梨も得点を許さない。これが終盤の逆転劇に結び付いた。

中日サイドの心の隙。8回表の攻撃を終えて5−2と3点リード。次の回は7番からという打順で4番石川昂のところに引退を表明している堂上をサードの守備固めで入れた。交代アナウンス(申告漏れ?)に関しては立浪監督の観客へのサービスがあったのかもしれない(実際そのコールだけ遅れて盛り上がったわけだし)。ただ実況の竹下アナも初解説平田解説員も「打席は回らないかも」とこの時点で触れていた。

ライマルは抹消されたが,6回勝野7回藤嶋とリレーし,8回を託されるフェリスは13試合連続無失点中。9回予定の松山は育成上がりながら驚異の防御率0.91。他球団も羨む盤石のリリーフ陣が控えるので,3点あれば安全圏ではあったはず。

それでも一昨日1イニング5人投入して根尾の勝ち投手の権利を消したばかり。移動日挟んだ最初の試合となる今日で1イニング3人投入してまたしても先発の勝ち投手の権利を消す。連日のマシンガン継投。立浪監督には我慢というものが足りないのか。
残された投手は橋本祖父江斎藤ということで,9回表9番に入っていた松山がそのまま打席に入ってイニング跨いで,挙句プロ初黒星と。これにはさすがに平田解説員「中継ぎを使いすぎて代打が出せないんですよね。こうなる事を見据えていれば9番堂上・5番松山にしておくのが定石ですよね」とストレートなコメント。監督のあまりに短気かつ危機管理に欠如した采配が色々を招いたと。

雨のため20分遅れで試合開始。2番に加藤翔平。その加藤翔平の一塁ヘッドスライディング内野安打からカリステにホームランで今日も初回失点の石川さん。それでもなんだかんだ5〜6回をこの失点でまとめるのも最近の石川さんとそれほど心配はしなかった。

初回2死満塁を活かせなかったが,2回裏四球の武岡を石川がキッチリ送って塩見タイムリーで1点返し,3回裏は1死一三塁ショートゴロ併殺崩れ間に同点に追いつき,さぁ行こうかとなる4回表。

いきなり初球をカリステに2打席連続被弾。なんでもカリステはこれで対石川4打数3安打2本塁打4打点とのこと。そこから連打と四球で満塁となって龍空。前進守備は敷かず通常の守備体系でライト前に運ばれ2者生還。3点ビハインドとなって石川のあとを受けた大西そして高梨の無失点リリーフへつながる。

8回裏サンタナの2ランで1点差。中村が脇腹肉のない箇所への死球。これは心配。代走に古賀。
ここで福に継投。武岡が初球でキッチリ犠打を決める。これが長岡だったら果たしてどうだったか?少なくとも現状長岡武岡を比較し犠打には明らかに武岡が優勢だろう。2死二塁となって代打青木。このイニング2つめの死球。当てた福は青木に謝りもしなかったのでは?
さらに塩見を迎えて松山投入。そして暴投間に古賀が判断良く生還。中村だったら三塁ストップだったかも?!

最終回守護神を投入して勝ちに行く姿勢を見せたベンチ。9回裏1死から山田村上連続四球。サンタナライト前。外野前進守備が的中しヒットでの生還は許さなかった。1死満塁で内野は前進。外野は通常だったかな。オスナは初球で決めてくれた。

ちなドラ。今日から神宮神宮ハマスタハマスタバンテリンバンテリンマツダ甲子園と移動日無しデーゲームも織り交ぜながらの8連戦だそうです。その初戦でマシンガン継投ですから溜まったもんじゃありませんよね。。

■NEXT GAME
 東京ヤクルト(サイスニード)−中日(小笠原)最終戦 神宮 18:00
 ・対中日最終戦
 【メモ】実況大川アナ[4-6-0 .000]×谷沢解説員[3-0-0 1.00]
東京 ☀ | Comment(0) | SWALLOWS | at 22:33 | 更新情報をチェックする