はじめに球団史上初のリーグ3連覇と日本一奪還を目標に掲げるも5位に終わった2023年。この悔しさを晴らすため,「必ずやり返すんだ!」という強い気持ちを前面にだし『ヤり返せ!TEAM SWALLOWS 2024』をスローガンに掲げた
高津臣吾監督。最終的にヤり返したのは,2年連続リーグ最終戦での最下位脱出5位フィニッシュだった。
シーズン回顧3月(2勝0敗1分)
4年連続8度目の開幕投手が有力視されていた
小川泰弘がオープン戦でコンディション不良となり,29日中日戦(神宮)開幕投手に指名されたのは
サイスニード。1点ビハインドの8回裏に一挙5得点を奪って逆転に成功。9回表0死満塁のピンチで中田翔の大飛球を新加入の
西川遥輝がフェンスに直撃しながら好捕。開幕戦を白星で飾った。30日中日戦(神宮)は4時間43分に及ぶ熱戦も,規定により引き分け。31日中日戦(神宮)来日初登板初先発となった
ミゲル・ヤフーレが来日初勝利を挙げ,開幕カードを2勝1分けで勝ち越しと幸先よくスタートを切った。
一方で離脱者が相次ぐ負の連鎖はここから始まっていた。開幕戦で
山田哲人が三塁へのタッチアップを試みた際下半身に違和感を訴え途中交代。開幕から2試合連続代走で途中出場していた
並木秀尊も下半身のコンディション不良。開幕戦で不安定な内容だった
田口麗斗は再調整で出場選手登録を抹消された。
4月(9勝14敗1分)
田口の離脱で守護神が不在となり,クローザーは固定することなく,その日の状況・選手の状態を見極めながらの起用を模索せざるを得なくなった。2日広島戦(マツダ)4日広島戦(マツダ)は2試合続けてセットアッパー
清水昇が敗戦投手。育成から支配下登録された
岩田幸宏がプロ初安打を放った5日阪神戦(神宮)は最終回を託した
星知弥がリードを守れず延長となり
木澤尚文が敗戦投手。16日中日戦(バンテリン)で清水が早くも3敗目。19日DeNA戦(神宮)で
石山泰稚が自身3年ぶりのセーブを挙げクローザーに落ち着いた。20日DeNA戦(神宮)
阪口皓亮移籍後初先発。29日巨人戦(東京ドーム)ヤフーレが来日初完投初完封を投球数94球のマダックスで達成。球団通算4500勝に華を添えた。30日巨人戦(東京ドーム)では
長谷川宙輝が3年ぶり勝利投手に。
ドミンゴ・サンタナが打率.348,32安打,2本塁打,16打点,得点圏打率.476で大樹生命3・4月度月間MVPを受賞した。
5月(7勝14敗3分)
3日中日戦(神宮)石山が史上108人目通算500試合登板。チームも4連勝で借金を1とした。4日中日戦(神宮)木澤が9回表2点リードを守れず5時間4分の死闘の末規定により引き分け。6日DeNA戦(横浜)では8回裏に
ホセ・エスパーダがこの日日本球界に復帰した筒香嘉智に痛恨の被弾で逆転負け。11日巨人戦(神宮)
塩見泰隆が一塁ベースに駆け込んだ際に左前十字靭帯損傷と半月板損傷。V奪回の最大のキーマンでもあった塩見が離脱してしまった。この試合で
伊藤琉偉(ドラフト5位・BC新潟)プロ初出場。15日広島戦(松山)
松本健吾(ドラフト1位・トヨタ自動車)が2008年大場翔太(ソフトバンク)以来16年ぶりNPB史上27人目のプロ初登板初完封勝利。無四球2桁奪三振は史上初という鮮烈デビュー。この試合で
村上宗隆が史上115人目通算200号本塁打を達成。24歳3か月での達成は清原和博の24歳10か月を抜きNPB史上最年少記録。19日阪神戦(甲子園)打率.344と好調をキープしていた
丸山和郁がフェンスに衝突し脳震盪特例で登録抹消。18勝26敗2分首位とのゲーム差7.0の最下位で交流戦へ。
交流戦初戦の28日ロッテ戦(神宮)山田哲人が史上136人目通算1500安打を記録。31歳10ヵ月での達成は若松勉の35歳0ヵ月を抜き球団史上最年少。
6月(13勝9敗)
2日楽天戦(楽天生命)
石川雅規が4試合目の登板で今季初勝利。交流戦史上最多となる29勝目を挙げるとともに,史上4人目 NPBタイ記録の23年連続勝利,NPB史上初となる新人からの23年連続勝利。4日西武戦(神宮)山田が史上77人目通算300二塁打。開幕からほぼ一人でマスクを被ってきた
中村悠平がコンディション不良を訴え離脱。捕手不足の窮地に陥るも, 8日日本ハム戦(神宮)
松本直樹が自身5年ぶりとなる本塁打。12日ソフトバンク戦(みずほPayPay)
鈴木叶(ドラフト4位・常葉大菊川高)プロ初出場・プロ初安打・プロ初打点。
山野太一をおよそ1年ぶりの勝利投手に導くなど中村の穴をカバーしていった。
14日オリックス戦(京セラ)
奥川恭伸が2021年10月8日以来980日振り勝利投手。16日オリックス戦(京セラ)は2点ビハインドの9回表に
武岡龍世のタイムリーで逆転勝利をおさめ, 12球団中4位の9勝7敗2分 勝率.563 で交流戦を終えた。21日には
ホセ・オスナとサンタナの2025年から3年契約合意が発表された。23日時点では5.5ゲーム差に6チームがひしめく混戦状態が続いていた。奥川は29日阪神戦(神宮)で神宮球場では2021年10月8日阪神戦以来955日ぶり勝利投手となった。
7月(7勝13敗)
サンタナが5日巨人戦(神宮)で負傷離脱。チームはは4日DeNA戦(横浜)から8連敗を喫し,ペナントレース争いから脱落した感があった。9日阪神戦(甲子園)では6日巨人戦(神宮)で移籍初本塁打を放った
北村拓己の失策からの逆転サヨナラ負けを喫するなど田口がこの間2敗。リリーフ陣の再々編を余儀なくされた。20日DeNA戦(神宮)
大西広樹が,27日広島戦(神宮)
山本大貴がそれぞれプロ初セーブを挙げた。
その27日
川端慎吾とともにお立ち台に上がるなど,後半戦に入って11打数7安打.636と好調をキープしていた
赤羽由紘が31日中日戦(バンテリン)で左手甲に死球を受け骨折。
太田賢吾との入替で登録を抹消された。サンタナの代わりにレフトに入った
宮本丈は月間打率.319と結果を残した。
8月(9勝15敗)
1日中日戦(バンテリン)に敗れ自力優勝の可能性が消滅。2日巨人戦(東京ドーム)
エルビン・ロドリゲスが来日初ホールド。
小澤怜史プロ初セーブ。ここからようやく後ろが固まるようになった。4日巨人戦(東京ドーム)石川が今季初安打を放ち,1992−2013年桧山進次郎(阪神)の22年を抜き大卒選手としては新記録となる23年連続安打となった。
オープン戦期間中に離脱した
内山壮真が7日阪神戦(神宮)から一軍復帰。8日阪神戦(神宮)山田が史上208人目通算1500試合出場。13日中日戦(神宮)
増田珠が移籍初,14日中日戦(神宮)岩田がプロ本塁打。27日巨人戦(神宮)
原樹理が2022年10月3日DeNA戦(神宮)以来694日ぶりとなる一軍登板。
9月(14勝10敗)
4日巨人戦(京セラドーム)
吉村貢司郎がプロ初完封。吉村は9・10月5試合登板し4勝0敗防御率 1.04で,9・10月度大樹生命月間MVP賞を受賞。
高橋奎二も3勝1敗防御率1.57と安定していた。6日阪神戦(神宮)
小森航大郎プロ初出場。8日阪神戦(神宮)
高梨裕稔2022年8月24日広島戦(神宮)以来の勝利投手。
澤井廉がプロ初本塁打。津監督通算300勝に華を添えた。22日DeNA戦(横浜)
石原勇輝(ドラフト3位・明治大)プロ初登板。23日DeNA戦(横浜)
丸山翔大プロ初勝利。
10月(1勝2敗)
今季限りでの現役引退を表明した
青木宣親と
山崎晃大朗が,2日広島戦(神宮)3日広島戦(神宮)にそれぞれ引退試合。シーズン最終戦となる5日広島戦(マツダ)6月24日に支配下登録され,フレッシュオールスター(姫路)では2安打4打点の活躍で最優秀選手賞を受賞した
橋本星哉がプロ初出場。この試合に敗れヤクルトは勝率.446最下位で全日程を終了した。翌6日5位中日がDeNAとの最終戦(バンテリン)に敗れ勝率.444となったため,2厘差で最下位を脱出。2年連続5位ということになった。
長岡秀樹が163安打で自身初のタイトルとなる最多安打打を獲得。猛打賞は両リーグ最多の16試合。シーズンの猛打賞回数両リーグトップは1978年若松勉,2007年アレックスラミレス,2014年山田,2018年青木に次ぎ球団史上5人目。村上は本塁打33本86打点で本塁打王と打点王の2冠。90打点未満での打点王はセでは1962年王貞治(巨)の85打点以来62年ぶり7度目。サンタナが.399で最高出塁率。4割未満で出塁率トップはセ・リーグが出塁率でタイトルとなった1985年以降,2011年鳥谷敬(.395),2017年田中広輔(.3983)に次ぎ3人目。打撃主要タイトルをほぼ独占した。
吉村と並び,チームトップタイの9勝(1敗)を挙げたのは大西。先発0で挙げた勝利数は,1988年伊東昭光(18勝9敗),2000年五十嵐亮太(11勝4敗)に次ぎ,2022年木澤(9勝3敗)と並ぶ球団史上3番目。小澤は開幕から6連敗しながら6勝6敗11セーブ2ホールド。両リーグで開幕から5連敗以上し,連敗を止めてから一気に5連勝以上したのは1968年村山実(11連勝)に次いで史上2人目。
柴田大地は 1試合,宮川哲4試合,
金久保優斗5試合,
今野龍太 6試合の登板にとどまり,
濱田大貴は10試合の出場で打率.077と大きく成績を下げた。
山下輝,
竹山日向,
坂本拓己,
西村瑠伊斗,
北村恵吾は一軍登録なし。
古賀優大は開幕前に左膝半月板を損傷。手術を受け,一軍出場はなかった。慢性的捕手不足もあり,7月3日には独立リーグ火の国サラマンダーズから元オリックスの
中川拓真を獲得した。
1月の新人合同自主トレーニング期間中に上半身のコンディション不良で別メニュー調整となり,6月9日イースタン埼玉西武戦(戸田)で実戦デビューを果たした
西舘昂汰(ドラフト1位・専修大)は9月にトミー・ジョン手術を受け来季は育成契約。
橋翔聖(育成ドラフト1位・台湾鶯歌工商高)は6月10日付で,元オリックスでくふうハヤテに所属の
西濱勇星を9月28日付けでそれぞれ育成選手登録公示された。
沼田翔平,
野颯太(育成ドラフト2位・三刀屋高)とは引き続き育成契約を結ぶ。
嘉弥真新也,
尾仲佑哉,
三ツ俣大樹,
西田明央。育成の
嘉手苅浩太,
近藤弘樹,
下慎之介,
木須フェリペが戦力外通告を受けた。今野は金銭トレードで,柴田は現役ドラフトでともに東北楽天に移籍することになった。
【表1】セ・リーグ順位表
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2020年以来4年ぶりにリーグ制覇したのは
巨人。就任1年目の阿部慎之助監督は「新風」をスローガンにチームに新しい風を吹き込んだ。不安定だった救援陣は新人王に輝いた船迫大雅ら豊富なセットアッパー陣から守護神・大勢につなぐ勝利の方程式を確立。7月以降は安定した試合運びで白星を重ねた。新人監督の優勝は22人目。巨人では2002年原辰徳監督以来6人目。捕手出身監督の優勝は7人目。セ・リーグでは野村克也監督以来2人目。菅野智之が小林誠司と全試合バッテリーを組み15勝3敗,防御率1.67と完全復活。最多勝と勝率一位の二冠を獲得。
球団史上初のリーグ連覇を目指した
阪神は9月以降巨人とのデッドヒートを繰り広げたもののあと一歩及ばず2位。昨年MVPを受賞した村上頌樹も7勝11敗と白星を伸ばせなかった。救援陣は桐敷拓馬が70試合登板で43ホールドポイントをマークし最優秀中継ぎ投手賞を受賞。近本光司は2リーグ制後最少となる19盗塁ながら3年連続の盗塁王を獲得。新人から6年連続タイトル獲得となり,赤星憲広の5年連続を上回り球団新記録。岡田彰布監督が退任し,藤川球児新監督が就任する。
優勝争いに絡めずシーズン終盤に広島を逆転し3位でCS進出すると,下克上で1998年以来26年ぶり日本一に輝いた
横浜DeNA。リーグトップの522得点と打線の破壊力は12球団屈指。13勝をマークした東克樹,新加入のジャクソン,ケイが奮闘した。3年以上連続Aクラスは,大洋ホエールズ時代の1969〜1971年,横浜ベイスターズ時代の1997〜2001年に続き23年ぶり球団史上3度目。三浦大輔監督が正力松太郎賞を受賞した。
5月末に首位に浮上すると,強力な投手陣と守備力で守り抜く野球を展開し9月1日時点で貯金14と首位に位置づけていた新井貴浩新監督率いる
広島は,歴史的な失速。9月はセ・リーグワーストタイとなる月間20敗を喫し,プロ野球史上初めて9月突入時に首位に立っていたチームがBクラスに沈んだ。415得点はリーグ5位。52本塁打はリーグワーストで,2ケタ本塁打は12本を放った坂倉将吾のみ。矢野雅哉は広い守備範囲と強肩を武器にゴールデン・グラブ賞を受賞した。
3年連続最下位は
中日。セ・リーグで同一監督の指揮での3年連続最下位は2リーグ制以降1956〜1958年の大洋迫畑正巳監督,1999〜2001年の阪神野村監督以来で,立浪和義監督が史上3人目。橋宏斗が1954年杉下茂の1.39を上回る防御率1.38で最優秀防御率を受賞。シーズン被本塁打1は2リーグ制以降での最少記録。最下位球団の投手による最優秀防御率タイトル獲得は,2019年山本由伸(オリックス)以来5年ぶり6人目,セ・リーグでは史上初となった。松山晋也も最優秀中継ぎ投手賞に輝き,ドラフトでは大学No.1左腕・金丸夢斗の獲得に成功した。井上一樹二軍監督が新監督に就任し,チーム再建を目指す。
全日程終了時点で打率3割を記録したのは,首位打者を獲得したタイラー・オースティン(DeNA)とサンタナの2名。3割打者2人は1973年以来51年ぶり。日本人野手が1人も打率3割を達成できなかったのはパ・リーグを含めても史上初。投高打低がより顕著になってきた。
チーム成績【表2-1】チーム月別成績
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【表2-2】チームホーム/ビジター別成績
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昨年1勝11敗1分と大きく負け越したマツダスタジアムで今年も初戦から9連敗に始まり2勝10敗と負け越し。甲子園とバンテリンドームでも6連敗を喫するなど,それぞれ2勝8敗,4勝8敗と負け越した。球場別では東京ドームが7勝3敗と最も勝率が高かった【表2-2】。
【表2-3】チーム曜日別成績
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火曜日が5勝16敗でワーストの勝率.238。このうち月曜祝日からの連戦を除いたいわゆるカード頭に限ると3勝15敗で勝率.167。ただし火曜日に勝利した3カードはいずれもカード勝ち越し。一方で敗れた15カードで勝ち越したのは僅か1カードのみ。カード頭を取ることの重要性を物語っている。最長連勝は「5」で水曜日(9月4日〜10月2日※継続中)。最長連敗は「6」で土曜日(4月20日〜6月1日)【表2-3】。
【表2-4】チーム年度別成績推移直近10年間 ※()はリーグ順位

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直近10年で区切ると優勝・5位・最下位がそれぞれ3回ずつ。それでも日本シリーズ進出回数は,ヤクルト3回,巨人・広島・DeNA各2回,阪神1回で最も多いことになる【表2-4】。
【表3】チーム別対戦成績
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2020年以来4年ぶりにセ・リーグ全球団に負け越し。セで他球団にすべて負け越しはのべ32チーム目。うち27チームが最下位。最下位以外のチームが他球団にすべて負け越しは1976年ヤクルト(5位),1996年横浜(同),1998年広島(同),2013年中日(4位)に次ぎ5チーム目。勝ち越したのは3球団。対埼玉西武は4年連続。対日本ハム・対オリックスはいずれも2年ぶりとなる【表3】。
【表4】守備成績
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阪神が2016年のオリックスに並びNPB史上2度目となるシーズン最少捕逸0。1979年広島の1を上回りリーグ新記録を樹立。中村は2021年5月19日阪神戦から2024年3月29日中日戦まで捕手でのプロ野球新記録となる連続守備機会無失策「1897」を達成した【表4】。
【表5-1】交流戦順位表
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優勝は東北楽天。球団創設20周年の節目に初優勝。最優秀選手賞は交流戦歴代最高打率を更新する.438をマークした水谷瞬(日本ハム)。優秀選手賞は,セ・リーグが交流戦3戦3勝の才木浩人(阪神)。パ・リーグは14打点で交流戦打点王に輝いた近藤健介(ソフトバンク)。リーグ別ではセ・リーグ52勝,パ・リーグ53勝(3分)でパ・リーグが2年連続で勝ち越した【表5-1】。
【表5-2】交流戦通算成績表[2005-2024]
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通算成績は優勝した楽天に勝率で抜かれ10位に転落。しかし埼玉西武が勝率.500を切り,阪神・中日も負け越したことで,6位の阪神から10位のヤクルトまでが3.0差と拮抗してきた【表5-2】。
DATA2024〜チームとしての成績 赤字がリーグトップ。
青字はリーグワースト。
【表6-1】チーム投手成績
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先発防御率,奪三振数,被安打,被本塁打,失点,自責点,被打率,QS率は2年連続リーグワースト。救援防御率,ホールドポイント,セーブ数もリーグワースト【表6-1】。
【表6-2】チーム打撃成績
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四球数,盗塁成功率,犠飛数,代打率がリーグトップ。ワーストは単打,三塁打,三振数。盗塁成功率に関しては並木と岩田が10/10。同一球団で同一シーズンに2人は史上初。西川も12/10と牽引した【表6-2】。
【表6-3】チーム勝敗内訳
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サヨナラ勝ちがリーグトップの9試合。延長・サヨナラいずれも勝率リーグトップ。昨年僅か2試合しか無かった8回終了時ビハインドから逆転勝利は4試合。6月4日埼玉西武戦(神宮),6月16日オリックス戦(京セラ),7月28日広島戦(神宮),9月29日巨人戦(神宮)。
巨人・大勢[9月3日(京セラ)],阪神・岩崎優[8月6日(神宮)],DeNA・森原康平[7月3日(横浜)]広島・栗林良吏[4月25日(神宮)][7月28日(神宮)],中日・ライデル・マルティネス[5月24日(バンテリン)]とセ・リーグ全球団の守護神に負けをつけた。
一方で8回終了時リードからの勝率はリーグワースト。4月5日阪神戦(神宮)[星],5月31日東北楽天戦(郡山)[エスパーダ],6月27日広島戦(マツダ)・7月9日阪神戦(甲子園)[田口],8月1日中日戦(バンテリン)[木澤]で逆転負け。5月4日中日戦(神宮)[木澤],5月29日・30日千葉ロッテ戦(神宮)[石山]が追いつかれての引き分けがあった【表6-3】。
おわりに〜2025年シーズンに向けて ドラフト会議では
中村優斗(愛知工業大・投手),
モイセエフ ニキータ(豊川高校・外野手),
荘司宏太(セガサミー・投手),
田中陽翔(健大学高崎高・内野手),
矢野泰二郎(愛媛マンダリンパイレーツ・捕手)の5名を指名。
育成ドラフトは
根岸辰昇(ノースカロライナA&T州立大学・外野手),
廣澤優(愛媛マンダリンパイレーツ・投手),
下川隼佑(オイシックス新潟アルビレックス・投手)
松本龍之介(堺シュライクス・捕手)と4名を指名。ソフトバンクを戦力外となった
佐藤琢磨,楽天を戦力外となった
澤野聖悠,巨人を戦力外となった
鈴木康平とも育成契約を結んだ。
東北楽天から国内FA権を行使した
茂木栄五郎を獲得。現役ドラフトは広島から
矢崎拓也を指名した。
外国人投手は全員退団となり,計321.1/3イニングを埋めるべく
マイク・バウマン(マーリンズ)
ピーター・ランバート(ロッキーズ)を獲得。いずれの投手も今季大谷翔平と対戦している現役大リーガーである。
9月24日続投が発表され就任6年目を迎える津監督。長谷川晶一氏との対談で,「改めて1年契約はコーチたちにいろいろなことを任せていた部分もあるので、来年は僕自身の割合を増やして、いろいろなことを要求したり、指示を出したりしていきたい。任せる部分はしっかり任せますが、任せっきりにはしない」とコーチ陣をテコ入れ。
嶋基宏ヘッド兼バッテリーコーチがヘッドコーチ専任。
松元ユウイチ外野守備走塁コーチが作戦コーチを兼任。
小野寺力二軍投手コーチが投手コーチに昇格。新任は
吉岡雄二打撃コーチ,
寺内崇幸内野守備走塁コーチ,
井野卓バッテリーコーチの3名。吉岡コーチは日本海リーグ富山で,寺内コーチはBCリーグ栃木で監督を務めてきた。留任は
石井弘寿投手コーチ,
大松尚逸チーフ打撃コーチ,
杉村繁打撃コーチ。
同じく就任6年目を迎える
池山隆寛二軍監督。
伊藤智仁投手コーチが新設された投手コーディネーターに就任。
山本哲哉投手兼育成担当コーチが二軍投手コーチ,
土橋勝征二軍内野守備走塁兼育成担当コーチが二軍内野守備走塁コーチにそれぞれ専任。
城石憲之二軍総合コーチ,
正田樹二軍投手コーチ,
衣川篤史二軍バッテリーコーチ,
宮出隆自二軍打撃コーチは留任。
新任は
坪井智哉二軍打撃コーチ,山崎外野守備走塁コーチ,
佐藤由規投手兼育成担当コーチ,
西浦直亨野手兼育成担当コーチの4名。坪井コーチは独立リーグ石狩で監督,佐藤コーチはBCリーグ埼玉武蔵で選手兼任コーチを務めてきた。
森岡良介内野守備走塁コーチ,
福川将和打撃コーチ,
河田雄祐二軍外野守備走塁コーチは退団し,それぞれ東北楽天,オリックス,DeNAのコーチに就任する。
松岡健一二軍投手コーチはフロント入りし,
畠山和洋二軍打撃コーチは一身上の都合により6月30日をもって退団となった。
つば九郎は31年目,
つばみは26年目を迎える2025年。
21世紀入り3年連続Bクラスは皆無のジンクス!津監督が神宮公式戦最終戦広島戦で挨拶した翌年は優勝確率100%のジンクス! 新外国人が背番号58を背負う一年目の優勝確率100%のジンクス! こうしたジンクスを信じて総括2024を締めくくりたい。
参考資料 「ニッカンスコア速報」
https://www.nikkansports.com/baseball/professional/schedule/s03.html https://www.nikkansports.com/baseball/professional/schedule/s04.html https://www.nikkansports.com/baseball/professional/schedule/s05.html https://www.nikkansports.com/baseball/professional/schedule/s06.html https://www.nikkansports.com/baseball/professional/schedule/s07.html https://www.nikkansports.com/baseball/professional/schedule/s08.html https://www.nikkansports.com/baseball/professional/schedule/s09.html https://www.nikkansports.com/baseball/professional/schedule/s10.htmlデータで楽しむプロ野球nf3 - Baseball Data House -おまけ
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